黒の暴牛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 03:00 UTC 版)
シンボルは牛。シンボルカラーは黒。武功よりも被害額が上回る、ならず者たちの集まった魔法騎士団。まともではないと周りからは敬遠されている。団員の半分は正式な入団試験を受けずヤミが直接スカウトして加わった裏口入団者である。団員の実力は非常に高く、珍しい魔法を使用する者も多いが、その素行から殆どが下級止まりであり、作中当初はマイナスに相当する「黒星」が30個あるなど問題が多い。星取得数は万年最下位だったが、アスタが入団した年は2位と大きく順位を上げた。 ヤミ・スケヒロ 声 - 諏訪部順一 魔道階域 - 冥域 9月17日生まれの28歳。身長183cm。血液型はO型。日ノ国出身。好きなものはタバコ、威圧、面白いヤツ。魔法属性は「闇」。口癖は「今ここで限界を超えろ」。 「黒の暴牛」の団長。ボサボサ頭で無精髭を生やした筋肉質の大柄な男性。ヘビースモーカーで、戦闘の時でさえも煙草をほとんど口から離さない。常に眠そうな目をして態度もぶっきらぼうなで荒々しい乱暴者であるが、はみ出し者揃いの黒の暴牛の団員を束ね慕われるほどのカリスマ性を持つ。実際、団員の多くは人生を左右するほどの大きな恩義をヤミから受けており無茶な指令でも従うなど人望は非常に厚い。 出身は海を越えた東の島国「日ノ国」。親が漁師で子供の頃から海に出ていたが、「ある時船で遭難して漂着し、人種や文化の違いからえげつない目に遭わされたが、全員ボコして一団のボスとして君臨した(本人談)」という経歴を持つ。また、過去に異邦人ということで周囲から浮いていた自分を唯一評価してくれた魔法帝ユリウスには恩義を感じており、彼を「旦那」と呼んでいる。 引力を発する「闇魔法」の使い手で、刀に闇魔法を纏わせた強力な斬撃を繰り出し「破壊神」の異名を持つ。また、「氣」を読むことで相手の動きを予測し、強化魔法による身体能力の底上げによって速度のない闇魔法の欠点を補い光魔法の速度にすら対応できる。冥府(あちらの世界)に干渉可能な魔法で、悪魔に対しても物理的なダメージを与えることが可能。 魔力が無くても魔法帝を目指す意志を明確にするアスタを気に入り「黒の暴牛」に迎え入れる。 ユリウスとリヒト(パトリ)の戦いではマルクスの呼びかけにいち早く呼応し駆けつけるも、一足遅く国民を守ったユリウスがリヒト(パトリ)に致命傷を負わせられる姿を目撃する。ユリウスに「後の事は任せた」と全てを託された。 エルフの転生魔法が発動した際には、クローバー王国内でエルフに身体を乗っ取られたマルクスやオーヴェンらと交戦。途中で加わったジャックやフィンラルと共に王宮に向かい、王宮の入り口でノゼル達と合流する。影の王宮では悪魔であるザグレドの出現によりシャーロットの身体を乗っ取ったシャルラと共闘する事になる。ザグレドとの戦いで自身の闇魔法が悪魔に有効である事が分かり、シャルラのサポートを得たマナゾーン「闇纏・次元斬り 彼岸」でザグレドに致命傷を与え、陰ながらアスタたちをサポートした。 ザグレド撃退後は、ダムナティオの策により裁判に陥れられたアスタとセクレの前に黒の暴牛の団員らと共に黒の暴れ牛号で乱入する形で現れ、セクレを黒の暴牛の一員と認めてローブを渡した。 アニメオリジナルの半年間の修行編では、デビル・パニッシャーらと対峙。過去にハート王国女王と一度だけ対面し、彼女からは自身が成長するヒントを既に見出しているとされた。また、団長限定のクリスタル争奪チーム戦に参加し、ノゼル・ジャック・カイゼルとタッグを組むがドロシーの夢魔法内で放った闇纏・次元斬り 彼岸により両チームのクリスタルを破壊してしまったことで試合結果はドローとなった。ハート王国の精霊守による修行へは、アスタ・ネロ・ノエル・フィンラル・ラックを推薦し、後にマグナが強い志願を申し出たため彼も許諾。 半年の修行後、クローバー王国に現れ黒の暴牛団員を戦闘不能に追い込んでいくスペードの漆黒の三極性・ダンテの戦いに乱入し、アスタと共に共闘。修業の中で得たマナゾーンを駆使した新技で果敢に立ち向かい、新たな力を得たアスタと力を合わせてダンテを撃破する。しかし直後に現れた漆黒の三極性・ゼノンの骨魔法で拘束され、既に戦闘不能となり拘束されていたヴァンジャンスと共に、クリフォトの樹を作り出すために拉致され、スペード王国にて生贄として捧げられる。その間は意識を失っていたが自分の団員達の声に目を覚まし、過去を思い出しながら笑みを浮かべた。ルチフェロの完全顕現の依代にされかけるもアスタによって助けられ、グレイの魔法で復活。ヴァンジャンスから全魔力を込めて作った刀を渡されるとナハトの危機を救い、ルチフェロにナハトとの連携で奮闘、ルチフェロからも力を認められる。そして駆けつけたアスタ、ユノと共に本気を出したルチフェロに挑む。 魔法一覧 闇魔法 こちらの世界と冥府を繋ぐ「クリフォトの樹」を生む2つのカギとなる魔法のうちの一つ。闇繭(やみまゆ) 自身、もしくは他者の周囲に闇を展開し相手の攻撃を防御する。 闇纏・無明切り(やみまとい・むみょうぎり) 刀身に闇を纏わせ斬撃を飛ばす。敵の魔法を引き寄せる効果がある。 闇纏・黒刃(くろば) 闇の刀を伸ばし敵を斬りつける。 闇纏・次元斬り(じげんきり) 刀身に闇を纏わせ次元ごと斬る。海底神殿で「白夜の魔眼」の魔道士の空間魔法を破る際に習得した。闇纏・次元斬り 彼岸(ひがん) マナゾーンにより遠く離れた対象をも斬り裂く「次元斬り」の一閃。シャーロットに転生したシャルラによるサポートを受けて使用した。アニメの団長チーム戦ではドロシーの夢魔法「幻惑の界」を超えて現実世界を切り裂いた。 黒穴(くろあな) 小型の闇の穴を作り敵の魔法を吸収する。5m以内の敵の動きを止めることもできる。 黒月(くろつき) マナゾーンと黒穴を併用し、小型の闇の球体を作り、領域内の敵の魔力を吸収する。 闇纏・居合斬り(いあいぎり) マナゾーンにより刀身に凝縮した闇を纏わせ相手を斬る。 死突(しとつ) マナゾーンにより刀身に凝縮した闇をさらに超凝縮し、突きだすことでその先の物体を丸ごと抉る。 