ローリング・ストーンとは? わかりやすく解説

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ローリング・ストーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/01 03:39 UTC 版)

ローリング・ストーン
Rolling Stone
ジャンル ポップカルチャー情報誌
刊行頻度 隔週
発売国 アメリカ合衆国
言語 英語
出版社 ペンスキー・メディア・コーポレーション英語版
刊行期間 1967年11月9日 - 現在
発行部数 140万部([1][2]調べ)
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ローリング・ストーン』(Rolling Stone)は、音楽政治大衆文化を扱うアメリカ合衆国の隔週発行の雑誌である。雑誌は1967年に雑誌編集者ヤン・ウェナー、音楽評論家ラルフ・J・グリースン、作家・詩人ジョナサン・コットらによって創刊された。サンフランシスコで創刊されたが、1977年ニューヨークに移転した。

概要

1970年代から政治的な報道で知られており、時々論争の的となるゴンゾージャーナリストハンター・S・トンプソンのそれは特に有名である。 現在オーストラリアスペインフランスイタリアドイツロシア中東地域アルゼンチンメキシコチリブラジルインドネシア日本インド南アフリカで各国版が刊行されている。

誌名はイギリスのロックバンド「ローリング・ストーンズ」と同様、マディ・ウォーターズの楽曲「Rollin' Stone」から拝借している。

表紙

1972年に、「自分が『ローリング・ストーン』の表紙を飾りたい」と歌う『あこがれのローリング・ストーン英語版』をシェル・シルヴァスタインが書き、ドクター・フック&ザ・メディスン・ショー英語版が歌って発表した。この曲はヒットし、ドクター・フック&ザ・メディスン・ショーは実際に『ローリング・ストーン』の表紙を飾ることになった。

2021年、同誌創刊以来初のアジアのグループとしてBTSが6月号の表紙を飾った[3]

一部のアーティストは表紙を何度も飾り、それはアイコンのようになった。ビートルズは、ソロを含め30回以上表紙を飾っている[4] 。最初の10号は以下の人物が表紙を飾った。

  1. ジョン・レノン
  2. ティナ・ターナー
  3. ビートルズ
  4. ジミ・ヘンドリックスドノヴァンオーティス・レディング
  5. ジム・モリソン
  6. ジャニス・ジョプリン
  7. ジミ・ヘンドリックス
  8. モンタレー・ポップ・フェスティバル
  9. ジョン・レノン、ポール・マッカートニー
  10. エリック・クラプトン

日本人アーティストでは、1969年3月1日号(28号)にて沢田研二が表紙を飾っている。

日本版

1973年、ローリングストーンジャパンから同年の9月号として初めて日本版が刊行される。当時桑原茂一らによって創刊された版は3年ほどで廃刊になった。この頃、桑原と糸井重里が知り合っている[5]。その後はさまざまな雑誌を通じてアメリカ版『ローリングストーン』の翻訳記事の一部が日本に届けられていた。

2007年、30年以上の歳月を経てILM(株式会社インターナショナル・ラグジュアリー・メディア)から『ローリングストーン』日本版復刊。同年3月10日に2007年4月号として、ニルヴァーナカート・コバーンを表紙にした創刊号がリリース。 「買わずにいられない。読むこと自体がかっこいい。音楽・ファッション・カルチャーが融合した、知的好奇心たっぷりな、20代からの新ライフスタイル男性誌です」というキャッチコピーの元、月刊誌として展開された。編集発行人は大久保清彦[6]

2011年7月号(表紙:尾崎豊)より3代目『ローリングストーン』日本版としてリニューアル創刊される。株式会社パワートゥザピープル発行、セブン&アイ出版発売。日本人アーティスト、アイドル、タレントを中心に、本国アメリカ版、各国版の記事も翻訳掲載し、日本版としての体裁で発行している。ファッション記事が多く、アメリカ版とはかなりテイストの異なる雑誌になっている。WEBサイトもアメリカ版のレイアウトに合わせているが、日本版の記事を掲載した独自のものになっている。

2017年12月25日発売号(表紙:B'z)から4代目『ローリングストーン』日本版(題字は『Rolling Stone Japan』)としてニューアルされ、CCCミュージックラボ株式会社から季刊誌として出版されている[7][8]

年間ベストアルバム・ソング

ローリング・ストーンでは年間のベストアルバム、ベストソングをランキングで発表している[9]

