規制緩和へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 04:04 UTC 版)
「6号機 (パチスロ)」の記事における「規制緩和へ」の解説
6号機は登場当初から5.5号機時代の保通協の実射下限試験をそのまま採用したため、高ベースで初当たりが重い機種が非常に多く、AT機は当選率を軽くするために突破型ATの機種を作る以外に方法が無かった。また、低ベース機を作るにしてもペナルティボーナスを搭載する以外に抜け道が無かった。 6.1号機のAT機に至っては、ペナルティ規制緩和によって通常時のナビ役でのベースカットが可能になったものの、出玉性能は6号機初期の機種から改善したとは言い難く、吸い込みと出玉のバランスがかえって悪化した。6.1号機のペナルティ規制緩和が現行の試験方式では無意味となっていたからである。 更に、6号機特有の突破型ATのハードルの高さ、1600G出玉率上限の厳しさによるユーザーの不満が非常に多く、高純増機はAT終了後の無抽選区間の存在によって即ヤメ放置が常識となり、ホールの低設定稼働も相まって稼働の低下が日常茶飯事となり、ハイエナ行為がホールでは深刻な問題となっていた。 5号機の高射幸性機種の撤去が順次開始された2020年の段階で、6号機は完全に行き詰まっていたのである。 そのための打開策として規制緩和を打ち出すことになる。2020年10月15日より保通協の実射下限試験が従来のフリー打ちから旧5号機AT機以前の押し順ナビに従う形へ戻ることになった。 2014年9月16日の変更時は、高射幸性化が進んだ旧5号機AT機を規制するために行われたが、抜け道として高ベースAT機の開発を許すこととなり、5.5号機では「通常遊技中の最低シミュレーション出玉率が1未満」というルールを制定してまでAT機を完全消滅。結果的に、5.5号機以降は初当たりが重くなり、ART機では2.0枚以下に抑えられた純増枚数に加えてARTの準備期間に伴う出玉減少の存在が、6号機のAT機に至っては突破型ATの存在と高純増機特有の出玉減少区間の存在が多くのユーザーには受け入れられなかったのである。 型式試験の変更により、以降通過した機種では1枚役等でのベースカットが可能になったことによってベースカットナビ役が不要となり、初当たり確率の改善、吸い込みと出玉のバランスが従来機種と比べてある程度は改善された。それでも6.1号機初期の機種と比べてベースカットに限界があるため、さらなるベースカットの実現には旧5号機では主流の左打ち固定方式にする必要があった。これによって、5号機並みの低ベースを可能とした機種が登場するようになるが、それと引き換えに、従来の変則打ちではペナルティ扱いとなるため、ペナルティ回避方法を開示する必要がある。
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