ヤミ曰く、「突きのつもりが大砲みたいになっちゃった」。 闇纏・深黒刃(しんくろば) 影魔法によって強力になった「闇纏・黒刃」の強化技。 闇拘束魔法 闇のけばく 闇で相手を縛る魔法。漫画では使用する寸前に三魔眼に妨害されたためアニメにて名前が明かされた。 影魔法×闇魔法 餓鬼の遊戯場(がきのあそびば) ナハトと共にマナゾーンを全開にして発動する魔法。闇が影を広げ、影が闇を生む事で互いの魔法を大幅に強化する。 フィンラル・ルーラケイス 声 - 福山潤 魔道階域 - 第三域(ハート王国入国時) 2月6日生まれの21歳。身長173cm。血液型はA型。好きなものは女の子。魔法属性は「空間」。一等下級魔法騎士。「金色の夜明け」副団長のランギルスは腹違いの弟。 希少な空間魔法の使い手だが、空間移動魔法の使い勝手が良いため、いつもヤミにこき使われている。 変人揃いの「黒の暴牛」においては比較的まともな性格の青年だが、任務に支障を来す極度の女好き(エルフの事件後のランギルスの発言によって多少改善された)。また臆病な面があり、物語初期はすぐに諦めたり、泣き言を言ったりしていた。海底神殿でのヴェットとの戦いからは自分が最強になるのではなく黒の暴牛を最強にすると決意する。黒の暴牛に入団して長いようで他の団員にぞんざいな態度を取られると自分の方が先輩だと主張している。 攻撃型空間魔法の使い手を数多く輩出する名門貴族・ヴォード家の長男だが、喧嘩が苦手で攻撃魔法を習得できず、異母弟のランギルスと周囲から比較され続けた結果、劣等感を紛らわすために現在の性格になった。 前述の通り攻撃魔法は使えないが、空間魔法の瞬発力と正確さはヴェットにも認められるほど高く、王撰騎士団選抜試験でも味方を的確な位置に送り、今まで埋もれていたのが不思議だと実力を評価されている。互いの弱点を補えるアスタを「最強の相棒」と言っている。 王撰騎士団選抜試験では、レオ・ハモンとチームを組む。2回戦で暴走したランギルスの攻撃により瀕死の重傷を負うが、とどめを刺されそうになった所を間一髪で黒の暴牛メンバーに救われた。そのまま意識不明の状態で王都の病室に収容されていたが、転生魔法発動によるエルフたちの襲撃の際にヤミに叩き起こされる。 ランギルスの肉体に転生したラトリとの戦いでは団長であるヤミとジャックを上手く援護してランギルスの身体を乗っ取ったラトリを追い詰めた。ヤミの攻撃で暴走状態になったラトリを空間魔法で自分の目の前に連れてきてありったけの力で殴り飛ばし、「戻ってこい、ランギルス」と声を掛けて弟を取り戻し再度意識を失う。その後悪魔ザグレドが受肉を果たしたのと時を同じくしてネロに叩き起こされ、ルミエルの封印解除の補助を行った。 ザグレド撃退後はランギルスとある程度打ち解けており、自身の極度の女好きを「呪い」と冗談交じりで言われている。また、魔法騎士団に入団する前にヴォード家次期当主の許嫁であるフィーネスに相応しい男になると決意し、ナンパ癖を自制するようになる。 悪魔に関する調査のため、アスタ・ノエル・ミモザと共にハート王国へ入国するが、襲撃してきたガジャに対しノエル・ミモザとタッグを組んで交戦。 アニメオリジナルの半年間の修行編では、女性への耐性をつけるべく奮闘。ハート王国の精霊守による修行にはヤミの推薦で決定し、精霊守のスムリクと共に自らの空間魔法で仲間を守るためのさらなる力を付けていく。 ゼノンが黒の暴牛のアジトを強襲した際にはヤミを迎えに行っており、途中からヤミを連れて駆けつけた。ゼノンの攻撃からアスタを守るも、目の前でヤミを連れて行かれて意気消沈していたが、ナハトに煽られて黒の暴牛の仲間と修行し、スペード王国での戦いに駆けつける。ヤミの元へ向かう途中でランギルスとゼノンを見つけた事でランギルスの助太刀に入り、ランギルスと共闘する。ゼノンの反応速度を上回ったが、空間魔法でも悪魔の心臓は破壊できず、敗北する。目覚めたユノに助けられた後は、セクレに傷を治してもらい、黒の暴牛に再度合流した。 魔法一覧 空間魔法 堕天使の抜け穴 視認し得る空間と空間を繋ぐ希少な魔法。空間は上下左右関係なく繋ぐことが出来る。目に見えない遠い場所への移動も可能であるが、自身の魔力でマーキングしていなければ行くことが出来ない。 堕天使のはばたき 空間魔法を飛ばして触れた相手を強制的に別の場所へ飛ばす。弾速はそれほど速くないが敵を追尾する。本人曰く攻撃魔法を習得しようとしたが無理だったらしい。更にその際の修行と影響で髪の色が変わっている。 ゴードン・アグリッパ 声 - 松田健一郎 1月13日生まれの26歳。身長187cm。血液型はO型。好きなものは趣味の悪い人形コレクション、苺のショートケーキ。魔法属性は「毒」。 呪術魔法のエキスパート。黒の帽子を被りピエロのようなメイクをした人物で、常に小声でブツブツ呟いており、他者とコミュニケーションをとることが不可能。 呪詛を生業とする家に生まれ、魔法が悍ましい毒魔法だったことから周囲から疎外された過去を持つ。それゆえ寂しがり屋でみんなと仲良くしたいと思っているが、海底神殿の任務では日光が苦手で欠席し、小説版では黒の暴牛の団員で唯一出番がないなど、なかなか機会に恵まれない。 王撰騎士団が白夜の魔眼のアジトに到着する数時間前にヴァルトス・サリー・ラデスの急襲を受けるが、ゴーシュ・グレイ・ヘンリーと協力し退ける。ゴーシュがドロワの転生先となってエクラと共に襲撃してきた際には、アスタ・グレイ・ヘンリーらと共闘し転生を解くことに貢献。 ザグレド撃破後は、呪いについて調査するアスタの力になるため、呪詛魔法で人を苦しめると思い込んでいた実家へ協力を求める。実家の実情を知ってからは呪詛魔法会得のため実家で修業を始める。半年後、呪いを力に変える魔法を習得し、黒の暴牛の仲間と共にスペード王国の戦いに参加、ルチフェロと契約したモリスの魔力を吸収した。 実家の家族はペットも含め、なぜか全員彼と同じ顔となっている(アニメ版では担当声優も全員ゴードンと同じ松田健一郎が務めている)。ゴーシュからは血が繋がってない夫婦ですら同じ顔であることを突っ込まれている。 