大江戸捜査網
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『大江戸捜査網』(おおえどそうさもう)は、1970年10月から6期にわたって東京12チャンネル→テレビ東京・系列ほかで放送されたテレビ時代劇作品である。連続ドラマは全6シリーズ、全713話。
注釈
- ^ 番組販売による遅れネットで放送した社では、日産自動車と競合する自動車メーカー(トヨタ自動車系の地元ディーラー・マツダ、三菱自動車工業など)がスポンサーだった例もある。
- ^ この物語での支配は旗本寄合席、大番頭、御側御用衆。本来の隠密廻り同心の支配は町奉行である
- ^ 身分である「“隠密同心」とは言わない時と、「如何にも、内藤勘解由配下、隠密同心 十文字小弥太」等の様に、身分を言う時とがあった
- ^ (※女性隠密同心の場合もあり)
- ^ 中村竹弥の後期には「そして、隠密支配、内藤勘解由だ」
- ^ 「隠密支配、藤堂対馬」と名乗ることもあり。
- ^ 昔の、SPレコードの機械吹き込みと云われるアコースティック録音の時代では、弦楽器のピッツィカートの音が、録音出来ないので、代わりに太鼓を叩いた音に変更をして、機械式の吹き込みで、録音を行っていた
- ^ 但し、日活ロマンポルノ開始迄に契約を打ち切り東映に移籍する。
- ^ 3日間の沖縄ロケが行われた。ロケ地は那覇市内の名所、玉城村の玉泉洞、奥武島など。沖縄本土復帰に合わせる予定が出演者のスケジュールが合わなかったという。(瑳川は第2シリーズ放送当時、『ウルトラマンA』で竜隊長役でレギュラー出演していて本作と掛け持ちで収録をしていた)前年12月までは第1シリーズが沖縄テレビで放送されていた事もあり、見物にファンが押し寄せた。ロケを伝える新聞記事では「美しき哉、琉球」というタイトルだった[43]。
- ^ 表記は異なる可能性がある。
- ^ 隠密同心になった第20話以降もオープニングクレジットには登場しない。
- ^ この改編によって、これまで金曜19:00で放送されていた『日米対抗ローラーゲーム』は、土曜17:00に移り、同時間でそれまで放送されていた日本テレビ系列の『金曜10時!うわさのチャンネル!!』は『ウィークエンダー』が放送されていた土曜23:45に移動した。
- ^ 『金曜スペシャル』は成人向けの内容が多く、昼間の放送に適さないためと考えられる。1982年4月以降は金曜深夜に移動
- ^ なお昭和編終了後のTXN日産枠番組『テレビあっとランダム』も、遅れネットで放送された福岡放送(FBS)で、日産がメインスポンサーとなっていた。
- ^ なお、『そこが知りたい』が同枠に移動してからの放送枠の扱いについては不明
- ^ 2時間スペシャル版が3話存在し、それぞれ1時間枠で分割放映しているため、全体の話数713話より多くなる
- ^ 2023年1月30日から2月3日の放送は豊川悦司版藤枝梅安公開記念の特別編成で休止
- ^ 作中では短筒(たんづつ)、連発銃と呼ばれる。
- ^ 第3シリーズ第1話では隠密同心心得の条のシーンで使用。
出典
- ^ 『大江戸捜査網第3シリーズDVDマガジン』③、⑦特典映像『里見浩太朗特別インタビュー』で「この作品は、僕が一人の単独の主役ではなくて、全員が主役ですから」「チャンバラの2分間を、いかに4人が綺麗に演じ分けるか、編集が鋏を入れやすく出来るかを常に考えましたね」と言っている。
