活性化
(不活化 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/19 05:34 UTC 版)
活性化(かっせいか、activation[1])とは、沈滞していた機能が活発にはたらくようになること[2]。
活性化したものが再び元に戻る状態、あるいは不可逆的に活性化できなくなることは、「不活化」(ふかつか)または「失活」(しっかつ)と呼ぶ。
化学
- 保存状態のままでは使用できない試薬を、化学的あるいは物理的変化を加えて使用可能な状態に変換すること。モレキュラーシーブや触媒などに対して用いられる。→試薬
- 化学変化を起こすには、基底状態にある反応物質に外部からエネルギーを与え、遷移状態となる中間状態を経て、より低いエネルギーを持つ生成物質に変化させる。この時、外部から与えられたエネルギーを「活性化エネルギー」と呼ぶ。→活性化エネルギー
生物学、医学
生物学や医学においての活性化は、生体内の数々の酵素の働きを示す場合に用いられることが多い。それ以外の場合では(ニュアンスは似ているものの)異なる事象を表すことがあるので注意が必要である。
- 受容体のコンフォメーションが変化し、リガンドと結合可能な状態に変化すること。→受容体
- フィードバックなどによって代謝酵素が誘導されることを指す。→代謝
- リンパ球の免疫機能の活性化
- 「脳の活性化」: [3]
経済、政治
地域の活性化
その他
法令名における用例としては
- 「国会審議の活性化」 → 国会審議
- 「特定自由貿易地域活性化」
- 「中小企業の事業活動の活性化」 → 事業、中小企業
- 「中心市街地における市街地の整備改善及び商業等の活性化」[要出典]
- 「公務の活性化のために民間の人材を採用する場合の特例」 → 民間経験者採用
- 「特定産業集積の活性化」 → 産業集積
- 「特定農山村地域における農林業等の活性化」 → 地域活性化、農村、山村、農業、林業
がある。
地方自治体や産業界において、「活性化」を名称に持つ組織が多数存在する。「活性化センター」「活性化機構」など。
脚注
関連項目
- 政治・経済
- 自然科学
外部リンク
不活化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 09:10 UTC 版)
アブシシン酸の主要な不活性化経路は、P450の一種 ((+)-abscisic acid 8'-hydroxylase) が触媒する8'位の水酸化により8'-ヒドロキシABAとなり、さらにファゼイン酸やジヒドロファゼイン酸へと変換される反応経路であると考えられている。これ以外の不活化経路としては、7'位の水酸化、1',4'-ジオールABAへの変換、グルコシル化によるABAグルコシルエステルへの変換などが知られている。
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