魔法一覧 毒魔法 禁じられた果実(ファーボーテン・オーブスト) 紫の傘(ヴィオレット・シルム) 毒呪詛魔法 寝起きの穴熊(アオフヴァッヘンダクス) 強烈な毒性を持つ穴熊を相手に放つ。 毒雲の棲家(どくぐものすみか) 強烈な毒性を持つ雲を放出する。 改毒呪詛魔法 呪人の隣人 自身の触れた人物の呪いの力をコントロールする。作中ではヘンリーの他人の魔力を吸収する呪いを、モルスのみから魔力を吸収する様にして弱体化させた。 マグナ・スウィング 声 - 室元気 魔道階域 - 第五域(半年間修業時) 4月7日生まれの18歳。身長169cm。血液型はB型。恵外界ラヤカ出身。好きなものは辛いもの、漢。魔法属性は「炎」。五等下級魔法騎士。 自称「ヤミの筆頭舎弟」。トサカの様な髪形でサングラスをかけ、額に抜糸したような傷のあるチンピラ風の男。ガラは悪いが漢気が強く、新人の面倒見が良い。同様に田舎出身であるという事もあり、アスタと意気投合する。ラックにはしょっちゅうちょっかいをかけられて喧嘩しているが、ラックの才能を一番認めており、ライバルだと思っている。 「炎魔法」の使い手で火球を投げたり打ったりする野球のような魔法を使う。魔力量が少ないため強力な魔法を乱発はできないが、遠距離・近距離双方で戦えるなど技巧派で魔法帝やノエルからは「見た目によらず器用」と評される。 愛箒は牛の骨でデコレーションされ団のシンボルの旗を掲げた「紅零爾威災駆乱号(クレイジーサイクロンごう)」。アスタには好評だったが、ノエルにはダサいと一蹴されていた。 王撰騎士団選抜試験では、ソル・キルシュとチームを組む。2回戦では中距離からの極殺消滅魔球でアスタの守りを掻い潜り魔晶石を攻撃するが、熱くなりやすい性格が災いし、ゾラに自分の魔法を反射され敗北。ゾラからは「引くべきところは引け」と罵倒された。 黒の暴牛において、王撰騎士団選抜試験を受験したものの中では唯一落選する。(フィンラルは重症)。 パトリが魔石を使って転生魔法を発動させラックがルフルに支配された際には、アスタ・バネッサと共闘。誰よりもラックのことを知っていることを活かして戦闘し、転生魔法を解くことに貢献した。 ドロシーに転生したレーヴの「幻惑の界」にラック・バネッサ・チャーミー・サリーと共に引きずり込まれた際、ヤミ団長との夜更かしでは寝たことがないと言っていた。また、「幻惑の界」内では自身の炎魔法が脱出に貢献しており、ラックと共にレーヴを気絶まで追い込んだ。 アニメオリジナルの半年間の修行編では、ハート王国の精霊守による修行には魔が少ないことで推薦されなかったが、ラックに置いて行かれることを良しとせず自らヤミに志願し許諾された。ロロペチカには精霊守のフローガを指名されたが、ラックと共に強くなりたいと懇願しガジャの手ほどきで術式の特訓をするも、魔力量が少なすぎることと魔導階域が五であるため習得に必要な強さまで至っておらず、悔やみながら修行場を去っていった。その後ゾラに頼み込んで独自の魔言術式を会得するため修行していたが、ダンテの強襲時には術式が完成してなかったため何もできなかった。術式完成後はゾラと共にスペード王国へ向かい、追い詰められたジャックを助けてダンテと交戦する。新技「魂鎖炎死決闘」で不意を突くが、再生出来るダンテに徐々に押されていく。それでも根性で立ち向かい、魔力が切れた彼を殴り倒した。その後は黒の暴牛の仲間達と合流しつつヤミの元に向かった。 魔法一覧 炎魔法 爆殺轟炎魔球 オーバースローのフォームから投げ出される炎の豪速球。 爆殺散弾魔球 複数の炎の球を投げる。 極殺消滅魔球 敵の眼前で消える炎の球を投げる。 爆殺散弾消滅魔球 消える炎の球を連続で投げつける。 時限爆殺散弾魔球 時間経過で爆発する火の玉を投げる。 極大爆殺轟炎魔球 巨大な火の玉を投げる。 炎拘束魔法 炎縄緊縛陣 炎の縄で相手を拘束する。拘束した相手は魔法が使えない。 炎創成魔法 愚乱怒守羅夢(グランドスラム) 炎で創り出したバットを振って火の球を飛ばす。 炎強化魔法 博打走塁 足に炎を纏って脚力を強化する。 裏炎魔法 魂鎖炎死決闘(ソウルチェーンデスマッチ) 自身と相手を鎖で繋ぎ、両者の魔力を均等にする。鎖は互いの魂そのものであるため、無理に抜いたり壊せば精神的に大ダメージを受ける。 1回しか使えないが(術式の準備を前もって時間を掛けて行わないといけないため)、格上の相手でも対等に戦うことが出来る。 連携技 合体魔法 炎雷爆尽砲(えんらいばくじんほう) ラックの雷魔法と同時に炎魔法を叩きつける。 バネッサ・エノテーカ 声 - 水樹奈々 魔道階域 – 冥域 5月16日生まれの24歳。身長170cm。血液型はO型。好きなものはお酒、チーズ等のおつまみ。魔法属性は「糸」。 酒好きの魔女(ヤミ曰くすぐに酔って使い物にならなくなる)。抜群のプロポーションであるが羞恥心は皆無で、アジト内では常に下着姿で闊歩している。 任務から帰還し報酬を得たアスタとノエルを連れて闇市(ブラックマーケット)を訪れ、成り行きで窃盗犯に襲われ毒に犯されたセッケに軟膏を処方した。 「糸魔法」の使い手で、攻撃力は低いが糸が細すぎるためほぼ目で捕えられず魔力感知もできない。 魔女の森の出身。いずれ開花するはずの魔法の才能を見込まれ、魔女王の所有物として幽閉されていたが、武者修行中のヤミに檻を破壊され、彼の言葉に勇気づけられて脱走した過去がある。その出来事からヤミに惹かれており、ヤミに惚れているシャーロットと対峙した際は無意識に負けてはいけない相手と認識している。 海底神殿では敵の一人を返り討ちにし白夜の魔眼が襲撃した事を知るとヴェットに追い詰められたアスタ達の元へ駆けつけ、フィンラルと共にアスタを援護して勝利する。両腕に重傷を負ったアスタを治すため故郷の魔女の森に戻り、魔女王に直談判するが聞き入れてもらえず、逆にアスタの反魔法の力を奪われそうになるが、「運命の赤い糸」の能力が発現し、魔女王に勝利して真に自由の身となった。 クローバー王国の魔導騎士たちがエルフに転生した中で、超高速で移動するルフル、「幻惑の界」内を支配するレーヴなどの攻撃にも「運命の赤い糸」による絶対回避能力をいかんなく発揮して仲間たちのサポートを行っている。 アジトに襲撃してきたダンテと仲間達と共に交戦し、ルージュの力で援護していたが彼の圧倒的な魔力によって一瞬で魔力を全て消費された。その後冥域である事から彼に妻になるよう求められる。暴走したアスタや駆けつけたヤミのお陰で助かるも、ゼノンによって目の前でヤミを連れて行かれてしまい、他の仲間と意気消沈するもナハトに煽られてやる気を取り戻す。スペード王国との戦いに黒の暴牛の仲間と駆けつけた。モリスやルチフェロとの戦いではルージュの力で仲間達を守っていたが、不完全ながらも顕現したルチフェロによって追い詰められ、ヤミをルージュで何とか守った。 魔法一覧 糸魔法 運命の赤い糸 猫の形をした糸(ルージュ)で触れた対象者の運命を術者の良いほうに変える(攻撃を避けさせたり、魔法を失敗させたり)。バネッサの家族である黒の暴牛の団員のみに効力を発揮し味方でも他の人間は守らない。猫は無害なため不可避で反魔法を含めたあらゆる攻撃を受けつけない。理に干渉する強力な魔法のため、魔力の消耗が激しい。 ラック・ボルティア 声 - 村瀬歩 魔道階域 - 第一域(ハート王国編半年後) 10月11日生まれの18歳。身長167cm。血液型はO型。平界イボン出身。好きなものは強い者、ちょっかい。魔法属性は「雷」。五等下級魔法騎士。 笑顔の戦闘狂。小柄で童顔な青年だが、非常に好戦的。魔法騎士団の入団試験で対戦相手を必要以上に叩きのめしたことから「狂喜のラック」と呼ばれる。マグナをワザと怒らせて喧嘩をすることが多いが、入団当初から「きっと危険な(面白い)存在になる」と見込んでおり、「一番最初の友達」と大事に思っている。転生魔法が解けた際には涙を流しながら自身が黒の暴牛の一員か泣きながら問いかけた際に当たり前と述べマグナに抱きしめられたり(その後恥ずかしさから蹴り飛ばした)とマグナからも友達と思われており、他の仲間からも大切な仲間(バネッサからは弟)と思われている。 幼い頃はヒステリックな母親(声 - 関根有咲)に疎まれていたが、魔力で貴族に勝ったことで一転して褒められるようになる。その母親が急逝し、「これからも勝ち続けなさい」という生前の言葉に縛られて、独りで戦って勝利することにこだわり続けるようになった。しかし、アスタ達との出会いで協調性が芽生え始める。 雷の魔力を身に纏う「雷魔法」の使い手。身軽な上に魔力の感知能力がずば抜けて高く、性格が破綻していなければどの団でも引く手数多だった。 魔宮攻略の際はまだ独りよがりのところがありアスタ、ノエルと共に最初行動し、わざと罠に引っかかって遊んでいたが、魔力を感知し、単独でロータス達のいる所へ向かう。ロータスとの戦闘では部下を圧倒し、ロータスとも激闘を繰り広げるが、部下との戦闘時に仕掛けた魔法の影響もあり追い詰められる。窮地をアスタによって救われ、アスタとノエルと協力した事で強調性が芽生える。 海底神殿では敵の一人を一瞬で倒し、マグナと共にジオと戦うもヴェットの襲撃を受ける。ヴェットの一撃を受け重症を負うも、ヤミの言葉とアスタの先輩としての思いからマグナと共に挑み善戦するが敗北する。 王撰騎士団選出試験ではプーリ・クラウスとチームを組む。1回戦ではチームプレーで勝利を収めるも2回戦でリルのチームに敗北。フィンラルにとどめを刺そうとしたランギルスを他のメンバーと共に止めた。 王撰騎士に選抜され、白夜の魔眼のアジト襲撃に参加。しかし、転生魔法の発動によりエルフの「ルフル」に乗っ取られてノエルたちを襲う。ノエルたちに逃げられた後は平界の町を襲い駆け付けたマグナ・バネッサと交戦。圧倒するも、ラックと違いマグナの性格を知らなかったため拘束される。しかし更に魔力を跳ね上げて拘束を解除し追い詰めるが、駆けつけたアスタも加わり激闘の末、敗北する。それでも諦めず更に凶悪な何かになりかけるもアスタの言葉を聴き、「君たちのような人間と友達になりたかった」と述べて転生魔法を解除される。それと同時に黒の暴牛との記憶を思い出し、母に礼と別れを告げて元に戻った。その後、ドロシーに転生したレーヴの「幻惑の界」にマグナ・バネッサ・チャーミー・サリーと共に引きずり込まれた際、自身がルフルと肉体を一時共有していた経験を活かし、脱出の策として本物のドロシー・アンズワーズをレーヴに連想させることを提案した。「幻惑の界」崩壊後は、マグナと共にレーヴを気絶まで追い込んだ。 アニメオリジナルの半年間の修行編では、ハート王国の精霊守による修行にはヤミに推薦され、ガジャの下で術式を会得。 半年後、レオポルドと共に第二域以下のスペード王国の魔導士を撃破するほどに成長し、ガジャが習得に2年かかった真魔法をこの短期間で習得するなど目覚ましい成長を遂げている。この実力を以て、ハート王国に現れた漆黒の三極性・ヴァニカの部下である漆黒の使徒・スヴェンキンを真雷魔法で撃破した。しかし何度でも立ち上がる漆黒の使徒に苦戦を強いられ、ヴァニカがロロペチカを誘拐して去ると同時に呪いの爆弾の爆発に巻き込まれるも、辛うじて生存しパトリらによりエルフの里へ運ばれ、更に強くなるためエルフの究極魔法を用いた特訓を開始し、スペード王国にて戦線復帰。中級悪魔数体を一瞬で撃破した。道中でマグナの魔力を感じ、マグナやアスタ達と合流する。アスタと共にノエルの元へ駆けつけるとガシャと共に敵の兵隊を蹴散らし、ノエルの道を作った。その後黒の暴牛の仲間達と合流しながらヤミの元へ向かった。 魔法一覧 雷魔法 迅雷の崩玉(じんらいのほうぎょく) 掌から雷の弾丸を放つ。 雷創成魔法 雷神の長靴 雷で創り出したブーツを装着し高速で移動する。 真雷魔法 雷霆(ケラノウス) 足下に形成した5つの魔言術式をバネにし、自身が雷の矢の如く相手を貫く。 雷究極魔法 雷霆刹那戦鬼(らいていせつなせんき) 全身に膨大な雷の魔力を纏い、圧倒的な速度と破壊力を生み出す技。 連携技 合体魔法 炎雷爆尽砲(えんらいばくじんほう) マグナの炎魔法と同時に雷魔法を叩きつける。 複合魔法 神鳴の矢(かみなりのや) クラウス・プーリの魔法を混ぜ、巨大な雷の矢を一直線に放つ。