◆ジェンダー、フェミニズム、ダイバーシティ、スピリチュアリティ◆とは? わかりやすく解説

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◆ジェンダー、フェミニズム、ダイバーシティ、スピリチュアリティ◆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 01:14 UTC 版)

伊田広行」の記事における「◆ジェンダー、フェミニズム、ダイバーシティ、スピリチュアリティ◆」の解説

フェミニズム伊田フェミニストというと誤解されたり嫌われることが多いことに対して積極的に自分男性であるがフェミニストだと宣言学生時代からフェミニズム女性解放論に共鳴。しかし自分事としてとらえていくのは、シングル単位論に至る80年代議論小倉千賀子上野千鶴子)に触発され以降マルクス主義フェミニズムやリベラルフェミ、ラジカルフェミなどに親和性あり。マルフェミでは、上野二元論批判する統一論的なマルフェミの立場シングル単位論、スピシン主義主流秩序ジェンダー秩序観点などの独自のフェミニズム展開している。シングル単位論を中心にして社民主義システムをめざす現実的なフェミあるべき主張。たとえば「フェミニズム戦略としてのシングル単位論」『女性労働研究39号ドメス出版2001年)など。フェミ魅力簡潔に説明したものとして「『フェミ嫌い』の論理あるいは気分無意識に対する私の語り方」(『唯物論研究93号2005年夏、「性に向かい合う哲学特集)、「フェミ見切っているつもりのあなたへ――フェミニズム魅力」(『現代の理論5号 2005年10月発行 )。1990年代から日本のフェミニズム業界において労働経済問題が弱いことを指摘し年功賃金制度批判非正規労働問題など労働問題含んだ社会改革としてのフェミに変わることを提唱。その一つが「私の女性学教育試行錯誤」「女性学労働問題をどう位置づけるか」(『女性学教育ネットワーク951995年)であり、その後1998年の「21世紀労働論」となったシングル単位論: 社会基本単位家族異性愛男女二分法に基づく結合)とするのではなく個人にするという考え制度設計思想結婚しているかしていないかを社会国家行政他者)が気にしない差別しない状態。近代家族の諸特性家族単位システムというまとめ方でとらえられるので、その稀代家族規範として押し付ける状況変革して多様な家族生き方尊重される方向目指すということであり、その時中核的思想が「家族単位からシングル単位へ」であるという考えシングル単位については、社会システム制度あり方の話の面もあれば、社会的意識の面も、個人生き方考え方の面の話、DVパワハラ虐待などが起こらないようにするための人間関係視点の話もある。短期的目標中期的長期的目標の話もある。その多層的な意味(以下の5つ)をを理解することが大事と主張。 A:シングル単位という社会システム制度として、社会民主主義にするはなし。具体的諸制度制度設計考え B;適切な人間関係の話 : 家族内での役割分担乗り越え方、職場会社でのパワハラ・セクハラなどを防止するもの性暴力防止バウンダリーの話 課題分離DVストーカー防止恋愛観結婚観変更、つまり様々な人間関係における、いい関係のコツとしてのシングル単位 C:ジェンダーとらわれない人(ジェンダーフリー生きる人)という意味:ジェンダー意識構造解体して自由に生きていく基礎感覚としてのシングル,多様性ダイバーシティ社会にすることとジェンダー平等とは一体だが、その時中心概念としてのシングル単位異性愛男女二元制をこえてのジェンダー理解LGBTQ問題他者問題としない視点としてのシングル単位。 D: 将来多数派少数派区分男女区分などがなくなる(不要となる)中での個人のこと E: 主流秩序対抗する生き方の人、スピシン主義的に生きる人という意味のシングル(今ロシア戦争反対、反プーチンを言う人など、森友問題赤城さんとか) 親しパートナー関係の否定ではないが結婚制度批判ではあるとする。義援金給付金世帯主口座振り込まれることも家族単位問題であるし、年功賃金も、非正規労働差別も、長時間労働も、福祉貧困も、家事分担不平等も、女性低賃金も、ぜんぶ家族単位問題であるが、そう理解していない人がまだまだ多いと感じている。ジェンダー問題理解解決肝要な概念であるのに、そこを理解していない人が多いと一貫して主張している。 シングル単位論について、最初提起は、「カップル単位からシングル単位へ」(『情況2巻10号1991年)でなされた簡単な説明一つが、神原文子・他編『よくわかる現代家族』(ミネルヴァ書房2009年)の中の「シングル単位」の項目。