ひたちなか海浜鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/03 05:53 UTC 版)
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本社がある那珂湊駅
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | ![]() 〒311-1225 茨城県ひたちなか市釈迦町22番2号 北緯36度20分42.01秒 東経140度35分16.69秒 / 北緯36.3450028度 東経140.5879694度座標: 北緯36度20分42.01秒 東経140度35分16.69秒 / 北緯36.3450028度 東経140.5879694度 |
設立 | 2008年(平成20年)4月1日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 8050001007734 |
事業内容 | 旅客鉄道事業 |
代表者 | 代表取締役社長 吉田千秋 |
資本金 | 1億7800万円 (2021年3月31日現在)[1] |
売上高 | 1億8569万0735円 (2021年3月期)[1] |
営業利益 | △7088万5632円 (2021年3月期)[1] |
経常利益 | △6708万7598円 (2021年3月期)[1] |
純利益 | △1609万3044円 (2021年3月期)[1] |
純資産 | 6億6519万1761円 (2021年3月31日現在)[1] |
総資産 | 8億1667万1978円 (2021年3月31日現在)[1] |
従業員数 | 29人(2018年3月31日現在[2]) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | ひたちなか市 50.56% 茨城交通 49.44% (2019年3月31日現在[3]) |
外部リンク | http://hitachinaka-rail.co.jp/ |
特記事項:茨城交通株式会社の鉄道事業を新設分割し発足。社長の吉田は公募による。 |
ひたちなか海浜鉄道株式会社(ひたちなかかいひんてつどう)は、茨城県ひたちなか市に本社を置く日本の鉄道事業者である。2008年に茨城交通の鉄道部門を新設分割して発足し、茨城交通から継承した湊線を経営している。ひたちなか市と茨城交通が出資する第三セクター企業である。
歴史
- 2008年(平成20年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年) - ローカル鉄道経営と地域共生のノウハウの体系化を目指す「ローカル鉄道・地域づくり大学 サマースクール」を開校[4]。修了生の山田和昭が後に若桜鉄道の公募社長となる[5]。
- 2013年(平成25年)12月15日 - 銚子電気鉄道(千葉県銚子市)と姉妹鉄道提携を締結[6]。
- 2017年(平成29年)10月8日 - 『ローカル鉄道・地域づくり大学』が2017年度グッドデザイン賞を受賞[7]。
- 2018年(平成30年)5月31日 - 震災復旧補助金を除くと、発足後初の最終黒字を計上した2017年度決算を発表[8]。
- 2020年(令和2年)8月11日 - 湊線阿字ヶ浦駅 - 国営ひたち海浜公園西口付近間(3.1 km)の延伸事業許可を国土交通省に申請[9][10]。
- 2021年(令和3年)1月15日 - 湊線阿字ヶ浦駅 - 国営ひたち海浜公園西口付近間(3.1 km)の延伸事業を国土交通省が認可[11][9]。
路線

車両
運賃
大人普通旅客運賃(2008年4月1日 - )。小児半額(10円未満切り上げ)。
距離 (km) |
運賃 (円) |
---|---|
1 - 4 | 150 |
5 | 190 |
6 | 230 |
7 | 260 |
8 | 310 |
9 | 350 |
10 | 380 |
11 | 420 |
12 | 460 |
13 | 490 |
14 | 530 |
15 | 570 |
乗車券類
割引・決済サービス
福祉運賃割引
- 障害者割引
- 身体障害者、知的障害者、精神障害者は、本人の運賃(普通乗車券・定期券・回数券)が半額になる。第1種の身体障害者、知的障害者、第1級の精神障害者の場合は介護者の運賃も半額になる。第2種の身体障害者、知的障害者、第2級・第3級の精神障害者の場合は本人が12歳未満で定期券のみ割引となる[15]。特別企画乗車券は割引対象外。
- 難病患者割引
- 指定難病患者の通院費負担を軽減し、社会参加のための鉄道利用を促進する事業として難病患者の運賃(普通乗車券・定期券・回数券)を半額とする「難病患者運賃割引制度」がある[16][15]。特定医療費受給者証がない軽症者も不認定通知書を提示することで対象になる。2018年7月8日新設。
QR・バーコード決済
那珂湊駅窓口ならびに勝田駅乗り換え窓口ではQR・バーコード決済「PayPay」で湊線の乗車券が購入できる。那珂湊駅では2020年2月10日、勝田駅では同年2月13日から開始した[17][18]。2021年3月13日からは「au PAY」も利用可能となった[19]。車内精算は不可。
クレジット決済
湊線は定期券のほか、那珂湊駅では普通乗車券もクレジットカード決済で購入できる。車内精算は不可。
ICカード
勝田駅ではSuica・PASMO等の交通系ICカードのSF残額を利用して湊線の普通乗車券が購入できる(一部区間を除く)。但し、ICカードそのものは導入していないため、ICカード乗車券としては使用できない。
駅猫「おさむ」と「ミニさむ」
那珂湊駅には黒の野良猫(オス)が時折訪れ、駅員が餌をやるなど世話をしていたところ[20]、信号機器ボックスの下に住み着いてしまった。その後「おさむ」という名前が与えられ、駅のマスコットになっている。また、トラのメス猫もおり、こちらは「ミニさむ」と呼ばれている。