途中の物体はすべて貫いて進む。 ゴーシュ・アドレイ 声 - 日野聡、景山梨彩(11歳・少年) 6月27日生まれの19歳。身長181cm。血液型はB型。好きなものはマリー。魔法属性は「鏡」。 元囚人。パーマのかかった髪で左目は隠れている。左目は魔力を蓄える鏡魔導具で奥の手として使う。 病的なまでに妹のマリーを溺愛する、どシスコン。妹を「天使」「女神」と称し、常に妹の写真を持ち歩き自慢するだけに留まらず、写真を見ては鼻血を垂らしている。 「鏡魔法」の使い手で、鏡から自分の写し身をつくりだして戦う。黒の暴牛の中では一番頭が良く、戦い方が上手い。 貴族の家の生まれだったが、両親が事故死した際に財産を乗っ取られて家から追い出された。生きるために犯罪にも手を染め過酷な日々を送った末に人間不信に陥って、「マリーが自分の全て、マリーさえいれば他の人間などどうでもよい」という現在の性格が形成されるに至った。脱獄してマリーの下へ向かおうとした際に追っ手として派遣されたヤミと交戦するが、敗北後に勧誘を受けて黒の暴牛に入った。本人は気づいていないがその後マリーのお願いでグレイを助けているおり、それがグレイが黒の暴牛が入るきっかけとなっている。 ヤミには感謝しているものの、他人のことは信用せず自分一人の力で戦っていたが、アスタ達との出会いで少しずつ協調性が芽生え始める。 マリーに会いに来た際に仲良くなっていたアスタに嫉妬し、彼の寝込みを襲っていた際にマリーが連れ去られた事を知り、アスタ、テリジアと共に子供達の所へと向かうも、他の子供を助けようとした2人と別行動になる。マリーが怪我した姿に激怒し、ネージュを圧倒するも続いて現れたサリーとの相性の悪さからマリーを連れて逃げる。しかしマリーにお願いされ、マリーを安全な場所に置くとアスタ達の元へと戻りアスタと共闘、サリー達を追い詰める。続いて現れたリヒト(パトリ)に襲われるもヤミの助太刀によって助かり、フィンラルの魔法で逃げる事に成功する。逃げた先でみんなから魔力を分け与えられるとフィンラルに頭を下げてヤミ達の元へ向かい敵の攻撃を跳ね返してリヒトを倒す事に成功する。しかし、その場に現れた三魔眼に襲われてしまい、窮地を他の団長に救われた。海底神殿では敵の1人と一瞬で倒し、白夜の魔眼の1人も倒したが、敵の罠にかかり拘束されるも、機転でチャーミーを起こす事に成功し勝利する(アニメでは更にその後アスタ達の元へ駆けつけた)。王撰騎士団が白夜の魔眼のアジトに到着する数時間前にヴァルトス・サリー・ラデスの急襲を受けるが、グレイ・ゴードン・ヘンリーと協力し退ける。しかし、転生魔法の発動によりエルフの「ドロワ」に乗っ取られてグレイたちを襲う。その後パトリらと合流し、同じくエルフ「エクラ」の転生先となり乗っ取られたマリーとともにアスタらを襲うも、アスタの攻撃で正気を取り戻した。 アニメオリジナルの半年間の修行編では、デビル・パニッシャーにマリーが誘拐されたことで激怒。また、素顔を見せることを未だ恥とするグレイの特訓に付き合っていた。 修業後に黒の暴牛アジトへ襲撃してきた漆黒の三極性の一角・ダンテと交戦するが、重力魔法により生成された巨大な石の剣により胴体を貫かれ致命傷を負う。グレイの魔法により一命は取り留めるが、途中で乱入してきたヤミが攫われてしまったことで失意に落ち、現れた副団長のナハトにも厳しい言葉を浴びせられる。その後スペード王国での戦いに駆けつけ、グレイとの連携でルミフェロと契約したモリスの魔法を無力化した。 魔法一覧 鏡魔法 リアル・ダブル 鏡の世界からもう一人の自分を呼び出す。 リフレクト・レイ 鏡からビームを放つ。 リフレクト・リフレイン 複数の鏡でビームを反射させることで多角的かつ広範囲を攻撃する。ビームの威力と大きさを上げた「ラージ・リフレクト・リフレイン」もある。 ダブル・リフレクト・リフレイン 「リアル・ダブル」で分身した状態でリフレクト・リフレインを放つ。 ミラーズブリケイト 対象を無数に分身させる。ネアンの洞窟で他人と協力する気持ちが芽生えたことで習得した。 フル・リフレクション 四角い鏡を展開させることによって魔法を反射させる。 連携技 合体魔法 爾縦視の瞳(リフレクト・アイリス) エルフ転生時における鏡魔法との合体技で、ドロワが生成した鏡にエクラ自身を映し出して瞳を見せつける。複数枚の鏡全てに映し出すことも可能。 チャーミー・パピットソン 声 - 安野希世乃 6月3日生まれの19歳。身長142cm。血液型はA型。出身地不明。好きなものは食べ物。魔法属性は「綿」と「食」。 止まらない食いしん坊。おデコが特徴的で、小柄な女の子。 食事が好きな大食いで、基本的に毎日アジトで食事をしているだけ。人に食べ物を勧めることが多いが、自分の分の食べ物を取られると激怒する。 「綿魔法」の使い手で、綿から創られる羊は白夜の魔眼の魔道士を一撃で倒す攻撃力を持つ以外にも、魔力を回復させる料理を作ったり、綿で包んだものを小さくして、潜入・敵の拘束をするなど「実はすごい」「めちゃくちゃな魔法」と評される。 王都での活躍が認められ、一等下級魔法騎士に昇格した。ユノを「救食の王子」と呼んで好意を抱くようになる。 その正体はかつて存在したエルフとは別の異種族であるドワーフ族との混血で、混血の特徴として「綿魔法」とは別に相手の魔法を食い尽くす「食魔法」を使うこともできるが、本人はそのことを知らなかった。ドワーフの力を使用する時は体格も大きくなり、口調も荒々しい物に変わる。その魔法はエルフに転生したリル(リラ)を気絶まで追い込むほど。 アニメオリジナルの半年間の修行編では、ハート王国の精霊守による修行の場に何故か訪れており、ロロペチカや精霊守からは王女のペット扱いされていた。修業では、精霊守のポトロフの下で遊び半分ながら一瞬で術式を会得した。 半年後には、ハート王国の豊富な自然に魅了され作物を食い漁っており、体型もまるまると太っていた。ハート王国を襲撃してきたハールベートを魔言術式を用いた食魔法で撃破。その後はヴァニカの魔法で爆弾と化したハールベートをやり過ごし、パトリらによりエルフの秘境・エリュシアに搬送されエルフの究極魔法によりさらなる力を得て、スペード王国に戦線復帰。その後黒の暴牛の仲間達と合流しつつヤミの元へ向かった。 魔法一覧 綿創成魔法 ヒツジのコックさん 綿で創り出した羊が料理を作ってくれる。 ヒツジのコックさん・料理長 綿で創り出した髭を生やした羊が、食べれば食べるほど魔力が増える料理を作ってくれる。「メチャクチャな魔法」と言われるも、元から魔力が無いアスタが食べても魔力は増えない。 眠れる羊の一撃 綿で創り出した巨大な羊がパンチを繰り出す。二撃、惨劇と連続で殴ることもできる。この羊はチャーミーのもう一つの魔法属性である「食魔法」で生み出された存在である。 食魔法 ドワーフの力を解放した状態で使える魔法。ハート王国で修業した後は魔言術式(マナメソッド)も適用。大喰らいの晩餐会 巨大な羊の怪物が相手の魔法を食い尽くす。 グレイ(本名不詳) 声 - 高橋未奈美、赤坂柾之(巨人時) 魔道階域 – 冥域 2月20日生まれの24歳。身長159cm。血液型はAB型。好きなものは変身してその人物になりきることとミルク。魔法属性は「変身」。 ショートカットの女性だが、極度の恥ずかしがり屋で変身していないと人前に出られない。アジト内では顔が陰に隠れた巨人に変身し、任務などで他人とコミュニケーションをとる際には他の団員に変身しておどけた挙動をとる。 元はとある貴族の家の生まれだが、義母や義姉達から虐めを受け続け、家を飛び出した際に強盗に襲われそうになったところをゴーシュに助けられた過去がある。それ故自分を変えるきっかけを作ってくれたゴーシュには恩義を抱いている。 「変身魔法」は他の魔導士も扱うことができるが、あくまで自分の姿を変える程度なのに対し、彼女の魔法は自分の姿のみならず、無機物・魔法などあらゆるものを別のものに変えることができる。グレイの傷を癒した後に冥域である事が発覚し、彼女の本当の魔法は今までに類を見ない錬成魔法。 海底神殿での戦いで他の団員に素顔を知られてからは、仲間の前では本当の自分でいなければと決意して、素顔でコミュニケーションをとろうとしている。王撰騎士団選抜試験には抜擢されなかったが、王撰騎士団が白夜の魔眼のアジトに到着する数時間前に黒の暴牛アジトに襲撃してきたラデス・ヴァルトス・サリーを、ゴーシュ・ゴードン・ヘンリーと共に撃退。 ゴーシュがドロワの転生先となってエクラと共に襲撃してきた際には、アスタ・グレイ・ヘンリーらと共闘し転生解除へ導いた。この戦いの中では自身のマジックコンバートでドロワから仲間をサポートすることに貢献していた。 ダンテが黒の暴牛アジトを急襲し、ゴーシュが瀕死の重傷を負った際には、彼を助けたいという思いからゴーシュに突き刺さった岩石の剣を消滅させ、傷口を塞ぐなど新たな魔法を身に着けた。しかし結果的には途中で乱入したヤミを攫われてしまい、黒の暴牛団を罵るナハトに人を見た目で判断してほしくないとするが、判断されたくないのであればそういう見た目をするなと一蹴される。スペード王国との戦いに黒の暴牛の仲間と共に駆けつけ、ルチフェロと契約したモリスの魔法をゴーシュとの連携で無力化した。 魔法一覧 変身魔法 実際には変身魔法ではなく、別の種類の魔法ではないかとオーヴェンに示唆された。オーヴェンに名付けられた名所は錬成魔法。マジックコンバート 相手の魔法を違う属性に変身させる。変身している状態では使えないようで変身を解除して使っている。海底神殿でのゴーシュのアドバイスから覚えた。 名称不明の回復技 致命傷を受けた生き物の一命を取り留めることができる。実際には治癒ではなく、物質そのものを変換している模様。 ゾラ・イデアーレ 声 - 緑川光、水樹奈々(少年) 12月19日生まれの25歳。身長は176cm。血液型はA型。好きなものはシチュー、父さん。魔法属性は「灰」。 ボサボサの髪に黒いマスクで口元を覆った魔道士。王撰騎士団選抜試験開始前に「紫苑の鯱」副団長のザクスに重傷を負わせ、魔法騎士団のローブを奪うことでザクスに成り代わり王撰騎士団選抜試験に参加、アスタ・ミモザとチームを組む。 「灰魔法」の使い手で、灰を使って魔法陣を描き一定の条件下で発動させる罠(トラップ)魔法を得意としている。多用するのは地形や物体に魔法陣を描くことで特定の条件下で発動させ、相手の魔法を倍加して跳ね返すカウンター罠魔法。このカウンター罠魔法は人間が長い歴史の中で努力の末に作り上げた異端な魔法で、500年前の存在であるエルフはこの存在を認知していない。大規模な罠魔法を仕掛けるのには、時間と魔力が必要ながらも、魔法陣を空中に設置する事で空中にも罠を仕掛ける事が出来、また撥ね返した魔法は撥ね返した魔法の効果も真似が出来る。更に本来魔力の少ない者が扱えない魔言術式を、微弱な魔力で作ることで消えずに残る特徴を利用して前もって時間をかけて術式を作る事で物にしている。 人を食ったような態度で、試合中でも相手の感情を逆なでするような行動を取ったりチームメイトへの被害もお構いなしに罠を仕掛ける、敗北した相手を容赦なく罵倒するなど問題行動が多いが、言っていること自体は的を射た正論が多いため、アスタを始め、ほとんどの者が反論できていない。 幼少時は大人しい無口な少年で、奮闘努力の末に下民初の魔法騎士として「紫苑の鯱」に入団した父親を尊敬していた。しかし、下民が魔法騎士として活躍することを快く思わぬ貴族の同僚に父親が戦場で後ろから撃たれて死亡し、それ以来、権力を笠に着て横暴に振舞う魔法騎士団員を叩きのめす無頼の日々を送っていた。その過程でヤミに出会って気に入られ、黒の暴牛入りを認められるも、形だけ所属している幽霊団員扱いで、同じ黒の暴牛の団員のマグナやラックですら存在を知らなかった。 王撰騎士団選抜試験でも、「茶化しに来た」と不真面目な態度だったが、父親と同じことを言うアスタに心を動かされて、アスタに悪態を吐きつつも協力していき、ランギルスたちのチームと引き分けた際は敵味方の問題点を指摘した後、「もっと仲間を信じるべきだった」と反省の弁を述べた。