ひ【×剕】
ひ
1 五十音図ハ行の第2音。硬口蓋の無声摩擦子音[ç]と母音[i]とから成る音節。[çi]
2 平仮名「ひ」は「比」の草体から。片仮名「ヒ」は「比」の旁(つくり)から。
[補説] (1) 「ひ」は古くは両唇の無声摩擦子音[Φ]と母音[i]とから成る音節[Φi]であり、さらに奈良時代以前には[pi]であったかともいわれる。室町時代末までは[Φi]であったが、江戸時代に入り、[çi]と発音されるようになった。(2) 「ひ」は、平安時代半ば以後、語中語尾では、一般に[wi]と発音され、のち、さらに[i]と発音されるようになった。これらは、歴史的仮名遣いでは「ひ」と書くが、現代仮名遣いでは、すべて「い」と書く。
ひ
ひ【▽一】
読み方:ひ
いち。ひとつ。声に出して数をかぞえるときの語。ひい。「—、ふ、み、よ」
ひ【▽乾/干】
ひ【×匪】
ひ【卑】
読み方:ひ
[常用漢字] [音]ヒ(呉)(漢) [訓]いやしい いやしむ いやしめる
1 身分や地位が低い。価値が劣る。「卑賤(ひせん)・卑属・卑金属/尊卑」
2 品性が劣る。下品だ。「卑俗・卑劣・卑猥(ひわい)/野卑」
ひ【否】
読み方:ひ
[音]ヒ(漢) [訓]いな いや
1 そうではないと打ち消す。同意しない。「否決・否定・否認/拒否」
ひ【否】
ひ【妃】
ひ【妃】
ひ【×婢】
ひ【×屁】
ひ【×庇】
ひ【彼】
読み方:ひ
[常用漢字] [音]ヒ(呉)(漢) [訓]かれ かの あれ あの
〈ヒ〉向こうにある人や物をさす語。あの人。あれ。向こう。「彼我・彼岸・彼此(ひし)/海彼」
〈かの〉「彼女(かのじょ)」
[難読]彼奴(あいつ)・彼奴(きゃつ)・彼処(あそこ)・彼処(かしこ)・彼所(あそこ)・彼方(あちら)・彼方(あなた)・彼方(かなた)・彼誰時(かわたれどき)
ひ【悲】
ひ【悲】
ひ【扉】
ひ【批】
ひ【披】
ひ【×斐】
ひ【日】
読み方:ひ
1 (「陽」とも書く)
㋐太陽。日輪。おひさま。「—が昇る」「—が沈む」「—が傾く」
㋑太陽の光線。日ざし。日光。「—がさす」「—に干す」「—に焼ける」
2 日の出から日没までの間。ひるま。「—が長くなる」「—が暮れる」
3 地球が1回自転する間。二十四時間。一昼夜。「—に八時間働く」
8 主として過去の、時・折・時代。「ありし—の姿」「若い—の思い出」
11 (「…した日には」「…と来た日には」などの形で)場合。多く、下に否定的な表現を伴う。「雪でも降った—にはどうにもならない」「あいつと来た—には約束を守ったことがない」
13 《太陽を神格化した日の神、天照大神(あまてらすおおみかみ)の子孫の意から》皇室や皇族に関することにつけていう。「—の御門」
[下接語] 明くる日・朝日・入り日・丑(うし)の日・今日(きょう)が日・今日(きょう)の日・先(さき)の日・その日・月日・子(ね)の日・初日・一(ひと)日・又の日・夕日(び)市日・忌み日・祝い日・薄日・薄ら日・薄れ日・閏(うるう)日・恩恵日・数え日・釜(かま)日・起算日・記念日・今日(きょう)日・曇り日・決算日・公休日・小春日・木漏れ日・精進日・生理日・誕生日・定休日・特異日・中(なか)日・夏日・西日・旗日・日日・平(ひら)日・冬日・前日・真夏日・真冬日・物日・灸(やいと)日・厄日・役日・休み日・曜日・楽日(ぴ)月(がっ)日・天日・年月日
ひ【▽曽】
ひ【×杼/×梭】
ひ【×樋】
ひ【×檜】
ひ【比】
読み方:ひ
[音]ヒ(呉)(漢) [訓]くらべる ころ たぐい
2 二つのものをくらべた割合。「比重・比熱・比率・比例/単比・等比」
6 なぞらえる。たとえる。「比擬・比況・比興・比喩(ひゆ)」
[補説] 6は「譬」と通用する。
[名のり]これ・たか・たすく・ちか・つね・とも・なみ・ひさ
ひ【比】
読み方:ひ
1 同等に扱われること。同列におかれること。たぐい。「速球にかけては彼の—でない」「日本人の勤勉さは他に—を見ない」
2 「詩経」の六義(りくぎ)の一。たとえを用いて気持ちを述べる詩の叙述法。
ひ【氷/×冰】
ひ【泌】
読み方:ひ
⇒ひつ
ひ【火】
読み方:ひ
1 物が燃えて光や熱を出す状態や現象。また、その炎。「—が燃える」「火山が—を噴く」「額が—のように熱い」
3 物を煮炊きする火や熱。「やかんを—にかける」「オーブンに—を入れる」
4 火打ちの火。「—を打つ」
8 火事。「—を出す」「—の元」
ひ【火】
読み方:ひ
《原題、(イタリア)Il Fuoco》アルチンボルドの絵画。板に油彩。縦67センチ、横51センチ。「四大元素」と総称される寄せ絵の連作の一。薪やろうそくなど、火にまつわるさまざまな物で構成される。ウィーン、美術史美術館所蔵。
ひ【灯】
ひ【疲】
ひ【×痺】
ひ【皮】
読み方:ひ
[音]ヒ(漢) [訓]かわ
〈ヒ〉
1 動植物の体表をおおう組織。かわ。「皮下・皮革・皮脂・皮癬(ひぜん)・皮肉・皮膚/果皮・外皮・牛皮・桂皮(けいひ)・原皮・樹皮・獣皮・植皮・真皮・脱皮・表皮・面皮・羊皮紙」
2 うわべ。「皮相」
ひ【目=翳】
ひ【碑】
ひ【碑】
ひ【秘〔祕〕】
読み方:ひ
[音]ヒ(呉)(漢) [訓]ひめる
1 人知では知りがたいほど奥深い。「秘奥・秘境/奥秘・神秘」
2 隠して内容が知られないようにする。ひめる。「秘訣(ひけつ)・秘策・秘事・秘術・秘書・秘蔵・秘匿・秘密・秘薬・秘録・秘話/厳秘・極秘・黙秘」
[名のり]なし・なみ・み・やす
ひ【秘】
ひ【×緋】
読み方:ひ
[人名用漢字] [音]ヒ(呉)(漢) [訓]あか あけ
ひ【×緋】
ひ【罷】
ひ【×羆】
ひ【肥】
読み方:ひ
[音]ヒ(漢) [訓]こえる こえ こやす こやし
〈ヒ〉
3 作物を育てるため土地に加える物質。こやし。「肥料/魚肥・金肥・施肥・堆肥(たいひ)・追肥・緑肥」
〈こえ(ごえ)〉「寒肥(かんごえ)・下肥(しもごえ)・基肥(もとごえ)」
[名のり]うま・とみ・とも・みつ・ゆたか
ひ【×脾】
ひ【×臂】
ひ【被】
読み方:ひ
[常用漢字] [音]ヒ(漢) [訓]こうむる おおう かぶる かずく きせ
2 着る。かぶる。かぶるもの。「被服/花被・外被・法被(はっぴ)」
3 よくないことを身に受ける。こうむる。「被害・被災・被弾・被爆」
ひ【被】
ひ【×裨】
ひ【×誹】
読み方:ひ
[音]ヒ(呉)(漢) ハイ(慣) [訓]そしる
ひ【×譬】
ひ【費】
読み方:ひ
1 金や物を使って減らす。ついやす。「費消・費用/空費・消費・徒費・乱費・浪費」
2 物の購入や仕事のために使う金銭。ついえ。「費目/会費・学費・給費・巨費・経費・工費・国費・歳費・雑費・自費・失費・実費・出費・食費・戦費・旅費・交際費」
[名のり]もち
ひ【避】
ひ【×鄙】
ひ【非】
読み方:ひ
[音]ヒ(呉)(漢) [訓]あらず そしる
1 …でない。それと違う。…がない。「非常・非情・非凡・非力(ひりき)・非礼・非合理・非常識」
ひ【非】
読み方:ひ
[名]
1 道理に反すること。正しくないこと。「—をあばく」⇔是(ぜ)。
[接頭]名詞・形容動詞に付いて、それに当たらない、それ以外である、などの意を表す。「—民主的」「—科学的」「—常勤」「—ピリン系感冒薬」
ひ【飛】
読み方:ひ
[音]ヒ(呉)(漢) [訓]とぶ とばす
1 空中をかける。空をとぶ。「飛雲・飛球・飛行・飛翔(ひしょう)・飛来/群飛・雄飛」
2 とびはねる。とびちる。「飛花・飛散・飛沫(ひまつ)・飛躍」
[補説] 6は「蜚(ひ)」と通用する。
[名のり]たか
ひ【飛】
檜
避
飛
ひ
(ヒ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 09:55 UTC 版)
平仮名 | |
---|---|
文字 |
ひ
|
字源 | 比の草書体 |
JIS X 0213 | 1-4-50 |
Unicode | U+3072 |
片仮名 | |
文字 |
ヒ
|
字源 | 比の旁 |
JIS X 0213 | 1-5-50 |
Unicode | U+30D2 |
言語 | |
言語 | ja, ain |
ローマ字 | |
ヘボン式 | HI |
訓令式 | HI |
JIS X 4063 | hi |
アイヌ語 | HI |
発音 | |
IPA | çʲi |
種別 | |
音 | 清音 |
かな | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
仮名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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濁点つき
半濁点つき
|
ひ、ヒは、日本語の音節の一つであり、仮名の一つである。1モーラを形成する。五十音図において第6行第2段(は行い段)に位置する。清音の他、濁音(び、ビ)と半濁音(ぴ、ピ)を持つ。
概要


- 現代標準語の音韻: 1子音と1母音「い」からなる音。子音は、次の通り。
- 五十音順: 第27位。
- いろは順: 第44位。「ゑ」の次。「も」の前。
- 平仮名「ひ」の字形: 「比」の草体
- 片仮名「ヒ」の字形: 「比」の旁
- 点字:
- 通話表: 「飛行機のヒ」
- モールス信号: --・・-
- 手旗信号:1→7
ひ に関わる諸事項
- や行の文字を後続させて、開拗音を構成する。このとき、後続するや行の文字は一般に小さく書く。
- 「ひ」の調音点は、拗音の「ひゃ、ひゅ、ひょ」と同じであり、「ひゃ行に属する」とも言える。「ひゃ、ひ、ひゅ、ひぇ、ひょ」は国際音声記号では、[çʲä], [çʲi], [çʲɯ̹˕], [çʲe̞], [çʲo̜]と表せる。は行の中では「ふ」と共に調音点が異なっている。
- 「火」に通じるため、いろは四十八組に「ひ組」は存在しなかった。44番目の組は「万組」と称した。
- 漢字の部首「匕部」は片仮名の「ヒ」に似ていて、部首名も「さじのひ」となっているが、関連性は無い。単純に「ひ」とも呼ぶ。「比」の一部から「ヒ」が作られたためであるが、「比」自体は独立した部首「比部」を構成する。「ヒ」に因んで、「比」の部首名も「ならびひ」となっている。
- 広島県旗は片仮名の「ヒ」を図案化したもの。
関連項目
ヒ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 09:18 UTC 版)
「九州旅客鉄道の鉄道駅一覧 (電報略号順)」の記事における「ヒ」の解説
