ぼくが電話をかけている場所
収載図書THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER 3 大聖堂
出版社中央公論社
刊行年月1990.5
収載図書Carver's Dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選
出版社中央公論社
刊行年月1994.12
収載図書CARVER'S DOZEN―レイモンド・カーヴァー傑作選
出版社中央公論社
刊行年月1997.10
シリーズ名中公文庫
ぼくが電話をかけている場所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/09 14:56 UTC 版)
『ぼくが電話をかけている場所』は、アメリカの小説家レイモンド・カーヴァーの短編小説集。日本で最初に翻訳出版された短編集で、作品のセレクトと翻訳は村上春樹が行っている。1983年刊行。
|
注釈
- ^ このときの『海』の担当編集者が、のちに「生原稿流出事件」で知られる安原顯であった。村上はカーヴァーの訳書のあとがきで安原に謝辞を述べたあと、次のように述懐している。「僕が『レイモンド・カーヴァーというとても面白いアメリカの作家がいるんだけど』と話を持っていくと、『いいよ、それ次で特集やろう』ということであっというまに話がまとまった。そのころにはレイ・カーヴァーの名前を知る人もろくにいなかったわけだから、そんな気楽なことがよくできたものだと今にしてみれば思う。」[1]
- ^ 村上春樹は次のように述べている。「僕がカーヴァーを最初に見つけたのは、たまたま The West Coast Fictions というアンソロジーを読んでまして、カーヴァーのところにきたら、もうそこのページだけが光り輝いているんです。ビリビリくるのね。そのときに読んだのは "So Much Water So Close to Home"、『足もとに流れる深い川』と訳したっけ。僕は読んでもう本当に胸が震えるぐらいびっくりしたんです。『これだ!』と思った」[2]
出典
- ^ レイモンド・カーヴァー 『Carver's Dozen レイモンド・カーヴァー傑作選』中公文庫、350-351頁。
- ^ 村上春樹・柴田元幸 『翻訳夜話』文藝春秋、2000年10月、196-197頁。
- ^ キャロル・スクレナカ 『レイモンド・カーヴァー 作家としての人生』中央公論新社、2013年7月、解説、729頁。
- ^ レイモンド・カーヴァー 『THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER 2 愛について語るときに我々の語ること』中央公論社、1990年8月、295頁。
- ^ 村上春樹 『THE SCRAP 懐かしの一九八〇年代』文藝春秋、1987年2月、24頁。
- ^ WHERE I'M CALLING FROM BY RAYMOND CARVER, March 15, 1982The New Yorker
- ^ レイモンド・カーヴァー 『ビギナーズ』中央公論新社、2010年3月30日、「『ビギナーズ』のためのノート」(ウィリアム・L・スタル、モーリーン・P・キャロル)、497頁。
- ^ レイモンド・カーヴァー『ビギナーズ』前掲書、501-502頁。
- 1 ぼくが電話をかけている場所とは
- 2 ぼくが電話をかけている場所の概要
- 3 関連項目
- ぼくが電話をかけている場所のページへのリンク