真岡鐵道とは? わかりやすく解説

真岡鐵道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/06 14:31 UTC 版)

真岡鐵道株式会社
Moka Railway Co., Ltd.
本社がある真岡駅 駅舎
種類 株式会社
本社所在地 日本
321-4306
栃木県真岡市台町2474番地1
北緯36度26分22.0秒 東経140度0分10.5秒 / 北緯36.439444度 東経140.002917度 / 36.439444; 140.002917座標: 北緯36度26分22.0秒 東経140度0分10.5秒 / 北緯36.439444度 東経140.002917度 / 36.439444; 140.002917
設立 1987年昭和62年)10月20日[1]
業種 陸運業
法人番号 8060001009481
事業内容 鉄道事業、旅行業、広告業他
代表者 代表取締役社長 石坂真一
資本金 1億円
(2022年3月31日現在)[2]
発行済株式総数 5000株
(2022年3月31日現在)[2]
売上高 2億2412万5611円
(鉄道事業営業収益)
171万1818円
(附帯事業営業収益)
3324万9535円
(デマンドタクシー事業営業収益)
3885万5238円
(SLキューロク館事業営業収益)
(2022年3月期)[2]
営業利益 △2億8616万6121円
(全事業営業損失、2022年3月期)[2]
経常利益 △1億2614万0940円
(2022年3月期)[2]
純利益 720万7588円
(2022年3月期)[2]
純資産 1億4567万6717円
(2022年3月31日現在)[2]
総資産 3億7016万1982円
(2022年3月31日現在)[2]
従業員数 50人
(2018年3月31日現在)[3]
決算期 3月31日
主要株主
外部リンク https://www.moka-railway.co.jp/
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真岡鐵道株式会社(もおかてつどう)は、栃木県および茨城県で旧日本国有鉄道(国鉄)特定地方交通線を転換した鉄道路線真岡線を運営する第三セクター鉄道会社である。栃木県と沿線自治体などが出資している。

歴史

路線としての歴史は「真岡鐵道真岡線」の項を参照。

路線

車両

沿線自治体で組織する芳賀地区広域行政事務組合筑西市(運行開始時は下館市)の委託を受け、1994年平成6年)3月27日から蒸気機関車牽引列車(SL列車)として「SLもおか」を運行しており[6]蒸気機関車(SL)を保有している。

現有車両

過去の在籍車両

イメージキャラクター

  • 綿道もか(わたみちもか) - 愛称は2020年(令和2年)9月にインターネット上の一般公募により決定された。 「綿道」は真岡鐵道の愛称が伝統産業の真岡木綿にちなんで「コットン・ウェイ」であることに由来。「もか」は真岡駅のローマ字表記「MOKA」に由来。C12 66(川俣号)をモデルにした擬人化キャラクター[15]

不祥事

運転士による酒気帯び運転

2024年4月に、同社の50歳代の運転士が、乗務前の呼気検査で、基準を超えるアルコール分が検出されたにもかかわらず「SLもおか」を運転していたことが、同年6月に一部報道で発覚。さらに、同社は報道で事実が判明するまで、国土交通省関東運輸局に対し、3回目の呼気検査が未実施であるにもかかわらず「実施した」と虚偽説明をしていたことも判明。同運輸局は6月19日に同社に立入検査を実施した[16][17]。その後同社は、当該の運転士を停職1カ月及び降格、虚偽説明をした指令を減給1カ月、事業部長・専務ら3人を監督責任を問う形で減給・訓戒などの処分とした[18][19]国土交通省関東運輸局は2024年8月5日に、同社に対し実施した保安監査の結果を公表。それによると、同社在籍の運転士計20人が、アルコール検査を継続的に行っていなかったことが判明し、同社に対し改善を指示した[20][21]

