公認されているもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/07 18:15 UTC 版)
アルカリイオン水 アルカリイオン整水器(家庭用電解水生成器JIS T 2004)により生成されるpH9~10の飲用電解水である。継続飲用で胃腸症状改善効果(胃もたれ、膨満感、下痢・便秘症状など)が公認されている。生成装置は家庭用医療機器であり、連続式電解水生成器と貯槽式電解水生成器がある。 強アルカリ性電解水 強酸性電解水を作成する際、陰極側から生成されるpH10.5~11.5の電解水である。油脂の乳化やタンパク質の分解など有機物汚れの除去に優れており、次亜塩素酸水と併用した床の消毒(洗浄)や手指の消毒(洗浄)に使用される。また、消化器内視鏡の洗浄消毒装置として強アルカリ性電解水を洗浄水に用いた装置が認可されている。 酸性電解水(次亜塩素酸水) 塩化ナトリウム水や塩酸水を電気分解することで陽極側にできるpH6.5以下の電解水を総称して酸性電解水(次亜塩素酸水)と呼ぶ。広範な病原細菌(MRSAなどの薬剤耐性菌や食中毒菌を含む)やウイルス(インフルエンザウイルスやノロウイルスなど)に強い殺菌・不活化活性を示し、医療、歯科、食品あるいは農業など多様な分野で有効活用が広がっている。 強酸性電解水は塩化ナトリウム水を電気分解することで生成されるpH2.2~2.7の電解水である。2002年に強酸性次亜塩素酸水という名称で食品添加物に指定された。強酸性電解水生成装置は個別に薬事認可申請が行われ、これまでに次の用途を目的とした装置が医療用具(薬事法改正に伴い、医療機器製造販売承認)として認可されている: 「手指洗浄消毒」(1996年)、「内視鏡洗浄消毒」(1997年)。 微酸性電解水は塩酸水または塩酸/塩化ナトリウム混合液を電気分解することで生成されるpH5~6.5の電解水で、微酸性次亜塩素酸水という名称で食品添加物に指定されている(2002年と2012年改正)。 弱酸性電解水は塩化ナトリウム水を電気分解することで生成されるpH2.7~5.0の電解水で、2012年に弱酸性次亜塩素酸水という名称で食品添加物に指定された。(次亜塩素酸水参照) 電解次亜水 塩化ナトリウム水を電気分解して生成するpH7.5以上のアルカリ性電解水で、1999年に次亜塩素酸ナトリウム 希釈液と同等とみなす通知が厚生労働省から出された(衛化第31号 厚生省生活衛生局食品科学課長通知 1999年6月25日)。 オゾン水 オゾン(O3)が溶解した水をオゾン水と呼び、製法としてオゾンガス溶解法や電気分解法がある。広範な微生物殺菌、脱臭、脱色などの性能を示す。オゾン水を用いた消化器内視鏡の洗浄消毒器が認可されている。 超臨界水・亜臨界水 超臨界水は水の臨界温度(374℃)以上、臨界圧力(22.1MPa)以上の高温高圧の濃い水蒸気である。 亜臨界水は、水の臨界温度以上で臨界圧力以下の高温中圧の水蒸気と、水の臨界温度以下で飽和水蒸気圧以上の中温中圧の液体水のことである。水が亜臨界状態になると、加水分解能力や反応溶媒としての効果が大きくなり、有機物分解や物質抽出の高い機能性を示す。
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