- ^ 江戸では、南北両町奉行所に2人づつ配置され、与力を通さず奉行と面会し報告。捕縛は与力配下の定町廻り同心、臨時廻り同心、小者、同心配下の御用聞き、下引きが出向く。隠密廻り同心は周囲の悪者に身分がばれるのを防ぐ為に、捕縛には出向く事は無い。
- ^ 里見浩太朗の出演初回第131話(第3シリーズ#27)の悪人の元締め兵法学者駒根木順慶も同氏が演じて居た
- ^ ※第27話(第1シリーズ#27)
- ^ 第166話(第3シリーズ#62)他
- ^ 第27話(第1シリーズ#27)
- ^ 心得之条の死して屍拾う者無しと云うのは、骨を拾いお墓に納める事はしないと云う意味であり、存在は抹消するの意味である。
- ^ 読む声は中村竹彌(内藤)である。読んで居る小弥太(杉)の声では無い。此れも『スパイ大作戦』に通じる。指令する方の声である。
- ^ 第1シリーズ第44話「狂った狼の群れ」下手人に狙われている行列に着いていた十蔵は、「隠密同心井坂十蔵」と名乗った等
- ^ 第1シリーズ第2話「裏街道に命を賭けて」等
- ^ 第15話、「花吹雪暴れ獅子」では、相手(不破伝八郎;演;睦五郎)に「こやつは十文字小弥太に相違無い」と云われ「居かにも十文字小弥太は此の俺だ」と町人姿の侭で云い、戦いも素手で行ない素手で絞首して斬罪した。
- ^ 本来は行われ無かった全国行脚に於いて、悪事を行った代官等へ屋敷に乗り込み、手下の従身に刃を交えさせた後に、徳川光國が従身に自分の家紋入りの印籠を渡し、相手に紋所を見せて身分を明かす事を、TBSのテレビ時代劇水戸黄門で行い人気が出て、其が行われ無い時には苦情が来たり、行われる時間帯だけ視聴率が上がる等した為、各番組でも人気の出た行いを毎回行う様に成ったので、それらを❬水戸黄門の印籠❭と呼ばれる事になって行った。
- ^ いわゆる水戸黄門の印籠が取り入れられ始めたのである
- ^ 第1シリーズの様な忍装服や、探索時の継ぎ接ぎの、野良着等での立ち回りチャンバラでは無くなった事で、此の結果リアリティーは減った。
- ^ オープニングやエンディングでの時には、筆頭同心を演じる俳優が中心の事が多い。しかし、話の最中である被疑者の下へ出向く時には、上司に当たる支配が中心でないと、話がおかしくなる為、支配を演じる俳優が中心に立つ
- ^ 「“週間新潮”ペリー荻野が出会った時代劇の100人#12,降りる切っ掛けを失って演じ続けた『大江戸捜査網』の井坂十蔵」
- ^ 夕霧は第1話にのみ参加。順序が十蔵,お吉,小弥太の場合もあり,他に出演者の人数によっては、2人で「天知る,地知る」(江崎)、「人ぞ知る」(杉)と言い分ける回も存在する
- ^ 第1シリーズ第4話「火を吐く幻の罠」等、第3シリーズ通算第107話「天狗の館が燃えた」、通算第108話「裁くのは俺だ!」、通算第113話「裏切り者の子守唄」、通算第121話「無礼討ち返上」等
- ^ ※芸名改称
- ^ アランフエス協奏曲やミュージカルウエスト・サイド物語のアメリカが有名。
- ^ 『大江戸捜査網アンタッチャブル』「オリジナルサウンドトラック」CD解説書
- ^ 各リズムで1~2秒程度早い。全体で1分15~8秒で、オープニングが終了するように調整されて居る。テンポが違うのはチャンバラ時のBGMで前奏を繋げた時に、よく聴いて居なければ判らない程である。併し聞き分けられる為、テンポは明らかに異なる。
- ^ 里見編ではドラムスが叩かれる旋律が、杉編の場合には、弦楽器のコントラバスのピッツィカートと、木琴の音色で聞こえるので、よく聴いて居れば、聞き分ける事が可能である。
