第七師団とは? わかりやすく解説

第7師団

(第七師団 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/18 09:54 UTC 版)

第7師団(だい7しだん)




「第7師団」の続きの解説一覧

第七師団

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 02:38 UTC 版)

ゴールデンカムイ」の記事における「第七師団」の解説

北海道本拠とし旭川本部を置く大日本帝国陸軍師団通称「北鎮部隊」。かつて屯田兵呼ばれた組織前身とした部隊で、戦争帰り将兵多く瀕死の重傷であっても反撃試みたり、不意な襲撃にもすぐに対応するなど、個々能力は高い。日露戦争時、第七師団は4個の歩兵聯隊 のほか、騎兵聯隊砲兵聯隊など約2万人の兵で構成されていた。聯隊中佐)は3個の大隊大隊少佐)は3個の中隊中隊大尉)は4個の小隊中尉)を持つ。作中では「第七師団」といった場合師団全体よりも鶴見歩兵27聯隊を指すことが多い。 鶴見四郎(つるみ とくしろう) 声 - 大塚芳忠 キャッチフレーズ - 反逆情報将校 中尉歩兵27聯隊所属小隊長情報将校両目周囲皮膚剥け、常にホーロー製の額当を装着し口髭蓄えた異様な姿の男。装備ボーチャードピストルアイヌ埋蔵金付け狙う第七師団における主導者であり、師団内の反乱分子主犯格好物和菓子苦手なもの酒類頭蓋骨前面欠損前頭葉一部損傷のため、感情が亢ぶると何らかの体液が額から漏れ出す体質加え奇矯突飛残忍な言動目立ち、頭に血が上りやすい。自身怪我については極めて前向きで、男前上がった称し笑いネタにすることもある。その反面巧み話術他者身の上話聞き出した相手心情寄り添って魅了したりする人心掌握術に優れ、そのカリスマ性部下たちの中には彼に心酔する者も多い。手下物語開始時点で100人ほどで、小隊定員数より多い。網走監獄強襲には63人の部下引き連れていた。歩兵27聯隊長である淀川 輝前中佐(声 - 木下浩之)の弱みに付け込み不完全ながら歩兵27聯隊事実上指揮権を握る。また父子取り込み陸軍ながら犬猿の仲とされる海軍雷型駆逐艦自身目的のため動かせる新潟本土生まれ母親旧姓ハセガワ越後長岡藩名門士族出身。元は裕福な育ち洋琴演奏習得している。明治26年時には第二師団新潟)に所属したが、自身の馬が上司息子蹴り殺した実際宇佐美殺人隠蔽)ことから日清戦争後明治28年には特務機関のある第七師団・札幌月寒転属左遷)、情報将校としてロシアに行く。転属前の階級少尉日露戦争旅順攻囲戦において、二〇三高地攻略反対し、献策したが全て揉み消されやむなく自らを先頭吶喊攻略小隊長として二〇三高地山頂国旗突き立てた。続く奉天会戦頭部砲弾の破片直撃を受け大怪我負い野戦病院搬送以後、額当を付けるようになる日露戦争には勝利したものの、多く戦死者出したことで参謀長でもあった花沢中将自害勲章報奨金はおろか陸軍のなかで第七師団は冷遇されるようになるこうした背景から鶴見戦友戦死者遺族窮状を救うため、自らが指導者となり北海道軍事政権実現させるべく、軍資金として刺青人皮及びアイヌ埋蔵金を追う。しかし日露戦争終結前からアイヌ金塊を狙う「計画」を持っていた描写がある。 よく背景描かれる花は芥子アヘン原料)。北海道寒冷地適した芥子栽培進めており、農地広げるべく金策走っている。 アイヌ殺害事件遺品回収所持している。軍服の下には「33人を殺害した津山」という殺人犯刺青人皮製の自作肌着を身に纏い、常に情報収集して師団内の造反者炙り出し、江渡貝に製作させた贋物刺青人皮用いて金塊を追う他の存在揺さぶりをかける。 ロシアとのパイプがあり、キロランケ尾形に関して皇帝暗殺実行犯日露国境越える」「密入国犯は遊牧民族ウイルタ)に紛れるだろう」とロシア側に伝える。 