Rolling Stone's Best Album of the Year

アーティスト アルバム 出典
1977年 Sex Pistols Never Mind The Bollocks  イギリス -
1978年 The Rolling Stones Some Girls -
1979年 Neil Young Rust Never Sleeps  カナダ -
1980年 The Clash London Calling  イギリス -
1981年 The Rolling Stones Tattoo You -
1982年 Bruce Springsteen Nebraska  アメリカ合衆国 -
Richard & Linda Thompson Shoot Out The Lights  イギリス -
1983年 R.E.M. Murmur  アメリカ合衆国 -
1984年 Bruce Springsteen Born In The U.S.A. -
1985年 Talking Heads Little Creatures -
1986年 Paul Simon Graceland -
1987年 Bruce Springsteen Tunnel Of Love -
1988年 Midnight Oil Diesel And Dust  オーストラリア -
1989年 Neil Young Freedom  カナダ -
1990年 Sinéad O'Connor I Do Not Want What I Haven't Got  アイルランド -
1991年 R.E.M. Out Of Time  アメリカ合衆国 -
1992年 Automatic For The People -
1993年 Nirvana In Utero -
1994年 Hole Live Through This -
1995年 PJ Harvey To Bring You My Love  イギリス -
1996年 Beck Odelay  アメリカ合衆国 -
1997年 Bob Dylan Time Out Of Mind -
1998年 Lauryn Hill The Miseducation Of Lauryn Hill -
1999年 Rage Against The Machine The Battle Of Los Angeles -
2000年 Eminem The Marshall Mathers LP -
2001年 Bob Dylan Love And Theft -
2002年 Beck Sea Change -
2003年 Outkast Speakerboxxx/The Love Below -
2004年 Kanye West The College Dropout -
2005年 Late Registration -
2006年 Bob Dylan Modern Times -
2007年 M.I.A. Kala  スリランカ -
2008年 TV On The Radio Dear Science  アメリカ合衆国 -
2009年 U2 No Line On The Horizon  アイルランド -
2010年 Kanye West My Beautiful Dark Twisted Fantasy  アメリカ合衆国 [1]
2011年 Adele 21  イギリス [2]
2012年 Bruce Springsteen Wrecking Ball  アメリカ合衆国 [3]
2013年 Vampire Weekend Modern Vampires of The City [4]
2014年 U2 Songs of Innocence  アイルランド [5]
2015年 Kendrick Lamar To Pimp a Butterfly  アメリカ合衆国 [6]
2016年 Beyoncé Lemonade [7]
2017年 Kendrick Lamar DAMN. [8]
2018年 Cardi B Invasion of Privacy [9]
2019年 Ariana Grande Thank U, Next [10]
2020年 Taylor Swift Folklore [11]
2021年 Olivia Rodrigo Sour
2022年 Beyoncé Renaissance
2023年 SZA SOS
2024年 Charli xcx BRAT

Rolling Stone's Best Single of the Year

アーティスト 出典
1977年 Bob Seger Night Moves  アメリカ合衆国 -
1978年 Bee Gees Stayin Alive  イギリス -
1979年 Fleetwood Mac Tusk -
1980年 Joy Division Love Will Tear Us Apart -
1981年 The Rolling Stones Start Me Up -
1982年 Grandmaster Flash The Message  アメリカ合衆国 -
1983年 The Police Every Breath You Take  イギリス -
1984年 Tina Turner What's Love Got To Do With It  アメリカ合衆国 -
1985年 Artists United Against Apartheid Sun City - -
1986年 Prince And The Revolution Kiss  アメリカ合衆国 -
1987年 Bruce Springsteen Tunnel Of Love -
1988年 Tracy Chapman Fast Car -
1989年 Public Enemy Fight The Power -
1990年 Sinéad O'Connor Nothing Compares 2 U  アイルランド -
1991年 R.E.M. Losing My Religion  アメリカ合衆国 -
1992年 Arrested Development Tennessee -
1993年 Soul Asylum Runaway Train -
1994年 Beck Loser -
1995年 Coolio Gangsta's Paradise -
1996年 The Smashing Pumpkins 1979 -
1997年 The Verve Bitter Sweet Symphony  イギリス -
1998年 Lauryn Hill Doo Wop (That Thing)  アメリカ合衆国 -
1999年 TLC No Scrubs -
2000年 Madonna Music -
2001年 Missy Elliott Get Ur Freak On -
2002年 Work It -
2003年 Outkast Hey Ya! -
2004年 Jay-Z 99 Problems -
2005年 -
2006年 Gnarls Barkley Crazy  アメリカ合衆国 -
2007年 Jay-Z Roc Boys -
2008年 Beyoncé Single Ladies (Put A Ring On It) -
2009年 U2 Moment Of Surrender  アイルランド -
2010年 Kanye West feat. Pusha T Runaway  アメリカ合衆国 [12]
2011年 Adele Rolling in the Deep  イギリス [13]
2012年 Alabama Shakes Hold On  アメリカ合衆国 [14]
2013年 Daft Punk feat. Pharrell and Nile Rodgers Get Lucky  フランス [15]
2014年 Beyoncé feat. Jay-Z Drunk in Love  アメリカ合衆国 [16]
2015年 The Weeknd Can't Feel My Face  カナダ [17]
2016年 Beyoncé Formation  アメリカ合衆国 [18]
2017年 Harry Styles Sign of the Times  イギリス [19]
2018年 Drake In My Feelings  カナダ [20]
2019年 Billie Eilish Bad Guy  アメリカ合衆国 [21]
2020年 Cardi B feat. Megan Thee Stallion WAP [22]

関連項目

脚注

外部リンク


ローリング・ストーン

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リッキー・フジ」の記事における「ローリング・ストーン」の解説

旋回式垂直落下ブレーンバスター

※この「ローリング・ストーン」の解説は、「リッキー・フジ」の解説の一部です。
「ローリング・ストーン」を含む「リッキー・フジ」の記事については、「リッキー・フジ」の概要を参照ください。

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