使い走りとは? わかりやすく解説

つかい‐ばしり〔つかひ‐〕【使い走り】

読み方:つかいばしり

[名](スル)《「つかいはしり」とも》用事命じられあちこち使いに行くこと。また、その人使い歩き。「選挙事務所で—する」


使い走り

作者レイモンド・カーヴァー

収載図書THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER 6 象・滝への新し小径
出版社中央公論社
刊行年月1994.3

収載図書Carver's Dozenレイモンド・カーヴァー傑作選
出版社中央公論社
刊行年月1994.12

収載図書CARVER'S DOZENレイモンド・カーヴァー傑作選
出版社中央公論社
刊行年月1997.10
シリーズ名中公文庫

収載図書
出版社中央公論新社
刊行年月2008.1
シリーズ名村上春樹翻訳ライブラリー


使い走り

作者赤川次郎

収載図書恐怖の報酬
出版社角川書店
刊行年月2000.4
シリーズ名カドカワ・エンタテインメント


使い走り (小説)

(使い走り から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/11 01:12 UTC 版)

使い走り』(つかいはしり、原題:Errand)は、アメリカ小説家レイモンド・カーヴァーが最後に書いた短編小説

概要

ザ・ニューヨーカー』1987年6月1日号に掲載された[1]。1988年5月刊行の精選作品集『Where I'm Calling From: New and Selected Stories』(アトランティック・マンスリー・プレス)と1988年8月4日刊行の短編集『Elephant and Other Stories』(コリンズ・ハーヴィル社)に収録された。

1987年の初め、E・P・ダットン社の編集者からフランス人伝記作家アンリ・トロワイヤの『チェーホフ伝』[2]が送られると、カーヴァーはやりかけていた仕事を中断しただちに読み始める。チェーホフの治療にあたっていたシェヴェラー医師がシャンパンを一瓶注文する場面でカーヴァーは「私は今一篇の短篇小説の中に送りこまれたのだと」感じ、本作品の執筆にとりかかった[3]。合計で1ダースほどの文章をマイケル・ヘンリー・ハイムの訳文から抜き取り、少しだけ言い換えた文章を使用した。「実際に起こった出来事から逸脱するわけにはいかない」と彼は考えていたという[4]。最後の場面でホテルのボーイがとる行動は、テス・ギャラガーの提案によって生まれた[5][6]

『プライズ・ストーリーズ 1988』の第1位に選出され、『ベスト・アメリカン・ショート・ストーリーズ 1988』にも収録された。

日本語版は『マリ・クレール』1989年12月号が初出。翻訳は村上春樹。『THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER 6 象/滝への新しい小径』(中央公論社、1994年3月7日)に収録された。村上が編纂した、12編の作品から成る『Carver's Dozen レイモンド・カーヴァー傑作選』(同社、1994年12月7日)にも収録されている。全集第6巻はその後「村上春樹翻訳ライブラリー」シリーズでは、『』(中央公論新社、2008年1月10日)と『滝への新しい小径』(同社、2009年1月10日)の2冊に分かれて出版された。

あらすじ

脚注

  1. ^ ERRAND BY RAYMOND CARVER, June 1, 1987The New Yorker
  2. ^ 邦訳も存在する。『チェーホフ伝』(中央公論社、1987年11月、村上香住子訳)。
  3. ^ 『THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER 7 英雄を謳うまい』 中央公論新社、2002年7月7日、214-215頁。「『使い走り』について」より。
  4. ^ キャロル・スクレナカ 著、星野真理 訳 『レイモンド・カーヴァー 作家としての人生』中央公論新社、2013年7月10日、670頁。 
  5. ^ キャロル・スクレナカ 『レイモンド・カーヴァー 作家としての人生』前掲書、671頁。
  6. ^ D・T・マックス「誰がレイモンド・カーヴァーの小説を書いたのか?」 『月曜日は最悪だとみんなは言うけれど』中央公論新社、2006年3月、村上春樹編訳、47-48頁。

関連項目


「使い走り」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「使い走り」の関連用語

1
使い歩き デジタル大辞泉
100% |||||


使い走りのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



使い走りのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの使い走り (小説) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS