水銀とは? わかりやすく解説

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すい‐ぎん【水銀】

読み方:すいぎん

亜鉛族元素の一。常温液状である唯一の金属で、銀白色で重い。有毒融点セ氏零下38.86度、沸点セ氏356.72度。主要鉱物辰砂(しんしゃ)で、これを焼いて製する多く金属アマルガム作る気圧計水銀灯化学薬品などに使用元素記号Hg 原子番号80原子量200.6。みずがね


みず‐かね〔みづ‐〕【水銀】

読み方:みずかね

後世は「みずがね」とも》「すいぎん(水銀)」に同じ。

「節ごとに—の露すゑさせて」〈宇津保・国譲上〉


水銀(Hg)

常温唯一の液体金属です。湿った空気中で酸化物になりやすく有毒で,一般大気中0.015mg/m3がWHOのガイドラインです。神経系をおかし,手足のふるえをおこしたり,言語障害食欲不振聴力視力減退もたらします係る環境基準総水銀0.0005mg/L以下,排水基準総水銀0.005mg/L以下,アルキル水銀検出されないこと。

クイックシルバー

分子式Hg
その他の名称クイックシルバー、クエックシルバー、Mercury、Quecksilber、QuicksilverHg
体系名:水銀


物質名
水銀
英語名
Mercury
元素記号
Hg
原子番号
80
分子量
200.59
原子半径(Å)
1.41(1.58)
融点(℃)
-38.86
沸点(℃)
356.72
密度(g/cm3
13.59
比熱(cal/g ℃)
0.033
イオン化エネルギー(eV)
10.437
電子親和力(eV)
0


水銀

英訳・(英)同義/類義語:Hg, mercury

元素の周期表でIIB族、原子番号80常温液体元素Hg

水銀

読み方:ミズカネ(mizukane)

水銀(すいぎん)のこと。


すいぎん 【水銀】

水銀を含有する辰砂朱砂丹砂呼ばれるように赤色なので、古代人土器土偶古墳石室石棺などへの塗料とした。赤色呪術的使用された。中国では丹砂から作った丹薬不老長寿妙薬とされた。水銀は適量用いると新陳代謝作用をもつ。だがこれを飲み過ぎ死んだ王侯貴族もいる。日本でも即身仏ミイラ)の一部から水銀が検出されている。高野山全山が水銀鉱脈の上にあり、地主神として高野明神丹生明神祀る奈良の大仏には金めっきするのに大量の水銀が使用された。水銀は英語でマーキュリーMercury)というが、これは水星の名でもあり、またローマ神話商売神の名でもある。ラテン語ではメルクリウスMercurius)。この神はギリシアヘルメスとも同一視され、図は帽子をかぶる青少年像で、二匹からみつくを持つ。→ 丹生都比売神社

水銀

【仮名】すいぎん
原文mercury

銀白色有毒性金属で、常温では液体である。一般的には温度計アマルガム使用されるが、ホメオパシー用の一部成分として用いたり、ごく少量をウイルスワクチンの保存剤として用いたりもされている。

水銀

作者プリーモ・レーヴィ

収載図書周期律元素追想
出版社工作舎
刊行年月1992.9
シリーズ名プラネタリークラシクス


水銀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/23 14:38 UTC 版)

水銀(すいぎん、: mercury: hydrargyrum)は、原子番号80の元素元素記号Hg汞(みずがね)とも書く。第12族元素に属す。常温常圧凝固しない唯一の金属元素[注釈 1]で、のような白い光沢を放つことからこの名がついている。




「水銀」の続きの解説一覧

水銀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/05 08:40 UTC 版)

真空用材料」の記事における「水銀」の解説

水銀は水銀拡散ポンプ水銀整流器マクラウド真空計など昔から真空装置用部品として使用されてきた。 化学的に貴金属近く空気酸素常温酸化せずに350近く初め酸化が始まる。 水銀は室温も少しずつ蒸発し、これを吸引する人体に害があるためパラフィン油などで表面覆い、水銀の蒸発抑えることが必要である。

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水銀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 07:26 UTC 版)

液体金属冷却炉」の記事における「水銀」の解説

最も初期液体金属冷却炉であるクレメンタインは水銀を冷却材として利用していた。これは水銀が室温液体であるためであったが、その毒性室温における高い蒸気圧と低い沸点加熱により発生する有害な蒸気比較的低い熱伝導率大きな中性子吸収断面積 といった欠点から、研究下火になっていった。

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水銀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 06:57 UTC 版)

底質暫定除去基準」の記事における「水銀」の解説

水銀を含む底質の暫定除去基準値(底質乾燥重量当たり)は、海域においては次式により算出した(C)以上、河川及び湖沼においては25ppm以上である。ただし、潮汐の影響強く受ける河口部においては海域準じ沿岸流の強い海域においては河川及び湖沼準ずるとされる。 C=0.18・(△H/J)・(1/S) (ppm)△H=平均潮差(m) J=溶出S=安全率 平均潮差△H(m)は、当該水域平均潮差とする。ただし、潮汐の影響比して副振動影響強く受ける海域においては平均潮差代えて次式によって算出した値とする。 △H=副振動平均振幅(m)×(12×60(分))/(平均周期(分)) 溶出率Jは、当該水域比較高濃度汚染されていると考えられる地点上の底質について、「底質調査方法」の溶出試験により溶出率を求め、その平均値当該水域底質溶出率とする。 安全率Sは、当該水域及びその周辺漁業実態に応じて次の区分により定めた数値とする。なお、地域食習慣等の特殊事情に応じて安全率を更に見込むことは差し支えない漁業が行われていない水域においては10とする。 漁業が行われている水域で、底質及び底質付着している生物摂取する魚介類(エビカニシャコナマコボラ巻貝類等)の漁獲量の総漁獲量対す割合が、おおむね2分の1以下である水域においては50おおむね2分の1超える水域においては100とする。

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水銀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 06:57 UTC 版)

底質暫定除去基準」の記事における「水銀」の解説

25ppmは、25mg/kgとも表記できる土壌環境基準において、溶出量値として、総水銀は0.0005mg/L以下であり、アルキル水銀は「検液中に検出されないこと」である。 土壌汚染対策法における指定基準含有量として、土壌1kgにつき15mg以下となっている。ただし、土壌汚染対策法における試験方法真水を使うのに対し底質調査法強酸使用して試料含まれる水銀を分析するので単純に比較できない。なお、土壌汚染対策法分析方法底質調査法より数分の1の値しかでないことが知られている。 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律による水底土砂に係る判定基準において、「水銀又はその化合物」の溶出量値は銀0.005mg/L以下である。

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水銀(すいぎん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 15:32 UTC 版)

獄都事変」の記事における「水銀(すいぎん)」の解説

リコリス総合病院看護婦長。長身

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水銀

出典:『Wiktionary』 (2021/06/12 12:40 UTC 版)

名詞

すいぎん

  1. 元素記号 Hg, 原子番号 80金属元素常温常圧唯一液体である金属である。

発音(?)

す↗いぎん

翻訳


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