フォークソング フォークソングの概要

フォークソング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 23:53 UTC 版)

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歴史

フォークは、20世紀半ば以降に出現した伝統的なフォークミュージックに関連したジャンルのことである。20世紀半ばから、新しい形式のポピュラー・フォーク・ミュージックが伝統的なフォークミュージックから進化した。この音楽的動きはアメリカの「フォーク・ミュージック・リバイバル」と呼ばれ、1960年代に頂点に達した。最も一般的な名称は「フォークミュージック」であるが、英語圏では「民謡」の意味のFolk Musicと区別するために「コンテンポラリー・フォークミュージック」または「フォークリバイバル・ミュージック」と呼称された[1]フォークロックやなどのジャンルも、この現象の中で進化していった。現代のフォークミュージックは一般的に伝統的なフォークミュージックとは異なるジャンルとされるが、多くの場合、伝統的なフォークミュージックと同じ演奏者、会場を共有しており、個々の曲でもこの2つが混ざり合っている場合もある。最初のフォークリバイバルは大衆音楽に大きな影響を与えた。また20世紀後半の「セカンドフォークリバイバル」は、コンサート、レコーディング、放送を通じてアーティストに新しいジャンルのポピュラーミュージックをもたらした。このリバイバルで最も初期の人物の1人はウディ・ガスリーで、彼は1930年代と1940年代に伝統的な歌を歌い、彼自身も作曲をする。ウディ・ガスリーの音楽はアメリカ議会図書館にも保管されている[2]

戦前から戦後のかけてのウディ・ガスリー[3]ウィーヴァーズ[4]、ピート・シーガーらの活動は、ジョセフ・マッカーシーの赤狩りの影響などによりフォークの勢いは弱まった。その一方で1958年にデビューしたキングストン・トリオ英語版は、ポップチャートで民謡「トム・ドゥーリー」をヒットさせた[5]。これを機にこの動きは北米に広がり、ハイウェイメン英語版ボブ・ディラン[6]ピーター・ポール&マリー[7]、ニュー・クリスティ・ミンストレルズ、ブラザーズ・フォアCSN&Y、フィル・オクス[8]など多くのアーティストが登場した。英国では、民俗復興により、1960年代後半に有名になったドノヴァンなどのシンガーソングライターの世代が台頭してきた。さらにニール・ヤング[9]、 バフィ・セント・メリー、 ゴードン・ライトフット 、 レナード・コーエンジョニ・ミッチェルらのカナダで出身のアーティストが登場した。

1963年頃にはフォーク・シーンはオリジナル曲が中心になっていった。フォーク・リヴァイヴァル勃興期の演奏形態としては、バンジョー、アコースティックギター、ウッド・ベースという楽器編成が多かった。しかし、次第にバンジョーは使われなくなり、アコースティックギターが中心的な楽器となっていった。

フォーク・シーンで活躍したボブ・ディラン、ニール・ヤングジョニ・ミッチェル、バーズなどのミュージシャンは、1964年ビートルズのアメリカ上陸に影響を受け、エレクトリックギターエレクトリックベースドラムスというロックの楽器編成(但し、アコースティックギターを併用する場合も多い)で演奏するようになった。これをフォークロックと呼ぶ。また英国でもリチャード・トンプソン率いるフェアポート・コンヴェンションやディック・ゴーハン、ユワン・マッコール、ペンタングル、スティールアイ・スパンなど、フォークソングを演奏するミュージシャンが活躍した。1960年代半ば、アイルランドのホースリップス、イギリスのフェアポート・コンヴェンションスティーライ・スパンやアラン・スティーヴェルが 、ロックの伝統的な楽器要素: エレキギターベースドラムを使用した。1970年代、他のグループはこのロック的アプローチを採用した。フォークロックについてMachinのようなグループは、プログレッシブ・ロックに触発されている。

