ヒシとは? わかりやすく解説

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ひし

災いのもと。災難破滅

浮き名に沈む水底の、皆身の—とは知りながら」〈浄・五人兄弟


ひ‐し【彼×此】

読み方:ひし

あれとこれと。あちらとこちらと。

「—相俟(ま)って始めて全豹彷彿する事が」〈芥川きりしとほろ上人伝


ひ‐し【悲史】

読み方:ひし

悲しい歴史。悲しい史実記録哀史


ひ‐し【×斐紙】

読み方:ひし

雁皮紙(がんぴし)の古名。〈和名抄


ひじ【×洲】

読み方:ひじ

《「ひし」とも》海の中にできる洲(す)。

「花散らふこの向(むか)つ峰(を)の乎那(をな)の峰の—に付くまで君が齢(よ)もがも」〈万・三四四八〉


ひ‐し【皮脂】

読み方:ひし

皮脂腺から分泌される流動性油脂状の物質。肌や髪をうるおし乾燥を防ぐ役をする。


ひ‐し【秘史】


ひ‐し【罷市】

読み方:ひし

市場開かないこと。特に、近代中国で、都市商人同盟していっせいに店を閉め営業停止すること。商人ストライキ

「なお此のうえ海港の—が持続するなら」〈横光上海


ひし【×菱/×芰】

読み方:ひし

ミソハギ科水生一年草。池や沼に生え細長く泥水中を伸びるは菱状三角形で、葉柄一部ふくらみがあり、四方出て水面に浮かぶ。夏、の間から短い花柄伸ばし水上に白い4弁花を開く。秋にとげのある固い実がなり、果肉白く食用。《 実=秋 花=夏》「—採のはなるる一人の中/蛇笏

鉄製菱の実似た鋭い角のある武器地上にまいたりして敵の進入を防ぐ。→鉄菱

文様紋所の名。菱形をさまざまに図案化したもの。幸(さいわい)菱・三蓋菱松皮菱割菱など。

菱形」の略。

菱縫(ひしぬい)」の略。

菱根(ひしね)」の略。

菱の画像
菱の紋所一つ割菱
菱の画像
菱の紋所一つ「菱に二つ折り

ひし【魚杈/×籗】

読み方:ひし

柄の先端二またの刃を付け水中突き刺して捕る漁具。やすの一種


比斯

読み方:ヒシ(hishi)

ヒシ科浮葉一年草園芸植物薬用植物


叉簇

読み方:ヒシ(hishi)

武器一種


干瀬

読み方:ヒシ(hishi)

沖縄・奄美地方で、島の周辺広がる珊瑚礁

別名 びし、ぴー、ぴし


斐紙

読み方:ヒシ(hishi)

雁皮原料とした紙。

別名 雁皮紙


碑誌

読み方:ヒシ(hishi)

石碑刻まれ銘文

別名 碑銘


読み方:ヒシ(hishi)

ヒシ科浮葉一年草園芸植物薬用植物

学名 Trapa japonica


比斯

読み方:ヒシ(hishi)

ヒシ科浮葉一年草園芸植物薬用植物

学名 Trapa japonica


読み方:ヒシ(hishi)

ハマビシ別称
ハマビシ科一年草薬用植物

学名 Tribulus terrestris


読み方:ヒシ(hishi)

ヒシ科浮葉一年草園芸植物薬用植物

学名 Trapa japonica


読み方:ヒシ(hishi)

アカバナ科一年草で、白い小さ四弁の花を開く

季節

分類 植物


ヒシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/18 23:27 UTC 版)

ヒシ(菱[11]学名: Trapa jeholensis)はミソハギ科[注 1]ヒシ属一年草水草池沼に生え、葉が水面に浮く浮葉植物種子は食用にされる。別名や地方名で、オニコ[11]、オニノカワラ[12]、ツノジ[12]、ヘシ[11]、フシ[11]、ヌマビシ[11]、ミズグリ[11]などともよばれる。


