第七小隊
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ルーク (Ruke / Luke) 声 - 梅原裕一郎(ヒーローズ) クラスはソシアルナイト→パラディン。『紋章』第2部、『新・紋章』に登場。 暗黒戦争後にアリティア騎士団に志願した新米騎士。グルニア遠征出兵時より、マルス軍に帯同する。英雄戦争後はアリティア騎士団を除隊し、再び遊び人として気ままな生活を送った。 『紋章』ではロディをライバル視している、元々は気ままな遊び人、という設定だったが『新・紋章』では少なからず設定が付け加えられており、ロディとは長年の相棒の関係で、また初日で自分より目立っていたクリス(マイユニット)をライバル視している。 『新・紋章』では、代々アリティア騎士の家に生まれ、後継ぎとして騎士となったものの受勲前に病気で除隊した兄に代わって騎士となった、という背景が追加された。自身は「家の名誉の為に兄の代わりに志願させられた代用品」と感じており、それ故周辺には「女の子にもてたいから騎士に志願した」と装っている。 同時に軽いお調子者の性格面も強くなり、「暁の聖騎士」「明日の聖騎士」などと名乗ったりする。またクリスに顔グラフィックに応じた異名(例えば吊り目なら「ツリクリス」など)をつけたり、男性であるにもかかわらず「惚れるなよ」と言ったり、女性なら女性で「男と男の勝負」を挑んだりするなどズレた行動もしている。 女好きなのは確かで、綺麗なシスターを所望したり、可愛い子を探していたりするなど、女性にもてたいためという自身の存在を肯定する言い訳としての理由もあながち嘘ではない、とされている。 ロディ (Rody) 声 - 八代拓(ヒーローズ) クラスはソシアルナイト→パラディン。『紋章』第2部、『新・紋章』に登場。 暗黒戦争後にアリティア騎士団に志願した新米騎士。グルニア遠征出兵時より、マルス軍に帯同する。英雄戦争後もアリティア宮廷騎士団に所属し、後に大陸有数の聖騎士となる。 ゲームブック版『紋章』には登場しない。 『紋章』では「ルークにライバル視されており、セシルとはいい仲である」という設定だったが、『新・紋章』では少なからず設定に変更がなされており、ルークとは長年の相棒、セシルとは男女を超えた生き方を考えさせ合う仲、といった感じになっている。才に優れながらも鍛錬を欠かさないクリスに一目置いている。 『新・紋章』では生真面目で冷静沈着な性格が強くなった。一人称は「私」。貧しい家に生まれ、親や兄弟の生活を支えるため騎士に志願した。母親は幼い頃に死別、それ故、妹たちの母親代わりをしており、料理や裁縫などといった家事全般も難なくこなせる。 セシル (Cecil) クラスはソシアルナイト→パラディン。『紋章』第2部、『新・紋章』に登場。 暗黒戦争後にアリティア騎士団に志願した新米女性騎士。グルニア遠征出兵時よりマルス軍に帯同する。英雄戦争後は戦災で被害を受けた民のサポートに当たり、生涯アリティアに忠誠を尽くした。 『紋章』ではアリティア宮廷騎士団の紅一点で、ルークとロディの先輩でロディとは相思相愛という設定だったが、『新・紋章』では彼らと同期になり少なからず設定に変更がなされている。一人称は「あたし」で、それ以前のメディアでは「私」と、はっきり定まっていなかった。 性格は男勝りで攻撃的な面が強調され、弱みを突かれると逆上する場面も多々見られる。第九小隊の一員だったが、セシル以外の騎士候補生が夜逃げしたためにカタリナの手筈で第七小隊に加わることとなる。この経緯や同性同士というのもあってカタリナに対してはかなり友好的であり、前日編の最後で裏切ったカタリナをいずれは再び仲間へ呼び戻そうと誓ったのはクリスと彼女だった。カタリナが改めて仲間になった後はあえて厳しい態度を取りつつも、クリスへの想いを含めて彼女が皆に溶け込めるよう後押ししている。 女性だからと下に見られることを非常に嫌い、ことあるごとに男性と張り合っている。