若い頃スパイ長谷川 幸一としてウラジオストク潜伏現地女性と結婚し、女児生まれていた。長谷川捕まえに来たオフラーナとウイルク、キロランケソフィア戦闘巻き込まれ妻子亡くす。 日清戦争多く兵士殺人ためらったことを問題視しており、どんな汚れ仕事もできる部下指揮官との「愛」で罪悪感乗り越えられるとの考えに至る。月島登・宇佐美尾形目を付け秘密共有する窮地を救う、肉親殺害させるなどの手段で自分を慕うよう仕向けた。ただし、尾形には本性見抜かれ離反されている。 登音之進が14歳の夏に鹿児島市訪れ西郷隆盛墓参りをしている。登平二を取り込むため、部下たちに16歳登を狂言誘拐させ、その対応のために函館登邸を尋ねた際には「月寒特務機関から派遣された」と語る。 尾形 百之助(おがた ひゃくのすけ) 声 - 津田健次郎 キャッチフレーズ - 孤高山猫スナイパー孤高凄腕スナイパー 上等兵歩兵27聯隊300メートル以内であれば確実に頭部撃ち抜くほどの凄腕狙撃手で、2000メートル先までの射撃も可能 かのような発言もしており、とても目が良い利き目は右。また隙を突いて敵対者小銃遊底瞬時抜き取り無力化させるなど、接近戦でもわりと強い。時折不敵な笑み浮かべるが基本的に無表情飄々と腹の中探りにくく、鶴見をして「兵士として卓出で、敵に回すと非常に厄介」とまで評され、またその時々の状況応じ先んじて陣営を変わることも辞さないため「コウモリ野郎」とも呼ばれる瞳孔縦長風になるなど作中でたびたび 扱いされる。温泉入浴中など、どんな状況でも用心深く銃を傍に置き、目を離して銃を盗まれ谷垣や、銃を雑に扱って壊した元に嫌味を言うなど、銃に関して一家言ある様子。装備三十年式歩兵銃三八式歩兵銃ベルダン M1870(英語版) など。脱走兵扱い)ではあるが軍服脱がずその上にフード付いたポンチョ風の外套羽織り脚絆着用している。好物あんこう鍋苦手な食べ物はしいたけ。 元第七師団長・花沢次郎中将とその妾の間の息子。母は浅草芸者で、父と本妻との間に男子ができたため赤ん坊時に母子ともに捨てられ茨城母方の祖父母の元で育てられた、自称バアチャン子。少年期、冬になるとあんこう鍋作り続ける母に、それ以外のもの作って欲しいと思い祖父の古い銃でを撃つようになるが、母はかつて父が美味しいと言ってくれたあんこう鍋作るのをやめず、彼に目を向けることはなかった。 異母弟花沢勇作少尉陸軍に入隊し、同じ第七師団に配属されたことをきっかけ交流を持つようになる軍律上は上官である勇作から「兄様」と呼ばれていたが、尾形自身は「両親から祝福され愛され育った子供行く末」と冷ややかに見ていた。なお元第七師団ではあるが所属小隊の違うキロランケ も、尾形が「師団長の妾の子」であるということ知っており、師団内では公然事実であった尾形は第七師団の一部人間から「山猫の子供は山猫」と陰口言われていた。「山猫」 とは「芸者」を指す隠語である。 日露戦争終結後鶴見中尉指示の元、第七師団長の父を自刃見せかけ殺害その際に「父に捨てられ頭がおかしくなっていた母を殺鼠剤入りあんこう鍋殺害したこと」「日露戦争二〇三高地にて腹違いの弟・勇作密かに狙撃したこと」を告白いずれも自分たち母子対する父の愛情からの反応期待して行動であったと語るが、当の父からは「出来損ないの倅」と吐き捨てられる。だが、皮肉にも彼の容姿父親似である。鶴見は「失った軍神代わり」として第七師団が尾形担ぎ上げるだろうと語ったが、尾形自身はその言葉懐疑的で、内心では「『たらし』めが」と軽蔑していた。 鶴見からの造反目論み、師団無断単独行動していた矢先元・アシㇼパ遭遇元と戦い右腕折られ退却する途中元の攻撃により昏倒し、川へ転落滑落中に岩にぶつかり顎骨割れる。極寒の川から自力這い上がり低体温症で死ぬ寸前所を鶴見の隊に救助され手酷い負傷被り衰弱甚だしい中、入院先で意識朦朧ながらも刺青人皮を追う存在を第七師団へ伝える。