不正経理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/09 16:08 UTC 版)
英蔵が全国27ヶ所にゴルフ場チェーンをつくるとのもとに設立した関連会社の太平洋クラブが、1973年3月から募集していた会員制レジャークラブの預かり保証金の償還請求期限が、1983年3月から始まろうとしていた。しかし、経営不振から償還原資は無く、このまま保証金の償還ができなければ、信用不安が平和相銀にまで広がり、取り付け騒ぎが生じる恐れが出てきた。 1982年11月、伊坂らは、太平洋クラブの資産を売却し償還資金とすることを計画。同クラブが所有している神戸市内の山林、評価担保額にして42億円相当を売却することを決定した。まずA不動産会社を仲介料3億6000万円で仲介させ、B不動産会社とC土木会社に60億円で売却し、この土地購入資金としてB・C両社に総額116億2000万円の融資をした。つまり、42億円の価値しかない土地を60億円で取引するという話に平和相銀は116億円の融資をしたことになる。当然、この融資は不良債権化し平和相銀の経営を圧迫した。なお、この資金の大半は闇社会に流れたとされる。
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