薙刀とは? わかりやすく解説

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なぎ‐なた【長刀/×刀/眉刀】

読み方:なぎなた

長い柄の先に反り返った長い刃をつけた武器また、それを使う武術平安後期後三年の役のころから室町中期まで多く用いられた。戦国時代以後(やり)が多く用いられるようになり、江戸時代には主に女性武具とされた。

長刀草履」の略。


薙刀


薙刀(なぎなた)

長巻ながまき)とも言う。元幅に比べて先幅が大きく返り大きくついた長い刀を長い柄の端部装着して対敵する相手や馬を薙ぎ払う目的使用され武具平安末期から鎌倉期実用時代には、滑り止め目的で握部を長く蛭巻にしたところから長巻とも称されるようになった時代が下がり江戸時代には鞘や柄部に蒔絵施され装飾的要素強くなる現代では、刃長が短かく先が張って腰に薙刀称される独特の喰違樋有するものを薙刀、刃長長く、元先の身幅の差が少なく先細りせずに、横手筋のない菖蒲似た造り込みのものを長巻呼び区別している。長大長巻切先反り矯正され切り詰められ一般の刀のように用いられたことがあり、これを長巻直し称する

薙刀〈銘備前国長船住人長光造/〉


薙刀〈銘来国俊/〉

主名称: 薙刀〈銘来国俊/〉
指定番号 1747
枝番 00
指定年月日 1955.02.02(昭和30.02.02)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

薙刀〈無銘大和物/〉


薙刀〈無銘一文字/〉

主名称: 薙刀〈無銘一文字/〉
指定番号 1902
枝番 00
指定年月日 1986.06.06(昭和61.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 薙刀造、三ッ棟、先反りで、やや先が張る鍛え板目よくつみ、地沸【じにえ】細かにつき、乱【みだれ】映り立つ。刃文中程華やかな丁子乱【ちようじみだれ】、元・先小乱交じり、物打直刃調【ものうちすぐはちよう】に足・入り総体に小沸よくつき、金筋砂流かかる。帽子は乱込んで小丸風に返り、先掃かける。彫物は角止めの薙刀添樋わずかに残る)を彫る。【なかご】はわずかに磨上げ、先切、鑢目筋違・〓鋤【せんすき】、目釘孔一。
 この薙刀はわずかに磨上げているが、二尺四寸(七二・九センチ)と大きく反りはやや浅く、先もさほど張らない豪壮な姿をしている。鍛え板目肌がつみ、備前物特有の丁子映り鮮やかに現われ精美であり、刃文一文字吉房、則房ほどではないが、華やかな丁子乱を焼いて鎌倉時代中期一文字派の作風をよく示している。作者の個名は明らかでないが、数少ない鎌倉時代の薙刀の優品であり、保存良好である。
 なお、この薙刀には室町時代の製作と考えられる柄が付属している。柄は黒漆地に朱漆波状刷毛目【はけめ】塗り施し金具石突鉄製無文、他は赤銅製で唐草文毛彫を施す。

薙刀〈銘長光/〉

主名称: 薙刀〈銘長光/〉
指定番号 1069
枝番 00
指定年月日 1949.02.18(昭和24.02.18)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

薙刀〈無銘(伝当麻)/〉

主名称: 薙刀〈無銘(伝当麻)/〉
指定番号 1103
枝番 00
指定年月日 1938.07.04(昭和13.07.04)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

薙刀〈銘住吉大明神主(以下不明)八幡大菩薩/暦応五年(一字不明)月日備中国住直次作〉


薙刀〈銘一/〉

主名称: 薙刀〈銘一/〉
指定番号 1430
枝番 00
指定年月日 1929.04.06(昭和4.04.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

薙刀〈銘備州長船住景光/元亨二年八月日〉

主名称: 薙刀〈銘備州長船景光元亨二年八月日〉
指定番号 1605
枝番 00
指定年月日 1937.05.25(昭和12.05.25)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 鎌倉
年代 元亨2年(1222)
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

薙刀〈銘一/〉

主名称: 薙刀〈銘一/〉
指定番号 1641
枝番 00
指定年月日 1952.07.19(昭和27.07.19)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

薙刀〈銘備中国住家次作貞治六年八月日/〉

主名称: 薙刀〈銘備中国住家次作貞治六年八月日/〉
指定番号 1708
枝番 00
指定年月日 1954.03.20(昭和29.03.20)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 南北朝
年代 貞治6年(1367)
検索年代
解説文: 南北朝時代作品

薙刀〈銘是介/〉

主名称: 薙刀〈銘是介/〉
指定番号 1713
枝番 00
指定年月日 1954.03.20(昭和29.03.20)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品
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薙刀

読み方:なぎなた

  1. 薙刀。女陰隠語薙刀疵ともいふ。「巴のなぎなた朝日奈はくぐつて出」。
  2. 女根を形状により見立てた称呼。又薙刀疵ともいふ。
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

薙刀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/18 02:35 UTC 版)