初期基本的な総合説明は、『性差別資本制 ――シングル単位社会の提唱』(啓文社 1995)、『21世紀労働規制緩和へジェンダー対抗』(青木書店 1998)、『シングル単位社会論―― ジェンダー・フリー社会へ』(世界思想社 1998)、『シングル単位恋愛家族論 ――ジェンダー・フリーな関係へ』(世界思想社 1998)にあるが、そこさえ理解されていないことがほとんどであると伊田考えている。その後シングル単位論も大きく展開していっている。ユニークな特集として「未来派シングル単位宣言」(およびQ&A)(『週刊金曜日99年9月3日号)がある。 参考ジェンダーフリーシングル単位論への疑問批判考える」『大阪経大論集55第1号045月) 「伊田広行さんに「シングル単位」で考え子育てについて聞きました」 スピリチュアル・シングル主義 シングル単位論が「強い個人による自立の論」とみられていることに対応して、そうではなく社会的に支え合うシステムにおいて個人基本単位とするものであることなどを示すために、シングル単位論にスピリチュアリティ概念結合させたもの。「スピリチュアル・シングル――生き方社会運動新し原理求めて ――」(『大阪経大論集50第1-3号1999年)で体系的に示しその後、『スピリチュアル・シングル宣言 ーー生き方社会運動新し原理求めて」( 明石書店 2003)で整理した。その観点で、いかに生きるか、幸福とは何かを考察したものとして「幸福な生き方充実した生き方について」(『大阪経大論集55第2号2004年7月)。そうした生き方論をのちに主流秩序論としてまとめていくこととなる。 ジェンダー秩序主流秩序の中のサブ秩序一つである「ジェンダー秩序」とは、「異性愛男女二分法、男/女らしくあるのがいいというジェンダーによる秩序」のことである。色々な内容があるが、例えば、世間の言う女らしさ男らしさが強い(それをよいと思って追及している)ほど上位旧来の性別役割なぞっているほど上位、女/男らしさ少ないあるいは反逆しているほど下位といったものだ。また男らしく/女らしくモテ恋愛できたり結婚できている方が上の秩序結婚して標準的典型的家族像にどれだけ近いかの秩序でもあり、正社員働き結婚し、子どもがいるという、理想の家族像に近い人ほど上位、そこから外れている程度大きい人(例えば、子どもなし結婚正規職事実婚→非正規結婚非正規事実婚同棲離婚独身性的マイノリティ)ほど下位といった序列のことである。つまりジェンダー秩序は、男らしさ/女らしさ序列異性愛主義男女二分法家族単位、美の秩序結婚秩序などほかのサブ秩序絡まっている、ジェンダー関係するサブ秩序全体のことである。(伊田閉塞社会秘密』より) 美の秩序、「ブス美人問題 伊田は、ブスで笑う問題美人をほめる問題ダイエット化粧整形問題ルッキズム美醜差別年齢差別などつなげて深堀することで、ジェンダー秩序への囚われ加担考えることを提起している。SNS煽られる問題コンプレックス商法問題もかかわる。伊田大学講義力を入れているこの問題について、紹介したものとして、「女性人権――ジェンダーにかかわる人権」(『身近に考える人高井由起子編著ミネルヴァ2022年)や『はじめて学ぶ主流秩序論』(2018年)がある。 日本パンプス強制などを問題とする「#KuToo運動韓国での女性たちを縛る美の「コルセット」を脱ぎ捨てようという「脱コルセット運動ミスコン反対運動キャンペーンガール見直しなどに賛同整形化粧ダイエット全否定するのでなく、個人エンパワメント主流秩序との絡み評価する立場女子アナ受付若くて美人である必要はいとする立場関連 美の秩序に関する小島慶子さんの気合こもった文章 スピリチュアリティ 伊田の言うスピリチュアリティ概念は独特である。特定宗教神秘主義肯定の話ではなく無神論者唯物論者である伊田大事にすべき価値として概念化した。シングル単位論を補う「エゴイズム超えるひととひとつながり」を示すもの。伊田合理主義者であるが、近代合理主義限界認識するので、近代合理主義超えて直感感性感情・自然を重視し自己拡張意識地球レベル歴史レベル大きくする傾向賛成するそうした感覚スピリチュアリティという。近代合理主義の中で劣位置かれいたものに、一定の価値再発見することを示すために使われる概念具体的には、主流秩序において上位に行くような「賢さ」でとはまった異なったもので、「受験お勉強」ができない人も持てる連帯意識やさしさ感性のこと。 人間の歴史において様々な言葉で、これに近い感覚過去表現されてきた。