彷彿

デジタル大辞泉

ほう‐ふつ〔ハウ‐〕【^×髣^×髴／^×彷^×彿】

読み方：ほうふつ

［名］(スル)

１ ありありと想像すること。よく似ているものを見て、そのものを思い浮かべること。「往時を—させる」

「ミイラに因って埃及(エジプト)人を—する」〈漱石・吾輩は猫である〉

２ ぼんやりしていること。

「眸を凝らして海を望めば、—の間」〈鴎外訳・即興詩人〉

［ト・タル］［文］［形動タリ］

１ ありありと想像するさま。目の当たりに見る思いをするさま。「郷里を—とする」「故人が—として現れる」

２ ぼんやりしているさま。

「彼が何物をか有しているのが、—として認められた様である」〈鴎外・青年〉

３ よく似ているさま。

「田の太夫の舞台顔に—たり」〈逍遥・当世書生気質〉

難読語辞典

彷彿

読み方：ホウフツ（ｈｏｕｆｕｔｓｕ）

よく似ていること

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

彷彿

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 09:48 UTC 版)

異表記・別形

• 髣髴
• 仿佛・仿仏

名詞

彷 彿（ほうふつ）

1. 自然に思い起こされるような印象を与える様。
   • が、それにもかかわらず、あの「わが袖の記」の文章の中にはどこか樗牛という人間を彷彿させるものがあった。（芥川龍之介 『樗牛の事』）
   • ドストエフスキーのように、その人物の特徴ある部分のみを誇張してそれによって全人格を彷彿たらしめようとする作家がある。（坂口安吾 『意慾的創作文章の形式と方法』）

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「彷彿」の例文・使い方・用例・文例

• ヒットラーを彷彿(ほうふつ)させるね, なんて恐ろしいんだ.
• その少年は死んだ父親の面影を彷彿とさせる.
• 彼は波のうねりを彷彿とさせる旋律をつくった.
• いずれも皆彷彿たるものだ
• 水天彷彿青一髪