歌舞伎
伝統歌舞伎保存会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 07:16 UTC 版)
社団法人伝統歌舞伎保存会は、1965(昭和40)年に文化財保護法に基づき設立された団体である。 翌年4月に歌舞伎は国の重要無形文化財に認定され、同会はその保持団体として認定を受けた。会員は歌舞伎関係者のうち「舞台経験20年以上の技能に優れたもの」で、重要無形文化財「歌舞伎」の保持者として総合認定を受けている。俳優、長唄(唄方、三味線方)、竹本(唄方、三味線方)、鳴物、狂言作者など、2021年6月の時点で現会員は199名(引退・物故会員247名)である。 独立行政法人日本芸術文化振興会(国立劇場)や松竹と協力し、歌舞伎俳優(1970年より)と歌舞伎音楽演奏者(竹本は1975年、鳴物は1981年、長唄は1999年より)の新人養成事業を行っている。また若手俳優や演奏家に対して各劇場の稽古場で日常的に研修を行うほか、研修・勉強会に指導者を派遣するなど、歌舞伎という芸能の伝承と育成のための活動、中学生・高校生を対象としたワークショップも継続している。 2020年5月28日に日本俳優協会とYouTubeチャンネル「歌舞伎ましょう」を開設しており、歌舞伎の魅力を伝えるための動画配信を行っている。歌舞伎の舞台裏や役者の稽古の様子、自主公演のPRや私生活での趣味など多種多様な内容の動画がアップロードされており、市村竹松・尾上音蔵による歌舞伎・歌舞伎化粧の英語解説の動画も作られている。
※この「伝統歌舞伎保存会」の解説は、「歌舞伎」の解説の一部です。
「伝統歌舞伎保存会」を含む「歌舞伎」の記事については、「歌舞伎」の概要を参照ください。
- 伝統歌舞伎保存会のページへのリンク