おに‐がみ【鬼神】
き‐しん【鬼神】
読み方:きしん
⇒きじん(鬼神)
き‐じん【鬼神】
鬼神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/29 10:10 UTC 版)
鬼神(きじん、きしん、おにがみ)は、「きじん」または「きしん」と音読みした場合の第一義としては天地万物の霊魂あるいは神々を意味し、「おにがみ」と訓読みした場合は目に見えない精霊または荒々しく恐ろしい神を意味する[1]。
中国
鬼神 | |
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各種表記 | |
拼音: | guǐshén |
発音: | グイシェン |
日本語読み: | きしん |
鬼(き)は生者に禍(わざわい)をもたらす霊であり、悪鬼として顕現し、祈祓(きふつ、いのりはらい)の対象である[2]。鬼は生者が持つ魄(はく)の死後の姿であり、魄は生者の内にあって肉体をつかさどる陰気の霊であり、その魄が死後に地上にとどまって鬼となる[2]。その死が横死であったり、身寄りがなく死後に祀(まつ)る者のない場合に悪鬼・幽鬼として生者に祟(たた)る[3]。
神(しん)は生者に福をもたらす霊であり、善神として顕現し、祭祀の対象である[2]。神は生者が持つ魂の死後の姿であり、魂は生者の内にあって精神をつかさどる陽気の霊であり、その魂が天上に昇って神・神霊となる[2][3]。
また、鬼神は天地のあらゆる物の創造・変化・消滅にかかる人知の及ばぬ霊妙な働きを指す場合がある[2]。
朝鮮
鬼神 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 귀신 |
発音: | クィシン |
朝鮮半島の民間信仰における鬼神は、生者あるいは死者の内にある霊とは異なり、宿る対象を持たず、何にも従属しない孤立した存在である[4][5]。この点で鬼神は人に宿る霊や人以外に宿る精(精霊)あるいは神明と区別されるが、宿る対象についての観念がはっきりしなくなると霊や精あるいは神明と区別されなくなる[4][5]。
鬼神は腰より下が障子紙の服で、足はやせ細りまるでにかわのようで骨だけ残った姿をしていて、まもなく病を得て死ぬ身の上であり、神明の前で立ちすくんでしまう力弱い存在で、力の強い人に睨まれるとだんだん小さくなって消えうせる存在である[4]。人が与える食べ物におとなしくして話を聞く見えない存在だが、鬼神のなかには意地悪をするものがある[4]。
鬼神は昼間はあちこち空中でふらふらするが、夜はじめじめした所を探して体を休めることもする[4]。だいたい古木が鬼神の住みかになる[4]。また人家を訪れるときがあるが、そのとき人は鬼神が嫌う方法を使って入って来ないように防いで、塩を撒いたり豆を撒いたりする[4]。鬼神の住みかは藪の中や土の中、池、井戸端などじめじめした所などで、どこでも出入りすることが出来る[4]。鬼神はいったん人の家に入ると食べ物を提供されてそこを去る。白昼に石を投げる乱暴を働いたり、時に猟犬の吠える声を出したり口笛を吹いたりして強風を起こしたりする[4]。夜には道を通る人を怖がらせて火遊びもする[4]。この火を鬼火(トッケビの火)とも言い人々が怖がる[4]。
鬼神は時に賢く、一国や一家族の滅亡を予言したり警告したり、あるいは遺失物の在りかを知らせたりもする[4]。しかしだいたい鬼神は前述のごとく、より勢力があるものに追われる身なのである[4]。疫病神を追い払ったという説話で知られる処容のような強い人物を描いたお守り(符籍)の前では立ちすくんでしまい、追い払われる存在である[4]。また鬼神のうちで強い鬼神は弱い鬼神を殺害したりする[4]。なお神明も泊まる居場所がなかったり、生存者から供え物をもらえないと鬼神になる場合がある[4]。
脚注
参考文献
- この記述には、ダウムからGFDLまたはCC BY-SA 3.0で公開される百科事典『グローバル世界大百科事典』をもとに作成した内容が含まれています。
関連項目
鬼神
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「風雲維新ダイ☆ショーグン」の記事における「鬼神」の解説
「オニガミ」と読む。日本古来の巨大ロボット。 スサノオ 慶一郎が搭乗する鬼神。同乗するパートナーによって形状が変化する機能を有している。サナギスサノオ 慶一郎が一人で搭乗した時の基本形態。 スサノオ爆竜獣神 慶一郎とちはるが搭乗した時の形態。人型から離れた獣のような容姿となる。 スサノオ閃光風神 慶一郎と兵庫が搭乗した時の形態。二刀流を用い、高速戦術を得意とする。 スサノオ轟天雷神 慶一郎と霧子が搭乗した時の形態。汎用性に優れ、様々な状況に対応できる。必殺技は拳に雷を纏って炸裂させる天雷拳。 武御雷 重義が搭乗する鬼神。
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