正統王国
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「ヘヴィーオブジェクト」の記事における「正統王国」の解説
アヤミ=チェリーブロッサム(Ayami=Cherryblossom) 声 - 横尾まり 第37機動整備大隊所属オブジェクト整備主任。「整備兵の婆さん」と主人公たちに親しまれており、台詞や他の文でも基本的に名前ではなくこちらで呼称・表記される。慈善活動家だった娘が『資本企業』から経済テロリストとみなされ処刑されかかったため、『資本企業』支配下の『島国』(日本列島)から、娘夫婦とともに亡命してきた経歴を持つ。 『資本企業』の人間として『島国』にいた頃は、オブジェクトの整備技術に誇りはなく金儲けの資格程度の認識しかなかった。当時は第一次超高齢化の真っ最中で知財だけが頼みの綱であり、そんな環境にも後押しされ、(本人曰く)生理が来る前から大学院に飛び級で進学していた。夫のヤマト=チェリーブロッサムは既に故人で、孫がいる。娘夫妻は孫と共にヴィクトリア島東端にある移民居住都市に住んでおり、インディゴプラズマに乗るプライズウェル=シティ=スリッカーのクーデターに街ごと巻き込まれる事になる。娘婿の名はイエカズ(Iekazu、声 - 柳田淳一)、娘の名はシキブ(Shikibu、声 - 葉山いくみ)、孫の名はオリヒメ(Orihime、声 - 水瀬いのり)。 バンダービルト(Vanderbilt)家の令嬢 声 - 内田真礼 ヘイヴィアの非公式の婚約者であり、大貴族バンダービルド本家の跡取り娘。ファーストネームは不明。家紋は百合であり、それにちなんだ彼女を指す俗称は『バンダービルドの白き百合』。年齢は15歳程度で金髪、全身宝石だらけのドレスを着ている。「○○っつー訳ですのね」「○○じゃねーですか」など、乱暴な口調と丁寧な口調を混ぜ合わせた話し方が特徴。 バンダービルド家の中でも平和主義者であり、非武装を標榜して『正統王国』内外の問題を言葉によって解決する事を目指す。 ウィンチェル家とバンダービルド家の両家の反対を押し切って婚約した。夫の待遇や階級については頓着しない主義。愛人を作ることも『貴族』の男のステータスだとヘイヴィアの素行を許容してはいるが、それは自分を一番に大切にするのが条件とのこと。ウィンチェル家専門の対策室ともコンタクトを取り、一族の人間の動向を把握している。 フライド(Flide) 声 - 大林隆介 『評議会』の一員。エリートの育成部門を一括管理している。生身の人間でもオブジェクトに勝てることを証明し、結果的にゲリラやテロリストによる抵抗の長期化を招いたクウェンサーらを疎んじている。オセアニア軍事国侵攻戦にてクウェンサーらをオブジェクト同士の交戦に巻き込ませて殺害する予定だったが、彼らが〇・五世代の破壊に成功し計画が破綻し失脚。軍に採用させず秘密裡に子飼いにしていたキャスリンを率いてイグザクトジャベリンで第37機動整備大隊と交戦したが、イグザクトジャベリンを撃破され軍法会議へかけられる。 アニメでは軍法裁判後は拘束されていたが脱走、後にアルプス山脈にて『情報同盟』から盗み出したエリート用認識介入プログラム『真実の鏡』を使用し、ベイビーマグナムの暴走を招いた。その後、暴走したベイビーマグナムからの砲撃を受けて『真実の鏡』の解除キー諸共消滅した。 シーワックス(Seawax) 声 - 小山力也 報道カメラマン。オブジェクトばかりが強調され、戦場の人々が軽視される風潮に憤っている。 プレス用の非戦闘許可証を持ってオセアニア軍事国へ取材に赴いた際、独断でオセアニア兵を射殺し、先住部族虐殺のきっかけを作ってしまう。第37機動整備大隊に身柄を拘束され尋問されたが、自身の行動を反省してクウェンサー達に助言を行った。 オセアニア模擬戦にて、『ブルーボトル』が拉致した人質を救出しに向かうクウェンサー達に同行した。