- ^ 第3シリーズのDVDブックの里見浩太朗の話に拠ると、「番組を卒業しだ降板する時に、女性のメンバーが皆泣くんですよ。もう、ワンワンと、化粧が取れちまうってのに」の様に、女性俳優は、1~3年置きに交代があった。
- ^ レコードについては第3シリーズの主題歌の項目で詳細に解説している。
- ^ 出演俳優のオフィシャルサイトに依る。
- ^ 後の項目の第3シリーズの主題歌を参照の事。
- ^ 朝日新聞出版社
- ^ ※「映像が乱れている」との断り付き
- ^ 視聴者が期待している所謂、「水戸黄門の印籠」の「“隠密同心心得之条”がなくなった」ことと、“被疑者の前で、「何物だ?名を名乗れ!」、「隠密同心、十文字小弥太」、「同じく、井坂十蔵」が無くなった事”で、『水戸黄門での「此の紋処が目に入らぬか!物共控えぃ!御老公の御前で在る!頭が高い!」此の時間にのみ、視聴率が極端に上がっていたと云う。』之と同じ事が『大江戸捜査網』でも起きていたのである。
- ^ トゥギャッター インヴィクタ序曲は @tamakihiroki 「大江戸捜査網のテーマ」のパクリか?玉木宏樹の2010年11月15日のツイート 2014年1月27日閲覧
- ^ 「注釈2」を参照の事。
- ^ 当作品の撮影年の、1970年10月迄には1966年燃えよ剣;沖田総司役(東京12チャンネル),1967年,文五捕物絵図;文五役(NHK総合),1969年,水戸黄門第1シリーズ;助さん(佐々木助三郎)役(TBS / C.A.L),1970年,大岡越前;定町廻り同心中山新八郎役(TBS / C.A.L),1970年,水戸黄門第2シリーズ;助さん(佐々木助三郎)役(TBS / C.A.L.)※後の里見浩太朗と同じく、水戸黄門の助さんと大江戸捜査網の筆頭同心とを京都と東京の撮影所で、同時期で撮影が重なっていた。)等が「大江戸捜査網アンタッチャブル」以前でのレギュラーとして出演をしている。
- ^ 第3シリーズでゲストとして、第3シリーズ初期の杉編への出演があり、娘瓦版屋のお花であったが、珊次郎を「珊次郎兄貴」と呼んだり、髪形の髪結いの形等、これまでの山猫お七とほぼ同じような姿での金太との絡み方等、山猫お七が復活したような演じかたであった。
- ^ ポルノ製作に変わる日活から金剛プロダクションへ転属
- ^ 『デイリー新潮』《ペリー荻野が出会った時代劇の俳優100人》「#12,{瑳川哲朗}.降りる切っ掛けを失って,演じ続けた『大江戸捜査網』の井坂十蔵」(※井坂十蔵役の瑳川哲朗も,杉良太郎、古城都と一緒に降板を願い出たが,一度にそんなに降板されると,此の番組らしさが無くなるので,其れは認められない。と断られ,次の里見浩太朗が降板する事が決まった時にも(続け過ぎると、他の役が出来なくなると思って),一緒に降板する事を願い出たが,此の時も一度に降板されると,此の番組らしさが無くなると,断られた事で,逆に好きな役では有ったので,最後まで演じ切ろうと思った。と云う。)
- ^ おおばんがしらと読みおおばんとうとは読まないが、幕府での大番頭=おおばんとうとしての役回りである。
- ^ “燕岳”で,“つばくろ”と読む。
- ^ 姿は見せる事が在るが、顔は見せる事や、斬罪に立ち会う事も一切無かった。
- ^ 「ちょんまげ天国 in DEEP 大江戸サラウンド仕様」(2003年ソニーミュージック、MHCL-289)など
- ^ 探索などのために刺青が邪魔になる時には、他人に判らないように、刺青がある腕に化粧を施しており,見えない場合がある。逆にある方が探索の相手に都合が良い場合には、わざと見えるような動きをしている。
