与太郎とは? わかりやすく解説

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与太郎

読み方:よたろう

「与太郎」とは、役に立たない愚か者という意味の表現である。

「与太郎」の基本的な意味

「与太郎」とは、江戸時代から使われている「馬鹿」「役立たず」「知恵足りない障害者」などの意を含む擬人名である。あるいは、「平気で嘘をつく人」という意味合いでも使われる

「与太郎」の語源・由来

「与太郎」は、江戸時代の古典落語が由来となっている。古典落語の中で、与太郎は間の抜けた言動で失敗を繰り返す愚かな息子の名としてよく用いられていた。したがって、いつも失敗ばかりする愚か者の代名詞として「与太郎」が使われるようになった。

「与太郎(漫画の登場人物)」とは

「与太郎(漫画の登場人物)」とは、水木しげる作の「なまけの与太郎」に出てくる登場人物のことである。主人公である与太郎は一見頼りないが、奇妙で恐ろしい体験重ねにつれて精神的にたくましくなっていく。「なまけの与太郎」は、ファンの間ではかなり風変わりナンセンスな作品だと好評博している。

「与太郎」を含むその他の用語の解説

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「与太郎」の使い方・例文

「与太郎」は日常会話で使うことはほとんどなく、テレビの時代劇や小説落語などで用いられるケースが多い。

・与太郎とは、落語世界から誕生した最も有名な愛されキャラクターといえる
落語設定において、世話を焼くことが大好きな親戚のおじさん仕事を与太郎に紹介するシーンから始まることがほとんどだ。
・与太郎は馬鹿正直物事深く考えない性格として描かれることが多いが、いきなり鋭い指摘をしてみんなを驚かせることが多々ある
今日嫌なことがあって元気がなかったけれども、大好きな芸人である与太郎のコントテレビで見た少しだけ前向きになれた。
・与太郎は間抜けマイペース性格で、現在でいうところのニートのような存在として落語では語られる事が多い。
ある日、与太郎が親孝行頑張ってやっていたら、奉行から褒賞金をもらえた。
・与太郎はおバカ役立たずなので、父親仕事任せて上手くいくことがない
落語の与太郎の話は面白く、大変人気がある演目である。

「与太郎」の韓国語訳

「与太郎」の韓国語訳は「어리석은」(オリソグン)である。

よたろう〔ヨタラウ〕【与太郎】

読み方:よたろう

落語間抜けな人の名用いるところから役に立たない愚か者

うそ。でたらめ。また、でたらめを言う人。

「お前—ぢゃあねえか」〈洒・辰巳婦言


与太郎【ヨタロウ】(果樹)

登録番号 第4727号
登録年月日 1995年 9月 14日
農林水産植物の種類 うめ
登録品種の名称及びその読み 与太郎
 よみ:ヨタロウ
品種登録の有効期限 18 年
育成者権の消滅 2001年 9月 17日
品種登録者の名称 大竹繁男
品種登録者の住所 新潟県中蒲原郡横越村二本木4457
登録品種の育成をした者の氏名 石田耕一
登録品種の植物体の特性の概要
 この品種は,「白加賀」,「養老」等の混植園で発見され偶発実生で,果形が短楕円,果重が14g程度育成地(岩手県江刺市)において7月20日前後収穫できる晩生種である。  姿は中間大きさは中,樹勢は弱である。太さは細,節間長は短,葉身の形楕円大きさは小,幼の色が淡紅緑である。花形一重,花の大きさは大,花弁の色は白,花粉多少は中である。果実外観楕円,果頂部の形は平,果頂の凹みは無,梗あの深さは浅,広さは中,赤道縫合線深さは浅,扁肉果多少は少である。果実大きさは中(14g程度),果肉厚さは薄,粗密は中である。果肉の粘離は粘の形は短楕円大きさは小である。成熟期は晩,育成においては7月20日前後自家結実性は強,結果量は多,果実着色難易は難である。  「白加賀」及び「鴬宿」と比較して樹勢が弱いこと,太さが細いこと,大きさ小さいこと,果実大きさ小さいこと,大きさ小さいこと等で,「梅郷」と比較して樹勢が弱いこと,太さが細いこと,大きさ小さいこと,扁肉果少ないこと,果実大きさ小さいこと等で区別性認められる
登録品種の育成経過概要
 この品種は,育成者が「白加賀」,「養老」等を植栽した自園(岩手県江刺市)において昭和60年頃に多数果実着け偶発実生発見し63年から苗木育成し以後増殖を行うとともに,特性の調査確認行って育成完了したのである。  なお,出願時の名称は「南部であった