薙刀(なぎなた)は、日本長柄武器の一種で、平安時代に登場した武具である。


注釈

  1. ^ 長巻の登場以後は、長巻を“薙刀”もしくは“長刀”として記述している例もあるので注意が必要である。
  2. ^ 「てぼこ」とも読む。
  3. ^ 刀身の長さと同程度。
  4. ^ 徒歩で行う戦闘。
  5. ^ 切先を右に向けて刃をにしたときに見える側に銘を刻む。

出典

  1. ^ a b ダイヤグラムグループ編 編、田村優・北島孝一 訳「棹状武器4」『武器 歴史,形,用法,威力』(第19刷)マール社、1982年12月20日(原著1980年)、62頁。ISBN 4-8373-0706-X 
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  3. ^ a b c d 樋口隆晴. 歴史群像 武器と甲冑. 歴史群像 
  4. ^ 金子常規. 兵器と戦術の日本史. 中公文庫 
  5. ^ a b 近藤好和. 騎兵と歩兵の中世史. 吉川弘文館 
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  8. ^ a b 中西豪・大山格. 戦国武器甲冑事典. 誠文堂新光社 
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  11. ^ 歴史人 2020年9月 p.40. ASIN B08DGRWN98
  12. ^ 戸部民夫. 日本武器・武具事典. ワニ文庫 
  13. ^ a b c d e f 図説・日本武器集成. 学研 
  14. ^ a b c HELENE, BELLEC, CHLOE ANNE「なぎなたの変遷に関する歴史社会学的研究――武士の武器、女性の武道、そして国際発展――」『京都大学学位論文』14301甲第20720号、2017年9月25日、doi:10.14989/doctor.k20720 
  15. ^ 啓子, 福田「【原著】「リズムなぎなた」の発祥から伝播・発展に関する研究」『武道学研究』第46巻第1号、2013年9月30日、doi:10.11214/budo.46.31ISSN 0287-9700 
  16. ^ a b c 金梨子地家紋散薙刀(きんなしじかもんちらしなぎなた)(市指定重要有形文化財) | 歴史・文化 | 観光 | 広島の観光スポット”. 広島の観光情報ならひろたび. 2021年8月26日閲覧。
  17. ^ 笹間良彦. 図説日本合戦武具事典. 柏書房 
  18. ^ a b 得能一男. 日本刀図鑑 保存版. 光芸出版 
  19. ^ イラストで時代考証2 日本軍装図鑑 上. 雄山閣 
  20. ^ 『日本刀が語る歴史と文化』雄山閣、8,131頁。 
  21. ^ 福永酔剣「ほねばみ【骨喰み】」『日本刀大百科事典』 5巻、雄山閣、1993年、28頁。ISBN 4-639-01202-0 
  22. ^ 福永酔剣「なまずおとうしろう【鯰尾藤四郎】」『日本刀大百科事典』 4巻、雄山閣、1993年、86頁。ISBN 4-639-01202-0 
  23. ^ 大薙刀
  24. ^ 大多喜城分館 収蔵資料 大薙刀 <館蔵>
  25. ^ 大薙刀銘備州長船兼光一振 - 南アルプス市



薙刀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 07:43 UTC 版)

討鬼伝」の記事における「薙刀」の解説

』より追加された、攻撃範囲速度優れた武器敵の攻撃受けず攻撃当て続けることで一定時間連舞状態」となり、一度攻撃複数部位ダメージ与えられるうになるその他の技は、敵の攻撃受け流す「流転」や、連舞状態だと攻撃速度上昇する連続攻撃繚乱」。

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薙刀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 15:24 UTC 版)

豊橋鬼祭」の記事における「薙刀」の解説

木製の薙刀は、図面一切残されておらず、各部寸法のみが引き継がれている。古く男児人気土産物とされた。

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薙刀(なぎなた)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:56 UTC 版)

日本刀」の記事における「薙刀(なぎなた)」の解説

切ることを主たる攻撃方法とする刀に対して、薙刀は薙ぎ払うことを目的とした武器である。打刀太刀様に湾曲した刀身を持つ、長柄武器。「長刀(ながなた)」とも表記される

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薙刀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 21:35 UTC 版)

武芸 (日本)」の記事における「薙刀」の解説

薙刀は長い柄の先に反りのある刀身装着した武具で、当初は「長刀」(なぎなた、ながなた)と呼ばれた

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薙刀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 08:17 UTC 版)

討鬼伝2」の記事における「薙刀」の解説

』より追加された、攻撃範囲速度優れた武器敵の攻撃受けず攻撃当て続けることで一定時間連舞状態」となり、一度攻撃複数部位ダメージ与えられるうになるその他の技は、敵の攻撃受け流す「流転」や、連舞状態だと攻撃速度上昇する連続攻撃繚乱」。今作から連舞状態の段階消費して強力な攻撃放つ明星」が追加され、また攻撃繰り返すことで攻撃速度上昇した空中繚乱発動可能になった。

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薙刀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 13:54 UTC 版)

彼岸島」の記事における「薙刀」の解説

修行終えた篤が最も得意とする武器大型の為実戦持ち出す事は少なかった長柄武器間合い駆使し、明を翻弄した。

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薙刀

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和語の漢字表記

なぎなた

  1. なぎなた漢字表記

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