コーセルとは? わかりやすく解説

コーセル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/09 12:54 UTC 版)

コーセル株式会社
COSEL CO., LTD.
種類 株式会社
市場情報
東証プライム 6905
1999年1月25日上場
本社所在地 日本
930-0816
富山県富山市上赤江町一丁目6番43号
北緯36度42分42秒 東経137度14分12.7秒 / 北緯36.71167度 東経137.236861度 / 36.71167; 137.236861座標: 北緯36度42分42秒 東経137度14分12.7秒 / 北緯36.71167度 東経137.236861度 / 36.71167; 137.236861
設立 1969年昭和44年)7月26日
(エルコー株式会社)
業種 電気機器
法人番号 7230001000928
事業内容 スイッチング電源の製造・販売
代表者 谷川正人(代表取締役社長
資本金 20億5500万円
発行済株式総数 3901万2000株
売上高 連結:219億18百万円
単独:206億5百万円
(2015年5月期)
営業利益 連結:35億98百万円
単独:33億61百万円
(2015年5月期)
純利益 連結:24億84百万円
単独:23億79百万円
(2015年5月期)
純資産 連結:368億86百万円
単独:350億9百万円
(2015年5月20日現在)
総資産 連結:401億2百万円
単独:379億70百万円
(2015年5月20日現在)
従業員数 連結:497人 単独:420人
(2015年5月20日現在)
決算期 毎年5月20日
主要株主 飴 久晴 11.33%
ステート・ストリート・バンク&トラスト 9.76%
買場 清 8.49%
(2015年5月20日現在)
外部リンク https://www.cosel.co.jp/
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コーセル株式会社: Cosel Co., Ltd.)は、富山県富山市に本社を置く、スイッチング電源およびノイズフィルターを製造販売している企業である。

沿革

  • 1967年昭和42年)2月 - 『キムラ電気販売』として個人創業。富山市安住町にあった工場内の一角を借りて事務所を設ける。後に自社の事務所を富山市小島町に構える[1]
  • 1969年(昭和44年)7月 - 『エルコー株式会社』設立[2]
    • 事業の主柱に据えたいとの願いを込めて『Electronics』と「Control」を組み合わせて『ELCO』と命名した[3]
  • 1971年(昭和46年) - 富山市諏訪川原にあった風呂屋の2階に事務所を移転[4]
  • 1973年(昭和48年)7月 - 現在地に本社・工場を移転[4][3]
  • 1980年(昭和55年)7月 - 本社工場を増築し、合計4,091m2となる[4][3]
  • 1988年(昭和63年)7月25日 - 立山工場が着工[5]
  • 1989年平成元年)3月 - 立山工場が完成[4][3]
  • 1990年(平成2年)2月 - アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼに販売子会社『U・S・エルコー』が開設される[6][3]
  • 1992年(平成4年)4月1日 - 現在の社名に変更[7]
    • 社名の改名したのは、販売子会社の進出先であるアメリカに既に『エルコーインターナショナル』という会社があったためで、同社との混同を防ぐためであった[6]。某社員の『ELCO』の文字をひっくり返した『COEL』という提案が出る中、当時のアメリカでは4文字だと類似の企業が多く商標が取れないことから、中間に『S』を入れることで「超すエルコー」という願いを込めて『COSEL』となった[6]。また、CO:調和・共同、S:組織、E:電子技術、L:快活な、の4つの単語の頭文字をとって構成された造語という意味もある[3]
  • 1994年(平成6年)12月 - 株式を店頭登録。
  • 1999年(平成11年)1月25日 - 東京証券取引所名古屋証券取引所各2部上場[8]
  • 2000年(平成12年)
    • 4月20日 - 東京証券取引所、名古屋証券取引所から1部上場への昇格の承認を受けた[9]
    • 5月1日 - 東京証券取引所、名古屋証券取引所各1部指定替え[10]。(名証は2003年平成15年)上場廃止)
  • 2002年(平成14年)5月 - 本社にて4階建鉄骨社屋を増築[3]
  • 2007年(平成19年)5月 - 立山工場、2階建鉄骨工場を増築[3]
  • 2018年(平成20年)8月 - 富山県富山市上赤江町の本社西側にR&Dセンター(鉄骨5階建て)が完成[11]。同年9月10日に公開[12]し、同年10月中旬より稼働開始[11]
  • 2024年令和6年)4月30日 - 台湾のライトン・テクノロジーと資本・業務提携契約を結ぶ。これによりライトン・テクノロジーはコーセルの19.99%の株式を持つ筆頭株主になる[13]

所在地

  • 本社 富山県富山市上赤江町1-6-43
  • R&Dセンター 富山県富山市上赤江町一丁目5番1号
  • 立山工場 富山県中新川郡立山町道源寺78

グループ会社

その他

1900年より、「失敗の表彰」の制度を導入した。これは社員が犯した大きな失敗を称えて優良社員の表彰よりも大きい報酬を贈る制度であり、社員が失敗を恐れずに挑戦する雰囲気を醸成させるという狙いがある[14]

脚注

  1. ^ 『北日本新聞』2025年5月21日付26面『人生のあとさき コーセル創業者 飴久晴さん 6 再び会社設立 始まりは古い机一台』より。
  2. ^ 『北陸三県会社要覧2021』(2021年1月25日、一般財団法人北陸経済研究所発行)178頁。
  3. ^ a b c d e f g h 沿革(コーセル、2025年5月27日閲覧)
  4. ^ a b c d 『北日本新聞』2025年5月26日付24面『人生のあとさき コーセル創業者 飴久晴さん 11 昭和から平成へ 念願の立山工場完成』より。
  5. ^ 『北日本新聞』1988年7月26日付朝刊5面『富山・エルコー 立山町で新工場建設へ 初の一貫生産ライン 直流電源装置 月産11万台を生産』より。
  6. ^ a b c 『北日本新聞』2025年5月27日付20面『人生のあとさき コーセル創業者 飴久晴さん 12 コーセル誕生 海外展開でクレーム』より。
  7. ^ 『北日本新聞』1992年4月1日付朝刊25面下段広告より。
  8. ^ 『北日本新聞』1999年1月26日付朝刊6面『コーセル 東証名証2部上場 初値は830円』
  9. ^ 『北日本新聞』2000年4月21日付朝刊6面『来月からコーセル 東証、名証1部移行 ストックオプション 8月に導入決議へ』より。
  10. ^ 『富山新聞』2000年5月2日付2面『初日終値4250円 上場来の高値 コーセル、東証1部昇格』より。
  11. ^ a b 『北日本新聞』2018年9月11日付5面『コーセル 研究開発拠点が完成 R&Dセンター 来月中旬から稼働』より。
  12. ^ 『富山新聞』2018年9月11日付5面『開発強化へ100人増員 コーセル5年以内 新研究棟 来月稼働』より。
  13. ^ コーセル、台湾・ライトン社の宋氏を取締役に内定(日本経済新聞、2024年6月19日更新、2025年5月29日閲覧)
  14. ^ 『北日本新聞』2025年5月29日付24面『人生のあとさき コーセル創業者 飴久晴さん 14 エピローグ 失敗が人間の器形成』より。

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