1970年代以降、アメリカのフォークミュージックはスティーヴ・グッドマン、ジョン・プライン、エミルー・ハリス、ハリー・チェイピンなどの新しいシンガーソングライターによって支えられた。イギリスのルネッサンスはプログレとフォークを融合したロックを演奏した。1980年代初頭のザ・ポーグスと1990年代のアイルランドのザ・コアーズにより、 アルバムチャートに伝統的な曲が取り入れられた。コアーズは1990年から2006年まで活動し、ケルト音楽とポップスを演奏し、2つのジャンルをブレンドした曲を発表した。ブランディ・カーライルとパティ・グリフィンは2019年時点で著名なフォークアーティストである。 1980年代、ワシントンスクエアでフォークミュージック演奏が行われた。スザンヌ・ベガはフォークとプロテスト・フォーク指向の音楽を披露[10]。ミランダ・ストーンやスティーブ・アールなどのアーティストは、オルタナ・カントリーとフォークの精神を受け入れた。1990年代後半、フォークミュージックはイライザ・カーシー、ケイト・ラズビー、ビル・ジョーンズ(女性)などのアーティストを通じて、批評家から注目された。カナダにおいて1990年代から2000年代にかけて最も売れたフォークグループは、ニューファンドランド出身のケルト人でロックテイストなグレートビッグシーで、カナダで4枚のアルバムをプラチナヒットさせている。

なお、ネオフォーク(Neofolk)というジャンル名は、欧米のスワンズやコイルらのバンドの音楽を指している。2007年に結成されたマムフォード・アンド・サンズなどのフォーク・ロックおよびインディー・フォーク・バンドは、2010年にブレイクし、シェナンドーランは2011年に1960年代の現代アメリカのフォークミュージックを現代のリスナーに届けるために結成されたバンドである [11]

フィルク音楽もスタイルと文化の面でフォーク音楽と見なすことができる。SFのコミュニティはサイエンスフィクションのファンダムであるが、これは珍しく完全に現代的なもので[12] 1980年代に始まったネオフォークはヨーロッパの伝統的な民俗音楽と歴史、哲学的歌詞、伝統的な歌を融合した。主にヨーロッパであるが、他の地域にも影響を与えた。民俗音楽はドイツ、イギリス、スカンジナビア諸国、スラブ諸国でがメジャーで、デヴィッド・スミス(アカ・ダム・ザ・バード)やダンハイム、アルコナなどのバンドがあり、こうしたほとんどのバンドは、他の音楽ジャンルとフォークジャンルを結び付けている [13]。1980年代にフォークパンクは、フォークミュージックとパンクロックを融合し、ロンドンを拠点とするアイルランドのバンドであるザ・ポーグスによって開拓された。民俗音楽やプロテスト音楽はトピックに関する話題を対象とした。その他のサブジャンルにはインディー・フォーク、サイケデリック・フォーク、アメリカーナ、プログレッシブフォーク、ネオフォークなどのジャンルがある。

主なフォークソング




  1. ^ Ruehl. “Folk Music”. About.com definition. 2011年8月18日閲覧。
  2. ^ Library of Congress. Related Material – Woody Guthrie Sound Recordings at the American Folklife Center. arachivedate= Septenber 9 , 2019.
  3. ^ 有名な曲として「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」があげられる
  4. ^ 左派系のフォーク・グループだった
  5. ^ The Never-Ending Revival by Michael F. Scully University of Illinois Press Urbana and Chicago 2008 ISBN 978-0-252-03333-9
  6. ^ http://www.allmusic.com/artist/bob-dylan-mn0000066915
  7. ^ http://www.allmusic.com/album/album-1700-mw0000264231
  8. ^ http://www.allmusic.com/artist/phil-ochs-mn0000333634
  9. ^ 1972年に「孤独の旅路」が大ヒットした
  10. ^ http://www.suzannevega.com/biography/
  11. ^ About Shenandoah Run”. shenandoahrun.com. 2015年2月3日閲覧。
  12. ^ Definition of filk by FilkOntario”. Filkontario.ca. 2013年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月29日閲覧。
  13. ^ Music | Castlefest” (英語). www.castlefest.nl. 2017年7月4日閲覧。
  14. ^ http://www.allmusic.com/artist/bob-dylan-mn0000066915
  15. ^ http://www.allmusic.com/artist/phil-ochs-mn0000333634
  16. ^ http://music-calendar.jp/author/49
  17. ^ バーズの「ターンターンターン」などの作曲者
  18. ^ 拓郎 Jポップ創始者たちが唄う“春の名曲”5選
  19. ^ 【1972年8月】旅の宿/よしだたくろう 幸せの絶頂期にリリース
  20. ^ 【1973年2月】学生街の喫茶店/ガロ バンドの亀裂を深めた皮肉な大ヒット曲
  21. ^ http://www.discogs.com/ja/artist/684543-Graeme-Allwright
  22. ^ Birchmeier, Jason. “Cocoon”. AllMusic. 2020年2月1日閲覧。


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