例えば、「人の深い思い」「家族・国(ナショナリズム)を超えた世界様々なものとのつながり」「動物含め、命の輝き感じ感性」「瞬間性に永遠感じる力」「主流秩序抵抗たり離れるときに大事にされる感覚」「強者主流秩序)に抵抗する勇気」など。 その他、「相手深く信頼する感覚」「本当に心に響くもの」「ある人がそこにかけた歳月時間そういうものが見えない力になってかたまったもの」「とにかく優しい、その感覚」「その人自身のいちばん正直な価値観」「凛々しく凛として生きる感覚」「『あなた自身であれ』という精神」「よく生きてこうとする感覚」「『行く言葉美しくてこそ 返る言葉美しい』と感じ美しさ感覚」「日常から見て遠く高い異次元的なところ」「ハイヤーパワーの感覚」「植民地支配をした側としてそれを恥じておうとする感覚」「無名誠実に生きてこうとする姿勢」「お金地位名声誘惑負けない心根」「自分何気ない言葉相手を傷つけることに気づき自分迂闊(うかつ)さに恥じ入る姿勢」「自分自身深く見つめる感性」「長い時間をかけて醸成され紡がれ言葉」「人が相手痛み自分事として感じる力」「ピンポンのような言葉応酬真逆の、丁寧に言葉選んで出す姿勢」「他者せわしなく表面的な薄っぺらい言葉を交わすことを恥じる姿勢」「心に響くもの」「主流秩序の上位に行くのではないようその人を励ます姿勢」「人の良さ主流秩序とは別に見れる眼」「荒れ果てている社会で、そういうものに毒されないこと」「心の奥底きれいなところ」 「ちゃんと生きようとする人の、好き嫌い、へんと思う判断の軸」「自分自身正してくれる言葉分かる感覚」「生きていくうえで何を大切にしているのかを意識した中心軸」「一人の個として立ち続けることを大事にする姿勢」「非暴力を貫く勇気」「ぱさぱさ乾いてゆく心に危機感じて潤い取り戻して感受性」「できあい思想倚りかからず自分考える力」「今の社会での生き方で、たかをくくず、なめてかからず謙虚に生きる」「わかったうような背伸びし生き方をしない」「初々しさ大事にした生き方」「自分偉くなったと思って、人を人とも思わなくなるようなことを恥じる意識」「人が堕落したことが見え感覚」「主流秩序従属した人の堕落感じる力」などともいえる。 これは歴史的に、以下のような言葉として「たましい」伝われてきたことと重なる。 「魂のこもった一球」「魂に触れ言葉」「魂の感受性で味わうもの」「魂の殺人」など。 参考:「〈スピリチュアリティ概念をめぐる一考察」(日本ホスピス・在宅ケア研究会スピリチュアル部会編『スピリチュアルケアスピリチュアリティ』(スピリチュアルケアテキスト第1集2003年)、「やむにやまれず動き出すスピリチュアルな人」(『Volo(ウォロ)』2003年12月号)、「スピリチュアル生きる人々①~⑧」(『大阪経大論集54第5号556号 2004-2005年)などで具体的に示したもの。 関連:「“弱者”の集団的な戦い」への感性立場 [19] *ドラマ評 田太一脚本早春スケッチブック韓国ドラマ緑豆の花』について: 2021年4月30日「ソウルヨガ」ブログ スピリチュアル・ケア 死ぬような病気本当に苦し絶望状況前にして人に必要なことは、狭義近代医療や浅いカウンセリングだけでなく、深い精神的なケアスピリチュアルレベルでのケアである。伊田キリスト教仏教とともにスピリチュアル・ケアについて議論し、その意義主張している。「スピリチュアルケアをめぐる議論を見渡す」(『大阪経大論集54第5号 2004年)、「スピリチュアルケアをめぐる論点」(日本ホスピス・在宅ケア研究会スピリチュアル部会編『スピリチュアルケア理解を深める』スピリチュアルケアテキスト第2)2004年)。 ダイバーシティ基本理解 伊田は、ネットなどによくあるダイバーシティとは多様な人材積極的に活用しようというような、経営効果生産性観点考え方という理解批判するスタンス社会的マイノリティ権利問題主流秩序自体問い直す水準にまで深めることを提唱。もともとは、アメリカにおいてマイノリティー女性積極的な採用差別ない処遇実現するために広がったもの。したがってダイバーシティにおいて、『反差別』という観点骨抜きになるのは不十分と主張ダイバーシティインクルージョンDiversity &Inclusion)も、組織社会)が均質な状態(主流秩序が強いモノカルチャー状態)から、多様性内包した状態、皆を包摂していく社会になること、これを主流秩序からの離脱ととらえるのが伊田スタンス主流秩序温存し、無批判で、そこに仲間として入れてあげるというような「包摂」に反対伊田が言う多様性は、男女二分法異性愛などを前提とした主流秩序から皆が自由になること、自由に生きられること。