与太郎

読み方:よたろう

  1. (一)愚人をいふ。(二)虚言家をいふ。江戸遊民の語。
  2. 1 愚人の称。2 虚つきをいふ。3 文壇などにて口から出まかせ無駄話をする人。

分類 江戸遊民の語


与太郎

読み方:よたろう

  1. 噓言。

分類 せんぽ


与太郎

読み方:よたろう

  1. 落語の中の愚か者の名前、それから来た通言で、彼奴は与太郎だといえば左巻のこと。〔芸能寄席落語)〕
  2. 〔芸〕落語の中の愚か者の名前、それからきた通言で、彼奴は与太郎だといえば左巻のこと。
  3. 通言落語の中の愚か者の名前、それから来た通言で、彼奴は与太郎だと云えば、左り巻だと云うのと同じである。

分類 寄席寄席落語芸能界落語界

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与太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/16 23:11 UTC 版)

与太郎(よたろう)は落語に登場する架空の人物。「熊さん八っつぁん」などと並ぶ、代表的な落語の登場人物である[1]

人物像

性格

性格は呑気で楽天的だが、ぼんやり者で、何をやっても失敗ばかりする。そういった性格から、与太郎の登場する噺は滑稽物が多く、与太郎噺と分類される場合もある。さらに寄席楽屋符丁として「間抜け者」「使えない、気のきかない者」の代名詞となっていて「こんど入った前座は、ありゃ与太郎だ」というように使う[2]

職業

定職を持たずにぶらついていることが多いが、職を持っている場合は大工であることが多い。「大工調べ」では、棟梁の信頼が厚い職人として登場する。

家族・親族

「孝行糖」では親孝行ということになっている。「牛ほめ」などに父親が登場する。母親が直接登場することは少ないが、2人で暮らしていることが窺え、間接的に存在が明らかにされる噺は父親より多い。「ろくろ首」では兄がいることになっている。また、「錦の袈裟」では妻がいて、尻に敷かれている。伯父はきまってしっかり者で、彼から意見されたり就職の世話をされたりするが失敗するパターンが多い。

東西

もっぱら江戸落語にて登場する。東西の落語について論じられる際、しばしば上方落語の「喜六と清八」の喜六が与太郎との関連として挙げられるが、両者には類似する点もあるが、相違する点もある。

