富山市 司法

富山市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/03 06:59 UTC 版)

司法

裁判所

その他司法機関

  • 富山刑務所(西荒屋)
  • 富山県人権擁護委員連合会(牛島新町)
  • 富山少年鑑別所(才覚寺)
  • 富山地方検察庁(西田地方)
  • 富山地方法務局(牛島新町)
  • 富山保護観察所(西田地方)

経済

北陸電力本店
北陸銀行本店

経済においても、富山市は富山県の中心地である。

富山経済は、廃藩置県後の明治期の富山県においてその基を築いた。代表的なものには、北陸最大にして地方銀行全国第二位の北陸銀行や、北陸電力の本店が富山市に所在し、富山県および北陸の経済活動の基盤を形成している。

また、富山県の経済を側面から支えている富山大学は、富山市民や団体の寄付行為によって生まれた旧制富山高等学校富山薬学専門学校の流れを汲んでいる。

農業・水産業

富山県は全国でもっとも農耕地における稲作率が高い県である。富山市郊外にも水田が広がる。

西部の呉羽地区では後述のナシ畑が広がっている。また、山間部の一部ではブドウやみょうがの生産が行われている。

水産業は、海岸部西部の四方と東部の水橋に漁港がある。また、かつては神通川にマスが遡上しており、それによってできた名産が鱒寿司(ますのすし)である。

農産物

ナシ

富山市の果実生産の97%(2,702トン)を占めるナシは、富山市の全耕種出荷額の9%を担っている。また、県内出荷量の70%を占め、県内のナシ生産の中心である。全国の出荷量に対しては0.8%を占めている。

富山市では西部の呉羽・老田が産地であり、ここで採れるものは呉羽梨(くれはなし)と呼ばれている。隣接する射水市小杉・大門地域で作られるものも同様に、呉羽梨と呼ばれる。

呉羽の農業は、もともと稲作が中心であった。しかし、呉羽の多くを占める呉羽丘陵は水の便が悪く、日照りが続くと田が干上がってしまう土地柄だったため、1920年代からナシ作りがはじめられた。現在呉羽丘陵にはナシ畑が広がっている。

イチジク

南部の大沢野地域において盛んに生産されている。

ブドウ

西部の婦中地域の山間部で主に生産されている。観光ぶどう園が多く、ワインの醸造も行われている。南部の八尾地域黒瀬谷地区でも、わずかながら生産されている。

コシヒカリの生産が盛んに行われている。中でも市西部でとれる米は「八町米(はっちょうまい)」という名前でブランド化されている。

海産物

シラエビ

ホタルイカ

ブリ

バイ

ズワイガニ

菓子

鈴木亭

1866年(慶応2年)創業。 杢目羊羹 - 県木の立山杉の年輪を模した伝統銘菓。皇室献上羊羹。

月世界本舗

1897年(明治30年)創業。 銘菓 月世界 - 暁の空に浮かぶ淡い月影のイメージから名付けられた。

竹林堂本舗

1790年寛政2年)、富山藩より拝命した「竹林堂」。富山饅頭の代名詞。

磯野屋

イチジクを使った菓子を得意とする。2002年(平成14年)菓子博で外務大臣賞受賞。

ボン・リブラン

富山県東部に起源を持つ菓子本舗。「富也萬」「甘金丹」などで知られる。

本鋪勝屋

銘菓「立山一万尺」

満寿泉

桝田酒造店(東岩瀬町) 吟醸酒作りに早くから取り組んだ。1972年から鑑評会の金賞受賞の常連組。

風の盆

福鶴酒造(八尾町西町)
嘉永年間(約150年前)創業。全国新酒鑑評会では、1992年に初出品で金賞を受賞。

富美菊

富美菊酒造(百塚)1916年大正5年)創業。

おわら娘

玉旭酒造(八尾町東町)
1808年文化5年)創業。

よしのとも

吉乃友酒造有限会社(婦中町下井沢)
1877年明治10年)創業。

鷹泉

鷹泉酒造株式会社(上滝)
1926年(大正15年・昭和元年)創業。

三笑楽

三笑楽酒造株式会社(上梨)
1880年(明治13年)創業。

富山ブレンド

 富山県内16の蔵の酒をブレンドした。

鱒寿司

富山駅駅弁の調製元。「鱒寿司」を「ますのすし」の商品名で売り出したのはここが最初。
  • 吉田屋
  • 関野屋
  • 川上鱒寿司店
  • 青山総本舗
  • 高芳
  • 小林鱒寿し店(小林幸一)
  • 味の笹義
  • 大多屋鱒寿し店
  • 高田屋
  • 今井商店