本人は王撰騎士団に合格するつもりは全く無く、ユリウスからは罠魔法とその知識を評価され、合格すると言われるも乗り気ではなかったが、去り際に父親を知っていたユリウスから父親と同じ姓を聞き、星のシステムが元々父と同じような人物を評価する為に作られたと聞かされ、最後に、ヤミからスカウトを受けてたの知っていたユリウスに自分の団のローブを身につけても良いのではないかと言われる。結果として王撰騎士団選抜試験に合格しており、自身が真の魔法騎士になるべく、王撰騎士団の結成の場で改めて黒の暴牛の一員として王撰騎士団に加入する。尚この時からゾラとして行動しており、アスタを「クソチビ後輩」と呼んでいる。 王撰騎士団として白夜の魔眼アジトに突入した際には、メレオレオナ・アスタと共に行動しサードアイのライアと遭遇。ライアと戦闘し圧倒的優位に立つメレオレオナのことを「怪物」「化物」と呼称していた。魔石により転生魔法が発動したライアと新たに現れたエルフ4名からメレオレオナにより逃がされた後、アスタにメレオレオナの覚悟を無駄にするなと発言しており、仲間意識は強い様子を見せている。アスタの説得でエルフ5人が同時攻撃を仕掛けてくるタイミングで気絶したメレオレオナの前に再び現れ、ライアたちの複合魔法「魔調の五重奏」をカウンター罠魔法で2倍に、それをアスタがゾラへ跳ね返し再びカウンター罠魔法で4倍にして返すという荒業を披露しメレオレオナと共に撤退した。 エルフを食い止めるためにアスタやノゼルらと共にクローバー王国に戻った際には、城で合流したヤミに悪態をつくも「誰だっけ」と返され、ヤミをテキトー団長と呼び、ローブを寄越した責任取れとキレた。シルヴァ家で境地に陥ったノエル・ノゼルらの前に出現し、エルフの攻撃をカウンター罠魔法で跳ね返し救う。エルフ達が前述のようにカウンター罠魔法を知らないことを活かし、ノエル・ノゼルの攻撃を倍にしてエルフらに命中させ勝利した。 エルフの騒動後は再び個人で修行をしていたが、その場に訪れたマグナに術式を教えて欲しいと頼まれ、その姿を父親と重ねた事で了承する。修行の最中にダンテがアジトを強襲した際には茂みに隠れてやり過ごし、飛び出そうとするマグナを引き止めた。アスタに僅かに遅れる形でダンテに追い詰められたジャックの元にマグナと共に現れ、マグナの戦いを見守る。マグナの勝利後は黒の暴牛の仲間達と合流しつつヤミの元へ向かった。ルチフェロが不完全ながらも顕現した際にはアスタを庇い、ネロとの強力でルチフェロの一撃を防ぎ切った。 魔法一覧 灰魔法 比興者の啓示 味方に仕掛けた罠魔法の位置を教える。 カウンター罠魔法 仕掛けた魔法陣の中に相手の魔法攻撃を取り込み、威力を2倍にして魔法攻撃を放出する。魔法陣は自分の体にも仕掛けることが可能。ゾラは微弱な魔力で作った魔言術式は消えずに残る特徴を利用して時間をかけることで複雑な術式を作っている。 ヘンリー・レゴラント 声 - 斎賀みつき 2月12日生まれの26歳。身長は190cm。血液型はAB型。好きなものは小動物、黒の暴牛のみんなの団欒。魔法属性は「組換」。 黒の暴牛のアジトに住んでいる魔道士。のんびりした口調が特徴。 生まれつき家の中でしか、しかも他者から魔力を少しずつもらわないと生きていけない奇病に冒されていて、数年前まで寝たきりの状態だった(実際は悪魔による呪い)。他人の近くにいると魔力を吸い取ってしまうため、人前に姿を出すことはなく、団員のほとんどが存在を知らずに「アジトの内部が知らない間に動いてるのはアジトを操る幽霊がいるから」と噂話になる程度だった(唯一魔力のないアスタのみ何度かあっており彼の事をとても良い子と気に入っている)。 特定の場所や物を使役する「組換魔法」の使い手で、建物の構造を自在に組み替える。日頃から自分が慣れ親しんだり、魔法を注いでいるものに絶大な効力を発揮し大規模な魔法を使うことができる。 人と関わることもできず、両親もいつしか姿を消してしまい、死を待つだけになっていたところ、アジト用の建物を探していたヤミの提案で家をアジトとして提供し、そこに住む黒の暴牛団員の魔力をもらうことで生き長らえるようになった。そのため団員全員に恩義を感じ、たとえ存在を知られていなくても大事な仲間と思っている。 白夜の魔眼がアジトを襲撃した際に、追い詰められたゴーシュ達の前に姿を現し、白夜の魔眼を圧倒した。その後は黒の暴牛の仲間と共にエルフの転生先となった魔導騎士たちがクローバー王国を襲撃した所に駆けつけ、ゴーシュを救出した。その後はアスタ達を先に進ませるためにエルフ達の相手をした。 ダンテがギルドを襲撃した際には圧倒的な実力差に何も出来なかったが、スペード王国に駆けつけた際はルチフェロと契約したモリスの魔力を、ゴードンの協力で吸収して自分のものした事で圧倒した。更にルチフェロがクリフォトの樹と多数の悪魔を依代に巨大な姿で顕現した際には城そのものをアジトにすることで操り、時間を稼いだ。 魔法一覧 組換魔法 黒の暴れ牛号 アジトを巨人に変形させて操る。自身の魔力だけでなく、普段から蓄えた団員の魔力を放出することで使用できる。さながら巨大ロボットであり、その巨大さと質量を活用するため非常に強力。 ナハト・ファウスト 声 - 下野紘 「黒の暴牛」の副団長。魔法属性は「影」。 4月30日生まれの29歳 身長は180cm。 常に笑顔のような表情で細目のポニーテールが特徴的。過去に悪魔との因縁があり、それを象徴するペンダントを4つ身に着けている。 ヤミによって副団長に任命されたが「ヤミのことが嫌い」という理由をつけて就任後一度しかアジトに顔を出していないため、アスタたち現在の団員には存在すら知られておらず、他の団長もナハトのことは知らず、ナハトの存在を知っていた魔法帝もナハトが悪魔憑きであることは知らなかった。本人曰く、「魔法騎士として動ければ何でもいい。副団長ともなれば自由に色々出来て便利」。長らくスペード王国での潜入調査を続けており、スペード王国内のレジスタンスと協力体制を築いている。 自由を好まず、自ら良い人物を装うことが楽だとし、「始めからずっと良い人間が一番偉い」を持論とする。