不正署名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 06:03 UTC 版)
「愛知県知事リコール署名偽造事件」の記事における「不正署名」の解説
愛知県選挙管理委員会による署名簿の調査の結果、提出された43万5231人分の署名のうち、83.2%にあたる36万2187人分が無効とされた。無効署名の約90%が複数の同一人物によって書かれたものであり、約48%が選挙人名簿に載っていない人物の署名であった。 また、署名偽造が発覚した後、愛知県下の多数の公職者の名前が無断で使われていたことが各種報道で明らかになった。無断使用が判明したのは田原市の山下政良市長、神谷和利県議(豊田市選出)、杉江繁樹県議(常滑市選出)、弥富市議会議員5人、碧南市議会議員3人、安城市議会議員1人の計12人。 署名偽造は主に以下の3つのルートで行われた。 2020年10月20日~同月31日。佐賀市の佐賀県青年会館。延べ人数1000人を超えるアルバイトが動員された。 同年10月10日頃以降。名古屋市中村区名駅の高須ホールディングスの入居ビル。 同年10月26日頃~11月4日。名古屋市内の生涯学習センター、リコール団体事務所など。 リコール活動団体「愛知100万人リコールの会」は署名の公開開票を行うと決定。提出期限の前日にあたる11月3日、高須克弥と名古屋市長の河村たかしはKKRホテル名古屋4階「福寿の間」に入った。11月4日午前、高須と河村は「(署名は)最低でも80万筆以上あると実感がある」と豪語した。ところが同ホテルで集計に参加したボランティアによって、筆跡も指印も一目で同じと分かる署名が大量に発見される。また、ナンバリングの作業中に多数の偽造署名が発見された。内部告発が行われるが、高須は「真面目なボランティアを馬鹿にするデマだと思う」と受け流し、「第三者がリコールを妨害するために不正署名を紛れ込ませた」という見解をとった。
※この「不正署名」の解説は、「愛知県知事リコール署名偽造事件」の解説の一部です。
「不正署名」を含む「愛知県知事リコール署名偽造事件」の記事については、「愛知県知事リコール署名偽造事件」の概要を参照ください。
- 不正署名のページへのリンク