小沼巧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/17 11:14 UTC 版)
小沼 巧
おぬま たくみ
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2024年6月、国会にて
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生年月日 | 1985年12月21日(39歳) |
出生地 | ![]() |
出身校 | 早稲田大学政治経済学部卒業 タフツ大学フレッチャー法律外交大学院 国際ビジネス学修了 |
前職 | 国家公務員(経済産業省) ボストン・コンサルティング・グループ従業員 |
所属政党 | (旧立憲民主党→) 立憲民主党(田名部G・江田G) |
公式サイト | 立憲民主党・おぬまたくみ(小沼巧)WEBサイト |
選挙区 | 茨城県選挙区 |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2019年7月29日 - 現職 |
小沼 巧(おぬま たくみ、1985年12月21日[1] - )は、日本の政治家、経産官僚。立憲民主党所属の参議院議員(1期)。
来歴
茨城県大洋村(現・鉾田市)出身。清真学園高等学校を経て、早稲田大学政治経済学部卒業[2]。早大在学中には早稲田大学雄弁会に所属していた[3]。大学卒業後、経済産業省に入省し、通商政策課長補佐等を務める。
経産省を退職後、ボストン・コンサルティング・グループに約1年半勤務し[4]、2019年5月に退社した[5]。
2019年5月27日、立憲民主党が第25回参議院議員通常選挙茨城県選挙区に小沼を擁立すると発表。この選挙では同年1月頃から立憲民主党本部が小沼の擁立を検討していたが、改選を迎える国民民主党現職の藤田幸久が立憲に移籍し、国民を除籍されたため、立憲・国民両党県連の間でわだかまりが発生。小沼が原発ゼロを主張していることもあり、5月には立憲県連が国民県連や連合茨城に配慮する形で小沼以外の候補者を擁立することで合意していた[6]。最終的に立憲・国民両党県連と連合茨城の3者は国民民主党の女性県議を擁立することで大筋合意したが、立憲民主党本部が土壇場でひっくり返す形で小沼の擁立を決め、これらの経緯から国民県連は小沼と政策協定を結んだものの、推薦は見送った[7]。7月21日の投開票の結果、得票数2位で初当選した[8](前述の藤田は比例区から立候補し、落選)。第211回国会は農林水産委員会、地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会、「国民生活・経済及び地方に関する調査会」に所属した[9]。
2024年7月16日、立憲民主党公認で翌年7月の第27回参議院議員通常選挙の茨城県選挙区から出馬することが内定した[10]。
政策・主張
憲法
- 憲法改正についての各メディアのアンケートの結果は以下のとおり。
- 9条への自衛隊の明記について、2025年のNHKのアンケートで「反対」と回答[12]。
- 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2025年のNHKのアンケートで「反対」と回答[12]。
外交・安全保障
- 「他国からの攻撃が予想される場合には先制攻撃もためらうべきではない」との問題提起に対し、2019年の朝日新聞社のアンケートで「どちらかと言えば反対」と回答[11]。
- 「北朝鮮に対しては対話よりも圧力を優先すべきだ」との問題提起に対し、2019年の朝日新聞社のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[11]。
- 日本の防衛力をさらに強化することについて、2025年の日本テレビのアンケートで「やや賛成」と回答[14]。
ジェンダー
- 選択的夫婦別姓制度の導入について、2019年の朝日新聞社、2025年の日本テレビ、同年の読売新聞社のアンケートで「賛成」と回答[11][14][13]。
- 同性婚を可能とする法改正について、2019年の朝日新聞社、2025年の日本テレビ、同年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[11][14][12]。
その他
- 「治安維持のためプライバシーや個人の権利の制約は当然だ」との問題提起に対し、2019年の朝日新聞社のアンケートで「どちらかと言えば反対」と回答[11]。
- アベノミクスについて、2019年の朝日新聞社のアンケートで「どちらかと言えば評価しない」と回答[11]。
- 消費税率を10%より高くすることについて、2019年の朝日新聞社のアンケートで「反対」と回答[11]。
- 物価⾼対策として消費税率を引き下げることについて、2025年の日本テレビのアンケートで「やや賛成」と回答[14]。
- 「2025年の参院選後、連携したいと考える政党を次の中からあげてください」との同年の読売新聞社のアンケートに対し「国民民主党、社民党」と回答[13]。
選挙歴
当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
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当 | 第25回参議院議員通常選挙 | 2019年 7月21日 | 33 | 茨城県選挙区 | 旧立憲民主党 | 23万7614票 | 22.45% | 2 | 2/5 | / |
脚注
- ^ “立候補者情報”. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “Facebook”. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “プロフィール”. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “2019参院選:候補者の横顔 /茨城”. 毎日新聞. (2019年7月8日) 2020年6月20日閲覧。
- ^ “【参院選】茨城選挙区 候補者の横顔(上)”. 産経新聞. (2019年7月11日) 2020年6月20日閲覧。
- ^ “幻の「統一候補」構想 立民と国民、しこり根深く… 参院茨城選挙区”. 産経新聞. (2019年5月27日) 2020年5月31日閲覧。
- ^ “国民が立民新人の推薦見送り 参院茨城 候補者選考で溝”. 産経新聞. (2019年6月13日) 2020年5月31日閲覧。
- ^ 黒崎哲夫「参院選茨城選挙区 自民・上月氏が圧勝 立民・小沼氏は初当選[リンク切れ]」『茨城新聞』2019年7月22日。2019年7月24日閲覧。
- ^ “小沼 巧(おぬま たくみ):参議院”. www.sangiin.go.jp. 2024年12月16日閲覧。
- ^ 立憲民主党 (2024年7月16日). “【常任幹事会】第106回 衆院奈良県第2区に新人の尾﨑充典さん、衆院和歌山県第1区に新人の村上賀厚さん、参院茨城県選挙区に小沼巧議員、同新潟県選挙区に打越さく良議員が公認内定”. 立憲民主党. 2024年12月20日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 朝日新聞社 小沼巧(2019年参院選).
- ^ a b c d NHK 茨城 選挙区(2025年参院選).
- ^ a b c 読売新聞社 小沼巧(2025年参院選).
- ^ a b c d 日本テレビ 小沼巧(2025年参院選).
参考文献
- 政治資金収支報告書
- “【政治資金収支報告書】小沼巧後援会(令和4年分 定期公表)”. 茨城県選挙管理委員会 (2023年11月30日). 2025年7月8日閲覧。
- “【政治資金収支報告書】小沼巧後援会(令和5年分 定期公表)”. 茨城県選挙管理委員会 (2024年11月29日). 2025年7月8日閲覧。
- “【政治資金収支報告書】立憲民主党茨城県参議院選挙区第1総支部(令和4年分 定期公表)(令和6年12月11日訂正)”. 茨城県選挙管理委員会 (2023年11月30日). 2025年7月8日閲覧。
- “【政治資金収支報告書】立憲民主党茨城県参議院選挙区第1総支部(令和5年分 定期公表)(令和6年12月11日訂正)”. 茨城県選挙管理委員会 (2024年11月29日). 2025年7月8日閲覧。
- 候補者アンケート
- “小沼巧(2019年参院選)”. 朝日新聞社. 2025年7月8日閲覧。
- “小沼巧(2025年参院選)”. 読売新聞社. 2025年7月8日閲覧。
- “小沼巧(2025年参院選)”. zero選挙. 日本テレビ. 2025年7月8日閲覧。
- “茨城 選挙区(2025年参院選)”. NHK. 2025年7月8日閲覧。
外部リンク
- 小沼巧のページへのリンク