パパ・ヘミングウェイ
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『パパ・ヘミングウェイ』(PAPA HEMINGWAY)は、1979年10月25日加藤和彦の5枚目のソロ・アルバムである。 加藤のワーナー・パイオニア移籍第1弾作品で、安井かずみとのコンビによるコンセプト・アルバム『ヨーロッパ三部作』[1]の1作目としてバハマとマイアミでレコーディングされた。
に発売された- ^ 『パパ・ヘミングウェイ』(1979年うたかたのオペラ』(1980年 )、『ベル・エキセントリック』(1981年 )からなる海外レコーディングによる3枚のアルバム。加藤によれば、自分たちの音楽も結局は戦前のヨーロッパの人たちがやっていたことのコピーに過ぎないとし、これらもあえてそれらと対峙するつもりで作ったもので、当初は三部作としての意図はなかったという(『加藤和彦コレクション』 CD:OMCX-1032〜34 オーマガトキ 2004年 封入解説書およびフライヤーより)。 )、『
- ^ 『加藤和彦 ラスト・メッセージ』
- ^ a b 『エゴ〜加藤和彦、加藤和彦を語る』
- ^ このスタジオは本作に先立ち、1976年発表の加藤のソロ・アルバム『それから先のことは…』の録音に使用されている。
- ^ 加藤はヨーロッパ三部作の海外レコーディングを「高級合宿」と称していた(『エゴ〜加藤和彦、加藤和彦を語る』)。
- ^ 『ワーキングカップル事情』
- ^ 加藤はマイアミでストリングスの収録を行なったことについて、彼の地にはオーケストラをリタイアしたプレイヤーが多く居住していて、ストリングスのレコーディングに好都合であることを理由に挙げている(『ミュージック・マガジン』 2004年6月号 p.40)。
- ^ マイアミでの収録は波乱含みで進行した。まず、当初参加を要請する予定だったマイアミ在住のスタジオ・ミュージシャンたちが、ビージーズのツアーのために出払ってしまい、一時はレコーディングが危ぶまれたが、加藤のソロ・アルバム『それから先のことは…』の制作にも参加していたサックス奏者のマイク・ルイスが急遽地元のミュージシャンを招集して事なきを得た。また、このセッションでは坂本龍一が編曲を担当したが、譜面をバハマからマイアミへの移動中に仕上げなくてはならず、結局譜面が完成したのはセッション初日の朝だったという(『バハマ・ベルリン・パリ〜加藤和彦 ヨーロッパ3部作』)。
- ^ 『ヨーロッパ三部作・ベストセレクション』 2017年10月25日 発売 UNIVERSAL MUSIC JAPAN CD:UPCY-7443
- ^ 加藤は迫る夕闇と打ち寄せる波、蚊の来襲に悩まされたと述懐している(『加藤和彦スタイルブック あの頃、マリー・ローランサン』p.44)。
- ^ 『四都市物語 ‐ ヨーロッパ・1920年代』
- ^ 『金子國義の世界 (コロナ・ブックス) 』p.40
- ^ 正式な社名は『ワーナー・ブラザース』だが、帯の表記には濁点が付いている。
- ^ 『バハマ・ベルリン・パリ〜加藤和彦 ヨーロッパ3部作』
- ^ 『ヘミングウェイと女たち』 / 『ヘミングウェイとパウンドのヴェネツィア』
- ^ マイク・ルイス – アメリカのサックス奏者。1970年代にはKC&ザ・サンシャイン・バンドのオリジナル・メンバーとして活動していた。加藤のソロ・アルバム 『それから先のことは…』 のレコーディングにもアレンジャーとして参加している。
- ^ マーク・コルビー – アメリカのサックス奏者。リーダー・アルバムとして『Serpentine Fire』(1978年)などを発表したほか、メイナード・ファーガソンのバンドメンバーとしても活動した。ドクター・ジョンやビル・ワイマンなどのアルバムにも参加している。
- 1 パパ・ヘミングウェイとは
- 2 パパ・ヘミングウェイの概要
- 3 リミックス
- 4 発売履歴
- 5 外部リンク
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