この時の負傷が元で、以降左右下顎縫合痕が残る。また入院中に髪が伸びツーブロックオールバックになったため、初登場時とはやや印象変わっている左手で髪を撫で上げる仕草癖になっている。 入院中に尾形襲撃犯元)を捜索していた造反組の班(玉井伍長(声 - 手塚ヒロミチ)・野間(声 - 田所陽向)・岡田(声 - 笠間淳)・谷垣が行不明になった。尾形密かに病院から抜け出し二階堂浩と共に元を捜索中襲撃現場に一番近いアイヌコタンにて谷垣発見する玉井谷垣造反組への引き込み失敗し造反計画知った谷垣玉井野間岡田三人殺した判断した尾形は、口封じ谷垣殺害試みるも失敗する。また鶴見配下三島らに尾行されていたこともあり鶴見への造反露呈直後現れ鶴見部隊排除し逃亡したため、脱走兵として扱われている。 逃走後、刺青人皮の噂を聞きつけて茨戸宿場町現れ土方らと対峙抗争乗じて入手した刺青人皮手土産に、土方用心棒となる。夕張の江渡貝邸において鶴見部下奇襲贋物刺青人皮持って逃げた江渡貝を追跡する一歩及ばず人皮月島回収される。この時に元らが土方一味合流したため共に旅をするようになり、アシㇼパのっぺら坊の娘と知って関心を抱く。 土方用心棒である一方出自が複雑であり目的不明瞭であるため、土方からは怪しまれている。なお月島は「陸軍反乱分子である仲間売り、自らの出世目論む本部飼い猫」と推測しているが、これについて尾形本人肯定否定もしていない。また網走監獄襲撃直前土方問われた際には軍に関わる気がないような発言をしている。菊田中央のスパイとして第一師団奥田中将から第七師団への異動命じられた際には同席しており、尾形も同じ奥田スパイであることが明かされている。ただし作中鶴見との出会い明かされておらず、真の目的不明である。 江渡貝邸潜入時に南部大型自動拳銃大型甲) を所持気球隊試作機のことを知っており、配備前の三八式歩兵銃仕様把握しているなど、武器・装備に詳しい。 網走監獄ではキロランケ手を組み、ウイルクと元を狙撃した。ウイルク狙撃キロランケ指示よるものだったが、元を撃ったのはウイルクから情報聞いた可能性考慮した尾形自身判断よるもの樺太渡島後、キロランケ伴って北上する途中野生シカ間違えて現地ウイルタ民族の飼馴鹿撃ちウイルタ民族との接触機会作ったキロランケ計画通りウイルタ民族偽装して日露国境超えた直後国境守備隊ロシア狙撃兵ヴァシリから「三八式歩兵銃持ち主」が狙撃されるものの、案内ウイルタ民族前日から銃を交換してベルダンM1870を所持していたため命拾いした。狙撃戦には勝利した疲労で熱を出し回復までの間、頭部から血を流す勇作幻覚間近に見ていた。 亜港からの帰路においてアシㇼパ暗号の鍵を思い出したことを察し聞き出そうとしたが失敗流氷上で元が追いつきつつあることを知りアシㇼパとの対話諦めて「俺を殺してみろ」と挑発し、はずみで放たれ毒矢で右目に傷を負う。本来なら致命傷であったが、元が「あの子アシㇼパ)を人殺しにはさせねえ」と右目を抉り取って救命したことで一命取り留めるその後一時医者に「明日までもたない」と診断される状態であったが、間もなく隙を突いて元らのもとから逃亡した北海道帰ってきてからは右眼義眼入れ土方の元で左撃ち訓練をした。 ロシア語話者であり、狂言誘拐参加した谷垣 源次郎(たにがき げんじろう) 声 - 細谷佳正 キャッチフレーズ - 阿仁マタギ 一等卒歩兵27聯隊生真面目誠実な青年筋肉隆々胸毛濃く、たびたびシャツボタン千切れ飛ぶ。右頬にはレタ狩りの際、元に付けられ裂傷痕がある。元マタギと言うこともあり射撃の腕は確かで、馴染みのない北海道の山中でもその知恵技術経験活かす装備三十年式歩兵銃村田銃二瓶形見)。好物きりたんぽ苦手なものはしいたけ。かに座A型秋田県阿仁出身陸軍入隊 以前故郷マタギをしていた。