不活化ワクチンとの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/06 06:25 UTC 版)
「弱毒生インフルエンザワクチン」の記事における「不活化ワクチンとの違い」の解説
局所免疫IgA誘導により、発症予防効果が高い。 細胞性免疫を誘導することにより、ウイルス株が違っていても、発症を軽症化させる作用がある(交叉防御効果)。 A型インフルエンザに対する、5歳未満児における発症予防効果は株一致で89.2%, 株不一致で79.2%と驚異的である。(6か月〜7歳では発症予防効果は83%。) ただし、株が一致していた場合では、成人においては、通常の不活化ワクチンの方が予防効果は高い株が不一致の場合は、フルミストの方が有効と思われる。CDCは、6か月〜18歳までの小児において、フルミストを推奨している。 接種可能年齢は2歳〜49歳まで。 生ワクチンであるため、理論上、インフルエンザ様症状(熱、咳など)を発症する可能性はある(この場合抗インフルエンザ薬を服用すれば、速やかに治癒する)。ただし、接種適応内の健常人で、接種したためにインフルエンザを発症した報告は1例もない。また、同居する未接種の健常人(老人、妊婦、新生児含)にインフルエンザを発症させた報告も1例もない。 CD4が下がった免疫不全者に、経鼻生ワクチンの接種は禁忌である。
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