ルーク曰く「暴力女で有名なセシル」で、実際そう言った矢先ルークをボコボコにしている。クッキーを消しズミと間違われるほど料理は苦手だが、言動とは裏腹に女性らしいことができないことを引け目にも思っている様子。家事が得意なロディを羨ましく思っているが、そのロディからは男女の性差に縛らない考え方を評価されている。しかし心霊(俗に言うお化け)の類が非常に苦手で、その存在を少しでもチラつかされると度々パニックを起こす。 ライアン (Ryan / Raian) クラスはアーチャー→スナイパー。『紋章』第2部、『新・紋章』に登場。 暗黒戦争後にアリティア騎士団に志願した新米弓兵。ゴードンの弟で、兄と共にグルニア遠征に最初から参加した。英雄戦争後もアリティアに残り、宮廷騎士団に参加する。 『新・紋章』では兄と同じく控えめで少々臆病な性格面が強くなっているが、兄ゴードンに憧れ騎士団に志願した。ゴードンよりも非力だが成長率が高い。まだ幼いがとても礼儀正しく、時々大人びた面も見られる。クリスのことを兄(姉)のように慕っている。 マイユニット / クリス (My Unit / Chris) 声 - 日野聡、lynn(ヒーローズ) 『新・紋章』にて新登場したプレイヤーの分身とも言えるキャラクター。後述のように自由に性別や容姿を設定できるが、パッケージイラストや公式イラストに描かれた姿がデフォルトデザインである。 デフォルト名はクリス。名前をつけて性別、職種、容姿、境遇などを選択して作成する。一人称は男性の場合「おれ」で、女性の場合は「私」である。ゲーム中では汎用クラスからクラスを選ぶのだが、『ファイアーエムブレム0』では下級職が前日譚の姿が基になった『騎士見習い』、上級職が英雄戦争時の姿が基になった『近衛騎士』というオリジナルのクラスが宛がわれている。 セラ村出身の若者で、かつてアリティア王宮騎士団の一員でありジェイガンの友人でもあった祖父のマクリルによって育てられた。両親は幼いころに他界、祖父も少し前に亡くなっている。祖父を尊敬しており、遺志を継ぐべくゲームのプロローグで騎士団に志願する。入団後は第7小隊の隊長となってロディ、ルーク、ライアン、カタリナ、セシルと共に一人前の騎士を目指して訓練に明け暮れる。幼少よりいずれはアリティアを守るよう祖父から言い渡されてきたが、後には祖父への敬意だけではなく、マルスら誇れる仲間たちと共に人々を守るという近衛兵の志も芽生える。 真面目でまっすぐな性格だが、正直者すぎてからかわれても気付かなかったり、逆に真に受けて無茶苦茶なことでもかまわず遂行してしまうことがある。幼い頃から祖父に徹底的に鍛えられていたため心身ともに相当にタフかつ努力家で訓練量は半端ではなく、ルークが真似した所、日課の半分のところでリタイアした。武芸一編だけでなく本も半端ではない量を読み込む。またナバールを真面目な人間にしようとしたり、ミシェイルに家族との交流を取り戻すよう勧めるなどさりげなく相手の懐を広げさせる器量を持つ。 カタリナによると隠れファンが多いらしく、異性との支援会話では最終的に恋愛感情を持たれることも多いが、異性関係に対してはかなりストイックかつ鈍く(国家のほうが大事と語る)、アプローチや告白と捉えられるようなことを言われても気付かずスルーしてしまうことすらある。 戦いを通じてマルスとは主従を越えた同志となるが、あくまで人々からのシンボルとなるマルスの影として彼を支える道を自ら選び、歴史の表舞台に出ることはほとんど無く本名が解らない『影の英雄』としてしか歴史に残る事はなかった(公式サイト『ファイアーエムブレムワールド』における解説によると、本名で公式な記録があるのは前日編における暗殺組織の襲撃からマルスを守った件のみ)とされている。『新・紋章』サブタイトルである『光と影の英雄』の「影」とは他ならぬマイユニットのことである。 非常に方向音痴であり、地図を用意しても現在地と使用するべき地図が合っているのか確認が出来ないほど酷いらしい。