金塊強奪事件
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2007年3月18日(日) 12時45分頃、展示物の目玉である金塊100.5kg(純度99.99%、当時時価約2億7000万円)が、白昼堂々と覆面を被った3人組の男に奪われ、男に突き倒された女性従業員が軽いけがを負う強盗傷害事件が発生した。当時、館内にいたのは女性従業員3人のみで警備員は常駐しておらず、犯行の様子は館内の防犯ビデオに録画されており、日本国内のみならず海外でも報道された。 2007年6月18日、岐阜県警察は主犯格の男と共犯の男を盗品等有償処分あっせん容疑で逮捕し、6月28日に強盗傷害容疑で再逮捕した。また、もう1人の共犯も2008年3月18日に強盗傷害容疑で逮捕されている。 なお主犯格の男は、1996年と1997年に福岡・山口・大分の各県で計5件の窃盗・強盗事件を起こしており、懲役8年の実刑判決を受けていた。また2006年2月に道の駅鯛生金山の地底博物館から、黄金鯛が盗まれた事件にも関わっていた。 2008年3月28日、岐阜地方裁判所で主犯格の男に対する判決公判が開かれ、大橋コレクション館から金塊を強奪した強盗傷害罪と、地底博物館から黄金鯛を盗んだ窃盗罪により、懲役18年を求刑されていた男に対して、懲役16年の実刑判決が言い渡された。 共犯の裁判も同じく岐阜地裁で行われ、逃走用車両を盗むなどして強盗傷害罪などに問われた男に対しては、2008年3月8日に開かれた判決公判で、懲役8年の実刑判決が言い渡された。また金塊を運び出すなどして強盗傷害罪などに問われた男に対しては、10月3日に懲役11年の実刑判決が言い渡された。 2008年4月4日、返還された金塊が大橋コレクション館で一般公開された。金塊の一部は強奪犯によって売却されていたため、返還された金塊は71.7kg(時価2億2000万円)であり、バーナーを用いて溶解するという手荒な手口で処分されていたため、写真のように複数の塊となっており、強奪前の金塊を模したレプリカと共に公開された。
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