マタギ仲間でもある義弟青山賢吉の住まい全焼し焼け跡からは胸に刺し傷のある谷垣実妹フミ(声 - 浅野真澄)の焼死体発見される谷垣は賢吉の犯行断定し復讐のため行方を追う最中、賢吉が第七師団に入隊したとの噂を耳にし、故郷捨て自らも第七師団へ入隊屯田兵を捜すも北海道では見つからず終いであったが、日露戦争二〇三高地にて瀕死の重傷負った賢吉と再会彼の口から真実知り復讐心だけで家族捨て兵士となった今まで行動が全くの無意味利己的だったことに懊悩自身役目見失うちなみに、賢吉を探す最中元と出会い会話交わしているが、過去面識があったことについてお互い気づいた描写はない。 玉井伍長の班にて野間岡田ら4人で尾形加害捜査の任に就き不審アイヌ少女アシㇼパ)を単独追跡保護しようとした時、突如現れ白銀の雄レタㇻ)による牙の一振り右足砕かれ失神行き倒れていた所を二瓶手当され、行動共にする内に己の身の処し方選択迫られ、軍から抜けマタギとしてやり直すことを選び二瓶白狼狩り同行する二瓶は「感情とは"匂い"となり発せられるもの」で「殺気が強いと獲物)に気付かれるのかもしれない」と語る。それを聞いた谷垣は「マタギには獲物を狙う際に自分気配消し木になりきる"木化け"という言葉がある。今の話に木化けの本質見つけた気がする」と答えた二瓶元の交戦にてアシㇼパ身柄抱えて移動中、不注意からアマッポ狩猟罠)による矢毒を受けるも、アシㇼパ応急処置により一命取り留める二瓶死亡後アシㇼパ意向コタン運ばれ療養していたが、元を追ってコタン訪れた尾形らに玉井らを排除した嫌疑かけられ対峙二瓶猟銃を手にマタギ出の知恵経験活かし撃退直後現れ師団兵の三島(声 - 石谷春貴)から鶴見尾形らを泳がせていたことを知る。しかしその三島もすぐ尾形射殺されたため、軍に戻ることは無かった。なお鶴見は彼の行動黙認しているため、尾形異なり脱走兵扱いではない。 尾形撃退後はアイヌ普段着羽織りアシㇼパフチ祖母)の世話を受け静養生活を送る。傷が癒えたころ、コタン訪れたインカㇻマッ占いにより「アシㇼパ連れの男の中にアシㇼパ裏切る者がいる」と告げられる大事な孫娘振りかかるであろう禍事案じ寝込んでしまったフチ安心させるため、自分の命の使い道悟り世話になった恩返し孫娘を無事送り届ける約束してインカㇻマッチカパシと共に出立する二人からは「谷垣ニㇱパ(旦那)」と呼ばれる尾形からは玉井らを殺害し鶴見の手先として自身追っていると誤解されていたが、後に姉畑の件で尾形合流した際、玉井らの死を目撃した元の証言によって、尾形誤解解かれ様子。また姉畑の件で子熊監禁され以降時折子熊ちゃん」と呼ばれる場面もある。 飛蝗から逃れて避難した小屋元らとラッコ鍋食べた後、ひとりで小屋残っていた際に訪れたインカㇻマッ情交する利用されているのかと疑いつつも彼女に惹かれており、網走監獄突入前には、時がきたらアイヌ式のプロポーズをしたいと告げた網走監獄襲撃時は、地元アイヌ扮して見回り欺き監獄出入口待機していたが、元とウイルクが狙撃され重傷負ったと知るとアシㇼパ脱出促しつつ2人救出に向かう。2人救出後監獄出入口インカㇻマッキロランケ腹部刺され倒れているのを発見し動揺する間に、鶴見率いる第七師団に身柄確保された。 鶴見アシㇼパ追跡先遣隊派遣する際、自ら志願し元・登・月島と共に樺太へ渡る。その目的は「アシㇼパフチの元まで送り届けること」で、自分と元だけがアシㇼパ信頼されていると語っている。流氷上でキロランケ遭遇した際には戦闘となり、登らの応援得て殺害した鶴見から逃れるアシㇼパフチへの伝言頼まれる。「自分マタギである」と確信するが、鶴見インカㇻマッ妊娠告げられインカㇻマッ解放引き換えアシㇼパ奪還するよう命じられるインカㇻマッ連れて小樽アシㇼパコタン逃れフチの手伝いによりインカㇻマッは娘を出産する月島 基(つきしま はじめ) 声 - 竹本英史 キャッチフレーズ - 第七師団の良心死神右腕 軍曹歩兵27聯隊鶴見側近目元のしわと低い鼻が特徴任務ストイックな男で、団員の中では比較温厚常識人。