不活性化ワクチンとは? わかりやすく解説

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不活化ワクチン

(不活性化ワクチン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/13 02:23 UTC 版)

不活化ワクチン(ふかつかワクチン、: Inactivated vaccine)は、細菌ウイルスを殺して毒性をなくし、免疫をつけるために必要な成分を取り出してワクチン化したもの。

概要

死菌ワクチンとも呼ばれ、狭義の不活化ワクチンは化学処理により死んだウイルス細菌リケッチアを使用する。取り扱いや効果において同様である抗原部分のみを培養したものを総称して、不活化ワクチンとされる場合もある。

不活化ワクチンは異物として認識されるのみで感染はしないため、感染細胞が出来ない。よって細胞性免疫は誘導されず、抗体が産生される液性免疫のみが誘導される[1][信頼性要検証]

生ワクチンに比べて副反応が少ない半面、体内で細菌やウイルスは増殖せず、液性免疫のみの獲得となり、免疫の続く期間が短い。そのためアジュバントを用いて抗体価を上げるほか、一定の間隔で2 - 3回接種して最小限必要な免疫をつけたあと、約1年後に追加接種をして十分な免疫をつけるものが多い[2]

関連項目

参考文献

  • 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4-88500-610-4
  • 東匡伸、小熊惠二編集 『シンプル微生物学 改訂第3版』 南江堂 2000年 ISBN 4-524-22057-7
  • Michael T. Madigan他著 室伏きみ子他監訳 『Brock微生物学』 オーム社 2003年 ISBN 4-274-02488-1

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 生ワクチンと不活化ワクチン (1)効果の違いはどこにあるのか?”. 高見台クリニック. 2021年1月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2022年11月13日閲覧。
  2. ^ 生ワクチンと不活化ワクチン, http://www.haienkyukin.jp/kn_basic/vc_vc01.html 

外部リンク


不活性化ワクチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 18:12 UTC 版)

予防接種」の記事における「不活性化ワクチン」の解説

毒性十分に弱めた生きたウイルス接種するウイルス繁殖するが、その速度は遅い。接種後も繁殖し抗原として存在し続けるため、追加免疫はあまり必要ない。このワクチンは、組織培養によって毒性の少な種類ウイルス残したり、遺伝子突然変異誘発したり、毒性発揮する特定遺伝子除去することで作られる。この主のワクチンには毒性再発するリスクがあるが、特定遺伝子除去比較的このリスク少ない。

※この「不活性化ワクチン」の解説は、「予防接種」の解説の一部です。
「不活性化ワクチン」を含む「予防接種」の記事については、「予防接種」の概要を参照ください。

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