以前は目の前の悲劇を前にカメラを構え続ける人間だったが、クウェンサー達との邂逅を機に、自ら救出の手を差し伸べる選択を取るようになる。 ハルリード=コパカバーナ(Halreed=Copacabana) 声 - 竹内良太 第52機動整備大隊所属のオブジェクトのエリート。有力『貴族』出身の長男坊で、カールした金髪。典型的な貴族らしい性格であり、高い誇りと強い特権意識を持っている。階級は少佐。 フローレイティアとの政略結婚を求める『第三候補』だったが、イグアス砲撃戦に居合わせた功績をカピストラーノ家に認められて『第一候補』へと昇格した。が、クウェンサーに『フローレイティアと「平民」の自分に肉体関係がある』というデマを吹き込まれて逆上し、婚姻を自ら蹴って婚約者を探し直すことになった。アマゾンシティで定期メンテ中のフォレストローラーを護衛する任もあったが、放棄して『本国』に帰ってしまっている。 バイラニー=サローノ(Bilany=Saronno) 声 - 高橋未奈美 第52機動整備大隊最前斥候小隊所属。オブジェクト突入前にいち早く戦場に向かい、事前情報の収集や基地の基盤の構築を担当している。階級は伍長。気が強く忠誠心も高い女性兵士。 ブレイクキャリアーへの奇襲としてダムを爆破し村を水没させ足止めすることをフローレイティアに提案したが、万単位の人を見殺しにしなければならず第37機動整備大隊は作戦に応じなかった。しかし、ブライトホッパー大破の報復を諦めずダムへと部隊を展開したところで、ヘイヴィアに作戦を妨害され、ベイビーマグナムがブレイクキャリアーを破壊したことで作戦を中止した。 スタッカート=レイロング(Staccato=Raylong) 声 - 松本忍 『正統王国』海兵隊に式典用として設立されているアクロバット飛行隊に所属するエースパイロット。コールサインは『バーニング・アルファ』。階級は大尉。キザな言葉遣いの男性。時代遅れの戦闘機に愛着を持ち、ヒロイズムを忘れないロマンチスト。クラシックを好む。 「正統王国の朱き邪眼」として知られており、作中では高度5mを乱立するビル群を躱しながらマッハ1で駆け抜ける、水平爆撃をピンポイントで決める等の離れ業を披露した。他にも、オブジェクト全盛のこの時代に敢えて不便なセミアクティブ方式を好んで使い、撃ったミサイルの再照準といったテクニックで敵機を翻弄する。 モニカ(Monica) 声 - 大久保瑠美 『貴族』出身で金髪のわがままな少女。グラビアアイドル出身の、『CS☆ミリタリーチャンネル』の歌って殺せる戦場アイドルリポーター。白とピンクの迷彩服を着ている。戦場リポーターはあくまで宣伝戦略の一環であって、本人に軍事技術や経験は皆無。 没落して借金まみれになり母親と逃亡している際に、近所に住んでいたクウェンサーの父親(しがないサラリーマン)に匿われた過去がある。その後、血統局と連絡を取って身分証を変え、アイドルとして復興した自分をクウェンサーに見せつけるためにミリタリー色のある仕事を選んだ。クウェンサーを「奴隷」「小間使い」「下僕」と呼んで使い走りにする。 シャルロット=ズーム(Charlotte=Zoom) 声 - 大西沙織 『正統王国』軍独立特7小隊の中尉(『黒軍服』の将校)。『平民』出身。眼鏡をかけた20代前半の女性。艶のある茶髪の髪に、雪のように白い肌がコントラストを作っている。話し相手には「貴君」と呼びかける。式典用のリボルバーを携帯している。理知的で冷静、生真面目で少々融通が利かない。 偽装巡洋艦『スカーレットプリンセス号』の船長、アルフォンソの双子の娘の内の一人。成金商人の母親のコンプレックスの影響のせいでピアノやバイオリンなどの英才教育を受けており、その反動からか社交界に忌避感情を抱き『黒軍服』に志願した。馴染みのバーにて、クウェンサー達二人組がオブジェクトを破壊するたびにマスターが記念カクテルを作るため、今ではすっかり2人のファンになってしまった。 