ロシア語習得している。背は高くない が、喧嘩白兵戦は強い。好物いごねり新潟佐渡出身父親悪い噂の多い島中の嫌われ者だったため「人殺し息子」「悪童」などと呼ばれ島に居場所がなく、新発田第二師団入隊した唯一くせっ毛髪質から「いご草」とからかわれていた幼なじみ通称いご草ちゃん(声 - 貫井柚佳))とは心を通わせており、日清戦争へ出征前に生還した駆け落ちしようと約束する。しかし帰郷すると彼女は行方不明で、島では月島戦死デマ広まっていた。いご草ちゃんがデマ信じ自殺した考え激情任せデマ出処である実父殺害し死刑囚となる。死刑受け入れ陸軍監獄服役していたが、第二師団上官だった鶴見から「実はいご草生きており、縁談まとまり両親と共に関東に居る」と聞かされ生きる気力取り戻す。また近く起きであろうロシアとの戦争備え第七師団・札幌月寒転属決まった鶴見は、月島ロシア語堪能信頼できる部下称して連れて行きたい考え、その鶴見方便のため全く喋れなかったロシア語死んだになって習得した9年後の日露戦争奉天会戦戦場で偶然会った同郷兵士から「いご草遺体月島実家から発見された」と知らされ激情駆られ鶴見詰め寄っていた最中、共にロシア軍砲撃食らう咄嗟に鶴見庇い両者とも重傷負ったが、野戦病院運ばれる際に工兵作った譲られたため、両者とも無事治療受けられた。鶴見の弁によればいご草遺体月島実家発見されたというのは、月島の刑を軽くするための偽装工作」であり「いご草生きているのは本当だとのことである(後年花沢勇作童貞防衛作戦の際に、東京財閥嫁いだと見られるいご草様子描写されている)。この一件で、鶴見月島忠誠心が揺らがぬものと確信した一方月島自身はこの出来事が彼を試すための「鶴見劇場であったことに後になって気づいている。 物語序盤上官である和田大尉(声 - 稲田徹)に鶴見射殺命じられるが、逆に和田射殺前山一等卒(声 - 石狩勇気と共に贋物刺青人皮制作委託した剥製所に詰め任務に就くが、場を離れた隙に尾形から襲撃され前山射殺される襲撃から逃れるため贋物刺青人皮持って炭鉱内へ逃げ込んだ江渡貝を追いかけ炭鉱爆発巻き込まれる混乱の中、江渡貝から贋物刺青人皮託され辛うじて脱出鶴見極秘伝言伝える。 ベテラン軍曹として新任少尉補佐を担うことになるも、鶴見前にすると対話不能状態になってしまう彼に一々会話通訳させられ心中辟易している。樺太先遣隊となって大泊現在のコルサコフ )に着いた際は、少尉荷物中に潜んでいたチカパシリュウ対しこれ以上子守をする気はない」と述べており、登については子守りをしているつもりであることがうかがえる網走監獄襲撃後元、谷垣と共に鶴見の命で樺太先遣隊としてアシㇼパ捜索に向かう。鶴見から現地における一行判断任されており、変わり者ばかりのメンバーに手を焼きながらも、持ち前技能一行サポートしている。 函館での狂言誘拐参加している。 二階堂兄弟にかいどう声 - 杉田智和 一等卒双子歩兵27聯隊静岡出身浩平先に洋平が後に生まれた。眉のない角張った顔が特徴兄弟仲良く兄弟共に嗜虐欲や殺人衝動が強い。鶴見中尉対す忠義心は薄い。浩平巻きゲートル洋平が短ゲートル使用しているため足元見れば区別できるが、コマごとにゲートル種類変わってることもある(第33話「呪的逃走」では浩平が短ゲートル使用しているが第34話では巻ゲートル変わっている)。洋平ようへい浩平と共に娼館街で刺青情報探っていた元を攻撃して連行し兵舎内に拘禁し元を殺さないよう厳命されていたにも関わらず元の挑発怒り独断拷問の上殺害しようとする。しかし元と二人切りになったとき、白石により既に解かれていた元に声を挙げる間も無く返り討ちにされ死亡、さらに臓物抜き取られ彼の兵舎脱柵偽装利用されてしまう。 浩平(こうへい) キャッチフレーズ - 復讐双子片割れ 元に洋平殺されてからは元に復讐心を抱き執着している。