マイナス面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 14:53 UTC 版)
輸入の際の運搬中、傷やへこみが付く場合があり、それらは販売前に専用のデポで補修されるがコストとして販売価格に加算されている。 輸出を考慮していない車種の場合、実用上・安全上の問題が生じることがある。アメリカ仕様車及びイギリス仕様車を日本に持ち込んだ場合、速度計がマイル表示主体となる。マイル表示の速度計のみでは車検に通らないが、キロ表記とマイル表記が併記されているメーターであれば問題ない。また、総走行距離計(オドメーター)がマイル表記であることについては一切差し支えない。 アメリカ製ミニバンの一部では、左ハンドルのみであることに加え、日本仕様であっても後部スライドドアが右側にしか設けられていないことがある(シボレー・アストロが典型例)。この場合、左側通行の日本では後部座席には車道側から乗降することになるため、道路上での乗降は非常に危険である。なお、シボレー・アストロの販売を行っていたヤナセでは、「このドアは後席用スライドドアではない。車道から運転席へ乗り込むための運転席アクセスドアである。後席へは歩道側から運転席ドアを介し、ウォークスルーして乗り込んで欲しい」という極めて不条理な説明を用意していた。ヤナセで販売されていたシボレー・アストロの後部スライドドア開口部には、同様の内容を記したステッカーが貼られている。 欧州車(ガソリン車)ではハイオク指定がほとんどで、燃料費が割高となることがある。アメリカ車ではレギュラー指定が多い。 欧州車の小〜中排気量車の実用燃費は一般に日本車とそれほど変わらず、特に高速巡航での燃費は一般的な日本車より優れている場合もある(特にディーゼル車)が、ガソリン車での燃料指定はハイオクとなる場合がほとんどである。 各種部品が割高である場合が多く、結果として維持費が高くなりがちである。正規代理店で購入した場合は購入後のサービスを低価格もしくは無料で受けられる場合もあるが、通常の部品代や工賃は同等の日本車より割高に設定されている場合が多い。 ディーラー網やメーカー・ブランドが撤退した場合、保守面の不安が生じる(サターン、オペル、ローバー、ヒュンダイ、フォードなど)。 一般に日本車よりディーラー数が少ない(ヤナセの174店舗に対し、フォルクスワーゲンは250店舗、シトロエンは70店舗、三菱【ふそうを除く】が751店舗、トヨタは約5000店舗、レクサスが165店舗)。 型式指定を取得していないPHP輸入車・並行輸入車等の場合、燃費計測が行われていないことから、グリーン税制やエコカー減免の対象外になることが多い。
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