不正蓄財事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/05 21:16 UTC 版)
王立軍事件に端を発したイギリス人実業家殺害事件により、薄一家の豪華な生活が注目された。薄熙来は高級スーツを身にまとい、重慶に大豪邸を構えていた。また、海外留学している息子は豪華マンションに居住して高級車を乗り回す等の豪遊をしていた。共産党機関紙の人民日報は薄熙来の重慶市共産党委員会書記としての月給は1万元(約13万円)と報じていた。これについて、薄熙来は3月9日の記者会見で弁護士である妻の法律事務所の収入や息子の奨学金などの理由に弁明していたが、それで薄熙来の財産の説明にはならず、中国共産党幹部である薄熙来の権限による不正蓄財の疑いが濃厚であった。 また、薄熙来の兄や谷開来の姉は中華人民共和国の大企業幹部であったが、これらは薄熙来の政治的影響力を利用したものとされていた。 その後、薄熙来が大連時代に知り合った大連実徳集団会長の徐明が、薄一家の不正蓄財の資金源の1人であることが明らかになった。徐明は逮捕され、懲役4年の判決を受け服役していたが、2015年12月に獄中で死亡。心筋梗塞とされるが、死後直後に火葬された。 最終的に、薄一家が不正蓄財した資産は60億ドル(4800億円)にも登っていることが判明した。
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