序列優劣勝ち負け(上からこうしろ、こうあるべきという社会)でなく、横並び違い優劣なく認め合う100100様の「性」という認識ジェンダー・バイアス性別に基づく固定観念)などの「アンコンシャス・バイアス」(無意識の偏見)に気づき、そこから離れること、その縛りから離れること。「アンコンシャス・バイアス」(主流秩序)などは、学んで意識しないと、「自覚できないために対処むつかしい」もので、無意識に再生産してしまうもの。多様性はこうしたものを意識的に乗り越えていくことで得られるもの。「多様な困りごと」を「上」から見て指導者全部分かっているわけではない。今の主流秩序沿った社会仕組み多様な人が安心して暮らせるようにはなっていない。各個人・現場様々な状況多様な困りごと)があるので、当事者参画して、そこから解決策出していく必要がある臨機応変社会はそうした下(ボトム)からの声をすいあげていくシステムポリシーがある社会一つの軸で統制するようなもの、強いもの・多数派が「少数派、弱いもの」を支配・心配・包摂するのでなく、意識的に当事者各個人を尊重すること。「功利主義多数決発想」からの離脱などが、ダイバーシティには大事。 LGBTQ+、性の多様性 生物学的性、社会的性、性表現性指向くわえてフェミ生別役割結婚制度カップル単位への考えなど「生き方思想としての性」も含めて性を多層的に考え立場男女二分法批判する立場から百人百様の性があるとし、LGBTQのひとを特別としながら理解した包摂したり権利与えてあげるのではなく性的多数派など本当はないとする立場多数派自分たちを多数派思って普通・標準思い振り返ることなくLGBTQ理解することに反対自分たちを普通と思い問い直さないこと自体問い直すことが、LGBTQ突き付けている問題という理解立場男女分類によって、連続的なものが明確に分断され区分分け区別)され、区分異種とされたものは別物差異異質性とされる一方区別されたときの同種のものは同質性が強調される様々な属性をこの2種類振り分けていき、男らしさ女らしさできあがったが、この問題克服は、ジェンダー秩序異性愛主義男女二分法秩序の上位が幸せ) をこえるということ100100様の「性」という意味でのダイバーシティ。 その観点から伊田講義学生さんに「あなたは自分の「性」を大事にできているか、解放できているか」と問いかけている。なお歴史的過渡期には、主流秩序権力格差構造)を解体するために、多数派マジョリティ、所数派・マイノリティ概念は必要。 少数派多数派 伊田大学講義示しているのは以下の考え性的少数派LGBTQなどというとらえ方は、大きく見て差別構造ジェンダー序列があるときに差別格差別などを可視化するためには必要な概念考える。特に少数派というのは、単に人数少なということではなく、今の社会多数派主流秩序上位者)が持っている特権持てない不利な集団という意味がある。だから名付け問題にしている。したがって性的マイノリティ少数派)」の意味は、ジェンダー秩序下位(=不利)な人々という言うことも含意している。単に数が少ないなら超美人でも億万長者でも、超賢い天才でも少数派だが、そういう人は勝ち組なので「差別問題いうところのマイノリティ少数派差別される側の人」ということではない。多数派というのは主流秩序の上位で標準となる人々で、相対的に多数であることが多いのでそういっているからで、ケース別に多数でないこともある。実際に大金持ち少数だが、差別貧困問題では超金持ちは「多数派」の側。 講義多く角度から学ぶように、性も含めて人間多面的なので、交差性・インターセクショナリーでとらえると、ある面では多数派は、ある面では少数派ということがある。またそもそも多数派中にも少数派中にも差異がある。同じ顔がないように、同じ人間はいないから、多数派一色に塗りつぶし同質とみること自体厳密に間違い。それは所数派も均質同質みるべきでないことを意味する。 以上のことを考えると「多数派」というもの自体将来的には解体していく。つまり、将来社会で、多様性そのまま平等に尊重される社会では、この人少数派だとか多数派ということ問題ではなくなり、皆が異なりながら共存することになる。 