- ^ 表向きには道楽で、御役御免となったことになってはいるのだが、以前に勘定奉行に任命されたおりに、妻子皆殺しに遭ってから、全ての表向きの公儀の御役回りは、一切引き受けることを辞している。第3シリーズでの音次郎達に、御役回りに着いてほしいと言われた時にも断っていた。その理由は定信から音次郎達に伝えられた。
- ^ 読売新聞1972年6月18日朝刊21面『隠密同心、沖縄に参上 東京12「大江戸捜査網」ロケ 一行、暑さに悲鳴』
- ^ ただし「制作協力」として、三船プロダクションのクレジットは終盤近くまで続けられた。
- ^ 第1話では、筆頭老中松平越中守定信と表記。
- ^ a b c 再放送の際は、前後編に編集されたもので放送することがある。
- ^ 『朝日新聞 縮刷版』朝日新聞社、1981年1月3日付ラジオ・テレビ欄。
- ^ 出典:東奥日報1972年3月21日から4月10日のHBCテレビ欄から
- ^ 決定版 懐かしのせんだいCM大百科(せんだいCM特捜隊、株式会社mori) オジサマ人気『大江戸捜査網』と『ボンボン会館』のCM(当時宮城県での単独スポンサー、現在は閉館)より。
- ^ 『信濃毎日新聞』1974年1月6日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 富山新聞 1974年9月1日付朝刊テレビ欄より
- ^ a b 北國新聞 1980年10月5日付朝刊テレビ欄より
- ^ 東映ビデオ発売のDVDSetには入れられている為、視聴は不可能では無い。
- ^ 「東京12チャンネルの挑戦」(金子明雄著、三一書房)p.140
- ^ 「東京12チャンネルの挑戦」p.139
- ^ 立命館大学ARCシナリオ検索システム 大江戸捜査網(アンタッチャブル) 初姿、花の喧嘩状(2015年2月11日閲覧)
- ^ 『大江戸捜査網 オリジナル・サウンド・トラック』(キングレコード)解説書
- ^ 「東京12チャンネルの挑戦」p.140-141
- ^ 読売新聞1970年9月10日朝刊23面『大江戸捜査網 東京12の型破り捕り物帳 アクションは現代風に』
- ^ カスタマーレビュー: 大江戸捜査網 オリジナル・サウンド・トラック/Amazon.co.jp 2014年1月23日閲覧
- ^ 大江戸捜査網 オリジナル・サウンド・トラック - Amazon.co.jp
- ^ 「東京12チャンネルの挑戦」p.141
大江戸捜査網(1990年度版)
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「大江戸捜査網」の記事における「大江戸捜査網(1990年度版)」の解説
制作:遠藤慎介(テレビ東京)、元村武(G・カンパニー) プロデューサー:江津兵太(テレビ東京)、小川治(テレビ東京)、真鍋和己(G・カンパニー) 音楽:玉木宏樹 主題歌:「めぐり逢い」作詞:たかたかし 作曲:小椋佳 編曲:川口真 唄:野中二郎(ビクター音楽産業) 選曲:合田豊 撮影:川崎龍治、森勝、松村文雄、林兆、伊佐山巌、中間政治 美術:望月正照 録音:川田保、高木勝義、井家眞紀夫、澤田敏春、大庭弘、菊地信之 照明:三荻国明、井上幸男、鎌田靖男、前原信雄、佐野政美、島田忠昭、嶋田宣代士、沖田秀則、清水達己 編集:河原弘志 助監督:荒井俊昭、藤田保行、大久保直実 記録:森靖子、石山久美子、石川和枝、長谷川幸子、田畑光代、井上一枝、福島勇子、杉原温子 制作担当:松本洋二、土肥裕二、小久保良男 殺陣:宇仁貫三 演技担当:小久保良男 俳優担当:小久保良男 効果:宮田音響 整音:映広 