工業

富山市は、日本海側屈指の工業都市である。

戦前より続く産業として、江戸期までさかのぼることができる「くすりのとやま」に代表される製薬産業や、全国屈指の製造量を誇るベアリングなどの工業機械製造業がある一方、昭和後期のエレクトロニクスやロボトロニクス関連産業の隆盛により、地域内で蓄積された先進的な微細加工技術によって精密工業製品や各種微細加工素材、精密自動車部品、高機能ロボットなどの製造業が台頭している。

これら工業の製造研究拠点としての発展を裏付けているものは、安価な電力供給と良質で豊富な工業用水を容易に得られる地理的条件、富山大学・富山県を中心とした産学官連携研究施設の充実、そして重要特定港湾「伏木富山港富山地区」や北陸自動車道東海北陸自動車道などによる太平洋側工業地域と環日本海側諸国への交通の利便性を兼ね備えた地域であることが挙げられる。

工場・事業所を置く企業

伝統工芸

商業

総曲輪フェリオ
グランドプラザ

旧来からの中心商業地は総曲輪(そうがわ)・西町(にしちょう)界隈である。しかしバブル期以後、富山駅周辺でマリエとやま富山ステーションフロントCiCなど商業ビルの建設が相次ぎ、総曲輪・西町との客の食い合いが生じている。さらに後述する郊外型SCなどの進出による打撃も大きく、年々総曲輪・西町のステータスは相対的に低下する傾向にある。総曲輪・西町では2006年3月に大手百貨店の西武富山店が撤退し、なおも求心力低下が危惧されているのに対し、駅周辺は新幹線が開通し、富山駅の高架化・区画整理事業が進行していることから今後も発展すると考えられる。

この状況を打開すべく、総曲輪・西町一帯では市のコンパクトシティ推進政策も相まって再開発計画が複数提案され、進行している。2007年9月に移転新築の百貨店の富山大和を核とした商業施設『総曲輪フェリオ』が開店した。富山大和旧店舗跡地(西町南地区)は、富山市立図書館富山第一銀行本店、ガラス美術館が入居する複合ビル『TOYAMAキラリ』が2015年春に完成した。総曲輪西地区においては、シネマコンプレックスホテルなどの複合商業ビル『ユウタウン総曲輪』が2016年6月に開業し、総曲輪・西町地区では約10年ぶりの大手配給映画館の復活となった。また、中央通りF地区や西町東南地区では、マンション主体の複合施設が完成している。それ以外では、旧富山西武跡一帯は、2018年度末を目途に商業施設・マンションで構成する再開発工事が進んでおり、西町・総曲輪北地区、中央通りD北街区においても、複合施設とする再開発を検討中である。

中心商店街は総曲輪通り商店街と中央通り商店街である。この2つの商店街はアーケードで連続しており、2つを合わせたアーケードの長さは1キロにもおよび北陸最大の規模になる。反面、その長さゆえ集客効率が悪く、中央通り商店街の一部分でシャッター通りを生む一因となっている。

夜の歓楽街桜木町である。北陸では、石川県金沢市片町地区に次ぐ集積となっている。

2000年、婦中地域(当時の婦負郡婦中町)に大型のショッピングモールフューチャーシティ・ファボーレ」がオープンした。また、市の環状道路である草島線および国道359号沿いの新屋から婦中町速星にかけてはロードサイドショップの集積により一大商圏となっており、活況を呈している。そのため、中川原や掛尾・婦中大橋付近では、休日には大渋滞が発生する。

マリエとやま
CIC

富山市内のおもなショッピングセンター、大型スーパーについては以下の通りである。

企業

上場企業

非上場企業

支社・支店

姉妹都市・提携都市

海外

姉妹都市[24]

