逮捕前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 21:51 UTC 版)
「京都アニメーション放火殺人事件」の記事における「逮捕前」の解説
京都府警察刑事部捜査第一課・伏見警察署は現住建造物等放火・殺人事件として本事件の捜査を開始し、事件翌日の19日には京都府警察学校(伏見区)に100人体勢の捜査本部を設置した。また、7月19日に死亡した犠牲者を含む34人の遺体は同学校(捜査本部)に安置され、7月23日まで司法解剖が行われた。捜査本部とは別に約100人が被害者支援班として遺族らの支援に当たっていたが、その後の被害の拡大などに対応するため、捜査本部の7、8割の人員も被害者支援に対応している。 同時に、京都府警本部は身柄を確保した男について、まだ逮捕していないものの、事案の重大性から氏名を公表した。20日、京都府警捜査本部は殺人・現住建造物等放火の罪状で男の逮捕状を取った。25日には、死因が判明しなかった1人を除く33人の殺人などの容疑で逮捕状を取り直した。8月8日、35人への殺人容疑、負傷者34人および無傷の1人への殺人未遂容疑で男の逮捕状を取り直した。その後、10月4日に新たに1人が死亡したため、逮捕状を取り直している。 事件直後の7月20日、同社社長八田英明は男とは過去に直接のトラブルはなく、同社主催の「京都アニメーション大賞」への応募もなかったため、一切の関わりがないと話していた。しかし7月30日に同社の代理人弁護士の桶田大介は、改めて確認したところ同姓同名で同住所の人物から小説が応募されていたことが分かったと発表し、応募の内容は明らかにしないとしたうえで「1次審査を通過していない」「これまで制作された弊社作品との間に、同一または類似の点はないと確信している」と語った。その後、男が「学園もの」の長編と短編の小説2点を応募していたと報じられた。8月26日、男による京都アニメーション大賞への複数の小説の応募を警察が断定したと報じられた。 11月8日に初めて事情聴取が行われた際、被疑者は容疑を大筋で認め「どうせ死刑になる」「(犯行動機は)自分の小説を盗まれたから」「(犯行時に所持していた包丁は)犯行を邪魔する人がいたら襲うつもりだった」「(ハンマーは)ドアが閉まっていたらガラスを割って中に入ろうとした」などと供述した。当初、京都府警は年明け2020年1月ごろに逮捕する方針だったものの、発熱が起きるなど被疑者の容態が不安定であり、更に新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって着手時期が遅れた。
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