「みんな違う、同じひとはだひとりいない」、その意味で「多数派はいなくて皆が少数派」と理解することが必要であると同時に現状に対しては「多数派少数派というとらえ方」も必要ということ理解ポイントは、多数派少数派というのは単なる数のことを言っているのではなく主流秩序ジェンダー秩序という権力構造上下構造の中での問題あぶりだすために歴史的に必要な概念であるということ少数派概念ダイバーシティ主流秩序シングル単位多数派少数派」やシングル単位の話、主流秩序の話などを上記ダイバーシティあわせて理解することを伊田提唱伊田講義示しているのは以下のようなこと。 多数派自分が普通と思う。そしてそうでない人を例外としたり下に見て、かわいそうな対象とみて、仲間入れてあげる(包摂)、助けてあげる、とみる。そのためにそうした例外」だけに名前を付けるが、自分たち多数派には名前を特につけない普通だから。しかしその姿勢自体ゆがんでいるというのが、伊田ダイバーシティ感覚である。異なる人が対等なのだから。すると、健常者が「自分と心身異なる人を『障がい者』とよぶこと」「多数派性的小数派をLGBTと呼ぶが自分のことを普通ということ自体がおかしいとみる。それが主流秩序への気づき自分トランスでないならシスジェンダーということ同性愛でないなら異性愛ということ。すると恋人がいる?というときに異性前提言わないこと。結婚しているとか子供がいるということ普通にしないために、必ず独身者がいるという前提で話すこと。恋愛欲求性欲があるのが当然ではないので、アセクシャルの人の存在新しい家族のようなものを考え必要があるそういう感覚がない社会は、多数派による傲慢な「非・多様性社会」である。だから異性愛家族基本単位とする社会はおかしい。だからシングル単位社会にすることが必要。これがジェンダー論であるが、そこを分かってない人が多い。 過渡期には主流秩序ジェンダー秩序のっとる上下差別」を明確にするために、あるカテゴリーに名前を付けることは必要だが、差別なくしていって真の平等・多様性実現見えてきたら、多数派少数派境目の非絶対性に気づき、「皆が違っている」ということで皆が少数派であり、したがって特別に一部だけを「障がい者」「LGBTQ」という必要はなくなる。こうした展望の中で言葉概念理解することが必要。 社会民主主義北欧社会 スウェーデン留学ふまえて北欧個人単位型社会民主主義どのように確立され制度具体的どうなっているのかを整理したものが「スウェーデン男女平等――その歴史制度課題」(『大阪経大論集50第1-2号1999年)、「スウェーデンはなぜ男女平等社会になったか」(池内靖子・二宮周平姫岡とし子武田春子編著21世紀ジェンダー論晃洋書房所収1999年)、「スウェーデンから学ぶもの――個人単位政策によって男女平等達成した新福国家」(『女性労働研究372000年1月)など。わかりやすく説明したものとして、伊田広行いろんな国、いろんな生き方』(ジェンダーフリー絵本第5巻石橋富士子・絵、大月書店2001) ジェンダー・フリー・バッシング ジェンダーフリー概念運動への攻撃強くなった時代に、擁護立場主張上野千鶴子などがジェンダーフリー概念批判したことを批判した。まとめたものとして、「『ジェンダー概念整理』の進展課題」(1)~(3)大阪経済大学人間科学研究第1号2007年4月第2号2008年3)、第3号2009年3月)、「ジェンダーフリーシングル単位論への疑問批判考える」『大阪経大論集55第1号2004年5月)、「家族のあり方ジェンダー・フリー・バッシング」(木村涼子編『ジェンダー・フリー・トラブル―――バッシング現象検証する白澤社、0512月発行)、「バックラッシュ状況ジェンダー概念」(女性労働問題研究会編『女性労働研究』NO50青木書店2006年7月)、 「攻撃的であることを見直す」「ジェンダーフリー・バッシングの言説」(ジェンダー学びプロジェクト編集ジェンダー視点から社会を見る』解放出版社2006年10月)、「フェミニスト一部がどうしてジェンダーフリー概念避けるのか」(若桑みどり・他編著『「ジェンダー」の危機超える徹底討論バックラッシュ青弓社2006年8月) など。 ジェンダー秩序主流秩序論)でジェンダー問題考え意義女性男性」で対立的にとらえる単純論が、フェミニズム VS アンチ・フェミで見られる男性敵視し男性全部差別加害者だというようにとらえて反発がある。しかし、ジェンダー平等目指す議論を、ジェンダー秩序囚われること自体問題点修正ととらえるならば、男性でも生きづらい人は、ジェンダー秩序犠牲者だと理解できて、女性連帯できると、伊田主張。これは女性男性均質にみる見方批判でもある。 DV原因としてジェンダー指摘だけでは不十分であるのは「対等な性別分業何が悪いのか。不満はない」と言われ時に説明しきれないからである。実態として統計的にジェンダー格差があるとか男性が上とか男性特権意識などジェンダー意識に基づく酷い例があるからと、一定のことは現実踏まえて言えるが、論理的に十分でなく説得性に欠け面がある。 これは、ジェンダー秩序の上位の人にとって有利なことがあるので論理的にジェンダー意識構造DV性差別説明しジェンダー批判DVをなくすということは言い切れないという問題につながる。「夫が家事育児どしないで勝手」というDVがあるが、妻が性別分業しても平気だ、それで満足という人にそれはDV被害とは言えない。男性特権意識に対して女性特権もあるという事実によって、DV説明として不十分である。たとえば、女性は夫に養ってもらえる(働かなくても経済的に保障される)、美しい女性は多く利益得られるなどということ女性特権という場合もある。男性でもDVをしない人がいること、女性DV加害者がいること、同性愛カップルでもDVがあることの説明十分にできないこうしたことからことから女性でも男性でもジェンダーはいいものだと考える人がおり、フェミDV説明としては不十分である。女性でも、ジェンダー秩序上位者にとってジェンダー不利益にならない男性でもジェンダー秩序下位者は不利益になり、弱くなり、支配されやすくなる。 それに対し二人で一つというカップル単位考えになるとそこに個人異な自己決定尊重二人考えが違うこと)があり得なくなるので問題だと論理的に説明できるメリットがある。カップル単位一心同体)の場合、「ふたりでひとつとおもえて嬉しい、愛し愛されている感覚をもてる」という人がいるが、それはシングル単位でも可能である。カップル単位マイナス面として「カップル二人の間には異な意見認められないということがあり、これは原理的に避けられないので、異な意見場合話しあいで強い方の意見合わせないといけないとなってDV支配関係原理的につながる。 以上からジェンダーだけでは足りないこと、ジェンダー秩序理解含めカップル単位構造批判としてのシングル単位視点によって、DVでない関係の原理的なイメージ提起できる。シングル単位では「女性から男性へDV」「同性愛カップルDV」 なども問題とできる。 こうしたことから「女性学」も含めジェンダー論」として、特に「ジェンダー秩序」と「カップル単位シングル単位」の観点まで含めて大きく性の問題」を捉えることが説得力を増す道である。 LGBTQへの差別問題含めジェンダー秩序という理解整理されということ理解広がることが、「男性弱者論」「フェミなんでもかんでも男性を悪とみなす思想」「女性優遇思想」「男性女性嫌悪持っている決めつける思想」など、フェミニズムへの低級な反発への対策ともなる。 昔ながら単純な、「今の社会女性嫌悪だ、女性下に見ている、男性男性特権捨ててない」「男性ホモソーシャル的に集まって女性排除している」、というようなところだけでフェミニズム止めることは、入門としてはありえるが、シングル単位ジェンダー秩序指摘明確にされない限り不十分である。 結婚制度批判結婚している者を優遇し非婚者を差別する結婚制度批判する。それは主流秩序ジェンダー秩序重要な一部とする。結婚制度にのる実践主流秩序への加担性あることを指摘一夫一婦制絶対真理とはせずポリアモリー生き方があるとみとめるが、しかし、傷つける権利はないとして現実的なバランス主張シングル単位に基づき各自自己決定に基づく多様な関係がいいと思う一方実際的にはだれかを傷つけることがダメ考えているので、現実的にポリアモリーむつかしい人が多いと考えている。実際に少数の人との深い関係を大事にすることになる。相手を傷つけないことと自由のバランスが大事。過去ウィキペディアでは伊田ポリアモリー主義者のように書かれていたが間違い伊田著『「まだ結婚しないの?」に答え理論武装』(光文社新書2008年)では、様々な結婚圧力へのシングル単位論からの反論載せている。また結婚制度に関しては、「結婚制度肯定論の批判的検討――望月嵩氏の伊田批判に対して反論」(『大阪経大論集54第4号 2003年)、「シングル単位視点からみえる「結婚」と「恋愛」『家族社会学研究』(第14巻2号2003年)などもある。 エリート女性へスタンス女性に関する政策実現のためにはフェミニスト官僚ジェンダー研究者、女性運動家、政治家など異なった立場女性たち連携することが必要なのに、「『エリート女性』に対す冷ややかな目」がそれを妨げていると批判する態度に対しては、伊田は、ジェンダー秩序加担しているか否か判断すべきととらえる立場伊田基本的に勝ち組女性エリート女性へ批判は、主流秩序との関係で行われている限り重要と考える。もちろん、男性も、主流秩序の上位者への批判が大事。 