主な登場作品

  • 『石返し』[3]:たちの悪い御家人たちに売っていた蕎麦を残らずただ食いされてしまう内容。
  • 牛ほめ[1]:新築の叔父の家を訪問し、父親に教えられた通りに世辞を並べて感心されるが、最後に牛を見せられ失敗する。
  • 『唖の釣り』[1]:知り合いの男が殺生禁断の寛永寺の池で釣りをしている事を知って付いて行く。
  • かぼちゃ屋[1]:叔父が与太郎にカボチャの行商をさせようとするが、全て仕入れ値で売ってしまったため、何の儲けにもならなかった。
  • 孝行糖[1]:親孝行ということで奉行所から貰った褒美を元手にの行商を始めるが、水戸藩邸の前で門番との遣り取りが掛け合いになってしまい、殴られる。
  • 大工調べ[1]:腕っ節の良い大工として登場し、滞納した店賃の形として没収された道具箱を取り返すべく、大工の棟梁の助言で、あこぎな家主を相手に訴訟を起こす。
  • 『つづら泥』[4]:与太郎が泥棒を試みる数少ない噺。
  • 芋俵』:やはり与太郎が泥棒に参加する数少ない噺。
  • 道具屋[1]:叔父が与太郎に古道具の露天商をさせようとするが、客と頓珍漢な会話をするだけで全く商売にならない。代表的な与太郎噺の1つ。
  • 錦の袈裟[1]:長屋の男たちが吉原遊廓のふんどしを締めて繰り出そうという計画を立てる。高価な錦など買えない与太郎は、妻の知恵で、知人の坊さんから借りた錦の袈裟をふんどしの代わりにする。
  • 『厄払い』[5]:叔父が与太郎に厄払いをさせようとするが、商売敵の邪魔をした末、面倒臭くなって逃げてしまう。
  • ろくろ首[1]:夜中になると首が伸びる「ろくろ首」のお嬢さんの下に与太郎が婿入りする。
  • 酢豆腐[1]:遊び仲間が通人ぶった若旦那をおだてて、与太郎が腐らせてしまった豆腐を食べさせる。
  • 佃祭[1]:完全な形で演じる場合は不可欠の登場人物となる。佃島の祭りの帰りに渡し船が転覆して死んだ(と思われた)近所の旦那の家に、長屋の代表の一人として弔問に訪れる(ほかの住人たちに連れて行かれる)が、悔みと嫌みの区別が付いていなかったり、最初の一言が「この度はどうもありがとう御座います」だったりで、厳粛な雰囲気を壊すが、その悔やみが他の連中のような形式的なものではない、真心からのものだったので、かえって褒められる。
  • 長屋の花見[3]:長屋の住人の一人として登場。店賃が何だか知らない(当人曰く「そんなもの、まだ貰っていない」)。当然払ってもいない。
  • 寄合酒[4]:酒の肴を持って来なければいけないと言われ、味噌を持って来る。どこから持って来たと訊くと「原っぱから」と答えるので、「糞」と勘違いしていると思われたが、きちんとした味噌だった。実は原っぱに置いてあった三河屋の荷物から掻っ払って来てしまっていた。

影響

落語以外への登場

  • 講談『水戸黄門漫遊記 東海道の巻』に登場する。沼津の宿で、郡奉行・大野弥太夫が与太郎に地蔵の格好をさせ、「触れると人肌のように暖かい、ありがたい人肌地蔵さま」として善男善女から金をだまし取っていたのを、水戸黄門が現れて懲らしめる、というのがあらすじ。

与太郎をモチーフとしたキャラクター

  • 山本周五郎『長屋天一坊』:天一坊事件に触発されて家系マニアと化した家主を静めるため、長屋の住人が「ごやくいん(ご落胤)」に仕立てて連れてきた若者。言動のほか、一人称が「あたい」であることなど、与太郎の影響が強く見られる。
  • 雲田はるこ昭和元禄落語心中』:主人公となる落語家志望の元チンピラの「天真爛漫だがちょっと間抜けな性格」を言い表すネーミングとして師匠が「与太郎」という高座名を与える。

関連項目

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k 『落語登場人物辞典』 157頁。
  2. ^ 『現代落語事典』 159頁。
  3. ^ a b 『落語人物事典 下』 257頁。
  4. ^ a b 『落語人物事典 下』 260頁。
  5. ^ 『落語人物事典 下』 259頁。

参考文献


与太郎(よたろう)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 17:15 UTC 版)

紅たん碧たん」の記事における「与太郎(よたろう)」の解説

こしひかり組下っ端組員乗り込んできた碧に背を向けて組長部屋逃げようとしたり(組長居場所暴露してるようなもの)、機械操作誤って巨大お好み焼きつぶされるなど、かなり思慮が足りない

※この「与太郎(よたろう)」の解説は、「紅たん碧たん」の解説の一部です。
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