からっ風とは? わかりやすく解説

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からっ‐かぜ【空っ風/乾っ風】

読み方:からっかぜ

からかぜ」に同じ。「上州名物の—」《 冬》


からっ風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/02 16:28 UTC 版)

からっ風(空っ風、からっかぜ)とは、主にを越えて吹きつける下降気流のことを指す。

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群馬県へその北から西の山地から風が吹き下ろす

山を越える際に温度気圧ともに下がることで空気中の水蒸気となって山に降るため、山を越えてきた風は乾燥した状態となる。

特に群馬県で冬に見られる北西風は「上州のからっ風」として有名で、「赤城おろし」とも呼ばれ、群馬県の名物の一つとも数えられている。また、浜松市などの静岡県西部でも冬に北西風が強まり、「遠州のからっ風」と呼ばれる[1]

影響

  • 強風により看板が飛ばされるなどの被害がある。
  • フェーン現象により冷え込みが抑えられるため、周辺に比べて降積雪の量が少なくなる。ただし強風による体感温度の低下(ウインドチル英語版)がある。
  • 群馬県尾島町(現太田市)は、大和いもの産地であり1970年代には約280haに及ぶイモ畑が町内に広がっていた。冬場はからっ風で畑の土ぼこりが広範囲に巻き上がり、洗濯物が外で乾せないばかりか、窓や戸の隙間から土ぼこりが侵入して住民が苦労していた[2]

利活用

  • 強風を利用して、風力発電などが行われる。
  • 乾燥・強風を利用した「天日干し」により農作物や魚などを干物に加工した食品工業が発達する。

脚注

  1. ^ 浜松市公式ホームページ 「浜松市の紹介 自然・人口」
  2. ^ 町内総出でほこり退治『朝日新聞』1976年(昭和51年)3月1日朝刊、11版、9面

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