世界的勢力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 09:07 UTC 版)
「ヘヴィーオブジェクト」の記事における「世界的勢力」の解説
主義主張、趣味趣向が各世界的勢力によって異なり、それぞれどの勢力も何かしら異常な一面を価値観の根底に有しており、所属者がそれを疑問視することはない。そのため、偏りのない理想郷などは存在せず何かしらの仄暗い陰謀が渦巻いており、作中では世界的勢力を巨人に見立てて「巨人達の影」と形容された。その異常な性格以外の面ではおおむね、現代社会と似た一般的な価値観である。 正統王国(A Legitimate Kingdom) 世界的勢力の一角。勢力の象徴カラーは青。 封建的な旧身分体制を復古させた王政諸国の集合体であり、血統と名誉を最も重んじている。血筋によって決定される『平民』および『貴族』(さらにその上の『王族』)という身分階級が存在し、身分差別は公認されているものの人種差別はない(男女差別は『貴族』の間で根付いている)。全体のトップは、『君主議会』およびその諮問機関『評議会』で、各国の政治の実権は『貴族』が掌握している(参政権は貴族にしか与えられていない)。奴隷階級もかつて存在したが数十年前に完全廃止された。正式言語は、かつてのフランス語を軸にヨーロッパの各文化の言語をまとめ上げた文体となっている。使用通貨はユーロ。 「カエサル・プロジェクト」として、本国パリ地下深くのシェルターに精子と卵子の自動掛け合い装置があり、理想の支配者の遺伝子の作成が行われている。現在は掛け合わせの途中で潜り込んだ遺伝病を希釈・無力化するため回り道をしている最中。 本国はノルマンディー方面のパリ。判明している所属地域は、アラスカ方面、ジブラルタル海峡、グレートブリテン島南部、アマゾン方面、ヴィクトリア島、クック追加諸島、アサバスカ方面、ニューカレドレア方面、ボルガ方面など。ユーロ圏は『信心組織』とのスパークエリアとなっている。 情報同盟(Intelligence Union) 世界的勢力の一角。勢力の象徴カラーは赤。 ありとあらゆる情報を収集・管理しており、情報の真偽を最も重んじている。上位層の人間が様々なアクセス権を有する反面、下位層の人間は情報制限など日常茶飯事でプライバシーも保証されない情報弱者と化す等、情報格差が恒常化された極端な情報化社会。 『島国』で開発されていた『一霊四魂』を垣間見た結果、軍では諜報活動や戦略AIの開発が盛んになった(『正統王国』が一般公開している論文『アンジェリナ・リスト』にて、完全無人AIの導入は否定されている)。諸問題への対処法を検索一つで素早く引き出すシステム『パーフェクト・ブラウジング』の完成を最終目標とし、その達成のために採用戦争で敗れた試作技術までもを情報の1つとして収集している。安全国各国の中央サーバーを繋いだAIネットワークにより管理される行政システム『キャピュレット』が行政を担っている。マリーディ曰はく、レーションは四大勢力の中で最も美味しいらしい。 本国はアメリカ合衆国東部で中心地はニューヨーク。方面判明している所属地域は、チョノス諸島、南米パリマ方面、チェサピーク方面、トランシルバニア方面など。北米大陸は『資本企業』とのスパークエリアとなっている。 資本企業(Capitalist) 世界的勢力の一角。勢力の象徴カラーは黄。 その名の通り資本系企業の集合体であり、経済と財産を最も重んじている。七つの巨大企業体『7thコア』により『本国』が直轄管理される。貯金の大小が人権の優先順位を決定するほどの極端な資本主義体制となっており、『資本企業』内の優劣は所有する資産の量によって決められる。「チップを出さない客には店の出口も教えない」というのが常識としてまかり通るほど。使用通貨はドル。 軍は完全PMC(傭兵)化されており、エリートが重役に就く事で権威的なバランスが図られている。また、オブジェクトを有する事が大企業の条件とまで言われている。レーションは様々な味があって美味しい模様。 本国はアメリカ合衆国西部で中心地はロサンゼルス。判明している所属地域は、セントラルヴァレー方面、日本列島、中米シエラマドレ方面、アスエロ方面など。北米大陸は『情報同盟』とのスパークエリアとなっている。 信心組織(Faith Organization) 世界的勢力の一角。勢力の象徴カラーは緑。 様々な宗教団体の集合体であり、思想を最も重んじている。故に、所属する国の法律も宗教上の戒律をベースにしたものが多い。各種思想・宗教の代表が協議する『中央』と呼ばれる機関が上層部である。北欧神話、ギリシア神話など過去に衰退した宗教の復活や無名の新興宗教の保護なども積極的。しかし建前とは裏腹に、実際には他勢力という共通の敵を見出さなければ内戦だけで滅亡してもおかしくないほど険悪とまで評される。紙幣よりも貴金属が重要視されているため、固定された為替によってダイヤやプラチナなどの貴金属で世界市場の変動レートに対応している。映画産業が遅れた事で国際世論誘導が最も遅れている。宗教で金を稼ごうとする『資本企業』や伝承の科学的見地をウェブで頻繁に発表する『情報同盟』とは仲が悪い。『情報同盟』に敵対意識が高く、エリート開発に重きを置く事でスパコンやAI技術に対抗しようとしている。 過去に鹵獲した兵器の再利用計画があり、砲身は敢えて他勢力と同じ口径、そして加工を施せば他勢力の弾頭も使用できるようになっている。これにより、襲撃の際に敵からの勢力の特定を誤認させる思惑もある。『島国』の『幽霊船団計画』の影響を受けた『潜水母艦計画』が道楽として行われていた。また、信仰心を闘争心に切り替える施策なども進められている。兵糧確保計画『ドラウプニル計画』により、遺伝子改良型の鈴虫が繁殖させられている。 判明している所属地域は、カムチャッカ半島、本国とされるローマ、アテネなど。ユーロ圏は『正統王国』とのスパークエリアとなっている。
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