ジェンダー家族関係の民法改正問題戸籍制度根本改革戸籍廃止)を主張選択的夫婦別姓制度導入に賛成同性婚導入賛成離婚破綻主義実質化に賛成男女結婚能年齢を統一することに賛成女性に6カ月間の再婚禁じた規定廃止賛成離婚から300以内だと前の夫の子供とする「嫡出推定」の規定を、離婚から300以内でもDNA型鑑定などによって実の父親の子どもとできるように見直すことに(当面改善として)賛成無戸籍問題解決賛成婚外子差別反対婚外子遺産相続取り分結婚した男女の子半分とした規定見直し平等化)に賛成。子に対する親の「懲戒権」の廃止賛成ミソジニー 伊田は、ミソジニーを単に女嫌いととらえるのでなく、フェミ的な男の言いなりならない女性を嫌うことと理解する。したがってジェンダー秩序にそう女性優遇することも「ミソジニー」ととらえる。フェミニズムは、男を批判する男嫌い思想ではなくジェンダー秩序解体目指す理論・思想運動という立場。だから主流秩序違和感ある男にとっても解放論になりえる。「うるさい女が男をヘイト不当攻撃)するのがフェミ」と思っている人が多いが、「ジェンダー秩序抵抗しない女性でないと怒る」のがミソジニーととらえ、ジェンダー秩序にそって女子力高く、皆に評価されるような性をめざすのは、ミソジニー加担しているとみている。 中絶問題女性主体的に「産む・産まない」を選ぶ権利保障すること(選択肢保障)として、中絶権利擁護賛成中絶手術方法改善賛成。飲む中絶承認保険適用化に賛成(すでに約80カ国で承認されている)。低用量ピル緊急避妊薬の保適用化に賛成セックスワーク論: セックスワークについては、職業選択の自由労働者の権利を守るということ中心としてセックスワーク擁護立場。しかし、主流秩序ジェンダー秩序加担する側面がある場合にはその側面には批判的性的搾取には反対売買春については当初「買売春問題への私の態度」(『女たち21世紀16号1998年10月)を書いたが、その後シングル単位考える魂ふれあう性のあり方」(『週刊金曜日2000年)で基本姿勢修正して示しその後「続・はじめて学ぶジェンダー論」でスタンス表明性教育 バックラッシュ派が性教育攻撃したことに反対し、積極的な性教育賛成デートDV 防止教育同時に性教育であると位置づけ。「主流秩序意識した性教育へ」(『季刊セクシュアリティ2021年 101号所収性暴力レイプ現行の刑法規定改正し性的同意基準に、刑法根本改正することに賛成スウェーデン性行為同意法(2018年)のように、「積極的な同意(Yes)」を必要とするという性犯罪規定にすべきと考えている。暴行脅迫被害者の弱い立場利用上下関係社会的地位)したなど「強要」はもはやレイプ成立の条件ではなく自発的な参加であるかどうかポイントとなるべきという考え男女共同参画の中での位置づけからの整理として「性にかかわる暴力なくしていくためには」(『部落解放2016年6月特集ジェンダー平等の今」)。 伊藤詩織さんの事件 伊藤さん性暴力被害にあったバッシングを受け続けている。伊田伊藤さん側に立つスタンス2017年5月東京地裁内の司法記者クラブ山口敬之(のりゆき)氏から受けた被害について顔と名前を明かして会見行った時から、伊藤さん在日売名ハニートラップ枕営業……などとTwitterやまとめサイトYouTubeといったSNSデマ誹謗中傷言葉浴びせられ続けてきた。漫画家はすみとしこ氏は、「米国じゃキャバ嬢だけど、私、ジャーナリストなりたいの!試しに大物記者寝てみたわ。だけどあれから音沙汰なし 私にただ乗りして、これってレイプでしょ?」「『事実書いた売れないでしょう?だから私はこれを書きましたマスコミ皆さんもやるでしょう? そうだ デッチあげよう!」 などと作品書いた。それをみた多くの人が同調したり、リツイートシェアいいね!するなど含む)した。「伊藤詩織」「I.Shiori」、さらには隠語として使われた「オシリちゃん」「伊●詩織」「尹詩織」など、数十上のワード伊藤さん攻撃が行われた。 伊田は、こうした攻撃憤り批判する立場。「どちらの言い分正しかわからないので片方くみしない」とか、政治問題になっているといった傍観者意見を言うスタンス批判三井マリ子すてっぷ館長裁判へスタンスすてっぷ館長雇止め取消し求めて大阪地裁提訴した件で、伊田は、三井支持の側に立った伊田スタンスは、引きずりおろそうとした勢力屈服するようなことが主流秩序への加担従属なので、それに反対する立場を選ぶということ。