人外のモノ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 17:58 UTC 版)
天凱凰(てんがいおう) 徳壊の「裏鬼門御霊会」によって呼び出された古神(いにしえがみ)。外界の神である「超神」も恐れる存在。徳壊はアリスの霊力をヨリワラに召喚しようとしたが、それだけでは力が不足していた。そのため、自分自身の命も捧げるが、それでも足りず、最終的にアルバートの力が加わったことで召喚される。ウルのフュージョンによって彼の精神内に取り込まれるも逆にウルの精神を乗っ取ろうとする。そして一瞬にして上海を焦土に変える「上海大震災」を引き起こした。 天凱凰の制御が出来なかったウルは心を閉ざし暴走状態となってしまうが、ウルの心の中にいる日向大佐によってフュージョンという形で封印される。後にウルが日向大佐を乗り越えることで制御に成功する。所謂隠しボスであるが、闘うのは天凱凰とフュージョンをした日向大佐の方となる。またこの闘いはウルと日向大佐との一騎討ちとなり、すべての隠しボスを倒すなどしなければ戦えない。続編『シャドウハーツII』においても隠しボスとして登場する。 アモン ソロモン王が著した魔法書「レメゲトン」に記された悪魔。出現は世界の破滅をも意味する。アルバートが魂の契約を交わした破壊の守護者。アルバートはこの悪魔と契約することにより、フュージョン能力を得ていた。ダンジョン内にある隠しアイテムを獲得すればアルバートを退けた後にウルの力となるが、それをしなかった場合、二度と手に入れられない(天凱凰とも戦えない)。続編『シャドウハーツII』では、ストーリーに深く関わる存在となった。 キツネ面(きつねめん) ウルの命を狙う「死神」。怪物達の怨念であるマリスが満ちることで闇の扉が開いた時、現実の世界に出現し襲ってくる。主に第一部で戦うことになるが、第二部の序盤でイベント戦が用意されている。 ウルの父親・日向甚八郎の姿をしており、ウルが幼少期に祭りで父親に買ってもらった狐の面で素顔を隠している。当初はウルに恐れられていたが、その後アリスを守るために奮起したウルと一騎討ちの末、敗北する。敗北の際に狐の面が取れ、素顔が明らかになる。それはウルがもっとも敬愛し、同時に「絶対に勝てない」と恐れていた「父親の偶像」を被った自分自身だった。ウルが恐怖を超える強さを手にしたことで、「弱さ」の象徴であったキツネ面は消滅した。もう一人のウルであるため乱暴ながらも口調は似通っている。 四仮面(よんかめん) グレイヴヤードに住まう「死神」。剣の仮面・杯の仮面・杖の仮面・金貨の仮面の4体がおり、闇の扉が開いた時、ウルの魂の救済の代償としてアリスの命を狙って現実の世界に現れる。直接戦えるのは第二部からとなる。まともに戦うと歯が立たないが、終盤に訪れるダンジョンで手に入るあるアイテムを所持すればパワーダウンさせられる。 ライブラリによればそれぞれウルが心のどこかに抱えた「暴力」「遊興」「怠惰」「物質」への欲望の象徴。そのため、自意識はあるものの「ウルの心の一部」とされる存在。当初は尊大な態度でウルに接していたが、アートマンの敗北後は完全に委縮してしまい、ウルから脅されて「俺の女に手を出したこと」に対して「ごめんなさい」と謝らされた。その後はウルを疫病神として追い払うようになってしまった。 アートマン 四仮面達の守護者であり、「死神」を統括する存在。グレイヴヤードの魔界扉の奥に居を構える。グロテスクな造形の巨大な仮面で、契約に基づき、魂を刈り取る儀式の執行者として現れるが、条件次第ではウルの掟破りの行為によって契約を無効とする展開もある。これがグッドエンドの条件となっている。 最終決戦前夜にて、本来はアリス一人で戦い敗北するバッドエンドルートに入るが、条件を満たせばウルが駆けつけ勝利することが可能。その際はグレイブヤードにあるアリスの墓標にアートマンの名前が刻まれる。 超神(ちょうじん) 本作の最終ボス。アルバートが「ルルイエ異本」の儀式によって宇宙から招来させた外界の神。 羽の生えた骸骨と双頭の首、胸部からはハエの頭が覗くというおぞましい姿をしている。神とは人間から見た呼称に過ぎず、その正体は単なる「宇宙生物」であり、地球にある「ウキ(ネアメートもしくはネアム)」と呼ばれる古の建造物によって地球に引き寄せられたに過ぎないという。古代エピ語で「ネアム」とは「ウキ」を指すもの。 ロジャーによれば、この生物からすると人間は「蟻」に過ぎず、地球に降臨すればありとあらゆる生物を殺戮する危険性を持つどころか、地球そのものが破壊されかねないという。アルバートはこの外界の神を利用することで地球の浄化を目論んでいた。成層圏にてウルたちと死闘を繰り広げ、彼らが持つそれぞれの強さの前に討ち滅ぼされた。続編SH2では、アルバートが超神を呼び寄せたもう一つの理由が語られている。 設定通り、隠しボスも凌駕する強さを持つ本作最強の敵。
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