茨城県
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 17:31 UTC 版)
人口・面積
1920年(大正9年)に135万人と関東地方では東京府(現・東京都)に次ぐ人口であった。その後は緩やかに増加傾向が続き、1950年(昭和25年)に204万人、1999年(平成11年)に史上最多の300万人に到達。その後は緩やかに減少傾向にある。都道府県別人口では全国11位で政令指定都市を持たない県で最大である。県内に30万人以上の都市は存在せず、20万人以上の市が2市[注釈 9]、10万人台の市が5市[注釈 10]で、残りの25市10町2村は10万人未満の市町村となっている。最大の人口を誇る水戸市でさえ約27万人と県全体(約280万人)の1割に満たず、これは各都道府県内最多人口の自治体が占める人口シェアとしては全国最下位である[注釈 11]。総面積は全国24番目である一方で可住地面積では全国第4位となっており、特に県南部は大半が平地である。こうした地理条件も相まって、全国的にも人口が分散した県である。
合計特殊出生率は1.27人と全国平均の1.26人とほぼ同じであり(令和4年)[88]、総人口は北部山間部での減少が著しく、主につくばエクスプレス沿線での開発が進む南部での増加が著しく、つくば市は2023年1月1日時点の人口増加率が全国1位となった[89]。県は5つの地域区分に対して人口の3分の1が東京通勤圏に位置する南部に集中し、その一方で北部や西部などでは定住者に奨励金を交付する定住化促進制度を導入するなど人口減少を食い止める施策が行われている。
2019年1月1日現在の県人口(推計)は、県の常住人口調査で288万1020人となり、前年と比べ1万4887人減少した。2004年から15年連続の減少で、減少幅は統計が残る1965年以降で最大となった。前年に続き出生・死亡による自然動態が1万人を超す減少となり、転入・転出による社会動態は3年ぶりに転出超過に転じた。総務省が1月末に発表した住民基本台帳人口移動報告でも、本県は全国最多となる7744人の転出超過となった。同報告は国外との転入転出を含まない[90]。
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増加 5.0 - 7.49 % 2.5 - 4.99 % 0.0 - 2.49 % | 減少 0.0 - 2.5 % 2.5 - 5.0 % 5.0 - 7.5 % 7.5 - 10.0 % 10.0 %以上 |
![]() | |||
茨城県と全国の年齢別人口分布(2005年) | 茨城県の年齢・男女別人口分布(2005年) | ||
■紫色 ― 茨城県
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | ||
茨城県の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
![]() | 現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。 |
茨城県の市町村の人口、面積、人口密度(2024年2月1日) | ||||
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市町村 | 人口 | 面積 | 人口密度 | |
1 | 水戸市 | 267,862 人 | 217.32km2 | 1,233人/km2 |
2 | 日立市 | 165,518 人 | 225.78km2 | 733人/km2 |
3 | 土浦市 | 142,132 人 | 122.89km2 | 1,157人/km2 |
4 | 古河市 | 137,424 人 | 123.58km2 | 1,112人/km2 |
5 | 石岡市 | 70,029 人 | 215.53km2 | 325人/km2 |
6 | 結城市 | 49,167 人 | 65.76km2 | 748人/km2 |
7 | 龍ケ崎市 | 75,128 人 | 78.55km2 | 956人/km2 |
8 | 下妻市 | 41,594 人 | 80.88km2 | 514人/km2 |
9 | 常総市 | 59,257 人 | 123.64km2 | 479人/km2 |
10 | 常陸太田市 | 45,465 人 | 371.99km2 | 122人/km2 |
11 | 高萩市 | 26,025 人 | 193.58km2 | 134人/km2 |
12 | 北茨城市 | 39,667 人 | 186.80km2 | 212人/km2 |
13 | 笠間市 | 71,234 人 | 240.40km2 | 296人/km2 |
14 | 取手市 | 103,654 人 | 69.94km2 | 1,482人/km2 |
15 | 牛久市 | 83,739 人 | 58.92km2 | 1,421人/km2 |
16 | つくば市 | 256,525 人 | 283.72km2 | 904人/km2 |
17 | ひたちなか市 | 153,966 人 | 99.96km2 | 1,540人/km2 |