また料理が大の苦手で、作ろうとすれば祖父から「作れば絶縁」同様のことを言われ、シーダも言葉を濁してしまった(いわく「鋼の味」らしい)。ただし、故郷の伝統食である焼きリンゴはきちんと作ることができ、チキからは好評を得ている。 なお、デフォルト名が「クリス」なのは、男女の両方に使える名前だからである。 カタリナ (Katarina) 声 - 優木かな(ヒーローズ) クラスは魔道士(敵ユニット時)→賢者。『新・紋章』に登場。マイユニットに用意されたヒロイン的キャラクター。 クリスと共にアリティア騎士団に志願した軍師志望の少女。丁寧でおとなしい性格。志願初日に組んだことが縁で第7小隊に所属しクリスの補佐役として活躍、マルスとジェイガンからクリスと共にマルスの近衛騎士に推される。クリスとは強い信頼で結ばれている。 誰に対しても謙虚であるが、クリスを侮辱した者に対しては怒りを露わにすることもある。マルスの話になると夢中になって周りが見えなくなり、一度だけだがそのことでジェイガンに怒られた。しかしそのジェイガンからはクリスと共に能力が優れていると認められており、マルスにも期待をされている。 その正体はノルダ出身の孤児でありエレミヤ率いる暗殺組織の一員。カタリナとは任務のために使っていた偽名であり、本名はアイネ。暗殺者としては冷静に戦局を見渡す鋭い洞察力を持つとともに、魔道士としての能力も高い。軍に志願したのは、ガーネフに操られていたかつての孤児院長エレミヤの命を受けて、マルスの命を狙いアリティア軍への内通者および工作員として城に暗殺者を手引きするためであり、クリスとの交流もすべて彼(彼女)を利用してマルスの信頼を得て近づくための演技であった。 幼い頃から虐げられて育ってきたため(彼女の話を読み取る限り、これはエレミヤのもとではなくノルダにいた頃の模様)、自身を卑下するような素振りを見せる。同じ孤児院育ちで暗殺組織の一員でもあるクライネは義理の妹で、彼女の希望で誕生日も同じ日としている(孤児のため実際の誕生日は不明)。共に暗殺者となってからは熾烈な言動を浴びせ続けられているが、彼女の心情は理解しており姉として温かい態度で受け止め、常に気遣っている。 前日編の最後でアリティア騎士団を裏切るが、本心では自分を大切な仲間として扱ってくれたアリティア軍での出来事を幸せだったと認識しており、離反の前日には密かに涙を流す。それ以降もエレミヤに逆らえずともクリスやアリティア軍を気にかけ何度も暗殺に異を唱えていた。敗北したローロー達やクライネが冷淡に見捨てられ死んだことから孤独となり、その後彼女自身もエレミヤから玉砕同然の出撃を命じられる。自分が倒されることでクリスらを傷つけないよう死を願うも、落涙を隠しながらの特攻であったこともあり彼女の本心がクリスたちの下にあることが理解され、彼(彼女)の再三に渡る説得の末、贖罪のため生きるよう促され再びアリティア騎士団に加わる。 アリティア軍に復帰以後は罪滅ぼしのために粉骨砕身をし、身心共に成長をした。クリスをより従順的に慕い想いを寄せ、クリスが男性の場合には密かに告白する。クリスへの好意に気付いたセシルからは茶々を入れられつつも後押しされている。 二度目に仲間になるのは後半だが、前述のように能力が高く成長率も優秀である。ただし生い立ち故に幸運の初期値が極端に低い。 Wi-Fiコネクションで配信される追加コンテンツ「暗殺者」ではメインキャラクターとして登場、他の暗殺組織の面々と共に実戦訓練として山賊団・サムシアンの残党殲滅に向かう。このエピローグでサムシアンのアジトから解放した少女「カタリナ」から名前を問われた際、咄嗟に自分も同じ名前だと言いこれが偽名の由来となった。 通信対戦では、カタリナのみ戦闘アニメBGMが本編で暗殺組織の敵将との戦闘時に掛かる「切り裂く影」になる。ただし敵味方どちらかのユニットがスターライトを装備していた場合には、スターライト使用時専用曲「聖なる光の裁き」が優先される。
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