あの素晴しい愛をもう一度とは? わかりやすく解説

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あの素晴しい愛をもう一度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/30 08:50 UTC 版)

あの素晴しい愛をもう一度 (TO BE TOGETHER AGAIN)
加藤和彦北山修シングル
B面 僕を呼ぶ故郷 (I'M PINING AWAY)
リリース
規格 7"シングル・レコード
ジャンル フォーク
時間
レーベル キャピトル / 東芝音楽工業
作詞 北山修
作曲 加藤和彦
チャート最高順位
  • 週間10位(オリコン
  • 1971年度年間46位(オリコン)
加藤和彦北山修 シングル 年表
-あの素晴しい愛をもう一度
(1971年)
-
加藤和彦 年表
チッチとサリー(チッチとサリー)
1970年
あの素晴しい愛をもう一度(加藤和彦と北山修)
(1971年)
家をつくるなら
1973年
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あの素晴しい愛をもう一度」(あのすばらしいあいをもういちど)とは、北山修が作詞、加藤和彦が作曲し2人の連名で発表した楽曲。1971年4月5日にレコード発売。1994年3月30日にはCDシングルも発売されている。「あの素晴しい愛をもう一度」と誤って表記されることが多い。2002年ザ・フォーク・クルセダーズ(フォークル)新結成のときも「素晴しい」とクレジットされた[注釈 1]

解説

もともとはシモンズのデビュー曲として用意され、作曲を依頼された加藤・北山コンビが、加藤が作曲に1日、北山が作詞に1日で作り上げたという[2]。加藤は北山から送られてきた歌詞を見て北山に電話をし「最高だよ最高」とはしゃいだと、北山が加藤の追悼文に記している[3]。結局、シモンズには別の曲(「恋人もいないのに」)が用意され、この楽曲は加藤と北山で歌うことになった[4]。以上の経緯は、2010年7月31日のトークショーで北山が語っている。

この曲のオリジナル録音(1971年)のきっかけは、東芝音楽工業がフォークルの再結成を図って加藤・北山の両人にはたらきかけたものであるとされる。当時、フォークルの再結成はあり得ないと明言していた2人は、ジャケットでもカメラを全く無視している。これには東芝に対する抗議の意味を込めていると加藤・北山ともに当時のラジオ番組で語った。

オリジナル・ヴァージョンでは加藤による変則スリーフィンガーが展開されるが、「北山修25ばあすでい・こんさあと」に於いては「弾きながら歌える自信がない」とのことで通常のスリーフィンガーで演奏された。

第3番の歌詞の「あの時風が流れても変わらないと言った二人の」という一節は、北山の書籍『戦争を知らない子供たち』(ブロンズ社, 1971年)では「あの時星になりたいと夜明けまで泣いた二人の」となっている。ただし、この歌詞で歌われたことはない。2年後に出版された『ピエロの歌』収録の「北山修青春詞歌集」では、歌詞は「あの時風が流れても変わらないと言った二人の」となっている。

シングル・ジャケット表面には“加藤和彦 - 北山修”とあるが、折り返しの裏面では“歌 / 加藤和彦と北山 修”と記載されている。また、歌詞の他、北山が本作リリースの経緯を綴った「25才を前にして」が掲載されている。

収録曲

全作詞:北山修、作曲:加藤和彦、編曲:葵まさひこ

SIDE A

  1. あの素晴しい愛をもう一度 (TO BE TOGETHER AGAIN)  – (2:47)

SIDE B

  1. 僕を呼ぶ故郷 (I'M PINING AWAY)  – (2:10)

メモリアル・シングル 〜あの素晴しい愛をもう一度〜

2009年、マキシ・シングルとして復刻。さらにザ・フォーク・クルセダーズ「青年は荒野をめざす」「悲しくてやりきれない」の2曲をボーナス・トラックとして収録。日本の音楽界に多大なる貢献をした加藤に敬意を表し、後世に歌い継がれるべき1枚としてリリースされた[1]。パッケージ表面はオリジナル・シングル・ジャケット。裏面にはザ・フォーク・クルセダーズのステージ写真が使われている。