現像:IMAGICA 装置:美建興業 装飾:しみず工房 衣装:京都衣装(社名変更のため、第9話より東宝コスチューム) 衣装協力:いちこし 美粧:奥松かつら 刺青:霞涼二 舞踊指導:川原緑濤 琴指導:加澤喜美子 スタジオ:東宝ビルト 車輌:マエダ・オート ロケ協力:根津神社 協力:根津神社 ナレーター:黒沢良 脚本:小川英、中野顕彰、胡桃哲、山崎巖、大西信行、石川孝人、武末勝、大平洋、いずみ玲、杉昌英、久保田圭司 監督:江崎実生、居川靖彦、長谷部安春、関本郁夫、岡康季、白井政一、宮越澄、大久保直実、山城新伍、杉村六郎 製作:テレビ東京、G・カンパニー オープニングクレジット(レギュラー出演者) 隠密同心 葉月裕之介:橋爪淳 本作品の主役。浪人。万福寺の山門の前で拾われた捨て子。小判3枚を縫い付けられた立派な産着を着せられており、身分の高い武士ではないかと推測されている。8月に拾われたので、葉月とされた。真善和尚に育てられ、寺子屋を開いているが、義憤から悪人狩りをしている。そのことは真善和尚も承知しており、葉月裕之介に殺された者の供養をしている。うち一件は、松平定信に目撃され、言葉を交わしている。ある悪徳商人を成敗し、町方に追われているところを、松平定信と敵対する元老中田沼主殿頭意次配下の、元秋月藩剣道指南役で道場主である大山勘助に助けられ、悪の元凶(松平定信)を絶たねばならぬと吹き込まれ、入門し小鈴と知り合う。しかし、未遂に終わった松平定信襲撃時の違和感と、教え子の父親である花火職人が、大山勘助たちに騙されて、松平定信襲撃のための爆弾を作らされた挙句、口封じに殺されたことで、自身の間違いに気付き、大山勘助とは袂を分かつ。そして小鈴にもさらなる襲撃から手を引かせようとする。親代わりの真善和尚が大山勘助配下の川辺に襲われ、死に際に自分に対し「友を持て。1人で地獄を行くのはもうやめろ。友を持て。」と言い残したことを、看取った光から伝え聞き、隠密同心に加入した。隠密装束は青色の着流しを着用し、髪型も総髪に変わる。家紋は真向き月に星(左)月に星(右)。 小鈴:沢口靖子 第1話と第23話(最終話)のみ登場した松平定信の娘。大山勘助の道場に通っている。葉月裕之介同様に松平定信暗殺に加担していたが、松平定信の用人である西澤半兵衛と、育ての親である山中忠次郎から実の父が松平定信であること、田沼主殿頭意次との戦いで危害が及ぶのを避けるために預けられたことを知り、松平定信とのわだかまりが解けた。しかし、最終回(第23話)で松平定信は「小鈴はのう、幼い時に母親を亡くして、わしが育てて参った」と発言している。同じく最終回(第23話)では、業平町に家を借り、踊りを教えている。 隠密同心 秋草新十郎:京本政樹 当初の設定は、南町奉行所の高積み見回り役同心(材木改めとも。材木(荷物)の高さを監視し、荷崩れ事故を防止する役目。)であり、上司の南町奉行所与力たる白壁桂馬から、定町廻のようなことをするなと言われていたが、途中からその咎めがなくなり、定町廻のようになっている。うだつの上がらぬ様子を演じているため、「与太郎」と白壁桂馬から揶揄されている。隠密同心結成前から松平定信の隠密として働いていた。同心のため、過去の事件の洗い出しにはもってこいの切れ者で、女形役者、太鼓もち、若旦那などに変装する。十手術や居合を得意とする。灰色の着流し着用。 隠密同心 松原蔵人:隆大介 剣道場の主。隠密同心結成前から松平定信の隠密として働いていた。腕は立つが道場が火の車なので、道場破りや傘張りで小銭を稼いでいる。浪人故か、家柄やしきたりにとらわれる武家を嫌っている節がある。