好物はみかん。 常日頃から兄弟共に行動していたが洋平死後同じく造反組である尾形谷垣追跡谷垣仕掛けた囮に気を取られ襲撃してきた羆に爪で叩きつけられ頭皮をめくられ左耳を削り取られる尾形援護射撃で何とか生還するも、直後反乱分子動向追っていた鶴見の隊に捕縛され造反疑いで右耳を削がれる拷問を受けるが、「元を殺させてやる」という取り引きに応じて小宮(声 - 綿貫竜之介)が仲間であると告げ鶴見の下に戻る。削がれた耳は常に携帯し、それを洋平見立てて会話するという奇癖生じており、たびたび鶴見の癇に障っていたが、江渡貝より口元にその耳を付けられ人皮ヘッドギア製作され装着するうになる鶴見の左耳が洋平(実は自分の耳)に似ていると言い片方では可哀相なので欲しがる鶴見死亡した時は左耳をくれてやる約束取り付けている。 夕張での贋物刺青人皮作製証拠隠滅時、元へ執着が仇となり土方一撃右足を失う。その後鎮痛剤モルヒネ過剰服用により情緒安定幼児のような発言が目立つ。有坂中将により、右足には散弾仕込んだ義足装着するようになった網走監獄襲撃時に元を追跡し一対一で戦うが、今度は耳と会話する奇癖が仇となり、義足散弾元に利用され右手失い入院見舞い訪れた鶴見から「元は網走死んだ」と聞かされ生きる意味を見失い傷心となる。有坂中将から箸入り義手贈られ元気になるようにと有坂友人長井発見したメタンフェタミンを投与される登 音之進(こいと おとのしん) 声 - 小西克幸 少尉歩兵27聯隊父親大日本帝国海軍大湊要港部司令官登平二少将士官学校卒の新任 で、上級指揮官への道が約束されたエリート鶴見お気に入り薩摩隼人で自顕流の使い手父親譲り褐色肌整った顔立ちで、将校でも坊主頭基本帝国陸軍において、髪を伸ばしている。鶴見心酔しており、月島ねだって手に入れた鶴見ブロマイド胸ポケット忍ばせている。興奮する猿叫上げる、聞き取れないほど早口薩摩弁になってしまう等、鶴見との会話支障が出るため、月島仲介させている。良くも悪くも坊ちゃん育ち少々子供っぽく元に負けず劣らず血の気が多いが、部下思いでもある。鶴見から詰め甘さを度々指摘されている。船酔いする体質だが、バランス感覚体幹体力優れ身体能力は高い。 父親親友同士尾形について、その性格大嫌いだと言い切る。 白石と熊岸の交換のために旭川に来たという童を偽物気づき銃殺気球隊試作機強奪し逃走を図る元や白石追跡し同機飛び乗る。自顕流による猛襲元を追い込むが、アシㇼパの矢や白石飛び蹴りを受け落下し彼らの逃走を許す。その後鶴見小樽での囚人狩りへの随行命じられ稲妻強盗刺青人皮入手多大な貢献果たした網走監獄襲撃後鶴見命令元たちと共に樺太渡りアシㇼパ追跡することになる。豊原では曲馬団ヤマダ一座」の公演軽業芸で出演貴公子然とした容姿軽業神様とまで評され才能観客魅了し山田座長から曲馬団への残留請われたが、鶴見への忠義心からそれを断った13歳年上の兄・登 平之丞海軍少尉日清戦争黄海海戦亡くしており(松島乗艦)、船に乗ると兄の戦死時の状況思い浮かべてしまい、酔うようになった14歳の夏、鹿児島鶴見出会い西郷隆盛墓地まで案内する(兄・平之丞の墓も同じ墓地内にある)。その時鶴見から月寒あんぱんもらって一緒に食べ、「また偶然会えたら、お互い友人になれという天の声従おうと言われ別れる海軍兵学校受験するために海城学校通っていたが、16歳の夏に函館ロシア人により誘拐されところを鶴見助け出されたことに感銘を受け、進路希望海軍から陸軍変更し陸軍士官学校受験して合格する。実はその誘拐は、鶴見配下菊田月島尾形使って実行した狂言誘拐だった。覆面をした誘拐犯言われた「барчонок」(金持ちの子ボンボンの意)と、樺太からの帰路尾形言われた「барчонок」が一致したことから狂言誘拐察し鶴見疑問を持つようになる宇佐美 時重(うさみ ときしげ) 声 - 松岡禎丞 上等兵歩兵27聯隊明治28年に14歳。