※ウェリントン市は旧大沢野町、残る3都市は旧富山市と締結されている。

その他



注釈

  1. ^ 2015年(平成27年)10月1日時点、1位は静岡市
  2. ^ 富山県を陸路で東西に移動する場合、必ず富山市を経由することになった。
  3. ^ 富山市郷土博物館所蔵、富山市指定文化財。
  4. ^ 藤居山富山寺 富山市古鍛冶町4-17

出典

  1. ^ a b 富山県 富山市農林水産省「市町村の姿」)
  2. ^ 2015年 大都市雇用圏統計データ”. 東京大学. 2023年8月22日閲覧。
  3. ^ とやま都市MIRAI計画|富山県 2021年1月18日閲覧
  4. ^ 令和3年3月7日から11日にかけての大雪に関する富山県気象速報 - 富山地方気象台 2021年1月15日
  5. ^ 平年値ダウンロード”. 気象庁. 2023年3月閲覧。
  6. ^ 観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2023年3月閲覧。
  7. ^ 八尾 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2023年9月29日閲覧。
  8. ^ 平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2023年3月27日閲覧。
  9. ^ 荻原大輔「〈慶長富山火災〉をめぐる言説と実相」(初出:『富山史壇』第174号(2014年)/所収:大西泰正 編『シリーズ・織豊大名の研究 第三巻 前田利家・利長』(戎光祥出版、2016年) ISBN 978-4-86403-207-0))
  10. ^ 富山市名誉市民” (PDF). 富山市. 2022年8月2日閲覧。
  11. ^ 富山市郷土博物館だより第5号
  12. ^ 富山市史編纂委員会編『富山市史 第二編』(p934、p1044)1960年4月 富山市史編纂委員会
  13. ^ 「暴走族ついに殺人 富山」『朝日新聞』昭和47年(1972年)6月25日朝刊、13版、3面
  14. ^ 『富山市史 編年史<上巻>』(2015年3月20日、富山市発行)9頁。
  15. ^ “環境モデル都市に横浜など6自治体 先進性を評価”. asahi.com (朝日新聞社). (2008年7月22日). http://www.asahi.com/eco/TKY200807220127.html 2019年9月2日閲覧。 
  16. ^ “SDGs未来都市に富山市など 政府、29自治体選定”. asahi.com (朝日新聞社). (2018年6月16日). https://www.asahi.com/articles/ASL6G6VJBL6GUBQU013.html 2020年3月21日閲覧。 
  17. ^ “富山)路面電車の南北接続完了 特別列車が出発”. asahi.com (朝日新聞社). (2020年3月21日). https://www.asahi.com/articles/ASN3N745BN3MPUZB00F.html 2020年3月21日閲覧。 
  18. ^ 富山県暴力団排除条例の一部改正~令和3年1月1日施行~”. 富山県警察 (2022年2月1日). 2022年8月20日閲覧。
  19. ^ 人事行政の運営等の状況」『広報とやま』No.66、2007年12月20日。
  20. ^ 10年で職員500人削減 富山市行革計画」 北日本新聞、2006年2月23日。
  21. ^ 289. 歴代市長」『第37回富山市統計書(平成16年度版)』
  22. ^ 304. 歴代市長」『第3回富山市統計書(平成19年度版)』
  23. ^ 会派別議員名簿
  24. ^ 富山市国際交流センター - 富山市
  25. ^ 『新聞に見る20世紀の富山 第3巻』(2000年11月26日、北日本新聞社発行)172頁。
  26. ^ “富山ライトレール、2月22日に富山地鉄が吸収合併”. 日本経済新聞. (2020年2月21日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55944650R20C20A2LB0000/ 2020年2月23日閲覧。 
  27. ^ ステーションリスト”. シクロシティ. 2022年2月17日閲覧。
  28. ^ 野原未蘭|女流棋士データベース”. 日本将棋連盟. 2020年12月3日閲覧。
  29. ^ 北日本新聞 2017年4月6日付16面『富山市出身の声優 上田麗奈さん 「頼られる存在」目指す』より。
  30. ^ 北日本新聞 2017年12月1日付






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