パパ・ヘミングウェイとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > パパ・ヘミングウェイの意味・解説 

パパ・ヘミングウェイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/12 18:02 UTC 版)

パパ・ヘミングウェイ』(PAPA HEMINGWAY)は、1979年10月25日 (1979-10-25)に発売された加藤和彦の5枚目のソロ・アルバムである。 加藤のワーナー・パイオニア移籍第1弾作品で、安井かずみとのコンビによるコンセプト・アルバム『ヨーロッパ三部作[1]の1作目としてバハママイアミでレコーディングされた。


  1. ^ 『パパ・ヘミングウェイ』(1979年 (1979))、『うたかたのオペラ』(1980年 (1980))、『ベル・エキセントリック』(1981年 (1981))からなる海外レコーディングによる3枚のアルバム。加藤によれば、自分たちの音楽も結局は戦前のヨーロッパの人たちがやっていたことのコピーに過ぎないとし、これらもあえてそれらと対峙するつもりで作ったもので、当初は三部作としての意図はなかったという(『加藤和彦コレクション』 CD:OMCX-1032〜34 オーマガトキ 2004年 封入解説書およびフライヤーより)。
  2. ^ 『加藤和彦 ラスト・メッセージ』
  3. ^ a b 『エゴ〜加藤和彦、加藤和彦を語る』
  4. ^ このスタジオは本作に先立ち、1976年発表の加藤のソロ・アルバム『それから先のことは…』の録音に使用されている。
  5. ^ 加藤はヨーロッパ三部作の海外レコーディングを「高級合宿」と称していた(『エゴ〜加藤和彦、加藤和彦を語る』)。
  6. ^ 『ワーキングカップル事情』
  7. ^ 加藤はマイアミでストリングスの収録を行なったことについて、彼の地にはオーケストラをリタイアしたプレイヤーが多く居住していて、ストリングスのレコーディングに好都合であることを理由に挙げている(『ミュージック・マガジン』 2004年6月号 p.40)。
  8. ^ マイアミでの収録は波乱含みで進行した。まず、当初参加を要請する予定だったマイアミ在住のスタジオ・ミュージシャンたちが、ビージーズのツアーのために出払ってしまい、一時はレコーディングが危ぶまれたが、加藤のソロ・アルバム『それから先のことは…』の制作にも参加していたサックス奏者のマイク・ルイスが急遽地元のミュージシャンを招集して事なきを得た。また、このセッションでは坂本龍一が編曲を担当したが、譜面をバハマからマイアミへの移動中に仕上げなくてはならず、結局譜面が完成したのはセッション初日の朝だったという(『バハマ・ベルリン・パリ〜加藤和彦 ヨーロッパ3部作』)。
  9. ^ ヨーロッパ三部作・ベストセレクション』 2017年10月25日 (2017-10-25)発売 UNIVERSAL MUSIC JAPAN CD:UPCY-7443
  10. ^ 加藤は迫る夕闇と打ち寄せる波、蚊の来襲に悩まされたと述懐している(『加藤和彦スタイルブック あの頃、マリー・ローランサン』p.44)。
  11. ^ 『四都市物語 ‐ ヨーロッパ・1920年代』
  12. ^ 『金子國義の世界 (コロナ・ブックス) 』p.40
  13. ^ 正式な社名は『ワーナー・ブラザー』だが、帯の表記には濁点が付いている。
  14. ^ 『バハマ・ベルリン・パリ〜加藤和彦 ヨーロッパ3部作』
  15. ^ 『ヘミングウェイと女たち』 / 『ヘミングウェイとパウンドのヴェネツィア』
  16. ^ マイク・ルイス  – アメリカのサックス奏者。1970年代にはKC&ザ・サンシャイン・バンドのオリジナル・メンバーとして活動していた。加藤のソロ・アルバム 『それから先のことは…』 のレコーディングにもアレンジャーとして参加している。
  17. ^ マーク・コルビー  – アメリカのサックス奏者。リーダー・アルバムとして『Serpentine Fire』(1978年)などを発表したほか、メイナード・ファーガソンのバンドメンバーとしても活動した。ドクター・ジョンビル・ワイマンなどのアルバムにも参加している。


「パパ・ヘミングウェイ」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「パパ・ヘミングウェイ」の関連用語

パパ・ヘミングウェイのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



パパ・ヘミングウェイのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのパパ・ヘミングウェイ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS