茨城県
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経済・産業
県内の主要企業
ここでは、県内ローカル規模やそれに近い企業以外で、本県に本社を有する企業を記載する。
- 稲敷市
- ネスレ日本(登記上の本店)
- 小美玉市
- 古河市
- 常総市
- つくば市
- 土浦市
- 水戸市
- 結城郡八千代町
また、日立市・ひたちなか市に日立グループの企業の工場が数多くあり、鹿島臨海工業地帯を形成する鹿嶋市・神栖市は鉄鋼、石油化学を中心に工場が置かれている。石岡市、鹿嶋市、かすみがうら市、つくば市、土浦市、日立市、ひたちなか市などに大手製造業の研究拠点が多く存在する。
農業
大和政権期に大国といわれ、『常陸国風土記』では「常世の国」と謳われたように、日本屈指の農業地帯である。農業産出額は、北海道、鹿児島県に次いで第3位で日本有数の農業県である[92]。県土の大半を平地が占め、その多くが農地であることから、森林率では31%と大阪府に次いで全国で2番目に低い[93]。
農業産出額は1975年(昭和50年)から1993年(平成5年)まで全国2位であり、翌年から減少傾向が続き順位を下げたが、その後は上昇または横ばいと回復基調となり、2008年(平成20年)に15年ぶりに北海道に次いで全国2位となった[94]。2017年(平成29年)には鹿児島県に抜かれ、9年ぶりに全国3位となった。野菜の産出額は減少したものの農業産出額全体は前年を上回っている。
農産物別にみるとサツマイモやレンコンの全国シェア率が高い[95]。特にレンコンの収穫量は全国的に減少傾向にあるが唯一茨城県のみ増加傾向にあり、全国シェアは1990年度(平成2年度)ごろまでは25%前後で推移していたが、2020年度(令和2年度)の統計では52%を占めている[96]。2006年度(平成18年度)の市町村別の統計では1位・土浦市、2位・かすみがうら市、5位・行方市、7位・小美玉市、9位・稲敷市と茨城県内の市町村が上位10市町村の半分を占めていた[97]。
2018年(平成30年)の東京都中央卸売市場での茨城県産青果物取扱高は567億円で、15年連続で全国1位[98]。
一方で海外への輸出は皆無であったことや、ブランド化されていないため価格で不利な面があった[99]。2014年に日本貿易振興機構の事務所が開設されたことを機に、海外バイヤーを招いた商談会などの売り込みが活発化し、輸出量が大幅に伸びた[99]。
- 野菜
- カボチャ(稲敷市ほか)[100]
- キュウリ(常総市ほか)[100]
- こんにゃく(大子町)[100]
- サツマイモ(鉾田市、行方市)[100]
- セリ(行方市)[100]
- 茶(大子町ほか)[100]
- トマト(鉾田市ほか)[100]
- ニラ(小美玉市ほか)[100]
- ニンジン(鉾田市、茨城町)[100]
- ネギ(坂東市ほか)[100]
- 白菜(八千代町ほか)[100]
- ピーマン(神栖市)[100]
- ホウレンソウ(境町ほか)[100]
- マッシュルーム(美浦村、稲敷市)[100]
- ミツバ(鉾田市ほか)[100]
- 落花生(牛久市ほか)[100]
- エシャレット[注釈 12](行方市)[100]
- レタス(坂東市ほか)[100]
- 蓮根(土浦市ほか)[100]
- 果実
- こだますいか(筑西市、桜川市)[100]
- メロン(鉾田市ほか)[100]
- 梨(かすみがうら市ほか)[100]
- 大玉すいか(牛久市、阿見町)[100]
- イチゴ(鉾田市ほか)[100]
- 栗(かすみがうら市ほか)[100]
- ブドウ(常陸太田市ほか)[100]
- リンゴ(大子町ほか)
- 穀物
- 畜産物
- 林産物
- その他の農産物
水産業
