規制薬物について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 01:18 UTC 版)
「アパルーサ (馬)」の記事における「規制薬物について」の解説
ApHC は2007年に薬剤の規制を改定し、フロセミド (furosemide=商品名 Lasix) と アセタゾラミド (acetazolamide =アセト) の使用を認めている。フロセミドは鼻血を出しやすい馬が競技のストレスで鼻血を出さない効能があり、競馬で広く使われている。アセタゾラミドは遺伝性の高カリウム性周期性四肢麻痺 (hyperkalemic periodic paralysis=HYPP) 治療に用い、麻痺を防ぐ。アセトの投薬は検査で HYPP が陽性であること、血統登録書に HYPP 発症が記されたことが証明された場合に認められる。協会では特定のクォーターホースの血統をひくアパルーサに HYPP 検査を行うこと、また血統登録書に HYPP の検査結果を載せるかどうかオーナーに任せるとしている。AQHA 登録をした種牡馬と牝馬で2007年1月1日以降の生まれについては HYPP を発症した場合、 HYPP 検査を受けること、血統登録書に明記することが義務化された。 どちらの薬剤も利尿作用があり、馬の体内に他の薬物があるかどうか検出を妨げることが問題視されている。いっぽうで、さまざまな品種の競技会を主催するアメリカ馬術連盟 (the United States Equestrian Federation =USEF) 、また国際競技大会やオリンピックの馬術競技を統括する国際馬術連盟 (International Federation for Equestrian Sports = FEI) はいずれもフロセミドの投与を禁止している。それに対し、アメリカ・クォーターホース協会、American Paint Horse Associationさらに月毛ブリーダー協会 (the Palomino Horse Breeders of America)など大手の純正馬登録団体も独自の競技会を組織しており、アセタゾラミドもフロセミドも使用を許可、場合によっては出場前の24時間以内の投与を承認している。
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