石突
石突
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 14:07 UTC 版)
刃と逆の先端部分は石突と呼ばれる。 木材の柄を代用にしていた物や量産型(数物)で簡略されたもの以外は半球型の鉄製キャップが多い。中には全体の重心のバランスをとったり重くしたりするため、青銅・真鍮・鉛製、時代が古いと時に石製のものもある。地面に突き立てる、突き立てる際の柄の保護、重心を中央に安定させるなどの他にも、先を鋭く尖らせて刺突や疾走時の補助として棒幅跳びのように槍を用いたときの接地時の支柱やブレーキ機能及び、同じ要領で流れの緩やかな河底を鎧着込みのまま潜って移動する際に錨のように一時固定する爪としての機能を持たせたもの、錘、メイスを取り付け打撃力を強化したものなどの、攻撃用に特化されているものも存在する。通常の石突でも突いたり殴ったりすることは可能である。 石突の部分が穂先と同じように刃や剣身、針などのように鋭利な形状に作られているものも少数存在するが、実戦では自分自身や騎乗している馬、味方さえも傷つけやすいうえ、地面に突き立てられないため、扱えるのは技量が高い者に限られることからあまり普及していない。逆に日本の薙刀は基本的に地面に突き立てないため、石突は半月形等の斬り付ける用途に向いた形状が大半で、多くの薙刀術にも石突で斬りつける技が含まれている。
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