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- 鮎
- アンコウ(北茨城市、日立市)[100]
- カツオ(ひたちなか市)[100]
- シジミ(茨城町、神栖市)[100]
- 鹿島灘はまぐり(鹿島灘)[100]
- ヒラメ(常磐沖全県)[100]
- ワカサギ(霞ヶ浦(西浦、北浦))[100]
長年有名だった霞ヶ浦の鯉は、2003年10月のコイヘルペスウイルス騒動[101]で養殖が休業状態になっていたが、2009年(平成17年)4月に県の養殖自粛要請が解除され、養殖が再開されることになった[102]。 茨城県の沖合は暖流の黒潮(日本海流)と寒流の親潮(千島海流)の合流地域で、漁場として最適地域である。沖合漁業と沿岸漁業が盛んである[103]。
その他生産品目
- 食品系
- つぼ焼き(那珂市)
- 納豆(県内全域)[100]
- 日本酒(日本酒の銘柄一覧#茨城県も参照)
- 梅酒
- 干しいも(ひたちなか市、東海村)[100]
- 干し納豆
- 水戸の梅(水戸市)
- 吉原殿中(水戸市)
- ワイン(シャトーカミヤ。牛久市/常陸ワイン)
- ビール(取手市のキリンビールや守谷市のアサヒビールなど大手ビールメーカーの工場があり、生成量は日本一)
- 非食品系
注釈
- ^ ただし、「愛媛県」の「媛」は1990年の人名用漢字の前は旧字体であった。
- ^ 宮城県は「宮(みや)」に濁音が含まれていないため連濁により「城」が「ぎ」と濁り、茨城県は「茨(いばら)」には既に濁音が含まれているため連濁せず「城」が「き」となる、という差異が生じる。
- ^ 可住地面積は、県の面積から林野と湖沼の面積を差し引いたもの[6]。
- ^ 現在は国道461号が通過。
- ^ 「西浦」単独でも、北浦・外浪逆浦などを加えた総称でも、いずれの場合でも霞ヶ浦は琵琶湖に次いで日本で2番めに大きな湖である。
- ^ 実際の乗車時間については、途中駅での特急列車の待避などにより列車によって差異がある。また、当該乗車時間は、普通列車のみを利用し、途中で特急(ひたち・ときわ)に乗り継がない場合のものである。取手駅から東京駅へは、上野東京ライン直通列車利用での時間で、乗り換えなしで行った場合での計算である。普通列車と同じく運賃のみで乗車でき、途中の停車駅が少ない特別快速列車の場合は、取手駅から東京駅まで40分程度となる。
- ^ この時、県庁が茨城郡水戸に置かれたので、茨城県と命名された。
- ^ 当初は印旛郡佐倉に県庁を置く予定であったが、実際は加村の旧・葛飾県庁舎を県庁とした。
- ^ 水戸市の人口・つくば市(常住人口・世帯)
- ^ 日立市、ひたちなか市、古河市、土浦市、取手市
- ^ 東京都区部を一つの自治体とみなした場合。なおこの場合、1位は東京都(23区)、2位は京都府(京都市)である。
- ^ ラッキョウを軟白栽培したもので「エシャレット」は日本独自の商品名である。フランス料理などに使用される本物のエシャロットとは別物。
- ^ 大宮駅(埼玉県) - 小山駅(栃木県)間で猿島郡五霞町および古河市内を約10 kmに渡り通過する。中川浩一は1981年の「茨城県鉄道発達史」において、新幹線が茨城県にただ騒音のみをもたらすことを危惧していたが、状況はその後も変わっていない。
- ^ 県内では古河駅のみ。
- ^ a b 利根川の千葉・茨城県境から取手駅までの900 mのみ。
- ^ 2011年4月12日開始。当初は茨城県内のみ。2011年5月16日から翌年3月31日までは「radiko復興支援プロジェクト」として、期間限定で全国配信をしていた。
- ^ 『ちい散歩』→『若大将のゆうゆう散歩』→『じゅん散歩』
出典
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