収録曲

全作曲: 加藤和彦。
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.あの素晴しい愛をもう一度(加藤和彦と北山修)北山修加藤和彦葵まさひこ
2.僕を呼ぶ故郷(加藤和彦と北山修)北山修加藤和彦葵まさひこ
3.青年は荒野をめざす(ザ・フォーク・クルセダーズ)五木寛之加藤和彦川口真
4.悲しくてやりきれない(ザ・フォーク・クルセダーズ)サトウハチロー加藤和彦ありたあきら
合計時間:

カバー

この曲はソロやデュエットの形でカバーされるほか、中学校の音楽教科書に載ったこともある。また様々な合唱用編曲があり、2000年代に入っても合唱コンクールなどでは定番曲である。2002年2003年の『FNS27時間テレビ みんなのうた』のテーマ曲にも使用された。

脚注

注釈

  1. ^ ただし、同年に発売された本人選曲監修のベスト・アルバムMemories 加藤和彦作品集』での表記は「素晴らしい」となっている。

出典

  1. ^ a b c d e f 【CDシングル】『メモリアル・シングル 〜あの素晴しい愛をもう一度〜』” (日本語). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード株式会社. 2017年11月5日閲覧。
  2. ^ あの素晴らしい愛をもう一度2021年4月1日閲覧
  3. ^ 北海道新聞』(2009年10月19日朝刊)
  4. ^ シモンズYumi 〜田中ゆみ〜 - 2018年11月6日閲覧。
  5. ^ デビュー35周年記念CD-BOX天地真理 プレミアム・ボックス』(2006年)にも収録
  6. ^ 「あの素晴しい愛をもう一度〜2024Ver.」先行配信!収録曲とジャケットも公開!”. 「ザ・フォーク・クルセダーズ」特設サイト. ユニバーサル・ミュージック・ジャパン (2024年4月24日). 2024年6月29日閲覧。

関連項目

外部リンク


あの素晴しい愛をもう一度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 12:35 UTC 版)

想い出のフォーク&ニューミュージック 同窓会」の記事における「あの素晴しい愛をもう一度」解説

曲順タイトルアーティストジャンル1あの素晴しい愛をもう一度(作詞北山修作曲加藤和彦)(発売日1971年4月5日加藤和彦北山修フォーク・ロック2翼をください作詞山上路夫作曲村井邦彦)(発売日1971年2月5日赤い鳥フォーク・ロック3風(作詞北山修作曲はしだのりひこ)(発売日1969年1月10日はしだのりひこ&シューベルツフォーク4太陽がくれた季節作詞山川啓介作曲いずみたく)(発売日1972年2月25日青い三角定規ニューミュージック5マイ・ピュア・レディ作詞・作曲 : 尾崎亜美)(発売日1977年2月5日尾崎亜美ニューミュージック6チャンピオン作詞・作曲谷村新司)(発売日1978年12月5日) アリスニューミュージック7かもめが翔んだ日作詞伊藤アキラ作曲渡辺真知子)(発売日1978年4月21日渡辺真知子ニューミュージック8安奈作詞・作曲甲斐よしひろ)(発売日1979年10月5日甲斐バンドニューミュージック9最後の春休み作詞・作曲松任谷由実)(発売日1979年7月5日) ハイ・ファイ・セットニューミュージック10虹とスニーカーの頃作詞・作曲財津和夫)(発売日1979年7月5日) チューリップニューミュージック11パープルタウン 〜You Oughta Know By Now〜作詞三浦徳子作曲八神純子)(発売日1980年7月21日八神純子ニューミュージック12君にクラクラ。(作詞山川啓介作曲堀内孝雄)(発売日1981年SKYニューミュージック13野に咲く花のように作詞杉山政美作曲小林亜星)(発売日1983年7月21日) ダ・カーポニューミュージック14Goodbye Day作詞来生えつこ作曲来生たかお)(発売日1981年5月21日来生たかおニューミュージック15悲しみがとまらない I CAN'T STOP THE LONELINESS作詞康珍化作曲林哲司)(発売日1983年11月5日杏里ニューミュージック16君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。作詞中原めいこ森雪之丞作曲中原めいこ)(発売日1984年4月5日中原めいこニューミュージック

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