月寒あんぱんとは? わかりやすく解説

月寒あんぱん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 08:11 UTC 版)

月寒あんぱん
(つきさむあんぱん)
販売会社 ほんま
種類 半生菓子
販売開始年 1974年
完成国 日本
関係する人物 大沼甚三郎(考案者)
外部リンク 元祖月寒あんぱん本舗 株式会社ほんま
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株式会社ほんま(いずれも旧本店のもの)

月寒あんぱん(つきさむあんぱん)は、北海道札幌市豊平区月寒東株式会社ほんまが製造販売している小豆のこしあんを用いた半生菓子あんパンの一種)である。

歴史

1874年明治7年)、旧陸軍歩兵第25連隊内で菓子販売を行っていた大沼甚三郎が考案したとされている[1][2]

大沼の考案した「月寒あんぱん」は月寒地区の名物となり、一時は10軒ほどの製造者があったという[1]。1906年に創業し現在も製造を続ける株式会社ほんまの創業者本間与三郎もその中の1軒であった[2]

1911年(明治44年)、豊平区にあった町役場が月寒に移転したため、平岸地区の人が役場の連絡道となる新しい道路を要望すると、歩兵第25連隊が応じ、国道36号の月寒中央7丁目から国道453号の平岸小学校まで全長2.6キロメートルを約4ヶ月で造りあげた[1][2]。この際、間食として当時7軒ほどの菓子店から月寒あんぱんが配られたことから、この道路はアンパン道路と呼ばれるようになった[1][2]

太平洋戦争に伴う物資不足により菓子店は休業に追い込まれ、月寒あんぱんの生産も一時は途絶えた[2]。戦後、ほんま1軒のみが製造を再開、2006年に創業100年を迎えた後も製造が続けられている[2]

製品

一般的に発売されているあんパン(餡入りのパン)ではなく、月餅に近い[2]。生地にはも多めに使われている。水分が控えめで、しっかりした密度の高い仕上がりになっており、一般的なあんパンと比較して保存が利く(賞味期限が製造から1ヶ月)といった特長がある。

バリエーション

  • 月寒あんぱん(こしあん) - 北海道産の小豆を100%使用。
  • 月寒あんぱんスティック(こしあん) - 2010年5月に販売された棒状のもの。
    • メロン味
  • 100年前月寒あんぱん - 創業のきっかけとなったものの復刻版。上記の月寒あんぱんとは全く違う。本店でしか味わえない。
  • 抹茶あん、黒胡麻あん味- 2010年10月1日から発売された新しい定番商品。

脚注

  1. ^ a b c d 松垣透「【北海道検索中】札幌「アンパン道路」探訪記 明治44年に工期4カ月、全長2600m、不思議名称の謎…」『産経ニュース』、2015年8月15日。2021年1月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 杉浦美香「【ふるさと 老舗あり】札幌市豊平区 ほんま 未来つなぐ月寒あんぱん」『産経ニュース』、2019年1月28日。2021年1月17日閲覧。

関連項目

  • あんパン
  • 月餅
  • アンパン道路
  • ゴールデンカムイ』 - 作品内に登場しており、パッケージにキャラクターをあしらった6種類(こしあん、かぼちゃあん、黒糖あん、抹茶あん、黒胡麻あん、100年前月寒あんぱん)を箱入りにしたものが販売されている。

外部リンク


月寒あんぱん(作中では「つきさっぷ」とふりがなが振られている)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 02:38 UTC 版)

ゴールデンカムイ」の記事における「月寒あんぱん(作中では「つきさっぷ」とふりがな振られている)」の解説

鶴見14歳と共に食べたあんぱん誘拐された際、誘拐犯尾形)からも貰って食べた

※この「月寒あんぱん(作中では「つきさっぷ」とふりがなが振られている)」の解説は、「ゴールデンカムイ」の解説の一部です。
「月寒あんぱん(作中では「つきさっぷ」とふりがなが振られている)」を含む「ゴールデンカムイ」の記事については、「ゴールデンカムイ」の概要を参照ください。

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