その後の話
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以下の全4話は単行本・文庫本では未収録だったが、テレビドラマ第2シリーズの放送に合わせて、出演者のインタビューを併録した「臨場 スペシャルブック」として刊行された。 罪つくり 初出 - 『小説宝石』2006年1月号 「十七年蝉」から1年経った、ある金曜日の夜。L総合病院に搬送された倉石に付き添っていた機動鑑識班員の拓美は、女性が心臓発作を起こした夫を助けてほしいと懇願する光景に遭遇する。夫の身体にはAEDの電極パッドが貼り付けられていた。 それから数時間後、拓美の兄でL県警の刑事・一雄はラブホテル「ホテルJJ」の一室で起きた女性変死事件の捜査に加わっていた。事件発生から3週間近くが経った頃、倉石の代わりに臨場した永嶋の見立てをもとに犯人として割り出された“四十代半ばの太った酔っ払い”を追う一雄に拓美から電話が入る。それは倉石から入った電話の内容を伝えるものだった……。 なお、倉石は本作の中盤から胃ガンのため入院している。敷島一雄〈26〉 L県警本部捜査一課強行犯係に所属する刑事。階級は巡査部長。6歳の時に交通事故で両親を亡くし、父の弟夫婦(=拓美の両親)に引き取られた。 敷島拓美 L県警本部機動鑑識班の班員。3ヶ月遅れで生まれた一雄の義弟。倉石のことを「校長」と呼ぶ、熱狂的な「倉石学校の生徒」。幼い頃から一雄と「相手の『次の一言』を読む遊び」に興じている。 桐岡素子〈38〉 L総合病院で拓美と倉石が会った女性。専業主婦。心臓発作で倒れた夫の洋介にAEDを使用した。洋介の後妻で、彼が先妻との間にもうけた20歳と19歳の娘を実の娘のように育てている。 桐岡洋介 素子の夫で恰幅のよい男性。心臓発作のため、搬送先のL総合病院にて死去。享年45。生前はリフォーム会社を経営しており、心筋梗塞で1度入院している。 片山小夜子〈23〉 「ホテルJJ女性変死事件」の被害者。元キャバクラ嬢。売春と万引きの前科持ち。 藤川正幸〈47〉 引越し会社の営業部長。あと3日で48歳になる男性。競艇とパチスロで作った借金の返済を迫った取立屋を殺害・遺棄した容疑で、持田と一雄から取調べを受けていた。 持田 L県警本部強行犯係の係長で、一雄の上司。立原を師と仰ぐ一方、たまに倉石学校にも顔を出している。 神田 L県警中央署刑事課の課長。「ホテルJJ女性変死事件」を担当する。 佐倉(主任) / 青木(刑事) L県警中央署刑事課に所属する刑事。 琴平 L県警本部機動鑑識班の班長。 墓標 初出 - 『小説宝石』2008年7月号 未来の花 初出 - 『アニバーサリー50』〈2009年12月刊・光文社〉 カウント・ダウン 初出 - 『yom yom』13号〈2009年11月27日刊・新潮社〉
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