世界的ブランドへ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 17:56 UTC 版)
「ドルチェ&ガッバーナ」の記事における「世界的ブランドへ」の解説
ドルチェ&ガッバーナは、その後もマドンナとのパートナーシップを続け、彼女の2000年のアルバム『Music(ミュージック)』発売後の2001年、ワールド・ツアー『Drowned World Tour(ドラウンド・ワールド・ツアー)』でコスチュームデザインを担当。またミッシー・エリオットやビヨンセ、メアリー・J. ブライジなどのワールド・ツアーの衣装デザインも担当した。1999年には、トーク番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』(The Oprah Winfrey Show)で女性歌手ホイットニー・ヒューストンが、ツアー『マイ・ラヴ・イズ・ユア・ラヴ』(My Love is Your Love)ツアーで着用予定の彼らのデザインした衣装を着て登場し、それを見たファッションおよび音楽評論家たちは、異常に「際どい」スタイルであるとコメントした。2000年以降も2人は、「ショーガール:ホームカミング」ツアーでのカイリー・ミノーグの衣装など、音楽界のアーチストたちの衣装デザインを続けた。マドンナはまた、2010年のドルチェ&ガッバーナ広告キャンペーンに参加している。 2000年代に入るとドルチェ&ガッバーナは、サッカー界からの影響も多大に受けるようになる。2003年のメンズラインは、主に世界のトップクラスのサッカー選手をテーマとしたものだった。また他の分野のアーティストも、ドルチェ&ガッバーナの影響を受けた。ダンスミュージック・アーティストのフランキー・ナックルズは、2003年にこうコメントしている。「このブランドは、ファッションと音楽のトレンドになる『素晴らしいバロメーター』です」。デザイン界での反響に関しては、2002年にドルチェ&ガッバーナの主要デザイン路線であったコルセットが、ヨーロッパの多くの著名デザイナーによって次期トレンドとして取り入れられた。近年では、ドルチェ&ガッバーナは、バイヤー向けに彼らのショーへの特別招待を始め、ファストファッション企業が彼らのデザインのコピーを先買権によって取得できるよう、コレクションが公開される前にこれらのバイヤーに販売を始めたのだ。 2012年、D&Gはドルチェ&ガッバーナと統合し、主要ラインを強化する。D&Gブランドとしての最後のコレクションは、2011年9月に開催された2012春夏コレクションであった。2005年に発行されたザ・ニューヨーカー(英: The New Yorker)の記事にはそれぞれの10年間を特徴付けるgli stilisti (デザイナー)の感性としてプラダが1990年代を、アルマーニが1980年代を代表するものだったのに対して、ドルチェ&ガッバーナは2000年代を代表するブランドになりつつある、と発表している。個人の業績に関しては、1996年および1997年にドルチェ&ガッバーナは、月刊誌FHM(エフエイチエム)によってその年の最優秀デザイナーに選ばれた。2003年には、GQ(ジーキュウ)マガジン(GQ Magazine)にて生き方、仕事、スタイルにおいて最も輝いた男性たちに贈る「メン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。翌年、イギリス版『ELLE』誌の読者投票によって選ばれるエル・スタイル・アワードで、ドルチェ&ガッバーナは2004年度のベスト・インターナショナル・デザイナー賞に輝いた。2010年6月19日には、ドルチェ&ガッバーナ・ブランド誕生20周年記念式典が、ミラノのスカラ広場およびマリノ宮で開催され、翌日一般公開が行われた。会場にはいくつものテレビがランダムに配され、それぞれのテレビは以前に発表されたコレクションをそれぞれに映し出し、それまでの20年間を振り返った。
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