牛久シャトー
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/15 16:38 UTC 版)
牛久シャトー(うしくシャトー)は、茨城県牛久市にあるワイン醸造場[2]。所有者はオエノンホールディングス株式会社。2017年(平成29年)までの名称はシャトーカミヤ[3][注釈 1]。
注釈
- ^ 2008年の中野らの論文では旧称が「牛久醸造場」「牛久シャトー」となっており、「シャトーカミヤ」表記が使用されている[4]。
- ^ 公式サイト等では旧字の「傳」表記を使用しているが、ここでは「伝」表記で統一する。
- ^ 牛久シャトー公式サイトでは「稲敷郡岡田村の女化原」[10]、中野茂夫らの論文では「稲敷郡牛久村の女化原」[8]と記載されている。
- ^ 中野らの論文によれば、この土地は元々は津田出が所有していた18の大規模農場の1つ、700町歩を有する第7農場の一部だったという。
- ^ 論文中では「醸造場」と書かれているが、この記事では重要文化財としての名称に合わせて「醗酵室」もしくは「旧醗酵室」表記で統一する。
- ^ 中野らの論文によれば、岡田が牛久シャトーを設計した経緯や意図などに関する詳細な資料は見つかっていないという[4]。
- ^ 2008年の中野らの論文によれば喫茶室として利用されているという。
出典
- ^ a b c d “アクセス・ご利用案内”. 牛久シャトー公式サイト. オエノンホールディングス. 2018年7月11日閲覧。
- ^ a b c d e 綿引正雄; 秋葉凌 (2018年4月23日). “ワイン醸造の牛久シャトー 日本遺産認定目指す”. 茨城新聞クロスアイ 2018年7月9日閲覧。
- ^ 牛久シャトー(公式) (2017年8月3日). “お知らせ”. Twitter. 2018年7月9日閲覧。
- ^ a b c 中野茂夫 et al. 2008, p. 1617.
- ^ a b c d e f METI 2007, p. 64.
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- ^ 牛久シャトー公式サイト(2018年12月13日閲覧)の「牛久シャトー 一部施設閉鎖のお知らせ」による。
- ^ 牛久シャトー のめない「閉鎖」『東京新聞』朝刊2018年12月12日(特報面)。
- ^ 「茨城・牛久市とオエノンHDが協定 牛久シャトー保存など連携」日本経済新聞ニュースサイト(2019年3月1日配信)2019年3月7日閲覧。
- ^ 「牛久シャトー、賃貸借契約へ 市と所有会社が基本合意」産経新聞ニュース(2019年8月1日)2019年11月16日閲覧。
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- ^ “「アジア・ビアカップ 2017」で、初出品の牛久シャトービール「牛久ホワイト」が金賞受賞!”. オエノンホールディングス. (2017年6月15日) 2018年7月17日閲覧。
- 1 牛久シャトーとは
- 2 牛久シャトーの概要
- 3 牛久ワイナリー・ブルワリー
- 4 アクセス
シャトーカミヤ(国の重要文化財)
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「神谷伝兵衛」の記事における「シャトーカミヤ(国の重要文化財)」の解説
詳細は「シャトーカミヤ」を参照 浅草で神谷バーを開店して成功をおさめた伝兵衛は、この成功によって得た資金を元に念願の葡萄酒づくりを実現させようとした。この時、尽力したのは婿養子の伝蔵だった。子供のなかった伝兵衛は兄・圭介の長女誠子を養女に、そして働き者で研究熱心と評判の高かった小林伝蔵を婿養子として迎えた。伝蔵は結婚式の3日後の1894年(明治27年)9月24日に葡萄栽培と葡萄酒醸造の技術習得を託され渡仏、1897年(明治30年)1月12日に多くの参考書や醸造用具、土の標本などを携えて帰国した。伝兵衛は伝蔵の帰国後すぐ苗木6000本を輸入し東京郊外の村に試植、順調な苗の生育に日本国内での葡萄栽培に自信を持った。茨城県稲敷郡岡田村(現・茨城県牛久市)に土地160haを購入すると、開墾して1898年(明治31年)に「神谷葡萄園」をつくった。1901年(明治34年)に仮醸造場を誕生させ、1903年(明治36年)9月には本格的な醸造場(現在のシャトーカミヤ)を完成させた。 シャトーの葡萄園は1990年代に残っていた部分はおおかた駐車場等に変わり、極僅かに垣根式栽培を残すのみである(僅かでも残すことはワインの原材料の栽培から瓶詰めまで一貫して生産を行う「シャトー」称号に関わるためと思われる)。また、かつて葡萄園であった土地の一部に「神谷」という地名を付けている。 シャトーカミヤの事務室、醗酵室、貯蔵庫の3棟は2008年(平成20年)6月に国の重要文化財に指定された。テレビドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』や『MAGISTER NEGI MAGI 魔法先生ネギま!』など、ドラマや映画のロケ地としても有名である。
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