ミョンリ(Myonri) 声 - 本渡楓 第37機動整備大隊警備部門機械化中隊所属の小柄な東洋人の女性兵士。階級は兵長。誰に対しても敬語で話す、生真面目で押しの弱い性格。ヘイヴィアに「可愛い女の子」と呼ばれ困惑するウブな一面もある。「無味無臭のレーションに耐えられないのでペースト作ろう同盟」の一員。 本来は装甲車などに乗って基地内の敷地を巡回するだけの安全な係だが、シザーオープナーなど妙な資格を大量に集めているせいで現場へ駆り出されることが多い。パワードスーツの操縦も得意とする等、手先が器用。実戦経験に疎いため現場では誰彼構わず指示を仰ぎたがる。 クックマン(Cookman) 声 - 山本格 第37機動整備大隊警備部門保安斥候小隊所属のベテラン兵士。大柄の黒人の青年。階級は軍曹。警備部門は、基地へ接近する敵兵との直接戦闘を請け負う最も武闘派な部署のため、ベースゾーンから2,3日もかかるような広域パトロールもこなしている。 カムチャッカ半島夜間奇襲電撃戦にて、チームの最年長だったことから指示を出していたが、ウィングバランサーの進行に巻き込まれて戦死する。 ウェスティ(Westy) 声 - 芳野由奈 第37機動整備大隊警備部門保安斥候小隊所属の女性兵士。茶髪のポニーテールにそばかすの少女。階級は伍長であり、斥候小隊に属するが故に戦場を歩き慣れている。男と男をくっつける発想の持ち主。カムチャッカ半島夜間奇襲電撃戦にて、ウィングバランサーの進行に巻き込まれて戦死する。 チャールズ(Charles) 声 - 山下大輝 第37機動整備大隊電子シミュレート部門所属の戦地派遣留学生。ホームシックで陰気な雰囲気を纏う、人見知りな線の細い白人の少年。専門はオブジェクトの通信ソフトウェア関連で、ハッキングの腕なら第37機動整備大隊の電子シミュレート部門をも凌ぐ。逆に、それ以外は取り柄がない。カムチャッカ半島夜間奇襲電撃戦にてナッツレイに銃殺(アニメ版ではナイフで刺殺)される。 ナッツレイ(Nutsray) 声 - 内匠靖明 第24機動整備大隊所属の黒人の少年。言葉は汚いが、発声はハキハキとしている妙な口調。前向きに現状を楽しむ性格。偵察やスパイを行う諜報関係の人間のため、オブジェクトよりもUAV、UAGなど小さなメカの方が興味がある。ライフルを手にして直接戦闘を行う腕もある。 シティ=スリッカーの思想に共感しており、スパイとして第37機動整備大隊へ戦地派遣留学生という肩書きで潜り込む。部隊内では諜報部門に所属。カムチャッカ半島夜間奇襲電撃戦にてチャールズを射殺して妨害プログラムをUAVに感染させることを阻止し、クウェンサーとシャルロットを襲撃した。その後、坑道内へ逃げ込んだ彼らを採掘用パワードスーツに搭乗して追撃したが、クウェンサーの返り討ちに遭って死亡した。 プライズウェル=シティ=スリッカー(Prizewell=City=Slicker) 声 - 小西克幸 第24機動整備大隊所属のオブジェクトのエリート。自分を中心とした特定の集団でのみ、戦争と政治を操ることを至上の目的としている。 奴隷制の復活を提唱する血統主義者であり、狂信的な言語保護活動家でもあるためか、他言語バンドのメンバー暗殺や外語学校の爆破など数件のテロへの関与が囁かれるほど悪名高い。その為『貴族』出身ではあるが浮いた存在だった。状況を打開するために『情報同盟』へスパイを派遣して戦略AIの技術を盗み、オブジェクトのダミー機を開発した。 カムチャッカ半島夜間奇襲電撃戦に採掘場の『信心組織』の反戦団体を巻き込み、排除することで軍事的な発言権を取り戻して言語保護活動に繋げようとした。が、第37機動整備大隊に目論見を阻止され、工作が露見。大破したインディゴブラズマと共に爆死した。 ジェニーリア 金髪の女性。結婚詐欺師であり『貴族』の血統を詐称して荒稼ぎしていたが、バーで出会った男が軍上層部の息子であり、戦場へと飛ばされた。