鶴見心酔する青年で両頬に対称的に大きなホクロがある。武闘派農家生まれ家族仲も円満であったが、鶴見によれば攻撃性高く忠実で、後悔自責の念感じない生まれながら兵士」。嫉妬深く猟奇殺人犯す人間の心理をも理解する網走監獄新人看守として潜入していたが、門倉バレ任務半ば脱出。罰として鶴見ホクロを頭に見立てた棒人間描かれたが、逆にそれを喜び消えぬよう刺青にしている。 鶴見同郷新潟出身。同じ新発田柔道道場通っていた鶴見当時から心酔し12歳時に鶴見をめぐる嫉妬から友人高木 智春を殺害鶴見自分の馬が蹴り殺したとして宇佐美を庇った。結果、その高木の父が第二師団鶴見より高い地位にいたため鶴見は第七師団に左遷された。尾形より年上で、共に日露戦争従軍している。 菊田 杢太郎 (きくた もくたろう) 特務曹長オールバック壮年の男で作中数少ない常識人。上着の下には、日露戦争の際にロシア将校から鹵獲した多数の銃(ナガンM1895)を纏う二丁拳銃使い登別温泉での都丹庵士以降は彼から奪ったスカーフを首に巻く。日露戦争の傷を癒やすため、陸軍保養所のある登別温泉療養している。 野良坊菜生産地東京近郊)の出身。家が貧乏という理由帝国陸軍入隊日清戦争にも参加している。その際同じく従軍していた弟を病気亡くし、その死を自分が軍へ誘ったためであると後悔している。1901年頃、第一師団所属軍曹陸軍士官学校候補生指導をしていた。その頃東京出てたばかり元に出会っている。元を「ノラ坊」と呼び花沢勇作見合い替え玉として元を使う事を思いつき帝国ホテル見合いに行かせた。菊田曰く元の顔は品があるとの事。見合い一件終わり別れ際「もう自分許して前に進んだら?」と言う元に弟の姿を重ね、弟の遺品軍帽元に贈ったその後第七師団に異動命じられ鶴見配下となり、函館での狂言誘拐アイヌ金塊強奪事件現場立ち会う。実は中央のスパイで、異動鶴見監視目的であり、また金塊入手した鶴見暗殺する指令受けている。 有古 力松(ありこ りきまつ) 有古力松は和名であり、本名イポㇷ゚テアイヌ語: ipoptep)。有古イポㇷ゚テ表記されることもある。 一等卒北海道アイヌ褐色の肌やポニーテール、顔を斜めに通る裂傷痕が特徴登別温泉近く自分コタンがある。 日露戦争2年前、青森起こった八甲田雪中行軍遭難事件遭難者遺体捜索したアイヌ隊の一人で、日露戦争参加した63人のアイヌのうちの一人でもある。帰属意識は低い。奉天会戦では塹壕菊田残された。戦後菊田とともに登別温泉療養している。 父親アイヌ惨殺事件被害者であり、そのこと土方勧誘されたが、鶴見家族人質取られ二重スパイのような状態になっている尾形土方陣営再会した際、鶴見たちを裏切るとは意外だと言われ、有古も尾形裏切るとは思わなかったという会話を交している。

※この「第七師団」の解説は、「ゴールデンカムイ」の解説の一部です。
「第七師団」を含む「ゴールデンカムイ」の記事については、「ゴールデンカムイ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「第七師団」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第七師団」の関連用語

第七師団のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第七師団のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの第7師団 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのゴールデンカムイ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS