伝統民俗競技としての闘牛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 04:37 UTC 版)
「闘牛 (韓国)」の記事における「伝統民俗競技としての闘牛」の解説
闘牛は朝鮮半島の伝統的な競技で、各村ごとに牛を1匹ずつ選抜し、その村を代表する牛同士を闘わせるものである。伝統的に優勝した牛を出した村は「兄様の村(형님 마을)」と呼ばれ、尊敬を集めた[要出典]。半島南部の慶尚道で盛んに行われており、他にも江原道、黄海道、京畿道などでも主に秋夕に行われていた[要出典]。 山口豊正の『朝鮮之研究』には「晋州馬山地方に於ける闘牛」への言及がある。東亜日報社は、1926年9月26日~28日に馬山で慶南闘牛大会を開催した。京城日報社と毎日申報社により編纂された『朝鮮年鑑』の昭和11年版と昭和12年版には「毎年陰暦4月8日、7月15日、8月15日、9月17日には南江岸で闘牛を行い盛観を呈する」と書かれていたが、昭和15年版と昭和16年版には「陰暦4月8日、7月15日、9月17日に闘牛の行事がある」と書かれていた。一方、清道公営事業公社のホームページには「多くの農民が闘牛の開催を通じて農業の疲れを癒やしていたが、闘牛に集まった群衆が抗日運動を起こす恐れがあるとの理由で日本当局により弾圧され、三・一運動を機に禁止され、独立後再開されたが、当時の記憶を呼び起こす一部の人々により行われるに留まった。本格的に再興したのはセマウル運動を機にした1970年代半ばで、1990年には嶺南闘牛大会として大規模化した。現在ではセマウル運動の発祥地である清道を中心として闘牛大会が体系化され、全国規模の闘牛大会が開催されるに至った」と記されている。 出場する牛は体重別に甲種、乙種、丙種に分けられる。試合は砂を敷き詰められ円形に張られた縄の中で行われる。試合が開始され、闘わないまま闘牛場内を1/4周以上逃げたり、相手の攻撃に対応せず3回以上退いたりしたら負けとなる。制限時間は特になく、一方が敗れるまで審判の判断により継続される[要出典]。
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