逮捕前は犯罪者同士で情報交換することもあり、バーで色々な手口を聞いたことがある。 クック方面諜報戦にて、ヘイヴィアと共にナイトエッジ小隊のティルトローラー式ガンシップを撃墜させる。しかし何故か行動を共にしていた彼ではなく、クウェンサーとメアド交換をしていた。 クレア=ホイスト オブジェクトの天才設計士。20代の女性。第二世代のオブジェクト4機によって警護されたクック追加諸島の『中央』に住んでいるが、本宅はパリにある。趣味で株や先物取引をしており、その儲けで世界各地に別荘を買っている。派手な色のビキニの水着の上から足首辺りまである長い白衣を羽織っており、髪は茶色のロングヘアで束ねず広げっぱなし。過去に『ベイビーマグナム』や『アサルトシグナル』などの設計を手掛けている。現在は「第三世代への道」を模索しており、実際に『トライコア』の戦場に居合わせたクウェンサーの出向先が自身の住まうクック追加諸島になるよう軍上層部に介入した。 専属の護衛であるナイトエッジ小隊を使って『正統王国』の内部の裏切り者の炙り出しを行っていた。また、ある復讐を果たす為に、破壊工作を専門としサイドビジネスも行っていると黒い噂が付きまとう独立部隊『ユニコーン』の活動に加担している。 完璧アイドル 本名不明。完璧すぎて可愛くないという理由で落ち目のアイドル。広告代理店に『ボルガの王女より美しい』と評されたことにより、不敬罪でレギュラー番組を降格させられたこともある。戦場レポーターかAVデビューかでクリーンな戦争に参加したが、そこでヘマをしてバックグランド部隊へ左遷された。テレビ番組の企画で建築用パワードスーツの免許を取っていたため、アサバスカ方面輸送戦ではパワードスーツに搭乗していた。 同部隊に左遷されていたドラゴンキラーの2人と共に『情報同盟』の襲撃に賄賂密輸の証拠隠滅と立て続けに危機に遭うも、パワードスーツの存在とクウェンサーの的確な指示で3人揃って生還を果たした。その後、彼とだけメアド交換している。 ソギア 破壊工作を得意とする独立部隊『ユニコーン』の隊長であり、大男。葉巻を好む。3年前ステイビア=ニコラシカの護衛部隊である第115独立近衛中隊『ホワイトベアー』の壊滅と同時期に、ディミクシ=ニコラシカの周囲に現れた悪名高い部隊を率いている。『資本企業』に通じている疑惑など、任務の裏で様々な非合法な手段を講じて各世界的勢力を跨ぐ人脈拡大を図っている。 人脈拡大の一環としてナイトエッジ小隊に潜り込んで設計士クレア=ホイストに近づいた。ニコラシカ王家の継承争いに決着をつける『御前試合』の結果を見届けるために現れたディミクシ派のマキアーレ大佐に『ユニコーン』の活動の真意を伝え、真の活動を開始する。 マルス 『ユニコーン』の部隊に所属する色白の青年。部隊に配属されてから3年目。『平民』でも王室に入れることを理由に『ホワイトベアー』へ志願したが、『ユニコーン』へ鞍替えするための最初の任務が自分の整形だった。 サーニャ 『ユニコーン』の部隊に所属する銀髪に褐色の女性。各世界的勢力や地元ゲリラ・テロリストの軍服・装備品を調達した『コレクション』を持っているため、部隊の仲間からは皮肉を込めてコスプレマニアと呼ばれている。 クリスマスブーツ作戦にてフラットが入手したリチウムのインゴットを換金して『情報同盟』に潜伏するユニコーンへ小切手を送った。 フラット 『ユニコーン』の部隊に所属する小柄な少年。調理師免許を持った補給兵としてバックグラウンド部隊に潜入し、クリスマスブーツ作戦にてクウェンサー達を裏切り『情報同盟』への賄賂であるリチウムのインゴットを破壊した。 ステイビア=ニコラシカ(Staivia=Nikolaschka) ボルガ方面の王女。14歳で、身長150cm、体重39kg、スリーサイズはB76W55H76。ディープパープルの瞳とブロンドの髪を持つ。出身地はモスクワ、ラドガ。乗り物酔いするため、船や飛行機に乗りたがらない。好物はビーフストロガノフ。大衆人気も高く、モスクワの宮殿前ではブロマイドが売られている。ヘイヴィアは夜会で会ったことがあり、面識がある。 これまで数々の政争に巻き込まれてきた過去があり、ディミクシ派の陰謀にも巻き込まれた。3年前に自身を警護する部隊である第115独立近衛中隊『ホワイトベアー』が軍事演習中に『情報同盟』に襲撃され壊滅して以来、直接の護衛がいない「孤独の王女」となっている。強く信頼していた『ホワイトベアー』隊長のユーレンザックの死亡を含むこの壊滅事件以来、彼女を守るために身体を張る人物が少なくなるよう彼女なりの(かなり破滅的な)決断をするようになった。 マキアーレ 濃いグレーのベレー帽を被り、サングラスをかけた初老の男。階級は大佐だが、それにしては勲章の数が少ない。 利害関係がハッキリしているディミクシの方が裏から操りやすいため、『御前試合』にて彼が勝てるようユニコーンと共に手を回していた。しかし、その御前試合直前でソギアに裏切られ、射殺された。 ミクファ ステイビアに仕えることを誇りにしているメイド。『ホワイトベアー』が壊滅した後もディミクシ派の陰謀からステイビアを守るために奔走し、3年後まで計画を引き伸ばさせた。ディミクシ派の拷問を耐え、救出しに来たクウェンサー達と共にブロードスカイサーベルの爆破に協力した。 ディミクシ=ニコラシカ 『ブロードスカイサーベル』を操るエリート。30代のボルガ方面の王族だが、女王の夫の愛人が出産した連れ子と噂されている。つまり血統が最重要視される『正統王国』においてボルガの王族の血が全く流れていないという疑惑があるが、血統局の重役に息のかかった者を過半数以上派遣し審査に介入している。大胆な計画を取る割に臆病に行動する。 3年前、ステイビアの護衛部隊『ホワイトベアー』が軍事演習中に『情報同盟』の襲撃により壊滅したとなっている事件は、実際には『ユニコーン』発案の『ホワイトベアー』壊滅作戦にディミクシ達が相乗りする形で起きたもの。『御前試合』にてステイビアを「正々堂々」暗殺し王位継承権の獲得を目論む。だがクウェンサー達の活躍によって大破されたブロードスカイサーベルと共に海の底に沈んだ。 エクセルシーラ 故人。クレア=ホイストが初めて設計した第一世代オブジェクト『アサルトシグナル』の操縦士エリートだった。5年前滅多に取らない休暇を申請し、両親へ手編みのセーターを渡そうとしていた所、ボルガ方面の王位継承権の争いに巻き込まれ暗殺される。 ガーリー 第37機動整備大隊所属の小柄な女性兵士。顔にそばかすがある。 ベーシック 第37機動整備大隊所属の兵士。筋肉だらけで大柄な男性。 ドロシー 南ブリテン方面出身で、80歳くらいの老婆。娘夫婦とオセアニア観光中に『ブルーボトル』に拉致され、人身売買に巻き込まれた。クウェンサー達に、自身のみならず人質の皆の救出を願うが貨物船の冷凍庫に閉じ込められる。その後、彼らの活躍により救出され娘夫婦や孫と再会した。 MIBの世論操作に疑問を抱き、匿名掲示板にて真実を訴えた。 リサ=ドービル 金髪碧眼の女性兵士。軍のデータベースに登録されていない撤退戦のエキスパート『ストークキラー部隊』所属の少尉。 部隊の暴走を止めようとリーダーと口論になった際、銃撃戦に発展して仲間を射殺し遁走を図っている。「クリーンな戦場」の裏事情の暴露を恐れた軍上層部は彼女一人を「自然に暗殺」する為だけに彼女の逃走予測区域に戦争をセッティングした(オセアニア情報戦)。第37機動整備大隊のベースゾーンへ逃げ込もうとしていた所、任務活動中のクウェンサー達と合流。ベイビーマグナムと2機の敵オブジェクトの激突に巻き込まれたクウェンサー達を逃がすため、自身が囮となる決意をし砲撃の余波を受けて右腕を失う。しかし彼女を助ける為、シンプルイズベストを撃破した事により戦況は一転。ホーネットストームが撤退したことで第37機動整備大隊に保護され、事情聴取を受けた。その後は希望通り軍事法廷に立つことになり、軍上層部のスキャンダルが暴露される事になった。 アルフォンソ=ズーム 偽装巡洋艦『スカーレットプリンセス号』の船長を務める初老の男。双子の娘の内の一人が『黒軍服』に所属するシャルロットである。 マリアージュ=ナイトキャップ 南ブリテン方面ケンブリッジ大学所属の院生。小柄だが胸が大きいアンバランスな体型の眼鏡をかけた少女。専門は機械工学と情報処理で、『安全国』にいながらも自軍のオブジェクトの弱点の洗い出しなどに尽力して軍に協力していた。しかし、『資本企業』の第二世代『プライベートバンク』へ情報戦を仕掛けたことで軍上層部の影のVIP達の反感を買い、人工島『シャトー・ド・ルージュ』に特別政治犯として収容された。 『メガロダイバー』の弱点を見つけ得る人材として『メガロダイバー』から襲撃を受けるが、それを見越して派遣されていた第37機動整備大隊によって保護された。 カレン=I=ウィンチェル ウィンチェル家に仕える私兵部隊に所属するミルクメイド。片目を眼帯で覆っている。ウィンチェル家は高い功績を上げた使用人や料理人へ養子縁組を使ってウィンチェルの名を与える因習があり、それによって名前を授けられた。ミドルネームのIは、イミテーション(模造品)の意味。 幼少期のヘイヴィアの乳母となり、彼の面倒を見ていた。普段は頭ごなしに説教をしているが、古い因習を打ち破り余計な血を流させまいとするヘイヴィアの生き方に感銘を受けている。 ウィンチェル家が所有する7隻の武装客船の一角、『サマーバケーション号』に搭乗している。 ミリア=ニューバーグ 諜報部門に所属する女性兵士。階級は中尉。金髪ショートヘアで、ぶかぶかのカーゴパンツとビキニのトップスを好んで着る。舞台裏である諜報活動に退屈しており、ロストエンゼルスに出向されたクウェンサーの突飛な意見を歓迎している。 キャサリーヌ ケツアゴ無精ヒゲで眼帯を付けた軍人コメンテーター。ニューハーフであることが見受けられる。オブジェクトの戦術指揮によって数々の歴戦を制した元大佐。 ジェームズ=ハネムーン 映画監督。中年男性。 アレン=ジャックローズ 王立テクノアカデミーに在籍するクウェンサーの悪友。一人称は「僕」で、クウェンサーを「クウェン子ちゃん」と呼ぶ。証明書のみの没落貴族であり、実家は築500年のボロアパートの一室。制服である青のブレザーを纏った上で、肘や膝に合成樹脂のプロテクターをつけている。学業に優れ、首席成績者だけが資格を与えられる秘密サロン『金獅子クラブ』に加入している。そのお蔭で軍部や官僚へコネを持つが、本人はそちらに興味はなくエンタメ業界を志望しており、映研での活動に夢中。クウェンサーに憧れ、彼をモデルにした脚本を書いていた。 王立テクノアカデミーで起きた『教員派』と『学生派』の抗争にて、クウェンサーとモニカと共に事件を終結させる。その後はモニカの伝手を得て、配給会社の脚本チームに参加するチャンスを得た。 名物教授 王立テクノアカデミーの名物教授。乱れ白髪の白衣の老人。頭のネジが外れた変人で、常識を見失った天才の末路。『正統王国』軍のオブジェクトを第一世代から第二世代へ引き上げた立役者の一人。「今世紀中にタイムマシンを作れそうな学者百選」にもノミネートされている。 エルリッタ=シャンゼリゼ 王立テクノアカデミーの現理事長。貴族出身で、赤いミニタイトスーツを着た10歳の少女。辛いものが苦手。初等部、中等部、高等部、大学、院の各会長へ放課後に家庭教師に就いてもらっている。 クリフ=フレンチコネクション 王立テクノアカデミーの学園長。平民出身の男。王立テクノアカデミーの『攪乱送金プロジェクト』に横槍を入れ不正経理を行い、また『情報同盟』へ情報漏洩する見返りで、『資本企業』の幽霊会社『オブジェクト共同運用ファンド』へ投資し自前のオブジェクト作製を依頼するための資金確保を狙っていた。『烙印』を装甲車に搭載して『学生派』と交戦していたが、クウェンサー達の妨害に遭い死亡する。 ミーナ=スティンガー 『正統王国』軍独立特15小隊(黒軍服)の隊長。階級は中尉。金髪ショートヘアに眼鏡の巨乳の女性。黒軍服として各部隊に持ち込まれている軍規違反の私物を押収していたが、押収物を私的に利用して堪能している現場をクウェンサーたちに抑えられ弱みを握られてしまう。実態としては15小隊そのものが麻薬戦争と癒着しておりアズライフィアの手駒として動いていた。リオングランデ方面墜落機救出戦にて、麻薬戦争の証拠隠滅のために部隊が駆り出されたがアズライフィアに口封じされる。 アズライフィア=ウィンチェル(Azureyfear=Winchell) ヘイヴィアの妹であり、継承順位は第5位。15歳で身長158cm、体重47kg。スリーサイズはB83W54H80。金髪に青白い肌で、青いドレスの纏う少女。瞳の色はブルー。 彼女を指す俗称は『ウィンチェル家の蒼き薔薇』。貴族の振る舞いとしてノブレスオブリージュを心掛けている。銃の扱いに長ける。ヘイヴィアを「兄様」と呼んで慕っているものの、面と向かってその想いを口にすることはない。薔薇の香りがする香水を愛用している。 ウィンチェル家における優柔不断なヘイヴィアの立場を固めるため、彼に討たれる仇役として自らカラフルバニラによる麻薬戦争を首謀。『情報同盟』から受領した『デストラクションフェス』に搭乗して自殺を図ったが、クウェンサーにより阻止され軍に連行された。 麻薬戦争を首謀したことや『情報同盟』と組んでオブジェクトを完成させ『正統王国』の艦船を薙ぎ払うなど事が重大であるため司法取引をもってしても無かったことにはできない事態を引き起こしたものの、司法取引だけでも数十年を要するとされている。クウェンサーとヘイヴィアの予想では罪人として一生を終えるとは想像できず、牢獄の真の支配者として裏世界から影響力を行使するか、重刑務所でさえ素手で脱出する怪物となるかと恐れられている。 フラッグ=エッグノック 『王族』エッグノック家の第一王子であり、『君主議会』の一員でもある小太りな中年男性。失言癖が酷いため世間からの評価は常に悪く、王族の間ですら議論を活性化するための必要悪という表現で厄介者として扱うほどであり、重臣たちの間は何とかして彼の王位継承権を回避できないか話し合われていた。麻薬戦争に関わるだけでなく、王族でありながら『情報同盟』と癒着していたが、実は彼の失言を常に動画として世界に配信しているのも『情報同盟』であった。自身の失言を揉み消すために、過去に21回ほどウィンチェル・バンダービルド両家の対立を煽り、そちらの炎上騒動の影で自身の失言問題から注意を逸らしていた。しかし、南大西洋非常事態家督相続内戦において第37機動整備大隊の妨害に逢い、ヘイヴィアとの『決闘』の末に死亡する。 ケビン 第37機動整備大隊所属の男性兵士。万年下っ端。既婚者だと公言していたが、実際は見栄を張って嘘をついていただけであった。兄ロビンは、『正統王国』宇宙平和利用機構所属の民間分類・ヴィーナス級宇宙ステーション『プリンセスニコラシカ』に勤める宇宙飛行士。 アフリカ南端喜望峰砕氷砲撃戦にて、小型電源車両『アルマジロ』と共にクウェンサーやヘイヴィアに同伴した。 エルフィリ=クラシック 第37機動整備大隊の諜報部門の少尉。制服を教本通りに着こなし、黒髪にフレームの細い眼鏡をかけた巨乳の女性兵士。 エイプリル 教導隊所属の女性兵士。階級は大尉。 キャスリン=ブルーエンジェル(Catherine=Blue angel) 『イグザクトジャベリン』のエリート。長い金髪を三つ編みにして腰まで伸ばした、瞳は緑色の12歳の少女。特殊スーツは薄手の襟付きブラウスにリボンタイと、短めのプリーツスカートを足したような青系統の意匠。出身はアマゾン方面のブラガンサ。