隠密装束は、黒色の着流しを着用していたが、途中から茶色の着流し着用。槍も使用する。家紋は笹竜胆。 隠密同心 花小路お光:中村あずさ 渡世人「花の小路一家」の娘。徳川家ゆかりの血筋である桑原家に見初められ、嫁ぐも夫に先立たれる。徳川家にゆかりがあったため、否応なしに出家させられ、公儀の監視の下、夫の菩提を弔う身となる。また、生活のため賭場荒らしを行う。2年の喪が明けたのを機に、密かに習い覚えた小太刀の技と、捨て身の度胸を旧知の松平定信に買われ、光明尼から光と名を変え隠密同心となる。探索時には、芸者として振舞う。隠密装束は薄紫色の尼頭巾に紫色の着物、手には数珠を携帯。刀は黒色鍔無しの鞘の刀を、普段は逆手持ちで戦う。刀の柄の下部と鞘の下部は接続でき、薙刀のようにすることが可能。 なお、隠密同心4人は成敗時には、額に正の一文字の入った金属性の額当て鉢巻を巻いている(光は尼頭巾に縫いつけている)。 老中 松平定信:田村高廣 老中着任後、田沼政権がもたらした悪政を根絶やしにし、江戸庶民に平和と安らぎを与えるべく、伝説の存在だった隠密同心を結成。自らその支配として直接、隠密同心たちを束ねている。 準レギュラー出演者 六助:小松政夫 「一膳めし屋六助」の主人。義賊と謳われた盗賊「霞小僧」だったが、町方与力 小野寺作左衛門に捕縛された際、情けを掛けられ足を洗う。やくざを成敗し、町方に追われていた葉月裕之介を助け匿い、彼の悪人狩りのための情報収集をするようになる。葉月裕之介が隠密同心となった後は、隠密同心たちの情報収集などの補佐を担当する。 なお、六助の過去にまつわる話は、第11話で語られている。 おちか:辻沢杏子 六助の妻。たまには喧嘩もするがおしどり夫婦である。隠密同心の素性は知らないが、六助同様に何かと世話を焼いてくれる。 白壁桂馬:龍虎 秋草新十郎の上司の南町奉行所 与力であるが、評価は低いようである。お姉言葉な上に訛ってしゃべる男色家、あるいは両刀使いのようである。秋草新十郎に「相撲取りみてぇな体形しやがって」と陰で言われている。 隠密補佐 お七:吉野真弓 魚の行商を営む。隠密同心結成前から松平定信の隠密として働いていた。松平定信と隠密同心との繋ぎ役。その他情報収集。 おはる:新城めぐみ 六助の女中。 おちよ:森下桂 葉月裕之介の寺子屋で助手を務める。 菊池:高崎隆二 松平定信の用人。
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大江戸捜査網(1991年度版)
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「大江戸捜査網」の記事における「大江戸捜査網(1991年度版)」の解説
制作:江津兵太(テレビ東京)、元村武(G・カンパニー) プロデューサー:鈴木一巳(テレビ東京)、藤原幣吉(G・カンパニー)、真鍋和己(G・カンパニー) 音楽:玉木宏樹 主題歌:「恋花火」作詞:たかたかし 作曲:弦哲也 編曲:前田俊明 唄:大石加奈子(テイチク)第12話、第24話にゲスト出演 選曲:合田豊 撮影:中間政治、片岡二郎、伊佐山巌 美術:松井敏行、田中孝男、吉見邦弘 録音:秋山一三 照明:村沢浩一 編集:原桂一、境誠一 殺陣:高倉英二、中瀬博文 助監督:金祐彦、荒井俊昭、野崎邦夫 制作担当:土肥裕二 広報:島田政明(テレビ東京) 記録:石川和枝、加藤八千代 効果:宮田音響 整音:星一郎(アオイスタジオ) 現像:東映化学 スタジオ:東宝ビルト、生田スタジオ 装置:ケイエッチケイアート 装飾:小林和美(しみず工房) 