18 | 鹿嶋市 | 65,207 人 | 106.02km2 | 615人/km2 |
19 | 潮来市 | 26,415 人 | 71.40km2 | 370人/km2 |
20 | 守谷市 | 69,813 人 | 35.71km2 | 1,955人/km2 |
21 | 常陸大宮市 | 37,190 人 | 348.45km2 | 107人/km2 |
22 | 那珂市 | 52,482 人 | 97.82km2 | 537人/km2 |
23 | 筑西市 | 97,861 人 | 205.30km2 | 477人/km2 |
24 | 坂東市 | 50,957 人 | 123.03km2 | 414人/km2 |
25 | 稲敷市 | 36,668 人 | 205.81km2 | 178人/km2 |
26 | かすみがうら市 | 39,106 人 | 156.60km2 | 250人/km2 |
27 | 桜川市 | 36,580 人 | 180.06km2 | 203人/km2 |
28 | 神栖市 | 94,163 人 | 146.98km2 | 641人/km2 |
29 | 行方市 | 30,335 人 | 222.48km2 | 136人/km2 |
30 | 鉾田市 | 44,726 人 | 207.61km2 | 215人/km2 |
31 | つくばみらい市 | 51,353 人 | 79.16km2 | 649人/km2 |
32 | 小美玉市 | 47,208 人 | 144.74km2 | 326人/km2 |
33 | 茨城町 | 30,019 人 | 121.58km2 | 247人/km2 |
34 | 大洗町 | 14,883 人 | 23.74km2 | 627人/km2 |
35 | 城里町 | 17,140 人 | 161.80km2 | 106人/km2 |
36 | 東海村 | 37,816 人 | 38.00km2 | 995人/km2 |
37 | 大子町 | 14,274 人 | 325.76km2 | 44人/km2 |
38 | 美浦村 | 13,852 人 | 66.61km2 | 208人/km2 |
39 | 阿見町 | 50,095 人 | 71.40km2 | 702人/km2 |
40 | 河内町 | 7,550 人 | 44.30km2 | 170人/km2 |
41 | 八千代町 | 20,316 人 | 58.99km2 | 344人/km2 |
42 | 五霞町 | 7,730 人 | 23.11km2 | 334人/km2 |
43 | 境町 | 23,786 人 | 46.59km2 | 511人/km2 |
44 | 利根町 | 14,922 人 | 24.90km2 | 599人/km2 |
注釈
- ^ ただし、「愛媛県」の「媛」は1990年の人名用漢字の前は旧字体であった。
- ^ 宮城県は「宮(みや)」に濁音が含まれていないため連濁により「城」が「ぎ」と濁り、茨城県は「茨(いばら)」には既に濁音が含まれているため連濁せず「城」が「き」となる、という差異が生じる。
- ^ 可住地面積は、県の面積から林野と湖沼の面積を差し引いたもの[6]。
- ^ 現在は国道461号が通過。
- ^ 「西浦」単独でも、北浦・外浪逆浦などを加えた総称でも、いずれの場合でも霞ヶ浦は琵琶湖に次いで日本で2番めに大きな湖である。
- ^ 実際の乗車時間については、途中駅での特急列車の待避などにより列車によって差異がある。また、当該乗車時間は、普通列車のみを利用し、途中で特急(ひたち・ときわ)に乗り継がない場合のものである。取手駅から東京駅へは、上野東京ライン直通列車利用での時間で、乗り換えなしで行った場合での計算である。普通列車と同じく運賃のみで乗車でき、途中の停車駅が少ない特別快速列車の場合は、取手駅から東京駅まで40分程度となる。
- ^ この時、県庁が茨城郡水戸に置かれたので、茨城県と命名された。
- ^ 当初は印旛郡佐倉に県庁を置く予定であったが、実際は加村の旧・葛飾県庁舎を県庁とした。
- ^ 水戸市の人口・つくば市(常住人口・世帯)
- ^ 日立市、ひたちなか市、古河市、土浦市、取手市
- ^ 東京都区部を一つの自治体とみなした場合。なおこの場合、1位は東京都(23区)、2位は京都府(京都市)である。
- ^ ラッキョウを軟白栽培したもので「エシャレット」は日本独自の商品名である。フランス料理などに使用される本物のエシャロットとは別物。
- ^ 大宮駅(埼玉県) - 小山駅(栃木県)間で猿島郡五霞町および古河市内を約10 kmに渡り通過する。中川浩一は1981年の「茨城県鉄道発達史」において、新幹線が茨城県にただ騒音のみをもたらすことを危惧していたが、状況はその後も変わっていない。
- ^ 県内では古河駅のみ。
- ^ a b 利根川の千葉・茨城県境から取手駅までの900 mのみ。
- ^ 2011年4月12日開始。当初は茨城県内のみ。2011年5月16日から翌年3月31日までは「radiko復興支援プロジェクト」として、期間限定で全国配信をしていた。
- ^ 『ちい散歩』→『若大将のゆうゆう散歩』→『じゅん散歩』
出典
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