「おさむ」の名の由来はかつて『黒ネコのタンゴ』を歌ってヒットさせた皆川おさむの名前にちなむ[21]。現在はグラフィックデザイナーとして活動し、個展等も開いている皆川は、この「おさむ」のことを知り、自身が制作した黒猫のオブジェを寄贈した。このオブジェは那珂湊駅の窓口に飾られている。
おさむは2019年6月23日に推定年齢17歳で死に、同年7月6日に那珂湊駅でお別れ会が開かれた[22]。
脚注
- ^ a b c d e f g “令和2年度決算公告” (PDF). ひたちなか海浜鉄道株式会社. 2021年7月9日閲覧。
- ^ 鉄道統計年報平成29年度版
- ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』令和元年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会
- ^ “ローカル鉄道・地域づくり大学とは”. ローカル鉄道・地域づくり大学 (2012年8月1日). 2025年5月1日閲覧。
- ^ “会社概要”. 日本鉄道マーケティング (2025年5月8日). 2025年5月1日閲覧。
- ^ “銚子電気鉄道との姉妹鉄道提携について”. ひたちなか海浜鉄道 (2013年12月3日). 2013年12月3日閲覧。
- ^ “『ローカル鉄道・地域づくり大学』、2017年度 グッドデザイン賞を受賞”. ローカル鉄道・地域づくり大学 (2017年10月8日). 2025年5月9日閲覧。
- ^ ひたちなか海浜鉄道:初の単年度黒字 ネモフィラ効果も『毎日新聞』ニュースサイト(2018年5月31日)2018年7月4日閲覧。
- ^ a b 『ひたちなか海浜鉄道湊線の延伸について(事業許可取得)』(PDF)(プレスリリース)ひたちなか海浜鉄道/ひたちなか市、2021年1月15日。オリジナルの2021年8月21日時点におけるアーカイブ 。2021年1月18日閲覧。
- ^ “ひたちなか海浜鉄道延伸、国に事業許可申請 来年1月にも判断”. 茨城新聞クロスアイ. (2020年9月10日) 2020年12月22日閲覧。
- ^ 『ひたちなか海浜鉄道(株)湊線の第一種鉄道事業許可について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省鉄道局鉄道事業課、2021年1月15日。オリジナルの2021年1月27日時点におけるアーカイブ 。2021年1月15日閲覧。
- ^ 年間通学定期券 ひたちなか海浜鉄道 2018年11月18日閲覧
- ^ 消費税率の引き上げに伴う運賃・料金改定について - ひたちなか海浜鉄道、2019年9月17日
- ^ ひたちなか海浜鉄道、フリー切符をリニューアル - レスポンス、2014年3月4日
- ^ a b 福祉運賃割引 - ひたちなか海浜鉄道、2022年9月30日閲覧
- ^ 難病患者運賃割引開始と記念出発式の開催について - ひたちなか海浜鉄道、2018年6月27日
- ^ “那珂湊駅でスマホ決済サービス「PayPay」を導入いたしました。(2/13追記)”. ひたちなか海浜鉄道 (2020年2月10日). 2020年2月16日閲覧。
- ^ “勝田駅のスマホ決済「PayPay」サービス開始について”. ひたちなか海浜鉄道 (2020年2月13日). 2020年2月16日閲覧。
- ^ “スマホ決済サービス「auPAY」の導入について”. ひたちなか海浜鉄道 (2021年3月11日). 2021年3月11日閲覧。
- ^ “ひたちなか海浜鉄道那珂湊駅の人気ねこ「おさむ」グッズ続々登場”. マイナビニュース (2009年12月4日). 2013年11月10日閲覧。
- ^ “千客招く黒猫おさむ 那珂湊駅(茨城県、ひたちなか海浜鉄道湊線)”. 朝日新聞デジタル (2012年4月10日). 2013年11月10日閲覧。
- ^ さよなら駅猫「おさむ」 那珂湊駅でお別れ会 ひたちなか海浜鉄道 - 毎日新聞、2019年7月6日
関連項目
外部リンク
- ひたちなか海浜鉄道
- ひたちなか海浜鉄道 (@minatoline) - X(旧Twitter)
ひたちなか海浜鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 08:37 UTC 版)
ひたちなか海浜鉄道勝田駅(茨城交通時代を含む)の利用状況の変遷を下表 に示す。。輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。2008年度(平成20年度)からJRからの連絡(乗り換え)人員を含んでいる。 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。上記の理由で、2008年度以降についてのみ対象として表示している。 年 度当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度特 記 事 項通勤定期 通学定期 定期外 合 計2000年(平成12年) 190,251 2001年(平成13年) 200,436 2002年(平成14年) 194,242 2003年(平成15年) 180,875 2004年(平成16年) 166,623 2005年(平成17年) 162,942 2006年(平成18年) 162,444 2007年(平成19年) 184,891 2008年(平成20年) 339,359 2009年(平成21年) 348,575 2010年(平成22年) 355,510 2011年(平成23年) 305,244 2012年(平成24年) 356,160 2013年(平成25年) 379,543 2014年(平成26年) 424,495 2015年(平成27年) 446,030 2016年(平成28年) 433,620 2017年(平成29年) 452,136 2018年(平成30年) 454,487 2019年(令和元年) 462,288
※この「ひたちなか海浜鉄道」の解説は、「勝田駅」の解説の一部です。
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