身長は136cmで体重は31.0kg、スリーサイズはB64W48H65。階級は中尉。エリートとして各種人工強化措置を受けているため、銃器や乗り物の扱いやCQCにも長ける。 フライドに子飼いにされていたが彼の失脚と共に軍役から退き、『安全国』で一般人としての生活に憧れて民間順応化支援制度を受ける。彼女を救出した上、銃に頼らないクウェンサーの在り方を尊敬し、「おにーちゃん」と呼んで懐いている。セカンドヴェニスにてアルゲイフォンテスに感染したが、解毒剤が投与され無事に快復。その後はバーボタージュ家が身元引受人になる事で民間順応化支援制度をクリアし、『安全国』のパリへ旅立った。現在は養子となりバーボタージュ姓を名乗っている。 エヴァンス 第37機動整備大隊所属の男性兵士。オブジェクトの脅威を前にして恐怖のあまり勃起する等、救われない性を負う羽目になった。セカンドヴェニスの『ピラーオブトゥルース』での一件にてマークスとコンラッドが戦死する中、重機関銃で後方支援に徹していたため生き残る。その後もウェストサイドの『感染基地』へも同行し、装着したパワードスーツごと水没したが奇蹟的に生還する。『オリーブガーデン』への遠征へも参加した。 マイク=ナイトキャップ 52歳の男性。陸軍准将にして北欧展開される陸軍勢力のまとめ役。陸路の兵站線を牛耳る事で誰を見捨てるか自由に選べる立場を持つ。 ブラドリクス=カピストラーノ 長い銀髪で、漆黒の燕尾服を着た青年。フローレイティアの兄で、彼女からは「おにいちゃん」と呼ばれ彼女を「ティアちゃん」と呼んでいる。出身はパリ、ノルマンディー。身長185cmで体重は69kg。瞳は紫。カピストラーノ家の継承順位は第3位。 重度の慈善中毒者であり、生まれて一度も感謝した事のない自身の資金を湯水のように募金箱に突っ込むような行為をその時の気分で実行していくため、戦争国の経済を安全国から蹂躙しているとも揶揄されている。フローレイティアに負けず劣らずの和風マニアであり日本刀を携帯している。 老若男女を問わず能力の高い者をメイドや家庭教師として採用し、護衛として侍らせている。部下の教育は徹底されており、主人である彼を輝かせるためにオーダーがなくとも諸々の事情を察して彼を全力で支援する。当人の実力も卓越しており、やり過ぎないように護衛達は彼の抑制装置となっている。 リリム=ガゼット 第37機動整備大隊の電子シミュレート部門に所属する女性兵士。年齢は17歳。内向的だが専門分野に関しては承認欲求が高く饒舌になる。 ルーチェ 第37機動整備大隊所属の尋問を担当する女性兵士。前髪や眼帯やマスクやヘッドフォンなどで顔を隠したじめっとした雰囲気のオドオドした少女。 エリーゼ=モンタナ(Elise=Montana) ふわふわ金髪に眼鏡の女性兵士。出身は南ブリテン方面のロンドン。年齢は23歳。身長は161cmで体重は53kg、スリーサイズはB96W59H82。階級は軍曹。 第7特別教導隊の教官。専攻は音楽隊、射撃、近接戦闘、その他陸軍特殊部隊に必要な技術全て。 ブルランク=ハッピーユース 第21機動整備大隊の指揮官。デジタル・アナログ共に一般人にしか見えないように『ボディファイル』に纏わる自身の後ろ暗い痕跡を徹底的に潰している。 ケインズ=アンブロジア 28歳の男性軍人。『島国』四阿に潜み世界大戦を招いた元凶の4人の内の一人。
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正統王国(A Legitimate Kingdom)
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「ヘヴィーオブジェクト」の記事における「正統王国(A Legitimate Kingdom)」の解説
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