新たな脚本「からっ風野郎」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 01:50 UTC 版)
「からっ風野郎」の記事における「新たな脚本「からっ風野郎」」の解説
映画出演のために三島由紀夫が2か月もスケジュールを空けていたため、藤井浩明は早く新しい脚本を手配しなければならず思案していたが、ふと菊島隆三が石原裕次郎を想定して書いていた脚本があったことを思い出した。その脚本の結末は石原裕次郎のイメージを崩すとの理由と、日活のスター裕ちゃんを殺すことはできないということでお蔵入りになっていた。 藤井はすぐさま菊島に電話を入れ、その脚本をどこにも売っていないことを確認すると、三島と共に菊島の元に飛んで行った。その菊島の脚本は、もの凄く強いヤクザの二代目が最後に殺し屋に殺されてしまうというストーリーで、三島はそれを読んだとたんに惚れ込み、「やる! これでいきましょう」と大喜びしてその場で即決となった。 それが原型の『からっ風野郎』の脚本であった。1月26日付の日刊スポーツに、三島主演映画の脚本が白坂依志夫の『肉体の旗』から、菊島隆三の『からっ風野郎』に変更になったことと、共演者が若尾文子のほか、船越英二、野添ひとみ(のちに水谷良重に変更)になったことが報じられた。
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