自由を楽としていたヤミとは正反対の生き方をしており、ヤミをはじめとした黒の暴牛団の大半のメンバーなどしっかりとしていない者を毛嫌い、「黒の暴牛は嫌い」と言い切る程(事実アスタが来るまで様々な問題を起こしていたため、彼の意見は厳しいながらも正論である)。非常に高い実力を持っているが、漆黒の三極性に勝てない、自分の限界を知っているなど、「限界を越える」ことがモットーのヤミとはかなり対照的な考えの持ち主。アスタのことは他の黒の暴牛の団員と違って「良い人間」であると述べ、反魔法のこともあって期待している様子を見せており、リーベと友達になった際には愚かだが正しいと笑顔で彼の考えを認めた。 アスタと同じく悪魔憑きで、ギデモロをはじめとした4体の悪魔を従魔の儀により契約し従えている。元は貴族の名家ファウスト家の出身で、魔法騎士団に入る前は金髪の長髪で性格や素行も悪く周りからも快く思われていなかった。ヤミとはお互いに魔法騎士団に入る前からのワル仲間的存在であった。自分と対照的な双子の弟モルゲンにコンプレックスを抱きファウスト家も自身では無く弟のモルゲンが継げば良いと思っていたが、18歳になった際にファウスト家が密かに研究していた悪魔学の技術を伝承される。以降、悪魔学に傾倒して若くして悪魔4体を使役する程の才能を発揮し両親から「天才」と言われるが、調子に乗って自分自身の限界を越えようとして、挑んだ最上級悪魔との契約に失敗し、儀式を止めようとしたモルゲンのおかげで自身は命拾いするも家族は全て死亡するという結果に終わる。今わの際のモルゲンの言葉で、彼に抱いていた感情が嫉妬ではなく憧憬であることに気付かされたナハトは、「俺は死んでも 俺は俺を赦さない」と自身を戒めるようになり、「オレは悪を正そうだなんて思っていない」「悪が善人に手をかける前に殺す」と言う信念を持つようになり、一生をかけた自戒のためヤミから「将来魔法騎士団を作った時には、副団長になって俺と一緒に笑われろ」と言う誘いを受け「黒の暴牛」副団長になり、容姿も生前のモルゲンのそれに変えた。ヤミのことも本心から嫌っているわけでは無く、ヤミを見ていると昔の自分を思い出すと言う理由からである。 ダンテに完敗したアスタの前に現れ、悪魔の力の使い方の指導者として名乗りを挙げ、彼を連れて魔法騎士団会議に乱入。これまでの潜入活動で得た情報を教えた。その傍らでヤミの誘拐を許してしまった黒の暴牛団の一部団員らに厳しい言葉を浴びせると共に、2日で強くなれと言い放つ。そしてアスタの力を引き出すため、従魔の儀を用いてリーベを魔導書から引き出すが、アスタが「友達」という異端の形で契約を交わしたことに驚かされる。その後悪魔同化の実戦修行を行い、自身のマナゾーンを用いた影魔法を突破する力のきっかけを引き出すことはできたものの、期限である2日の中でアスタの完全な悪魔同化の力を引き出すことはできずに終わった。 そしてスペード王国へ攻め込む当日、ユノ、フエゴレオン、ノゼル、ジャック、ランギルス、シャーロット、ドロシー、リル、セッケ、マクサ、ラデス、サリー、ヴァルトス、メレオレオナを引き連れ王国へ侵入し、一部団員を漆黒の使徒らと交戦させつつ漆黒の三極性との交戦へ向かい、自身はヤミを連れ去ったダンテの下へジャックと共に辿り着く。ジャックの裂断魔法の適応力を頼りに、悪魔同化で耐えつつ彼を煽ることで重力魔法を切り裂かせる。しかし戦闘の最中でクリフォトの樹がモリスの手により予定よりも早いスパンで成長していることを察知し、冥府の門から現れた2体の最上級悪魔と100%の力を引き出したダンテを前に、勝つために死ぬことを決意。ダンテの相手をジャックに任せて自身は最上級悪魔の足止めをするも圧倒され、二度と言わないと誓っていた「今ここで限界を越える」ことで、自分を生贄に相手を道連れにしようとするも失敗する。そのまま殺されそうになるがアスタによって助けられ、彼を援護した。アスタと共にダンテの元まで向かった際に合流したラックの頼みでミモザを連れてきた事により、瀕死のガジャ達を助ける事に成功した。その後モリスや顕現しようとしたルチフェロと戦う黒の暴牛を認めた。ルチフェロが不完全ながらも顕現した際には限界のアスタを援護するべく立ち向かうも一蹴され殺されそうになるが復活したヤミによって助けられる。自身の行いで彼と親しかったモルゲンを殺してしまった負い目や大切な友人である事から自分を庇うなと告げるも、ヤミから友達を出すのに理由なんていらないと返され、ヤミと共にルチフェロと交戦する。 魔法一覧 影魔法 自身と自身が触れているものが影から影へ移動できるという能力が基本特性。暗い園の誘い 地面に影を巡らせ、無数の手が対象を地下へ誘う。 暗獄の狩り場 マナゾーンを適用し周囲を影で包み込んで一切の気配を無くし、影魔法で様々な方向から連続で闇討ちを仕掛ける。 影の回廊 地形を無視した目的地までの通路を作り出す。この通路にはある程度の人数制限がある。 天影千里眼 一定範囲内の様子をその場で見る。 贖罪の碑 自身を生贄にして相手を光も生も死もない影の世界に閉じ込める。 悪魔同化(ユナイト) 契約により従えている複数の悪魔と合体することで悪魔の力を引き出す。また、悪魔の力を影魔法に付与することが可能。モード:カニス ギデモロの能力「群れ」に特化した形態で、影で獣の群れを作る。影全てが使役者であるナハトの氣を持つ。 モード:エクウス スロトスの能力「剛健」に特化した形態。重力魔法に抗うことも可能な超装甲を纏う。 モード:フェリス プルメデの能力「俊敏」に特化した形態。超スピードによる移動が可能。 モード:ガルス ワルグナの能力「鳴声」に特化した形態。鳴き声を聞いた相手の動きを封じることが可能で最上級悪魔でも一瞬動きを封じられる。 モード:ガルス×フェリス 二体の悪魔の力を同時に引き出す事で一瞬だけ魔力を最上級悪魔に匹敵させる。 モード:カニス×エクウス 影による鎖と二体の獣で相手を拘束する。 アスタ #主要人物を参照。 ノエル・シルヴァ #主要人物を参照。 ネロ / セクレ・スワロテイル #500年前の人物を参照。
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