いわ‐むろ〔いは‐〕【岩室/▽石室】
いし‐むろ【石室】
せき‐しつ【石室】
石室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/02 07:02 UTC 版)
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石室(せきしつ)とは、古墳の墳丘の中に造られた石造りの埋葬施設である。棺を直接覆う槨とは区別される。
概要
上部が開いた竪穴式石室と、横から出入りできる横穴式石室に大別される。
古墳時代初期に見られるものとしては、竪穴式石室は一回限りの埋葬を目的としたもので、棺の周りに石を積み上げ、天井石を載せて埋めたものである。
初期末前後に北九州で成立した竪穴系横口式石室と呼ばれる横口式石室の初期のものは、竪穴式石室の短辺の一方に入口と通路を設け、出入りが可能で追葬できるようにしてある。
後期・終末期には石棺式石室や横口式石槨と呼ぶ石棺・石棺状施設に出入り口を設けた埋葬施設が出現する。
構築方法は、割石小口積み・切石積みなどがある。
参考文献
- 杉山晋作「石室」/江坂輝彌・芹沢長介・坂詰秀一編『新日本考古学小辞典』ニュー・サイエンス社 2005年 ISBN 4-8216-0511-2
- 白石太一郎「石室」/田中琢・佐原真編『日本考古学事典』三省堂 2003年 ISBN 978-4-385-15835-8
- 永原慶二監修 石上英一他編集『岩波 日本史辞典』岩波書店 1999年 ISBN 978-4-00-080093-8
関連項目
「石室」の例文・使い方・用例・文例
- 上代の墳墓の石室
- 墳墓の石室の入口にたてた岩の戸
- 墓石の下の,遺骨を納める石室
- 石室墳という墓中の石室に死体を安置した墳墓
- やっと潜りこめるほどの洞穴や石室
- 古墳における横穴式の石室
- 文化庁がデジタルカメラを使用して古墳の石室を調査し,新たに確認されたベガやアルタイルを含む,金(きん)箔(ぱく)で描かれた約350個の星を発見した。
- それから,石室が解体され,特別な施設に移される。
- 文化庁は,壁画をすべて取り外して修復するため,1300年前の石室を解体している。
- 有名な「飛鳥(あすか)美人」の絵は石室の東壁と西壁に描かれている。
- 5月10日と11日には,「飛鳥美人」が描かれた西壁の一部がクレーンで石室から取り外された。
- 2007年2月,壁画「朱雀」は修復を行うためにキトラ古墳内部の石室から取り外された。
- これらの埴輪は,2004年に同古墳の石室付近で他の遺物とともに見つかった。
石室と同じ種類の言葉
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