したがってそういう流れのなかで「すてっぷ」側擁護間接的にでも加担する言動に対して違和感感じスタンスジェンダーフリー攻撃空気のときもそうだが、行政世間などににらまれたくないからと、あえてもめているところにかかわらず中立のような態度をとる人に伊田批判的。「仕事が来なくなることを恐れて沈黙・距離をとる」ような人を軽蔑する。 なお裁判は、一審では棄却されたが、控訴審大阪高裁2010年3月、「三井行動反対する宗教右翼等の勢力から受けた組織的な攻撃に市が屈した」「説明せずに常勤化に動いたのは人格権侵害」と一審判決破棄し、市に150万円賠償命じた日本軍慰安婦問題日本軍性奴隷問題): いわゆる従軍慰安婦問題」(正しく言えば日本軍性奴隷問題」、慰安婦は「日本軍性奴隷制度被害者」) について、伊田は、日本国内まちがった認識広がっていることに憤っている。強制性があったという立場日本社会のこの問題への態度スピリチュアル人権感覚のなさが如実に現れているとみている。「女性のためのアジア平和国民基金」のやり方当時から批判日本の主要各新聞社はすべて基本的に国民基金支持であった日本社会主流は、本質的な謝罪避けて、金で黙らせようとする姿勢日本一貫してとっている。真に日本侵略認め、それを繰り返さない様にしようということ心から相手伝えようとしていない伊田は言う。2002年5月に「女性国際戦犯法廷」の法律顧問などが川口外相日本政府賠償などを求め判決文手渡したときに、外相は「女性尊厳を傷つけた問題についてはアジア女性基金対応している」と官僚的対応をとった。つまりそのように、国の責任免罪する方便として利用されていた。 こうした国民基金への批判は、多くの点で、2015年日韓合意問題にも通じる。日韓合意謝罪でなく、右翼等がこの問題を終わらせたいがために、そして慰安婦少女像を撤去させるために、日本かかわらず韓国政府やらせようとする、正式な賠償避けて金を出して終わらせようとした愚劣なものであった2020年首相となった菅義偉若いころ右翼的な歴史教育考え若手議員の会」(会長中川昭一事務局長安倍晋三幹事長衛藤晟一)のメンバーだった。その証拠が、「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」が編集した本『歴史教科書への疑問』(1997年展転社)に残っている。当時歴史教科書を「反日的」と断じ従軍慰安婦問題記述なくそう活動した自民党議員集まり記録で、菅義偉衆院議員は「勉強会通じて中略有識者皆さま検証によって、「従軍慰安婦」の強制連行など実際にはなかったことが明らかになっているにもかかわらず、それが堂々と中学生歴史教科書載っているのは、非常に問題であります。「従軍慰安婦」に軍が深く関与」していた、という誤った情報教科書載せているだけでも問題です」などと述べている。 伊田慰安婦問題への見解伊田著『戦争近づく時代生き方について』の第3部に詳しい。そこにも掲載されているNHK番組への批判は以下。 NHKクローズアップ現代+「“少女像”問題」のひどさを確認する―――全4回 関連:「韓国日本の差は、人権意識、という点で大きく大きく、差が開いた。」慰安婦問題 北原みのりさんの意見紹介 NHK番組改ざん問題 女性国際戦犯法廷に関するNHK番組放送直前安倍晋三などの介入急遽改ざんされた問題について、伊田NHK批判抗議活動にも参加した受信料不払いの形でも抵抗。「NHK番組改ざん問題背後にあるもの――スピリチュアリティはどこに立ち現れるのか」(『情況2005年4月号責任取り責任を取るとはどういうことか。伊田口先根拠なく謝るのではなく過去戻ってなぜそれを選んでしまったのかを深く説明し、他の選択肢があったのにその間違った道を選んだ深く理由解明し結果・影響への正し認識倍賞ちゃんとすること、再発防止対処、などが必要であると考えている。これについて簡単にブログまとめている。 「帝国の慰安婦」をめぐって批判側 日韓政治的社会的問題となった朴裕河『帝国の慰安婦』に対して学者系の中には言論の自由などの観点から擁護する人が出たが、伊田は、現実運動当事者の側に立つかどうか主流秩序へのスタンスなど総合観点から批判する立場。「帝国の慰安婦擁護派批判する前田朗主張賛成伊田は、WAM, VAWW NET/RAC、松井やより西野瑠美子鈴木裕子吉見義明林博史、などのまともな研究運動重視するので、日本で、あまりにひどい慰安婦問題バッシングがある中で、朴裕河『帝国の慰安婦』位置や意味を判断できないこと問題とするスタンス***********************

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