注釈

  1. ^ 最新の植物分類のAPG体系ではミソハギ科であるが、古いクロンキスト体系新エングラー体系ではヒシ科に分類されている[1]

出典

  1. ^ a b c d 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Trapa jeholensis Nakai ヒシ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年2月4日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Trapa bicornis Osbeck var. iinumae (Nakano) Nakano ヒシ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年2月4日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Trapa bicornis Osbeck var. iwasakii (Nakano) Nakano ヒシ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年2月4日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Trapa bicornis Osbeck var. makinoi (Nakano) Nakano ヒシ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年2月4日閲覧。
  5. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Trapa bispinosa Roxb. var. makinoi Nakano ヒシ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). {{{accessdate}}}閲覧。
  6. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Trapa natans L. var. bispinosa Makino, excl. basion. ヒシ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年2月4日閲覧。
  7. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Trapa japonica Flerow ヒシ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年2月4日閲覧。
  8. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Trapa japonica Flerow var. makinoi (Nakano) Ohba, comb. nud. ヒシ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年2月4日閲覧。
  9. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Trapa japonica Flerow var. tuberculifera (V.Vassil.) Tzvelev ヒシ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年2月4日閲覧。
  10. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Trapa bispinosa Roxb. var. iinumae Nakano ヒシ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年2月4日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 金田初代 2010, p. 183.
  12. ^ a b c d e f g h i j 高野昭人監修 世界文化社編 2006, p. 118.
  13. ^ a b c 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 『かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典』成美堂出版、2012年7月10日、215頁。ISBN 978-4-415-30997-2
  14. ^ a b c d e 川原勝征 2015, p. 88.
  15. ^ a b c d e f g h 内藤俊彦 1995.
  16. ^ a b c d e f g ヒシ”. 北海道開発局. 2022年8月1日閲覧。
  17. ^ a b c 山田孝彦 & 山津京子 2013.
  18. ^ 図解忍者 ISBN 978-4775313497 p84
  19. ^ 田代脩一・塩野博・重田正夫・森田武『埼玉県の歴史』(県史11)、山川出版社、1999年、58頁。
  20. ^ 犬飼哲夫『北方文化研究報告第四輯 アイヌのベカンベ祭』北海道帝国大学、1941年、P.1-14頁。 
  21. ^ 「神埼菱焼酎」 お披露目会で市長ら試飲 佐賀新聞、2014年5月13日(2015年7月29日閲覧)。
  22. ^ 岩城啓子; 杉本温美 (2004-01-15). “トチの実およびヒシの実デンプンの二,三の性質について”. 日本家政学会誌 (日本家政学会) 55 (1): 13-19. ISSN 09135227. NAID 110003166959. 
  23. ^ 古沢良雄、黒沢雄一郎, 中馬一操「和漢薬用植物の抗トリプシン作用とその抗炎症作用」『日本農芸化学会誌』第47巻第6号、日本農芸化学会、1973年、359-365頁、doi:10.1271/nogeikagaku1924.47.359ISSN 0002-1407 
  24. ^ ヒシの皮でメタボ予防 佐賀の大学が開発進める 共同通信、2016年2月20日閲覧。[リンク切れ]
  25. ^ 特許取得 メタボ予防、血圧上昇抑える成分 神埼市と西九州大、安田教授ら研究実る /佐賀 毎日新聞 2016年1月20日
  26. ^ 大曲希実, 安田みどり, 日野まど香, 大渡瞳、「ヒシ外皮に含まれるポリフェノールの特性と機能性」 『一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集』 2014年 66巻, 66回大会(2014年), セッションID 2P-33, p.68-, doi:10.11428/kasei.66.0_68, 日本家政学会
  27. ^ 野中源一郎, 松本陽子, 西岡五夫、「Trapain, a New Hydrolyzable Tannin from Trapa Japonica FLEROV.」 『Chemical and Pharmaceutical Bulletin』 1981年 29巻 4号 p.1184-1187, doi:10.1248/cpb.29.1184, 日本薬学会


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