衣裳:東宝コスチューム かつら:アートネイチャー 車輛:マエダオート 衣装協力:なんば愛染蔵 舞踊、三味線指導:川原緑濤 尺八指導:阿部章謡 琴指導:加沢喜美子 獅子舞:池上囃子保存会 刺青:霞涼二 協力:根津神社、北口本宮浅間神社、成城芹生、パシフィックコーラル、富士浅間神社、百 園 ロケ協力:相模原市 ナレーター:黒沢良 脚本:山崎巖、中野顕彰、いずみ玲、大平洋、久保田圭司、胡桃哲、武末勝、大工原正泰 監督:関本郁夫、白井政一、大久保直実、長谷部安春、小澤啓一、岡康季、金佑彦、猪崎宣昭 製作:テレビ東京、G・カンパニー オープニングクレジット(レギュラー出演者) 隠密同心 天竜寺隼人(てんりゅうじ はやと):橋爪淳 本作品の主役。料理屋「桔梗」の板前直次郎(なおじろう)として働く。親切で面倒見がよく、女子供に慕われていると評判。元は忍の出身で、いち丸が本名。隠密装束は白い着流しを着用。家紋は月に星。 隠密同心 秋草新十郎(あきくさ しんじゅうろう):京本政樹 前作より引き続き出演。呑む打つ買うの三拍子で、南町奉行所を馘になり、浪人となる。女には滅法弱い。易者や虚無僧に変装する。情報収集の際、元上司の与力 白壁桂馬から聞きだしているが、相変わらず詰め寄られている。隠密装束は濃紫の着流しを着用。家紋は丸にニ引き紋。 隠密同心 流れ星お蝶(ながれぼしおちょう):中村あずさ 辰巳の自前芸者として、常磐津、三味線、踊りの諸芸に通じ、気が強くて、気に入らぬ客には、粋な啖呵を切る。小太刀の名手。7歳の時に両親を亡くし、父親の知り合いの源蔵に引き取られる。源蔵は紀伊国根来衆忍者の頭で、蝶は2つ年下の妹分で、同じく両親を亡くした、はなと共に修行させられていた。しかし、源蔵亡き後、頭になった佐平太は、大金を積まれ、蝶を武家に養女に出す。隠密装束は、赤の着物。刀は濃い茶色の鍔無し竹鞘の刀。 準レギュラー出演者 矢車お仙(やぐるまおせん):荒井乃梨子 魚屋。第19話までは、情報収集と小笠原甚内との繋ぎ役の隠密補佐を務める。第20話で、幼馴染で将来を誓った、飛脚の庄吉の父親の遺体の傷を見た時、かつて女中奉公していた、相良藩江戸屋敷にて目撃した、側用人 向井竜太郎を怪しむ。そして、小笠原甚内からの打診を受け、隠密同心になる。隠密装束は黄色地に赤い風車柄の岡っ引き風の上着に、黒のショートパンツに膝下は黒の足当て。成敗時は、手槍を使用して戦う。 旗本寄合席(隠密支配) 小笠原甚内(おがさわら じんない):和崎俊哉 第1話では、都築という姓の浪人として、隠密同心たちに内密で、敵に潜入し内偵していた切れ者。 筆頭老中 松平定信:若林豪 前作より引き続き隠密支配を兼任していたが、その役目を小笠原甚内に譲った。なお、演者は変更されている。 お涼:山本リンダ 直次郎が働く「桔梗」の女将。酒癖が悪く第1話では、山本リンダの持ち歌である「狙い撃ち」を十八番として熱唱する。直次郎に好意を持っている。 白壁桂馬:龍虎 前作より引き続き出演。南町奉行所与力。キャラクターは前作と同じ。秋草新十郎とは、依然つながりがある。 お千代:北原歩 「桔梗」の女中。博打で50両の借金を作った兄がいる。駕籠留の駕籠かき、草太と恋仲であるが、草太は、譜代大名5万石奥州山代藩の世継ぎの双子の弟として、家来の下男に里子に出され江戸へ来たことが判明し、前述の兄が行方をくらませたことも相まって、騒動に巻き込まれる。 おそめ:古手川伸子 流れ星お蝶の芸者仲間。
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