ヒイ - 東諫早駅 ヒイ - 東市来駅 ヒウ - 日宇駅 ヒカ - 東開聞駅 ヒカ - 東川崎駅(廃駅) ヒカ - 肥前鹿島駅 ヒカ - 日向市駅 ヒキ - 表木山駅 ヒク - 東多久駅 ヒケ - 日ノ影駅(廃駅→高千穂鉄道。後の日之影温泉駅) ヒシ - 菱刈駅(廃駅) ヒシ - 日代駅 ヒソ - 東園駅 ヒタ - 東多良木駅(廃駅→くま川鉄道) ヒタ - 日田駅 ヒチ - 日出駅 ヒツ - 東都農駅 ヒツ - 平恒駅(廃駅) ヒト - 人吉駅 ヒナ - 東中津駅 ヒナ - 肥前長田駅 ヒナ - 日奈久駅(廃駅→肥薩おれんじ鉄道。現・日奈久温泉駅) ヒナ - 日当山駅 ヒフ - 東福間駅 ヒヘ - 東別府駅 ヒマ - 東水巻駅 ヒミ - 東水俣駅(廃駅) ヒミ - 肥前御厨駅(廃駅→松浦鉄道。現・御厨駅) ヒミ - 日向新富駅 ヒメ - 東免田駅(廃駅→くま川鉄道) ヒモ - 光の森駅 ヒモ - 日向岡元駅(廃駅→高千穂鉄道) ヒヨ - 東人吉駅(廃駅→くま川鉄道。現・相良藩願成寺駅) ヒヨ - 肥前吉井駅(廃駅→松浦鉄道。現・吉井駅 (長崎県) ) ヒヨ - 日向住吉駅 ヒラ - 肥後田浦駅(廃駅→肥薩おれんじ鉄道) ヒラ - 平川駅 ヒラ - 平戸口駅(廃駅→松浦鉄道。現・たびら平戸口駅) ヒリ - 左石駅(廃駅→松浦鉄道)
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「ヒ」を含む「九州旅客鉄道の鉄道駅一覧 (電報略号順)」の記事については、「九州旅客鉄道の鉄道駅一覧 (電報略号順)」の概要を参照ください。
ヒ
厞
厞 |
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呸
呸 |
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啤
屄
屄 |
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岯
岯 |
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暃
沘
淝
淝 |
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淠
渄
渄 |
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濞
痱
砒
碑
絥
絥 |
肹
腗
腗 |
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芘
芘 |
|
芾
苤
苤 |
|
萆
蓖
蓖 |
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豼
貔
邳
邳 |
郫
髬
髬 |
|
魮
魮 |
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「ヒ」の例文・使い方・用例・文例
- コーヒーをもらえますか
- 100エーカーのコーヒー農園
- コーヒーに砂糖を入れますか
- コーヒーはよい香りがする
- トレーにのっているコーヒーのバランスをとりつつなんとかドアを開けることができた
- コーヒー豆
- ヒグマ
- 私はコーヒーがいいのですが,エスプレッソにしてもらえればもっといいです
- そのコーヒーは苦すぎた
- 私はコーヒーはブラックが好きです
- ブレンドコーヒー
- このコーヒーは数種のブレンドです
- ヒューズが切れて電源が止まった
- コーヒーブレイクにする
- 濃いコーヒー
- 彼のライトへのシングルヒットは三塁から走者を生還させた
- エンジンがオーバーヒートした
- ヒトコブラクダ
- コーヒーを召し上がるならお入れしますよ
- ヒッチコックの映画作家としての活動期間は40年以上にわたった
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