脚注

  1. ^ 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 p.3
  2. ^ a b c d e f g h 第35期(令和3年度)決算公告”. 真岡鐵道株式会社. 2022年10月18日閲覧。
  3. ^ 鉄道統計年報平成29年度版 - 国土交通省
  4. ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』令和元年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会
  5. ^ a b c 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 p.19
  6. ^ a b c d 「私鉄年表」『私鉄車両編成表 '94年版』ジェー・アール・アール、1994年11月5日、186頁。ISBN 4-88283-215-1 
  7. ^ 枕木のオーナー制度開始 真岡鉄道」『栃木放送』2019年8月8日。2019年8月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月22日閲覧
  8. ^ a b c d e f g h i j k l 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 p.31
  9. ^ 真岡線SL 1両に削減へ 6市町の運行協 経費増で維持困難、譲渡検討:栃木」『東京新聞』2018年10月8日。2018年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  10. ^ 真岡鐵道のSL 1億2000万円で東武鉄道に譲渡へ」『NHK NEWS WEB』日本放送協会、2019年3月26日。2019年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  11. ^ 東武鉄道が1億2000万円で「SL」落札!? どうして今SLに力を入れるの?」『FNNプライムオンラインフジニュースネットワーク、2019年3月27日。2020年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月8日閲覧
  12. ^ 真岡鐵道でC11 325がラストラン」『鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース』交友社、2019年12月2日。2022年3月9日閲覧
  13. ^ 真岡鐵道で運行していたSL(C11形325号機)を2020年7月30日に譲受します! 〜SLの譲受に合わせDLと客車の体制も整え2機体制を確保し、乗車機会をさらに提供します〜』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2020年7月20日。オリジナルの2020年7月20日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200720083600/https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20200720120934fYUWPllo2KeWvQVUiEdU5g.pdf2020年7月20日閲覧 
  14. ^ 木下健児「東武「SL大樹」C11形325号機、12/26運行開始 - 年末年始に特別運転」『マイナビニュース』マイナビ、2020年11月6日。2021年9月25日閲覧
  15. ^ 読売新聞 栃木版 2020年11月19日 24面掲載
  16. ^ 津布楽洋一「SL運転士のアルコール検出問題で虚偽説明 真岡鉄道が関東運輸局に」『朝日新聞』2024年6月21日。2024年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月14日閲覧
  17. ^ 【お詫び】弊社運転士による不祥事について』(PDF)(プレスリリース)真岡鐵道、2024年6月20日https://www.moka-railway.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/d405b33cc5b038d3693f3a197670498e.pdf2024年12月14日閲覧 
  18. ^ 津布楽洋一「真岡鉄道のSL酒気帯び運転疑惑、運転士ら5人を懲戒処分」『朝日新聞』2024年6月24日。2024年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月14日閲覧
  19. ^ 社員等の処分について』(PDF)(プレスリリース)真岡鐵道、2024年6月25日https://www.moka-railway.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/d34ed3b8c7f91418ad29817ea28fac2b.pdf2024年12月14日閲覧 
  20. ^ 津布楽洋一「運転士20人が継続的なアルコール検査せず 運輸局が改善指示」『朝日新聞』2024年8月6日。2024年12月14日閲覧
  21. ^ 国からの改善指示について』(PDF)(プレスリリース)真岡鐡道、2024年8月7日https://www.moka-railway.co.jp/wp-content/uploads/2024/08/d73f6494223e67631e54c3e5ae28f9d4.pdf2024年12月14日閲覧 

参考文献

  • 朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 21号 関東鉄道・真岡鐵道・首都圏新都市鉄道・流鉄、曽根悟(監修)、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年8月7日。 

外部リンク


真岡鐵道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:24 UTC 版)

動態保存中の蒸気機関車」の記事における「真岡鐵道」の解説

1990年代JR東日本協力で2両のSL復元した。しかし資金難により1両は競売によって東武鉄道譲渡され在籍するのは1両となっている。なお全般検査JR東日本委託している。 C12 66 - 「SLもおか1994年平成6年)に動態復元。「SLもおか運行開始時からの牽引機週末など真岡線内にて定期的に運行されている。

※この「真岡鐵道」の解説は、「動態保存中の蒸気機関車」の解説の一部です。
「真岡鐵道」を含む「動態保存中の蒸気機関車」の記事については、「動態保存中の蒸気機関車」の概要を参照ください。

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